石葉 ~お宿篇~ [石葉(神奈川・湯河原温泉)]
石葉(せきよう)へは湯河原駅から車で10分程。緑深い若草山山中の高台にひっそりと
佇んでいます。山の斜面を利用して建てられているようで、玄関は大きな構えではありません。
けれどそれがかえって「石葉」と書かれた宿の顔でもある暖簾でさりげなく存在感あるものに
していたように思います。
打ち水のされた気持ちの良い玄関を入ると そのまま部屋へと案内されます。「まずこちらへ・・・」とチェックインのためロビーのテーブルなどに案内されることが多い中、石葉は違いました。
すすすっと とても滑らかに部屋へと。まるでお忍びで来たかのようで楽しく思えたほどに。
部屋は無駄がなくとてもすっきりとして、大きくとった窓の向こうに見える緑が映え
清々しい気持ちに。
また窓辺に置かれた籐の椅子に腰掛ければ箱根の山々を見渡すことができます。
石葉 ~食事篇~ [石葉(神奈川・湯河原温泉)]
食事の美味しさで名高いこちら、夕食の時間が一層待ち遠しく感じられました。
地元相模湾でとれた魚、野菜ともに旬のものを採り入れ季節感にあふれています。
それらのお料理は懐石風に一品ずつ丁寧に部屋へと運ばれてきます。係の方と調理場の
連携プレーか見事なまでのタイミングで。
石葉へは3月、9月初旬と二度伺っているのですが、そのお蔭で素材・調理法の違う献立を
賞味することができました。
中でも3月、お品書きの絵にもなっている金目鯛の煮付け、銀鍋で登場した蛤・菜の花・湯葉の
美味しかったこと♪お鍋の中で貝が次々とパカッと音をたてて開く様子は演出としても最高でした。