こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。これまで私はツイッター(X)で、よほどのことがないかぎり、ブロックをしませんでした。というのは以前のツイッターでは、ブロックをした相手はコメント・フォローができないだけでなく、こちらのツイートを読めなくなるという仕様だったからです。
それは違うよなあと思ってました。こちらとしては、人のアカウントにクソみたいなコメントをつけてケンカを売ってくるゴロツキを追っ払いたいだけであって、こっちのツイートを読むなと禁じる気はさらさらありません。
むしろ、読んでほしい。ブログだけでなく、できれば著書も読んでほしい。私の著書は、時間をかけて調べた上で、自分が納得するまで書き直して完成させたものばかりです。出版社の編集者と校閲者にも内容をチェックしてもらってるので、自己満足ではありません。だから100年後の人が読んでも、面白い情報を提供できると自負してます。私自身、国会図書館で100年くらい前の本を読んで、こんなこと書き残してくれた人がいたのか、ありがたいなと思うことがありますので、自分もそう思ってもらうべく、本を書いてます。
さすがに『反社会学講座』はちょっとテーマが古くなってしまいましたので、いま現在の私の考え、物の見かた、文献調査の実践例をお伝えできる近著の『思考の憑きもの』『読むワイドショー』をぜひ読んでいただきたいのです。だいたい日本全国どこの公立図書館でも取り寄せ可能だと思うので、お金がなくてもお読みいただけます。
私の文章を読むことで、歪んだ考えに取り憑かれた人たちの憑きものが落ちてくれれば、それに越したことはありません。読ませなければ、彼らが考えを変えるきっかけも取りあげてしまうことになります。
で、最近、Xが仕様を変えて、ブロックした相手もツイートを読むことだけは可能になったようなので、私も心置きなくブロックできるようになりました。
私はリベラルな知性を尊重してるので、コメント読んでムカツいたから問答無用でブロック、なんて感情的なマネはしません。先日、松本さんの件だけでなく、関係ないドラマの感想のツイートとかにまでしつこく絡んでくる松本擁護派など、数名をブロックしましたが、ブロックする前に彼らのアカウントを読みにいってます。ざっと目を通したところ、やはりいちゃもんコメントをつけてくるような人たちは、陰謀論的な発言や自分勝手なヘリクツを繰り返してることがわかったので、読解力・思考力・表現力ともに落第点と判定し、ブロックしました。
以前から再三いってるように、私はもう陰謀論やエセ科学の信者を甘やかさないことにしています。もちろん、それらをエンタメとして楽しむぶんには問題ないけど、事実とフィクションの区別がつかない人がけっこういるから嘆かわしい。
何度否定しても、私のことを大学の先生だとする説が消えないんです。まあ、そう思ってくれるほどみなさんが私の知性を評価してくれてるのなら光栄です。だったら教育的観点から指導してあげてもいいのかなと。
今後、私にブロックされた人は、パオロ先生から落第判定を受けたと思ってください。
最後にもうひとつ教育的なアドバイス。140字の文章を100個書いても、文章力も思考力も向上しません。14000字の文章をひとつ書いてみてください。それを何十回も推敲すれば、文章力と思考力の訓練になります。
[ 2024/11/21 17:58 ]
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