「デリケートゾーンの黒ずみを改善したい!」
「でも、レチノールは黒ずみにどうなの?」
レチノールはシミケアに使われる成分ですが、デリケートゾーンに使って大丈夫なのかは気になりますよね?
そんな悩みを抱える人向けに、デリケートゾーンの黒ずみにレチノールは使えるのか、使えるならどんな効果が期待できるのかを紹介します。使用上の注意点や効果を高める使い方も紹介しているので、黒ずみケアの参考にしてください。
レチノールはデリケートゾーンの黒ずみに使える?どんな成分?
レチノールはデリケートゾーンの黒ずみケアに使える成分です。しかし、どのような成分なのか詳しい特徴を理解してから使用しましょう。
レチノールはビタミンAのこと
レチノールはビタミンAのことで、脂溶性ビタミンです。ビタミンAは粘膜の健康に必要な成分ですが、体内で合成できないため食品やコスメから補う必要があります。
コスメにビタミンAが配合する場合は、レチノールと表示されています。
トレチノインよりレチノールの作用は低くなる
レチノールと似た成分に、トレチノインがあります。トレチノインはビタミンA誘導体のことで、美容クリニックでは、医薬品扱いのハイドロキノンとトレチノインを併用してニキビ・しわ・シミに使用されています。
レチノール | トレチノイン | |
---|---|---|
成分 | ビタミンA | ビタミンA誘導体 |
使用目的 |
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|
入手先 | お店や通販など | 医療機関 |
成分の種類 | 美容成分 | 医薬品 |
特徴 | ビタミンAはレチノールのみ | 吸収を高めるビタミンA誘導体はトレチノイン以外にも複数種類あり |
作用 | 作用が弱いので副作用があっても皮膚が赤くなる程度 | 作用が強いので皮膚がボロボロむける、ビタミンAの100~300倍※1の作用と言われる |
濃度 | 0.25%~2% | 0.1%~0.4% |
レチノールとトレチノインは、作用の強さそのものが異なる成分です。デリケートゾーンの黒ずみケアに使うならトレチノインを選んだほうが、作用は強くなります。
ただし、入手のしやすさや副作用のリスクを軽減したい目的なら、レチノールがいいです。レチノールをデリケートゾーンの黒ずみに使うときはお店などで入手できるため、医師にデリケートゾーンを見られる心配がありません。
レチノールとトレチノインどちらをデリケートゾーンの黒ずみに使うかは、個人の目的や使いやすさで選んでください。ハイドロキノンとトレチノインを使った黒ずみケアの詳細は、以下の記事で解説しています。
レチノールに期待できるデリケートゾーンの黒ずみへの効果
デリケートゾーンの黒ずみにレチノールを使うと、ターンオーバー促進とコラーゲン生成促進の2つの効果がのぞめます。
効果1:ターンオーバーを促して黒ずみ排出を助ける
レチノールは表皮細胞を増やし、肌の新陳代謝を促進させる効果がのぞめます。この新陳代謝促進作用により、肌の奥にあったシミが少しずつ押し上げられ、デリケートゾーンの黒ずみのもととなるメラニン排出を助けます。
健康な肌であれば約28日で肌は生まれ変わりますが、加齢や生活習慣の乱れなどで代謝サイクルが乱れてしまいます。このような肌にレチノールを塗ると、今ある黒ずみに働きかけることが可能です。
レチノールはトレチノインと比べて作用は弱くなりますが、コスメに配合できる美白サポート成分の中では、メラニン排出効果は高くのぞめます。とくに摩擦の刺激により起きるデリケートゾーンの黒ずみに使いやすい成分です。
効果2:肌のハリをアップさせる
レチノールは、コラーゲン生成をうながす作用がのぞめます。すぐ効果が出るわけではありませんが、レチノールを長くデリケートゾーンに使い続けると肌本来のハリアップ効果を実感しやすいです。
また、レチノールは肌の水分保持にかかせないヒアルロン酸生成をうながす作用ものぞめます。デリケートゾーンにレチノールを使い続けると、表皮がふっくらとして外部からの刺激に強くなり、黒ずみ予防になります。
デリケートゾーンの黒ずみに使えるレチノール入りコスメ3選
レチノール入りコスメの中でも、デリケートゾーンの黒ずみケアに使いやすい商品を3つ紹介します。
ゼオスキン ボディエマルジョン
商品名 | ボディエマルジョン |
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配合量 | 240ml |
主要成分 | レチノール、グリセリン、ワセリンなど |
入手先 | 美容クリニックなど |
価格 | 参考価格15,400円(税込) |
ゼオスキンは、美容クリニックで扱っている医療機関専用コスメです。高濃度の成分でケアできるため高い効果がのぞめますが、医師の診断を受けてから使用する必要があります。
ボディエマルジョンは、体に使える黒ずみケアコスメで、デリケートゾーンに使用するときは医師に確認してください。高濃度のレチノール入りコスメを選びたいときは、ゼオスキンのレチノール0.25%、0.5%、1.0%のコスメもあります。
アドバンスド クリニカルズ レチノールファーミングクリーム
商品名 | レチノールファーミングクリーム |
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配合量 | 454g |
主要成分 | レチノール、グリーンティー、アロエベラなど |
入手先 | ネット通販 |
価格 | 参考価格1,999円(税込) |
アドバンスド クリニカルズはシカゴ発のサロン品質コスメです。日本で入手する場合は、個人輸入の商品を扱っている楽天やAmazonのショップ、またはiHerbから購入できます。
1つ454gの大容量で全身の黒ずみにたっぷり使用できるコスメですが、デリケートゾーン専用商品ではないため注意してください。無香料のため、デリケートゾーンに使っても嫌なニオイになりにくいタイプです。
モンバーチェ レチノボディ カプセルAボディクリーム
商品名 | レチノボディ カプセルAボディクリーム |
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配合量 | 500g |
主要成分 | レチノール、ヒト型セラミド、ヒアルロン酸など |
入手先 | ネット通販 |
価格 | 定価4,950円(税込) |
日本製のレチノール入りコスメを選びたいときは、レチノボディが向いています。デリケートゾーン専用コスメではありませんが、着色料・合成香料・パラベン・鉱物油を使っておらず優しい使い心地が特徴です。
ビタミンAをマイクロカプセルの中に閉じ込めており、レチノールの酸化を防げます。大容量のボトルで、全身の黒ずみケアに使えます。
デリケートゾーンの黒ずみにレチノールを使う際の注意点
レチノールをデリケートゾーンの黒ずみケアに使うなら、次の注意点を確認してください。
注意点1:手や足など紫外線を浴びる部分は日焼け止めが必要
レチノールは紫外線の影響を受けやすいため、太陽に当たる手足に塗ったときは紫外線ケアが必要です。紫外線ケアが必要になる理由は、レチノールは不安定で紫外線や熱で分解されやすいからです。
分解されるとレチノールの作用が得られなくなり、紫外線の影響でシミのもととなるメラニンができると、黒ずみが増えることがあるため注意してください。
デリケートゾーンは下着で覆われており紫外線の影響を受けにくい部位ですが、美白サプリなどで対応すると安心です。
注意点2:デリケートゾーンの黒ずみ専用と書かれていない場合が多い
レチノール配合コスメの多くは、顔専用の商品が多くなっています。デリケートゾーン黒ずみケア専用と書かれていない場合が多いため注意してください。
そのため、レチノール配合コスメをデリケートゾーンの黒ずみに使用する場合は、メーカーに問い合わせてから使用すると安心です。デリケートゾーンは手足より皮膚が薄いため、添加物を極力使用していない専用コスメを選びたいものです。
注意点3:レチノイド反応という副作用リスクがある
ビタミンAであるレチノールをデリケートゾーンの黒ずみケアに使うと、「レチノイド反応」や「ビタミンA反応」と呼ばれる副作用が起きるリスクがあります。皮膚がむけたり赤くなったりする反応のことで、これは通常の反応です。
レチノールを塗ってすぐに赤みが出ても、成分が肌に効いている証拠のため心配はありません。しかし、反応が強く出るときや、数日以上反応が続く場合はレチノールの使用を中止してください。
副作用が出ないようにするためには、レチノールを塗る前にしっかり保湿ケアをすることと、反応が出にくいレチノールを使用することです。医薬品のトレチノインは反応が強く出やすいため、医師による診察が必要になります。
デリケートゾーンの黒ずみにレチノールを使うときのQ&A
レチノールを使ったデリケートゾーンの黒ずみケアでよくある疑問を紹介します。
- デリケートゾーンの黒ずみにハイドロキノンとレチノールを併用できる?
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ハイドロキノンとレチノールの併用は、炎症が強く出る恐れ※2があるため推奨できません。併用できるのはハイドロキノンとトレチノインです。
- レチノールでデリケートゾーンの黒ずみ改善は期待できる?
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レチノール単体だと、デリケートゾーンの黒ずみを改善する効果はあまり期待できません。レチノールは肌の新陳代謝を高めてメラニンの排出を促す成分なので、新たなメラニン生成を抑制する美白成分入りデリケートゾーン専用コスメも一緒に併用したほうが効果的です。