デリケートゾーンの黒ずみにハイドロキノンやトレチノインを使ってみたいけど、
「使って大丈夫かな?」
「本当に効果はあるの?」
「使った人はどうだったのかな」
…と思ってしまいますよね。
このページではハイドロキノンとトレチノインのデリケートゾーンの黒ずみへの効果や副作用などを解説していきます。
ハイドロキノンの種類や購入方法、選び方、使い方、使用上の注意点など、押さえておきたいポイントのほか、向いている人や向いていない人もわかるので、デリケートゾーンの黒ずみをハイドロキノンやトレチノインでケアしたいと考えてるなら参考にしてください。
デリケートゾーンの黒ずみに効く?ハイドロキノンとトレチノインとは
ハイドロキノンとトレチノインは、美白対策に使われる医薬品です。デリケートゾーンの黒ずみに使う前に、それぞれどんな薬剤なのか特徴を把握しましょう。
ハイドロキノンは皮膚の漂白剤と言われる美白成分
ハイドロキノンは「皮膚の漂白剤」と呼ばれる程の美白作用で知られています。美白成分のひとつアルブチンやコウジ酸の約100倍もの美白効果があるとされる医薬品です。
薬剤と聞くと副作用が気になるかもしれませんが、イチゴ類やコーヒーなどに含まれる天然成分のため、正しく使えば副作用リスクを減らすことは可能です。
ハイドロキノンは薬剤であることから医療機関での処方が必須でしたが、2001年の薬事法の改正により低濃度のハイドロキノン入り化粧品が販売されるようになりました。
トレチノインはトレチノイン酸のこと
トレチノインは、別名「トレチノイン酸」とも呼ばれるビタミンA誘導体のことです。ビタミンAはレチノールのことで、トレチノインは肌への吸収を高めた誘導体のため、レチノールの50~100倍もの作用があるとされています。
皮膚への作用が強いことから、トレチノインは化粧品への配合は認められておらず、医薬部外品に配合されているのはレチノールのほうです。また、トレチノインはアメリカのFDAに認可された薬剤で、日本でも美容皮膚科で処方される場合があります。
美容皮膚科でトレチノインを処方することがあるのは、シミ・シワ改善目的のためです。トレチノインはアメリカで長年使われてきた薬剤であり、美容皮膚科の院内で作成した新鮮なものが処方されることが多いため、安心して使えます。
デリケートゾーンの黒ずみにハイドロキノンとトレチノインは使えるの?
ハイドロキノンとトレチノインは、デリケートゾーンの黒ずみに使えます。なぜなら、美容皮膚科ではデリケートゾーンの黒ずみケア目的で、これら2つの薬剤を処方することがあるからです。
2つの薬剤を使った方法を「ハイドロキノン・トレチノイン療法」と言います。東京大学の形成外科医が開発した塗り薬で、シミ・くすみ・小じわ・ニキビ・毛穴・ハリ対策として処方されています。
デリケートゾーンの黒ずみを改善するハイドロキノンとトレチノインの効果
ハイドロキノンとトレチノインの効果は異なっています。デリケートゾーンの黒ずみケアとして使うときは、それぞれの効果について理解を深めましょう。
ハイドロキノンの2つの効果
ハイドロキノンは、メラニン抑制・メラニン還元の2つの効果がのぞめます。
ハイドロキノンの効果1:メラニンの生成抑制で黒ずみをできにくくする効果
ハイドロキノンで期待できる効果のひとつが、メラニン生成抑制効果です。メラニンを合成するチロシナーゼという酵素に働きかけ、メラニンをできにくくする効果が期待できます。
デリケートゾーンの黒ずみはメラニンが生成されることで発生しますが、チロシナーゼがなければメラニン生成をブロックできます。つまり、ハイドロキノンをデリケートゾーンの黒ずみに塗ると、新たな黒ずみができにくくなるということです。
たとえば、下着による擦れや間違ったムダ毛ケアによる刺激でメラニンが生成されますが、ハイドロキノンをデリケートゾーンに塗ると、刺激でできる黒ずみ改善効果がのぞめます。
ハイドロキノンの効果2:メラニン還元作用で黒ずみを少なくする効果
ハイドロキノンをデリケートゾーンの黒ずみに塗ると、黒ずみを少なくするメラニン還元作用が期待できます。またほかにも、ハイドロキノンはメラニンが凝集したメラノソームを分解する作用により黒ずみを少なくする効果ものぞめます。
メラノソームとは、メラニンを入れる袋のことです。髪が黒くなるのはこの袋が髪に輸送されるためで、デリケートゾーンの黒ずみもこの袋によりメラニンが運ばれるためできます。
ハイドロキノンはメラニンの輸送自体を止める働きが期待できるため、今ある黒ずみの改善に効果的です。ただし、メラニン自体は肌の色を保つために必要なもので、ハイドロキノンの働きが強くなりすぎると、メラニン色素を作り出す細胞のメラノサイト自体を破壊してしまい、白斑という副作用が出る場合もあります。
トレチノインの3つの効果
トレチノインは、新陳代謝の促進・メラニン排出・肌のハリアップ効果がのぞめます。
トレチノインの効果1:新陳代謝を促進する効果
濃度の高いトレチノインをデリケートゾーンの黒ずみに使用すると、新陳代謝を高める作用が期待できます。トレチノインで肌の代謝が高まると表皮の厚みが増し健康な肌へと導きます。
デリケートゾーンの黒ずみができるのは刺激によりメラニンが生成されるからですが、表皮が薄くなっていると刺激に弱くなり注意が必要です。とくにデリケートゾーンは皮膚が薄い部分のため、強く擦って洗うことでも刺激に弱くなります。
トレチノインをデリケートゾーンの黒ずみに塗ると、ふっくらと健康な肌へと導きます。肌が刺激に強くなれば、黒ずみ予防効果が期待できます。
トレチノインの効果2:メラニン色素を排出する効果
トレチノインの新陳代謝を高める作用により、古い角質と一緒にメラニンの排出を促す効果がのぞめます。メラニンが生成されても肌の代謝により排出されれば黒ずみはできにくくなります。
健康な肌であれば約28日周期で新しい皮膚へと生まれ変わりますが、加齢やストレスなどが原因でターンオーバーが乱れる場合がるため注意が必要です。トレチノインの表皮細胞を増やす働きにより、皮膚の奥にとどまるメラニン排出に役立ちます。
また、デリケートゾーンの黒ずみにトレチノインを塗ると、古い角質を剥がすピーリング効果も期待できます。
トレチノインの効果3:肌にハリやツヤを出す効果
トレチノインは、コラーゲンやヒアルロン酸生成を促す効果がのぞめます。シワ・たるみケアとしてトレチノインが処方されるのは、皮膚にもとからある美容成分を促す効果を期待しているからです。
ハイドロキノンとトレチノインは併用すると効果が高くなる
美容皮膚科では、黒ずみケアとしてハイドロキノンとトレチノインを一緒に処方する場合があります。ハイドロキノンの美白※作用とトレチノインの新陳代謝を高める効果を併用すると、相乗効果が期待できます。
簡単に説明すると、ハイドロキノンで黒ずみをできにくくし今ある黒ずみにも働きかけながら、トレチノインで今ある黒ずみの排出を促すということです。2つの薬剤を併用することで、少しずつ黒ずみがない肌へと置き換えていきます。
デリケートゾーンの黒ずみへのハイドロキノンとトレチノインの塗り方|どちらを先に塗るのが良い?
ハイドロキノンとトレチノインは塗る順番や使い方が決まっています。肌への刺激を和らげながら効果を実感しやすくするため、塗り方を確認しましょう。
塗り方1:デリケートゾーン専用ソープなどを使って清潔にする
まずはデリケートゾーンを清潔にしたいので、入浴後やシャワー後にハイドロキノンとトレチノイ
ンを塗るといいです。デリケートゾーンを洗うときはゴシゴシと擦ると薬剤の刺激を感じる恐れがあるので、デリケートゾーン専用ソープなどを使って優しく洗います。
塗り方2:保湿ケアをする
トレチノインを使うと肌が乾燥したり刺激に弱くなったりするので、肌を保護するため、肌に合う化粧水などで保湿をしておきます。
塗り方3:トレチノインをスポットに塗る
トレチノインを塗った部分は皮膚が剝がれやすくなるため、デリケートゾーンの黒ずみが気になる部分だけスポットで塗布します。綿棒などを使って、薄く塗るようにしましょう。
手にトレチノインが付着したら洗い流して、塗布する場所以外の皮膚につかないように注意します。
塗り方4:ハイドロキノンをトレチノインより広めに塗る
トレチノインは2~3分くらいで乾くので、続いて黒ずみより広めにハイドロキノンを塗布します。最初に塗ったトレチノインを塗り広げないよう、ハイドロキノンは外側から内側に塗り広げてください。
ハイドロキノンとトレチノインを黒ずみに塗るとかゆくなることがありますが、擦ると刺激で黒ずむ恐れがあるため、触らないようにします。
デリケートゾーンの黒ずみケア時に気をつけたいハイドロキノンとトレチノインの副作用
ハイドロキノンとトレチノインは、副作用の恐れがある医薬品です。医師の指導のうえ正しく使用すれば副作用リスクは少なくなっていますが、念のためリスクを確認しましょう。
ハイドロキノンの副作用
ハイドロキノンは、白斑・皮膚炎・肌の乾燥・黒ずみがひどくなるリスクがあります。
ハイドロキノンの副作用1:白斑
ハイドロキノンにはメラニン色素を作り出すメラノサイトを破壊することによって、今ある黒ずみを軽減させる効果が期待できます。しかし、長期間使用し続けると、破壊するメラノサイトが多くなり白斑という皮膚の一部が白くなる副作用が起きるリスクがあります。
とくに白斑に注意が必要なのは、高濃度のハイドロキノンの使用です。クリニックで処方されることがある5%のハイドロキノンで白斑の報告はありません。
ハイドロキノンの副作用2:皮膚炎
皮膚の敏感な人がハイドロキノンを使うと、赤みが生じヒリヒリとした刺激を感じることがあります。皮膚炎は初期にみられることが多い副作用で、慣れるとおさまってくる場合があるため、軽度であれば様子をみて使用可能です。
赤みやヒリヒリした痛みがあったら、使用回数を減らして氷水で冷やすと楽になります。何日も続く場合はアレルギーの恐れがあるため使用を中止してください。
刺激を感じる場合でも、ハイドロキノンの濃度を減らすことで、使用を継続できる場合があります。
ハイドロキノンの副作用3:肌の乾燥
ハイドロキノンの水分を奪う作用により肌が乾燥しやすくなるため、化粧水などで十分に保湿してからハイドロキノンを塗布しましょう。
ハイドロキノンの副作用4:黒ずみがひどくなる
ハイドロキノンの刺激自体が、デリケートゾーンの黒ずみを悪化させることがあります。皮膚の刺激はメラニンが生成されやすくなり黒ずみの原因になるため、ハイドロキノンで刺激を感じたら無理に使用しないでください。
また、ハイドロキノンを使用中は、デリケートゾーンをゴシゴシ擦る刺激を避けましょう。かゆみがでても触らずに刺激を避けるようにします。
ハイドロキノンやトレチノインをデリケートゾーンの黒ずみに使うと、ヒリヒリとしたり赤くただれることがあり、黒ずみが悪化することもあります。それが心配な方は、ハイドロキノンやトレチノインではなくデリケートゾーンの黒ずみクリームを使うことをおすすめします。
トレチノインの副作用
トレチノインは、皮膚の刺激や胎児に影響が起きるリスクがあります。
トレチノインの副作用1:ヒリヒリした痛み
トレチノインを使用すると皮膚に炎症が起きて、赤みやヒリヒリとした痛みが起きる場合があります。皮膚への刺激は高頻度でみられるもので、最初は皮膚がボロボロと剥けてきます。
皮膚への刺激が強いときは使用回数を減らすか、濃度の低いものを使用しましょう。軽度であれば使用を続けても問題ありませんが、症状に合わせた調整が必要なため、トレチノインは医師の指示のもと使用してください。
トレチノインの副作用2:胎児への影響
トレチノインはビタミンA誘導体でありビタミンAは胎児の催奇形性リスクがあるため、妊娠中はトレチノインを使用できません。トレチノインによるビタミンAの摂取量は低く、胎児の催奇形性リスクはほとんどありませんが、トレチノイン使用中は避妊が推奨されています。
胎児の催奇形性リスクが指摘されているのは、イソトレチノインのニキビ用飲み薬の場合です。トレチノインは皮膚から吸収させるため心配は少ないのですが、注意する必要はあります。
デリケートゾーンの黒ずみにハイドロキノンとトレチノインが向いている人
ハイドロキノンとトレチノインは黒ずみケアに使えますが、誰でも向いている方法ではありません。向いている人と向いていない人の特徴をまとめたので、自分に合う黒ずみケアなのか確認しましょう。
ハイドロキノンやトレチノインでのデリケートゾーン黒ずみケアが向いている人
- 医師の指示に従ってケアできる人
- 肌トラブルが起きにくい人
- じっくりと黒ずみケアをしたい人
ハイドロキノンとトレチノインは医師の処方で使うことが望ましいため、医療機関を受診できる人に向いています。デリケートゾーンの黒ずみにも使えますが、医師の診察でデリケートゾーンを見られるため、女性医師がいるクリニックを選んでください。
また、皮膚への刺激がある医薬品を使う理由から、皮膚トラブルが起きにくい人に向いています。医薬品とはいえすぐに効果は得られないので、じっくりとデリケートゾーンの黒ずみケアをしたい人に向いています。
ハイドロキノンやトレチノインでのデリケートゾーン黒ずみケアが向いていない人
- すぐに黒ずみを改善させたい人
- 妊娠中や授乳中の人
- 敏感肌で肌トラブルが起きやすい人
すぐにデリケートゾーンの黒ずみを改善したい人は、美容クリニックでレーザー治療を受けたほうがいいです。また、トレチノインによる胎児への影響リスクがあることから、妊娠中や授乳中の人にも向いていません。
敏感肌で肌トラブルが起きやすい人は、皮膚が薄くなっておりハイドロキノンやトレチノインが使用できない場合があります。どうしても使いたいときは、自己判断を避けて医師の診察を受けてから使用してください。
デリケートゾーンの黒ずみケア用のハイドロキノンとトレチノインってどこで買えばいい?
デリケートゾーンの黒ずみにハイドロキノンとトレチノインを使うなら、以下の3つの入手方法を比較してください。
医師にハイドロキノン・トレチノインを処方してもらう
ハイドロキノンが4~5%の高濃度のものは、医師の処方が必要です。自由診療のため全額自費となり、5%のハイドロキノンと0.1%のトレチノインは1本5,500円程度で、別途初診料がかかります。
クリニックによっては、オンライン診療を取り入れているところがあります。初回はクリニックへの受診が必要ですが、2回目以降はオンライン受診が可能で、忙しい人でもデリケートゾーンの黒ずみケアが可能です。
ハイドロキノン入りスキンケアを使う
医療機関を受診するとなると時間も費用もかかりますが、ハイドロキノン入りスキンケアならその心配がありません。ただし、ハイドロキノンの濃度は1~2%の低濃度のものがほとんどで、医師に処方されるハイドロキノンと比べてデリケートゾーンの黒ずみ改善効果を感じるまで時間がかかります。
また、ハイドロキノン入りスキンケアは、濃度の保証ができません。そのため、信頼できる化粧品メーカーのものを選ぶようにしてください。
個人輸入でハイドロキノン・トレチノインを入手する
ハイドロキノンとトレチノインはどちらも、日本で未承認の医薬品です。個人輸入ならネット通販を利用して個人が入手しても違法ではありませんが、とくにハイドロキノンは次のようなトラブル事例が厚生労働省で報告されているため、危険性が高い方法だと言えます。
インターネットを介して、医師の診断の元に使用するよう注意書きが表示されていた美白を目的とするクリーム剤(別紙 1 参照)を個人輸入し、使用した20 歳代の女性において、当該製品を塗布した上腕等の皮膚に大水疱を伴うアレルギー反応が生じた
引用:厚生労働省
また、トレチノインの塗り薬は刺激を感じやすいため、ハイドロキノン同様に医師の処方による入手が望ましいです。なお、トレチノイン入り化粧品は入手できませんが、効果が落ちるレチノール入り化粧品は入手可能です。
デリケートゾーンの黒ずみに使えるハイドロキノンの選び方
ハイドロキノンでデリケートゾーンの黒ずみをケアするなら、どのようなハイドロキノンを選べば良いのか迷ってしまいますよね。自分に合った方法でケアをするために、ハイドロキノンを選ぶときのポイントを紹介します。
ハイドロキノンの選び方1:化粧品か処方されたハイドロキノンか
気軽にデリケートゾーンの黒ずみを何とかしたいなら、ハイドロキノンが配合された化粧品が向いています。ハイドロキノンを美白成分として配合した化粧品は実店舗や通販で販売されており、誰でも手軽に購入できます。
また自宅で自己ケアができますので、医師とはいえ他人にデリケートな部分を見られたくない場合にも向いています。
しかし化粧品は種類が多く、中には品質に疑問がある化粧品が出回っています。海外の製品であれば、日本では認可されていない成分が入っているという危険性もあります。必ずしも安全であるとはいいきれないため、医師が処方したハイドロキノンを使用したほうが、安心感があるでしょう。
ハイドロキノンの選び方2:配合されているハイドロキノンの濃度
デリケートゾーンの黒ずみに使っても、刺激を感じずに続けられる濃度でハイドロキノンを選ぶ必要があります。
ハイドロキノンの濃度は化粧品が1~2%、処方薬が4~5%が一般的です。濃度が高いほうがデリケートゾーンの黒ずみへの効果も感じやすいのですが、刺激が強くなる傾向にあります。
早く効果を出したいのであれば、できるだけ濃度が高いハイドロキノンを選びたいと考えるでしょう。しかしかゆみやかぶれなどの肌トラブルが起きると、使うことができないので気を付けなければなりません。
ハイドロキノンの選び方3:ハイドロキノンの種類
デリケートゾーンの黒ずみは、自分に合っている種類のハイドロキノンを選びましょう。
ハイドロキノンには、純ハイドロキノンと安定型ハンドロキノンという2つの種類があります。さらにハイドロキノンとは違うのですが、似た成分としてハイドロキノン誘導体もあります。
純ハイドロキノン
医療機関で処方されるのは、主に純ハイドロキノンとなります。黒ずみへの漂白作用は高いのですが、安定性が低く肌に浸透しにくい性質があります。また刺激が強めのため、デリケートゾーンの使用には細心の注意が必要です。
安定型ハイドロキノン
純ハイドロキノンにほかの成分を加え、安定性を高くしたハイドロキノンです。
肌に浸透しやすく刺激が低いため、デリケートゾーンの黒ずみにも使用しやすくなっています。ただし純ハイドロキノンよりも、メラニンを抑制する効果は低いとされています。
ハイドロキノン誘導体
ハイドロキノン誘導体とはアルブチンなどに使われる名称で、正確にはハイドロキノンとは異なる成分です。主に黒ずみ予防として使われており、できてしまったデリケートゾーンの黒ずみには、純ハイドロキノンや安定型ハイドロキノンが向いています。
デリケートゾーンの黒ずみにハイドロキノンとトレチノインを使う際の注意点
ハイドロキノンとトレチノインで黒ずみケアをするときは、以下の注意点があります。
注意点1:皮膚にトラブルができたら使用を中止する
早く黒ずみを改善したい気持ちから、濃度が高いハイドロキノンやトレチノインを使うと、皮膚の刺激を感じやすくなるため注意してください。しっかり効果を得たいときはクリニックで処方されたものを使用し、皮膚トラブルがあったら使用を中止して受診しましょう。
注意点2:使用前にパッチテストをする
アレルギーが起きないか確かめるため、使用前にパッチテストをします。二の腕の内側など目立たない部分に少量塗布し、48時間以内に刺激がなければ使用可能です。
ただし、二の腕で使えても、デリケートゾーンで刺激を感じる恐れもあります。その場合は濃度を低くするか、使用回数を減らすなど対策が必要です。
注意点3:日焼け止め対策をする
ハイドロキノンとトレチノイン、どちらも紫外線対策が必要です。ハイドロキノンでメラニンができにくくなると紫外線から肌を守る働きが弱くなり、トレチノインは紫外線の影響を受けやすくなります。
デリケートゾーンに紫外線を直接浴びる機会は少ないのですが、ハイドロキノンとトレチノインの使用中は美白※サプリを服用してください。
※メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ
注意点4:保湿ケアで皮膚の刺激を和らげる
ハイドロキノンとトレチノインの刺激から肌を守るため、塗布前に保湿ケアをします。デリケートゾーンは皮膚が薄く刺激に弱い部位のため、できるだけデリケートゾーン専用化粧水を選び、事前にパッチテストをしてください。
注意点5:軟膏を多く付け過ぎない
早く黒ずみを改善しようとしてトレチノインをたくさん塗布すると、皮膚が剥がれやすくなります。皮膚が薄くなると赤みやヒリヒリとした痛みが出やすいため、薄く塗るようにしましょう。
注意点6:冷蔵庫に保管して使用期限を守る
ハイドロキノンは不安定になりやすいため、夏場は冷蔵庫に入れて保管します。夏以外は、紫外線の当たらない冷暗所で保管し、使用期限は1ヶ月です。
また、トレチノインは分解しやすいため、冷蔵または冷凍庫で保管し3ヶ月※8が使用期限です。常温で保管はできないので、外に持ち出すことはできません。
デリケートゾーンの黒ずみにレチノールは効果的?知っておきたいポイントと使い方
デリケートゾーンの黒ずみにレチノールは効果があるのか、使っても良いのかを紹介します。
レチノールとハイドロキノンのデリケートゾーン黒ずみへの効果を比較!特徴的な成分の違い
レチノールとハイドロキノンは、どちらも美白成分として知られていますが、その作用機序は異なります。
- レチノール
肌細胞のターンオーバーを促進し、新しい肌細胞を生み出すことで、肌のターンオーバーを整えることができます。 - ハイドロキノン
肌のメラニン色素の生成を抑制することで、黒ずみを薄くすることができます。
特に、デリケートゾーンの黒ずみに対して、レチノールは効果的です。デリケートゾーンは、通気性が悪く湿気が多いため、皮膚のターンオーバーが低下し、黒ずみができやすくなります。レチノールを使用することで、ターンオーバーを促進することができ、肌を健康的な状態に保つことができます。
ハイドロキノンとトレチノインのデリケートゾーンの黒ずみに関するQ&A
ハイドロキノンとトレチノインを使用する場合の疑問を集めました。