2024/10/19
7時15分起床。BSで朝ドラ「カーネーション」観て新聞読みつつトーストの朝食。「旅サラダ」のゲストは中村ゆり。人様のルックスについて自分はもう何も言う立場でもないし言う資格もないと思っているので最近は「かわいい」とか「きれい」という表現も使わないように心掛けているのだが、中村ゆりさん、いや、中村ゆり様、眼福なり。
でいつものごとく朝から「蛤御門のヘン」聴きながら京都まで。アップリンク京都でサーイム・サーディク監督「ジョイランド わたしの願い」を観る。パキスタンの大都市・ラホール。気が弱く心優しいハイダルは失業中で姪っ子たちの面倒や家事をこなしている。そんなハイダルに代って家計を支えるのは仕事に生きがいを感じている妻ムムターズ。厳格な父から早く仕事を見つけるように言われ、ハイダルは友人から紹介されたダンスシアターで働くことに。そこでダンサーであるトランスジェンダー女性ビバと出会い、彼女に強く惹かれていく。強い差別にさらされながらも自分らしさを貫くビバ。強く家父長制が残るパキスタン。ハイダルもムムターズも自分らしさより「男らしさ」「女らしさ」が求められる家父長制下で自分を押し殺して生きている。そして家父長制を強いている厳格な父もまた車いす生活で家の中に閉じ込められちょっとした段差すら乗り越えられないでいる。ハイダルが働きだしたことで仕事を辞めさせられたムムターズ。ビバにのめり込んでいくハイダル。それぞれが抱えた葛藤や不満が溢れ出しダムが崩壊していくように、家族のバランスが崩れ、家が壊れていく。世界が次に進むための苦しく、苦い一歩。家族とは、自分らしさとは、をずっと問いかけてくる。そして映像がセリフ以上に雄弁に物語る映画であった。
映画館移動してもう一本観ようかとも思ったが、映画の余韻が大いに残っていたのと雨も降りだしたのでそのまま帰宅。少し遅めのランチは大津駅近くの人気ラーメン屋に初めて入る。ラーメン1杯1000円の時代なのだな。ま、普通。
日記を書きつつYouTubeで「tiny desk concerts」君島大空ライブ観る。曲も演奏も素晴らしい。繊細な中に才気が走ってる感じ。
Billlieの新曲が良い。久々にフルメンバーでのカムバック。メロウで洒落たメロディに気持ちよくも程よく引っ掛かりがあるアレンジ。KIRINJI感あって何度でも聴ける。
2024/10/20
6時42分大津発の電車に乗って米原まで。朝からイベント仕事。めちゃくちゃに忙しく過ごして18時終了。そこから大津に戻って8時前に帰宅。疲れたなー。
NHKスペシャル「ジャニー喜多川 アイドル帝国の実像」観る。稀代の性犯罪者とそれを知りながら守り庇い続けた姉。さらに共犯者となっていったマスコミ。みんな知らなかったわけじゃない。ただの田舎の学生だった僕ですら村西とおるが北公次と一緒に糾弾してたこととか、文春のキャンペーンとか横目で見てたし、なんとなくジャニーズってそういう関係で繋がってる人たちなんでしょなんて思ってたもの。番組では触れてなかったけど、政治や警察、権力の側にもがっつり食い込んでたから見逃されてきた訳でしょ。1時間で検証できるわけない。それでもやっとの検証番組。NHKのジャニーズ担当からジャニーズ~新会社にがっつり入り込んだ人への突撃、そして被害者家族への補償担当者のクソ対応っぷりとこの問題全然終わってないじゃんと思わせる場面の数々。そしてダメ押しに最後の「旧ジャニーズタレント起用再開」。しかし被害者同様、共犯者が多すぎる。根深いにもほどがある。
お口直しに「団地のふたり」。最終回が近づいてきて寂しいなー
2024/10/21
月曜。昨日の疲れもとれないままに仕事。
2024/10/22
野木亜紀子脚本のドラマ「海に眠るダイヤモンド」をTVerで。舞台は軍艦島!この先が楽しみですな。でもセットにCGこりゃ大変だろうな。
2024/10/23
朝ドラはBSの再放送「カーネーション」、すでに面白い。尾野真千子、小林薫の名演に惹きこまれる。
「アフター6ジャンクション2」、「虎に翼」の脚本家・吉田恵里香インタビュー。あの名作がどのように作られていったのか。興味深い話がいろいろ。演出や美術との連携、相乗効果で出来上がっていったのだな。どんな人も取りこぼさないという吉田さんの強い意志も素晴らしい。
2024/10/24
朝ドラ「おむすび」。ステージでマジックを披露する松平健。「初代引田天功先生に教えてもらったんじゃ」と大きな箱に入っての脱出マジック。アシスタントのピーターが巨大な剣をその箱に刺したその瞬間!松平健、顔を歪めて「あ痛たたぁー」だって。驚く表情のピーター。まさに視聴者全員が思った通り、1mmの狂いもなく繰り広げられるベタな展開。これぞ朝ドラ。令和に放たれたベタの大ホームランににやける。大丈夫なのか「おむすび」。
外回り。昼は「松のや」でロースかつ定食。630円で美味いとんかつを味わう庶民のランチ。特製ソースと中濃ソースのダブルがけ!これで午後の仕事を乗り切る。
NHK+で「星野源のおんがくこうろん」キャロル・ケイの回観る。ビーチボーイズのドキュメンタリーなんかで観たことあった女性ベーシスト。めちゃめちゃかっこいいなー。
2024/10/25
遅すぎる夏休み。アサイチは宮藤官九郎ゲスト。得した気分。朝からユナイテッドシネマまで。リチャード・リンクレイター監督「ヒットマン」観る。2匹の猫と暮らし、愛車はシビックのちょっとさえない大学講師ゲイリー・ジョンソンは特技を活かし地元警察に技術スタッフとして協力している。ある日、おとり捜査の殺し屋役を急遽務めることに。殺人の依頼者を捕まえるための偽殺し屋役の才能が爆発し、次々と逮捕へ導いていくことに。そんなゲイリー演じる偽殺し屋の下に美しい人妻マディソンから依頼が入り…。そんなゲイリーは90年代、おとり捜査官として活躍した実在する人物なんだとか。そこに大胆なフィクションで味付けし小粋かつブラックなコメディに。これがむちゃくちゃ楽しい映画で思わぬ拾い物だった。ゲイリーを演じるのは、今ハリウッドで最も注目を集める俳優、グレン・パウエル。かれは制作、脚本にも名を連ねている。依頼者に合わせて様々な殺し屋に成りすますパウエルの演技がお見事。普段のさえない姿からワイルドでセクシーな殺し屋までを見事に演じる。様々に顔を変える偽殺し屋という設定、まさに「ゲイリーの話をしよう」と言わんばかりに三谷幸喜的なすれ違い勘違いから大胆なフィクションでツイストしブラックなオチへ。さらにゲイリーが大学で教える哲学、「自分とは何か」をテーマとして持ち、そこにきれいに着地して見せる。70年代映画風の画作り音楽使いも洒落ててかっこいい。いい映画だったなー。
いったん帰宅し自転車に乗って病院へ。休みのたびに病院行ってるな。人間ドックの結果を受けて再検査に。軽く診断受けて胃カメラの予約。くーっ。思いのほか時間がかかりランチ難民に。「すき家」でやわらかチキンカレー。カレーソースで辛さ調整、チキンはほろほろ柔らか。美味しい。
帰宅しコーヒー飲みながら日記を書く。TVerでドラマ諸々チェック。「マイダイアリー」は清原果耶主演。優しい青春ドラマ、清原果耶って感じ。NHK「宙わたる教室」3話。地味ながらしっかりとしたドラマ。中井貴一と岡田将生コンビの「ザ・トラベルナース」は安定。
野良猫のチャ坊、今日は一日ソファで寝ている。