中米の国ベリーズは、最大の都市が首都ではなく、1970年代に遷都によって、それまでの海岸地方から内陸部に首都が移されました。その理由は当時大きなハリケーンの襲撃を受け、海岸地方一帯が高潮などによって大きな被害を受けたことから、二度とそういったことが無いよう標高の高い内陸を選んだのです。
しかし未だに遷都前の首都であったベリーズシティの発展は停まることなく、人口と多くの商業施設がこちらに集まっており、国際空港もベリーズシティ側にあります。
そのベリーズシティの住宅地にあった当時の自宅から車で20分ほどの所に、街に最も近いリゾートホテルがあり、ベリーズに住み始めた頃、週末によくそこへ出かけました。ホテル周辺では野鳥によく出会えたからです。
今日の写真はそのホテルのプールサイドで撮った2枚ですが、1枚目には背景に現地の人が写っています。もちろんこれは狙ったものではなく偶然の出来事です。
2枚目の写真が本来の狙いですが、偶然にしろ背後に人物が入ることで写真に物語が生まれ、鑑賞者はこのシーンについて思わず色々想像することでしょう。
でも2枚目の写真について、鑑賞者が何かを想像することは少ないと思います。せいぜいテーブル上の赤い飲み物は何だろうぐらいではないでしょうか。
偶然に起きた一瞬の出来事。それを捕らえられるのも写真の楽しさの一つかもしれません。
使用機材のカメラはSony α57に、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F5.6、1/200sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。