2024年11月16日~22日の話。 - 日々の泡。

日々の泡。

popholic diary

2024年11月16日~22日の話。

2024/11/16

7時に家を出て水口まで。イベント仕事。ひたすら働いて18時帰宅。今日の日記は以上。

2024/11/17

8時過ぎに家を出て野洲まで。イベント仕事。ひたすら働いて18時30分帰宅。今日の日記も以上。

ってさすがに寂しいので夜はTVで「海に眠るダイヤモンド」。脚本・野木亜紀子の真骨頂。二つの時代をパラレルに行き来しながら、戦争がもたらした傷とその痛みを描く。杉咲花の無垢と土屋太鳳の影、素晴らしい第四話であった。

にしても、兵庫県知事選。…ひでぇな。

2024/11/18

月曜。やはり今日もお仕事。さすがにしんどい。夜、仕事絡みでの飲み。…疲れ切る。

2024/11/19

代休。もう2週間映画館行けてないので禁断症状。朝から京都へ。御池地下街の本屋で高野寛「続く、イエローマジック」購入。もはや地元にはまともな本屋がないので。

でMOVIX京都へ。まずはトマ・カイエ監督「動物界」を観る。身体が動物と化していくという謎のパンデミック動物化した人々は「新生物」と呼ばれ、捕らえられ施設に隔離されている。フランソワの妻ラナも「新生物」となり隔離されることに。しかし新施設への移送中に事故が起こり「新生物」たちは世に放たれる。フランソワは息子のエミールとともにラナを探すのだが、エミールの身体にも変化が…。未知なるものに対する恐れが生み出す偏見、差別、排除。現代社会を映す寓話ともとれるが、そこよりも父と息子の物語にフォーカスがあてられる。何重にも重ねられた隠喩を深読みする前に、この父子の物語に気持ちを持っていかれる。ぎこちなく、かみ合わない父と息子。徐々に変化していく息子に対して、最後に父が示したものとは。愛と言ってしまえば簡単だが、そこに至る葛藤や揺らぎ、覚悟。親になるということは心配事の種が無限に広がるということだ。泣いてないか、お腹を空かしてないか、寂しがっていないか、いじめられてやしないか、いじめてやしないか…常に心配を抱え子供の行く末を案じる。それでも子供には子供の人生がある。子供の可能性を信じ、自由に羽ばたかせてやらなければならない。映画に話を戻そう。荒唐無稽な設定ながら、ファンタジーというにはあまりに生々しい。人から動物に変化していくビジュアルのリアルさになぜか心を揺さぶられる。エミールと友情を育む鳥男には泣かされたな。今までに味わったことのないような感触、感覚を得られる映画だった。

で移動。5分でチーズバーガーを腹に収めて、アップリンク京都でパブロ・ベルヘル監督「ロボットドリームズ」を観る。ミッド80'sのNY。孤独に暮らす「ドッグ」。寂しさの中で購入した友達「ロボット」。そして訪れるドッグとロボットの幸せな日々。だが二人に襲い来る突然の別れ。そして過ぎていく日々…。それを台詞無しのアニメーションで見せていく。可愛く漫画チックな絵。でもそこには不思議とリアルな質感がある。昔、ウディ・アレンの映画で観たようなNYの街並み。重力を感じさせる動き。そして描かれるのは誰もが感じたことのある痛みであり切なさだ。美しい日々は終わり、胸に傷を残し痛みとなる。やがて日々は過ぎ、いつかその痛みは切なくも甘い記憶となり胸を温めてくれる。くーっ!言葉の代わりに雄弁に語るのは音楽。最後の数分の展開、あんなん絶対泣くやろ!自分でもどうかと思うぐらいスイッチを押され涙がポロポロ。この先、EW&F「September」聴くたびにドッグとロボットの姿が胸に去来するだろう。こういう作品に出会えるから、映画館通いが辞められないのだ。

帰宅しコーヒー飲みながらTVerでドラマ「マイダイアリー」を。こちら、地味に良きドラマ。「団地のふたり」ロスを埋めてくれているのは案外このドラマかも。

2024/11/20

NHK+で「tiny desk concert」小沢健二編を観る。ネットではいろいろ書かれてるみたいだけど、僕は面白いなーと思いながら観た。唯一無二の言葉を持った音楽家。ちょっと浮世離れしててやっぱりちょっと変わり者だ。90年代への回帰?ただの回帰だとは思えない。90年代の再構築、らせん状にぐるっと回ってその距離が近づいているように見えるがちゃんと30年先にある音楽を奏でている。面白いなーと僕は思う。

2024/11/21

昼休みの読書。山本周五郎青べか物語」読了。名作と呼ばれる作品にはそう呼ばれるだけのものがある。漁師町に異物として暮らす「先生」の潜入ルポ。そこに暮らす人々のあまりにもな人間臭さ。卑しく狡く怠惰で淫ら、そんな人間の本質が剥き出しで濃厚な匂いを放っている。そんな人間臭さを忌み嫌いながらもどうしようもなく惹かれてしまう先生の視線。山本周五郎が若き日に実際に暮らしやがて逃げ出した町の記憶を基に描かれた小説。人間賛歌なんて上等なものではなく、どうしようもなく人間。ザ・人間がそこには描かれている。くーっ。っつーかもっと早く読んどけよ、俺。面白かったー。

2024/11/22

やっと金曜。今週になって急に寒くなったこともあって身体が縮こまっている。疲れも抜けきらない感じだ。仕事はまぁ胃が痛くなるようなことばかり。でもまぁ金曜だから良しとしよう。

夜、TVでやってたので見損ねていた「モアナと伝説の海」観る。CGアニメによる水描写にほへーっと目を奪われる。煙や炎もしかりここまで進化してるのだね。それだけでも感心してしまうな。