こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログからだいぶ間が空いてしまいましたけど、とくに体調が悪いわけでもなく、いろいろやることがあっただけです。ゲス不倫もゲス出家もしていません。
ちまたでは、政府が旗振ってプレミアムフライデーなんてのがはじまりました。各地でいろんなサービスが提供されてたようですね。大阪では国有地が9割引きで大安売りされたり……あれはちがうんですか。プレミアムフライデーではないの?
あんなゲス土地取引を、なんと学校法人がやってたんだから驚きです。しかもこの学校は、教育勅語による道徳教育をウリにしているというんだけど、法律に反しなければズルやインチキをやっても許されるとする考えは、道徳ではありませんよね。きっとこどもたちを悪徳弁護士に育てたいのでしょう。
この土地取引については国会でも取りあげられて、安倍さんと麻生さんは「政治家による不当な介入はない」といってニタニタ笑うゲス答弁をしてましたけど、私は「不当な介入」って表現が繰り返されることに、なんか引っかかるんです。
本当に無関係だったら、「介入は一切なかった」とキッパリいえばいいじゃない。なのにわざわざ「不当な介入はなかった」と含みを残してるんで、へえ、不当な介入はなかったけど、不当でない介入はあったんだ、とゲスな私は勘ぐってしまいます。
「ゲス不倫はしていません」という発言は、不倫そのものをしていないといいたいのか。はたまた、不倫はしてるんだけど、それはゲス不倫ではなく純愛なのだといいわけしたいだけなのか。どちらにも解釈できます。それと同じ理屈で、「不当な介入はない」は、介入がなかったといいたいのか、介入はあったけど不当とは考えていないといいわけしたいだけなのか。
不当でない介入なんてあるのか? 言葉尻を捉えてるだけでは、といわれそうですが、たくさんあると思いますよ。不当かどうかは、証拠がなければ証明できません。むしろ、不当であることを証明することのほうがむずかしいのでは。現に、証拠書類が破棄されてるそうですし。
こどもたちよ、よのなかには不倫よりもゲスなことがたくさんあるのです。
[ 2017/02/26 23:58 ]
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