中米の国ベリーズは、国土面積は日本の四国ほどしかない小さな国ですが、人口は36万人と極端に少なく、この国最大のベリーズシティから郊外に出ると、人が少なくまばらという印象で、人口密度の低さを実感します。
郊外の道路から見える風景は、山が見えない地平線まで続く低木の平野で、所々に背の高い木の茂った森が見えるといった感じですが、川に近くなるとうっそうとしたジャングルの縁が見えます。
国土を走る幹線道路には必ず電信柱が立っているのですが、その電柱は木製で、国中にコンクリート製は1本もありません。
通常の電線の電柱は1本ですが、高圧線では2本が平行に立ってその違いを見せているのですが、これもやはり木製です。
この木製の電柱はキツツキたちには格好の巣穴を作る材料となり、電柱を注意して見ていると必ずエイコーンウッドペッカーというキツツキが巣穴をほり、ドングリをはめ込むための穴を作っています。それが2枚目の写真です。
そして電線には1枚目の写真のようにロードサイドホークが停まり、辺りをうかがっている様子を、高い確率で見ることができます。こんな姿のいいタカが一杯生息しているのですからうらやましいですね。
3枚目の写真は、空を優雅に舞う顔の赤いハゲワシです。翼の大きさに比べて頭が小さいのが分かります。
これらの写真は、ベリーズの郊外で見られる典型的な風景です。
使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換450mm、ISO 100、F6.3、1/640sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。