昨日発売されたNintendo3DSを早速購入してみました。紳士のたしなみとして、ポートスキャンもかけてみたのですが、Ping応答は返ってくるものの、TCPのポートがあいて無さそうであったりなど、あまり面白い情報は得られませんでした。(私の調べ方が単純にまだまだ足りないだけだと思いますが)インターネットブラウザの機能も5月に実装予定で、現時点では搭載されていないので今後もう少し調査してみてもいいかもしれません。
さて、名称に「3D」と入っていることから3D機能につい目が行ってしまいがちですが、他にもいろんな機能を搭載しています。ソフトウェアを購入しなくても最初からいくつか遊べるソフトがプリインストールされており、今回は「ARゲームズ」について遊んでみました。
ARって何?
ARとは拡張現実(Augmented Reality)の略称です。現実世界に電子情報を表示させたりする技術やその環境含めた総称のことです。有名なものではiphoneの「セカイカメラ」がありますよね。
Nintendo3DSもカメラが搭載されており、そこから得た情報を通じてキャラクターなどを表示することができます。「ARゲームズ」についてはここで説明するよりも任天堂本社のサイトの方が分かりやすいので、下記を参照してください。
カードから何かが飛び出す「ARゲームズ」−Nintendo
遊戯王の世界がいよいよ実現?
遊戯王という漫画、ご存知でしょうか。週刊少年ジャンプで連載されていた漫画なのですが、その漫画の中では「デュエルモンスターズ」というカードゲームを通じて敵と戦っていくというもので、実際にそのデュエルモンスターズに即したカードも販売されており、爆発的にヒットしました。遊戯王自体はもうエンディングを迎えて連載は終了しているのですが、今もなおその流れを付したアニメが放送されていたりやカードグッズが販売されています。
その漫画の中ではカードからモンスターが実体として出現し、戦ったりするのですが、実はこれに今回のNintendo3DSのAR機能が応用できるんじゃないかと思っていたり。ポケモンカードなどもありそうですよね。なので、今後のAR機能を利用したゲームに期待大です。
カラーコピーして認識されるか試してみた。
具体的な認識技術はよくわかってないのですが、ARゲームズを遊ぶには一緒に梱包されているARカードが必要となります。ただ、ARカードを常に持ち歩くと汚してしまったり、なくしてしまったりというリスクがありますよね。ARカードそのものを観察しても、QRコードであったり、OCRで読み取るような文字列であったりといった読み取り用の情報は記載されていません。というわけで、「画像の特徴をあらかじめ記憶して認識させているのではないか」と考え、ARカードをカラーコピーして認識されるか試してみました。ちなみに私が利用しているスキャナはEPSONのEP-803AWで、一般的に市販されている製品です。
結果的にはカラーコピーでも認識が正常に行われます。なので、ARゲームズを楽しみたい方はカラーコピーしてそれを持ち歩けばよさそうですね。なくしたり、汚してしまってもまた原本をコピーすればいいだけですから。
また、画像認識だけなら「ipod touchでも画面に表示すればいけるんじゃないか?」と考えてやってみたのですが、これはうまくいきませんでした。それっぽく認識はされるのですが、「?」マークを映してもカービィが表示されたりしてしまいます。画面サイズの問題の可能性もあるので、もっと画面が大きなiPadとかだったらまた結果が変わるかもしれません。
また、同時に認識されるのは1枚だけみたいで、たとえばマリオを2枚並べても画面上に表示されるマリオは一人だけでした。これはARゲームズというソフトウェア自体の仕様かもしれないので、何とも言えないです。これがハードウェア仕様だと本格的に取り入れるのは厳しいかもしれませんね。
また、これを核に使ったゲームモデルやビジネスは少し危ういですね。市販のスキャナで読み取ったカラーコピー程度で3DSはごまかせるので、海賊版として不正コピーされたものが横行する可能性もあります。
というわけで、新しい可能性を感じさせるARゲームズについての紹介?でした。
追記
※ ARカードをなくしたり、汚れて認識できなくなったりしたときは サポートページよりARカードをダウンロードいただけます。
任天堂もカラーコピーで対応してほしい旨の記載をしていますね。こちらからダウンロードしてコピーできるみたいです。
ちなみに大きめに印刷すると、出力されるキャラクターも実際に巨大化するみたいです。
【注目!】大きなARカードを使うと表示キャラもデカくなる!−ヨッシーの愚痴