ウドンタニーからバスで6時間かけてコラートに到着した。
最後にコラートを訪れたのは2016年8月。ほぼ7年ぶりとなる。
間にパンデミックの3年間があったとはいえ、本当にひさしぶりのコラートだ。
コラートには1泊だけの予定だが、ホテルは最初から決めてあった。
チャオプラヤーインあらためメイフラワーグランドホテルコラートだ。
新しく生まれ変わったホテルがどうなったのか。そしてホテル周辺はどう変わったのか。
目次
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メイ フラワー グランド ホテル コラート(Mayflower Grand Hotel Korat)
かつてコラートのホテルといえば、真っ先に思い浮かぶのがチャオプラヤーインだった。
(2016年当時の様子)
チャオプラヤーが正しいのだろうが、英語表記はなぜかチャオパヤーとなっていた。よって、こちらも勝手にチャオパヤーインと呼んだりしていた。
コラートは何度も訪れているが、その半分以上はチャオプラヤーインに宿泊していたものだ。
部屋は古いけれど、とにかく立地が良かった。
で、いつの間にか、チャオプラヤーインはメイフラワーグランドホテルと名前を変えていた。
今回のコラート訪問の理由は、そのメイフラワーグランドホテルに泊まったみたかったことが大きい。
新バスターミナルからメイフラワーグランドホテルまではバイタクで60バーツ。
バイタクの運ちゃんいわく、チャオプラヤーインが名前を変えたのが5年くらい前だという。
メイフラワーに到着。
たしかに看板が変わっている。
建物の外壁も塗り直してある。
ロビーに入ると、基本デザインは変わっていないが、全体的にリノベーションされている。
ホテルの部屋はまだ予約していない。
現地ウォークイン価格とアゴダ価格を較べてみたかった。
ウォークイン価格
1泊朝食付きで850バーツ。
ツインルームもダブルルームも同じ価格だ。
(2016年当時は550バーツだった)
アゴダでは、タイミング次第だが700バーツ前後だ。
アゴダのほうが安い。
事前にアゴダの口コミを読んでみると、ウォークインにするとアゴダより安くしてくれるみたいなことが書いてあったので、もっと安くならないかと交渉してみたが、まったく取り合ってもらえなかった。
で、その場でアゴダで予約しようとすると、当日だと予約不可になっていた。
しょうがないんで、850バーツで宿泊することに。
エレベーターまわりも綺麗にはなっている。
部屋は3階。
廊下の雰囲気は変わっていないが、ドアは綺麗になった。
カードキーで開けるようタイプに変更された。
スタンダードダブルルーム
7年ぶりの部屋へ。
うーん、まあリノベーションはされているなあ。
チャオプラヤーイン時代のボロさや老朽ぶりは影を潜めた。
すえたような匂いもほぼなくなった。
床は以前からフローリングだったが、張り替えたのかもしれない。壁紙も変えたかも。
ベッドも新調したらしい。
マットレスは固めだけど、ちょうどいい寝心地。
ベッド脇にサイドテーブルと照明。コンセントもあるし問題なし。
年代物だったブラウン管テレビは壁掛け液晶テレビに変わった。
作業机はそのままかもなあ。
小さな冷蔵庫は表面に模様入りクロスシートを貼って、見た目はよくしているが、昔のものを流用している。中には無料の水が2本。
電気ポット、無料のインスタントコーヒーあり。
ドライヤーを置くようになった。
作業机の椅子は安物ながら新調してある。
Wi-Fiは無料。
昔はパスワードもないオープンアクセスだったような記憶があるが、現在はパスワードが必要。
通信速度は、30Mbpsとまずまず。
机は広いんでPC作業はそれなりにはかどる。
クローゼットも昔のままだろう。中にはハンガーのみ。セーフティボックスはない。貴重品はフロントにある金庫で預かってもらえる。
エアコンもたぶん新しくなった。
カーテンも新調かな。
窓のサッシも変えてある。
外の景観は特になし。
バルコニーはない。
昔は室内喫煙可能だったが、現在は全面禁煙になったようだ。
リノベーションとともに禁煙化かよ。
これも時代の流れか。
昔はみんな室内でばかばか吸っていたものだが。
浴室
寝室以上にリノベーションされたのが浴室だ。
なんだか今風のホテルの浴室になっている。
トイレとシャワーの間には仕切板がある。
固定式ではなく、ドアのように開閉可能。
何の意味があるのかと思ったが、便座に腰掛ける際には仕切りが邪魔になるため、シャワーの方へ開けるといい。
シャワー自体は昔のままかな。ヘッド交換くらいはしたかも。
水圧と温度は問題なし。
アメニティは、固形石鹸とシャンプーとボディソープ。あと綿棒くらいは置いてある。
トイレ一式も交換してある。
かなり綺麗になったように思う。
が、よく見ると、一部は昔のまま。
天井脇は隙間だらけで汚い。
換気扇も昔のままで、ぼろぼろ。ただし効き目はいい。
浴室のドアの足元は荒くて汚いまま。
寝室のフローリングもよくみると荒い。一部はめくれ上がっている。
まあ、リノベーションから5,6年経過していることもあるだろうし、そもそも安普請の工事だったのだろう。
こんなもんです。
でもまあ、チャオプラヤーイン時代に比べると、かなりマシになった。
新築ホテルには遠く及ばないが、築年数を考えるとよくやっているほうかと。
タイの地方都市のホテルってこんなもんです。
館内設備と朝食
ホテル1階部分は朝食会場と宴会場。
宴会場は、昔はカラオケだったような気もするが、今はただの大きな広間みたいな感じ。
レストランが朝食会場となっている。
以前にレストランを利用したことがないので変更点はわからない。
朝食はビュッフェ形式。
品数は少なめ。
洋食とタイ料理が半々。
トースト、ソーセージ、目玉焼き、たけのこ炒め、瓜スープ、白ごはん、オレンジジュースという組み合わせにした。
たけのこ炒めとスープがおいしい。
食後はフルーツとコーヒー。
表のテラス席では喫煙可能だ。
大した朝食ではない。でもまあ100バーツくらいなら出してもいいかなというレベル。
ちなみに、ホテル1階の道路側には、昔からある日本料理の「姉御」が健在だった。
姉御はパタヤなどにある有名店。
ただ、価格はかなり高め。
とんかつセットが480バーツで、1900円ほどだ。
なお、ホテル向かい側には昔からある古式マッサージ屋が今も営業。
ただマッサージ屋の隣にあった飲み屋兼レストランのような店は営業していない。
地図
ホテルの場所がコラート中心部かと言われると、ちょっと微妙な部分もあるが、まあ一般的な観光客であれば、メイフラワーホテルの立地は申し分ないと思う。
周辺散策
さて、メイフラワーグランドホテル周辺を実際に散策してみよう。
チャオパヤーイン時代に何度も宿泊しており、このあたりは土地勘あり。
7年ぶりのコラートはどう変わったのか。
まず第一印象としては、街並み自体は特に変わっていない。
一部廃墟となった施設もあるけれど、ほとんどは営業している。
コラートは外国人観光客が多く訪れる街ではないけれど、それでもパンデミックの影響はかなり受けたはずだ。
ただそこまで大きなダメージはないように見える。
日本食屋が増えた。
メイフラワー前には、焼肉屋。
メイフラワーの並びには、ラーメン屋兼居酒屋。
日本人向けでもあり、ローカル向けでもありそうだ。
他にもカラオケ屋があるが、これは日本人向けだろう。
コラートには日本人駐在員が意外と多いらしい。
復活しているねえコラートと思いきや、一番ショックを受けたのが、これ。
クランプラザと呼ばれるショッピングモールがなくなっていた。
ARPAYAとかいう建物に変わっていた。
ああそういえば、パンデミック中にコラートのクランプラザがクローズしたことがニュースになっていたっけ。
てっきり旧市街地のほうにある古いクランプラザだけが閉鎖されたと思っていたが、新クランプラザのほうが閉鎖となったのか。
ARPAYAの中に入ってみたが、すかすか。
1階にはカフェと寿司と携帯ショップがちょっとあるだけ。
にぎわいはゼロ。
地下には下りられない。上階部分はやっているのかやっていないのかよくわからない。
うーん、昔はクランプラザをよく利用していのだが。
パンデミックの影響もあるだろうし、新しくできたターミナル21コラートに客を奪われたせいかもしれない。
コラートにはThe Mallという巨大ショッピングモールがあって、さらにターミナル21も加わった。
昔ながらのクランプラザはもはや生き残れなかったということらしい。
クランプラザ向かい側ではGINZA Entertainmentは健在のようだ。
ここは夜に見に来よう。
メイフラワー近くのセブンイレブンは残っている。
駅方面へ進んだところにあるセブンイレブンも健在だ。屋台も多く出ている。
ホテル周辺は便利なまま。
宿泊料金と予約先
先に言ったように、ウォークインだと850バーツ。朝食付きだ。
たしかに部屋は綺麗になったけれど、正直、これで850バーツは高い。
むろん立地は最高だ。
ホテル自体はおすすめできる。というか他に選択肢があまりない。
メイフラワーグランドホテルに泊まるなら、事前にアゴダなどホテル予約サイトで価格をチェックしておこう。
朝食付きで700バーツ前後で出ているなら予約で。
まとめ
チャオプラヤーインはメイフラワーグランドホテルにリニューアルしたとはいえ、基本は同じだった。リノベーションして、いちおう綺麗になってはいるが、根本は変わっていない。
ただ、この7年で宿泊料金は550バーツから850バーツへと上がった。
ホテル周辺の店では、クランプラザ新館の閉鎖がショックだったが、あとは大きく変わっていない。むしろ日本食屋が増えた。
コラートは健在である。
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