中米の国ベリーズは熱帯地方に位置し、自然が豊富にあることから街中や郊外を問わず、日常的に多くの野生動物を見ることができます。
野鳥も例外ではなくその種類はとても多く、また多岐に渡っています。日本で見られる様な種類に加え、温帯地方では見られない熱帯特有のインコやハチドリが沢山いますから、形や色などバラエティに富んでいます。
逆に日本では普通にいる鳥たちが、このベリーズでは見られないといったこともあります。例えばトビやカラスはベリーズを含め中米では見ることができません。トビはまだしも、カラスがいないというのは少し不思議な感じがします。
このベリーズでトビに代わる役目を果たしているのがハゲワシで、カラスの代わりが、日本のヒヨドリより少し大きめのブラックバードです。
ベリーズではワシタカ類も多くみられ、空を見上げれば必ず舞っていると言えるほど多いハゲワシは別にして、最もポピュラーなのがロードサイドホークで、日本のハイタカのような感じでなかなか精悍です。
そして次位によく見られるのが今日の1、2枚目の写真の Bat Falcon(バット ファルコン)で、その名の通りハヤブサの仲間らしく飛ぶスピードが速く、また姿はとても精悍です。獲物はほとんどが小鳥で、トカゲや虫をあまり食べないようです。
このバットファルコンの撮影場所は、この国最大の都市ベリーズシティから車で1時間ほどの距離にあるマヤ遺跡公園で、彼らはこの園内で子育てをしています。
3枚目はカラスのように、何にでもちょっかいを出す気が強いブラックバードで、他の鳥の巣を襲ったりする危険な鳥です。彼はバットファルコンの巣の近くで盛んに鳴いていました。
使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 400、F7.1、1/800sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。