パーソナライズド検索とは、ユーザーの検索履歴やアクセスしたWebサイトなどに合わせて最適な検索結果を出す機能のことを指します。
非常に便利な機能ですが、自社のSEO対策を行う際には、パーソナライズド機能によって 自社サイトのページが優先的に上位表示されがちなため、正確な検索順位を把握できない可能性があります。
本記事ではパーソナライズド検索のロジック・仕組みと、正確な検索順位を閲覧する方法について解説 します。
なぜ、人によってGoogleの検索結果が異なる?
「会社のパソコンで見たときと、自宅PCで見たときに検索結果が異なる…」
こういう経験をされた方も多いのでは?
実は、人によってそれぞれGoogleの検索結果が異なっているということはご存知でしょうか?
これには、大きく3つの理由が考えられます。
1.デバイスによる検索結果の違い
現在、Googleではパソコン、タブレット、スマートフォン、それぞれで検索結果が異なります。また、検索順位だけでなく、表示方法も違います。
2018年から始まったモバイルファーストインデックス(MFI)により、パソコンとスマホのインデックス が分離されており、別ロジックでスマホの検索結果が成り立っています。
2.現在地に基づく情報
Googleの検索機能には、デフォルトで現在地情報(GPS)が使用されています。
例えば、「ラーメン」というキーワードで検索したときに、大阪にいれば、大阪近辺のお店が検索結果に並び、東京であれば、東京近辺のお店が並びます。
この機能を「ローカライズ検索」と呼びます。ローカライズ検索については後述します。
3.検索履歴に基づいてレコメンドされる検索結果
検索履歴やアクセスしたWebサイトなど、ユーザーの行動履歴などをもとにマッチした情報を優先的に上位表示させます。
これは、検索結果に表示されている自然検索だけでなく、リスティング広告などにも反映されます。
パーソナライズド検索のロジック・仕組み
パーソナライズド検索とは、ユーザーの興味や行動に合わせて検索結果をカスタマイズする機能のことで、2004年に「Googl eLabs」によってベータ版が開始されました。
その後、2005年に本格版が、2009年12月に行われた「パーソナライズドサーチアップデート」からは全面的に実装され、パーソナライズド検索が反映されるようになりました。
パーソナライズド検索の明確なロジックは公表されていませんが、主に以下の要素が大きく影響を与えていると言 われています。
・ 過去に検索したキーワード
・アクセスしたWebサイト
・ユーザーの現在地情報
・ソーシャルメディアでの投稿やシェアの履歴、つながりのある人物
・その他Googleサービス(Googleフォト、Googleドライブ等)の利用履歴
・ 使用言語
スマホとパソコンでも検索結果が異なる
従来であれば、パソコン用のWebサイトのインデックスを元にして、スマホの検索結果の評価をしていました。
しかし、 2018年3月より正式に運用が開始されたモバイルファーストインデックス(MFI)からは、スマホによるWebサイトの評価を基準に検索順位が決定づけられるようになりました。
今まで以上に、スマホにおける検索結果が重要視されています。
パーソナライズド検索とローカライズ検索の違い
パーソナライズド検索は、さきほども解説したとおり、検索キーワードやアクセスしたWebサイトに基づいてカスタマイズされる検索機能です。
一方で、 ローカライズ検索は 現在地情報に基づいて 表示される検索機能になります。
また 店舗名、営業時間、住所、口コミなどがまとめて表示される「ローカルパック」と呼ばれる部分は、自然検索よりも優先的に上位表示されるため、実店舗ビジネスをしている事業者がSEO対策をする場合は、ローカライズ検索への最適化が必要不可欠となります。
正確な 検索順位を調べる方法
パーソナライズド検索は、非常に利便性の高い機能ですが、正確な自社サイトの順位を知るには不便な面があります。
先に述べた通り、ユーザーに合わせて検索結果がカスタマイズされるため、 業務上多く訪問する 自社サイトは優先的に上位表示されやすいからです。
ここでは、パーソナライズド検索を除外し、正確な検索順位を調べる方法を紹介します。
サイトURLの後ろに「&pws=0」を入力する
自社サイトを調べるキーワードを入力し、検索結果を表示させた後、そのURLの最後尾に「&pws=0」を入力します。
「&pws=0」を加えて 検索すると、パーソナライズド検索の影響を受けていない検索結果に変えることができます。
シークレット モードを起動する
シークレットモードはブラウザによって正式名称が異なり、Google Chromeでは「シークレットウィンドウ」という機能名です。
シークレットウィンドウは検索や閲覧履歴が反映されないウィンドウを使用する機能で、
ウィンドウを閉じると履歴や入力データなどが保存されずにリセットされます。
共有PCなどを使っていて、検索履歴、フォーム自動入力、パスワード自動入力など、プライベートなデータを見られないときに活用できます。
シークレットウィンドウは、ショートカットキー「Ctrl(Command)+Shift+Nキー」で起動させることができます。
終了させたい場合は、普通のウィンドウと同じように、上部の「×」ボタンを押せば終了できます。
検索順位計測ツールの利用
企業などが提供している「検索順位計測ツール」を 使用する方法です。
有料のものだけでなく、無料で使えるツールもあり、「SEOTOOLS」「SEOチェキ」「検索順位チェッカー」「順位チェック 300」などがあります。
ただし、それぞれのツールで計測ロジックが異なります。
特に、ローカライズ検索の影響を受ける店舗ビジネス事業者は、参考程度にしておくのが良いでしょう。
ただし、ローカルの影響は防げない
ここまで、パーソナライズド検索の影響を受けずに、正確な検索順位を閲覧する方法を解説しましたが、一点だけ注意点があります。
それが、ローカライズ検索の影響を受けてしまうことです。
飲食店事業者など実店舗ビジネスをされている方は、この点に留意したうえ で、検索順位の分析を行うようにしましょう。
パーソナライズド検索を理解し、正確な検索順位を知ろう
パーソナライズド検索は非常に便利な機能ですが、自社サイトの検索順位を知るときは必ず、シークレットウィンドウや検索順位計測ツールなどを使うようにしましょう。
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