みなとや旅館 ~お宿&お風呂篇~ [みなとや旅館(長野・下諏訪温泉)]
昼神温泉をレンタカーで出発し、途中 諏訪湖サービスエリアで休憩。
ここ諏訪湖上では8月のお盆 頃花火大会が行われ、今年は30万人もの人出があったとのこと。 たまたまテレビでその様子を見ましたが、壮絶な場所取り合戦は相当なものでした(^^;) 暑い熱い夏だったでしょうね
車を乗り捨て、次に特急電車に乗り換え。 私たちが乗った“あずさ”は何号だったろう・・・?
目的地の下諏訪駅に到着。
ここに描かれているのは諏訪大社。 “御柱大祭”という大柱を曳き摺る荒く勇壮な祭で有名な神社だそうです。
みなとや旅館は旧中仙道沿い、宿場町の面影残る老舗の小さな宿です。
この道の突き当たりを曲がると、宿や公共のお風呂など数件ありましたが、とても静かな町でした。
ここが帳場。 金田一耕助がやってきそうな風情です。
客室のある2階へトントンと上がると、部屋が5つ。
鍵はありません(^_^;)
外に比べれば少しひんやりとした室内でしたがまだまだ残暑の頃。 クーラーの取り付けはありましたがリモコンは見あたらず・・・。 扇風機前で涼をとりました。
一服した後、早速お風呂にご案内下さるというので、準備をして一階へおりてゆくと 玄関を出て裏庭の方へ。
すっきりと手入れされた庭の中に 玉砂利の敷かれた檜づくりのお風呂。 向こうに見えるのは蔵。 何とも日本らしい眺め、外国人にも喜ぶばれるというのも納得です。
順番に呼ばれる貸切方式をとられているこのお風呂ですが、湯船があるのみで シャワーや洗い場は無く、ポツンと手洗いポンプ式ソープが確認できたのみ(・・;) こんなに綺麗なお湯を保つため、石鹸などで乱してはいけないのでしょうね。 でも 戸惑いました。。。
戸惑ったと言えば、トイレ洗面。 各客室に無く、2階に1カ所で宿泊者共同。 これはなかなか久しぶりの経験でして 何とも落ち着かず、 今となっては逆に思い出深いです。 ↓
食後にもう一度お風呂へ入れておらいましたが、薄明かりがなかなか雰囲気あり 夜の方がゆったり過ごすことができました。
みなとや旅館 ~食事篇~ [みなとや旅館(長野・下諏訪温泉)]
さぁ夕食
18時頃だったでしょうか、一階帳場奥に案内され食事処へ。 広間になっていて、隣には熟年同窓会の紳士淑女方が来られ 愉しげに過ごされていました。
“みなとや”といえば。。。 “馬刺し”
雑誌dancyuで何度となく目にしたお肉が大輪の花となって目の前に
お品書きや事前の説明は特になく、終始 宿のご主人とおもわれるおばあ様のペースに 導かれるまま、黙々と食事を頂いたのですが^^
テーブルには ぜんまいなどの山菜、名物の虫料理など、たくさんのお皿が並び
馬刺しもあの大皿で2人前だったので、それなりにお腹は膨れてきており、 ただ気づけば 冷たいものしか食べていないような ・ ・ ・
そう思った頃・・・
おばあ様がコンロを持って登場。
続いて 鍋。
その中にはびっしり馬肉~~~~
すごい量の桜鍋!!
でも 見事な肉並びを見た途端(*^_^*)闘争心が湧きました。
桜鍋とは たっぷりお出汁で煮るのではなく、お肉の下に玉ネギを敷き詰め 少なめのタレで煮込むすき焼き風なのですね。
そろそろ 食べ頃 見た感じよりあっさりとしていて ガッツリ頂けました。
朝
凍り柿
朝食も 山の幸づくしです。
朝に“焼きおにぎり” とは新鮮ですね。
焼き魚、卵焼き、サラダ、お豆腐・・・といったいわゆる宿の朝食 という概念をくつがえす “みなとや旅館”の食事。
そばの雑炊。
お出汁がきいて美味しい一品。
無駄のない客室、お風呂、食事、宿の主の雰囲気 すべてにおいて独創的な日本旅館。 忘れられない滞在となりました。