C.P.E.バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach)の鍵盤曲、最近は好きで聴いています。C.P.E.バッハは、 J.S.バッハの次男です。父親は偉大すぎますね。お父さんバッハを弾く方は多いかと思いますが、C.P.E.バッハも素敵な曲を作りました!その中でも私の好きな曲「クラヴィーア・ソナタ ロ短調 Wq. 55/3 第3楽章」を練習することにしました。
クラヴィーア・ソナタ ロ短調 Wq. 55/3 第3楽章
曲集「専門家と愛好者のための6つのクラヴィーア・ソナタ 第1集」の3番目の曲、その第3楽章です。
切なくて、美しい曲です。曲を聴いていると自分でも弾きたくなるものですね。このソナタはレッスンには持って行かずに、自主練習します。ひとりで楽しみます!
このような曲です。大人の演奏にもいいですね。
こちらの動画では、3:53から第3楽章が演奏されます。全楽章通して聴くと、ますます素敵!
楽譜
先ずは楽譜探しです。無料楽譜をIMSPLよりダウンロード。
Keyboard Sonata in B minor, H.245 (Bach, Carl Philipp Emanuel) - IMSLP
※第三楽章は「Cantabile」です。
こちらの楽譜は2ページ弱。自主練習にちょうど良い長さです。この楽譜は運指なしでしたので、指使いは自分で考えます。
また、出版されている楽譜もあります。輸入楽譜ですが、ブライトコプフ(Breitkopf)の「Six sonatas Wq 55」にこの曲が収録されています。こちらも運指なしです。
ブライトコプフ社、楽譜の中をWeb上で見せてくれます。楽譜の詳細ページの「Look inside」から見ることができます。
出版社:ブライトコプフ https://www.breitkopf.com/
自主練習の身としては、運指ありの楽譜が欲しいです!すぐには見つからずでした。C.P.E.バッハのソナタで気になる曲が他にもあるので、もう少し探してみようかな。
Rondo Espressivo
このソナタ第3楽章は、単独で演奏されることもあります。原曲からアレンジした曲で演奏されることが多く「Rondo Espressivo」とも呼ばれています。
ぜひ、上の動画と下の動画を聴き比べてみてくださいね。
楽譜「Rondo Espressivo」
ぷりんと楽譜では、上の動画「Rondo Espressivo」と同じアレンジの楽譜が販売されていました。曲名も「Rondo Espressivo」です。運指はありません。(2024年5月9日現在)
原曲と編曲版
原曲はシンプルですっきりと美しく、編曲された「Rondo Espressivo」は音が増えて厚みがあり、より抒情的に聴こえます。それぞれの良さがありますね。ピアニストのジョルジュ・シフラ、ファジル・サイは、また異なったアレンジで録音があります。
原曲は4分の2拍子で書かれていますが、上の動画「Rondo Espressivo」は4分の4拍子です。YouTubeでも同じアレンジは多く見つかりました。原曲よりも編曲版のほうが多く弾かれているのかなと思います。
弾きやすいほうの原曲で練習中
私は初めて弾く曲なので、原曲で練習しています。
出だしのフレーズから、いい曲だなぁとしみじみとしながら練習しています。メランコリックな、物憂げなところが好きです。大人の心を掴む曲、C.P.E.バッハに魅了されています!
原曲の難易度は、弾いてみたところ初中級程度の感じです。装飾音符が多いので、曲に合うように綺麗に入れたいです。アレンジされた「Rondo Espressivo」(ぷりんと楽譜版)は声部が増えるので、原曲より難しくなります。
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自主練習なので楽しくゆるゆると弾いています!いまはレッスン曲が1曲だけなので、気分転換にもなっています。
前回の自主練習曲はこちらです。
美しい曲が好きな方に。メンデルスゾーンもいいですよ。