2022年09月 : くまめくり~日々是自転車操業~

くまめくり~日々是自転車操業~

身をえうなきものに思ひなして、のぞみなき日々を綴る

2022年09月

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 衆人環視の中、自ら陸場に上がった「まりりん(実名)」さん。昨日の午後あたりから、彼女は異様に活動的になっており、常にガラスの外に向かって「足掻いて」おります。きっかけは来館した児童が、館長のこしらえたカメのペーパークラフトを水槽の前に突き出したこと。子どもの発想というのは実に突飛で豊かなもので、「ほら、まりりん、お母さんだよ!」と言いながら水槽のガラスにカメの模型を突きつけたのです。

 すると、「まりりん(実名)」さんは期待通り(?)の反応を示しました。間にガラスがあるけれども、それを突き抜けてカメの模型の方並行という動きを続けたのです。で、あとはお決まりで、カメの模型を置く位置や高さをあちこち変えて「まりりん(実名)」さんのようすを見る、ということになったわけですが、大方の期待通り、彼女は模型の置かれているところに行っては足掻くようになり、それが本日も続いている、というわけです。で、この陸場に上ると丁度同じ高さになるようなところにカメの模型を置いたところ、彼女もここへ上ってきたというわけです。そのことに懐疑的な館長は、カメの模型をよけてみたのですが、その後も彼女はことあるごとに陸場に上ってきました。対照実験としてみると、別にカメの模型を追いかけてきたわけではなさそう、という可能性が出てきたわけです。

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 ほんのり桜色、いい匂いのするこのインクでラヴレターを書こう・・・ではないのですけれど、「まりりん(実名)」」さんの行動、ひょっとして求愛行動なのかも、ということも考えられます。硝子の向こうに行こうと足掻いている、と見えますけれど、前脚を左右に振っているようにも見えるのです。そう、それはカメの求愛行動なのです。

 だとすると、彼女(だと思っている)は「まりりん(実名)」さんではなく、「かめきち(仮定)」さんである可能性があります。もし本当にそうであるなら、目の前にいるこのカメは、今後、あまり大きくならないはずです。これがメスであれば、最終的には今の倍近いサイズにまで成長するでしょうし、無精卵を生んで食べてしまう、なんていう行動をとることでしょう。いずれにしても目が離せない状況です。

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 可愛らしい色と香りのこのインク、お値段は可愛らしくありませんね。一度吸入したのみで、以後一切使っていません。で、そういう情報を見ると、欲しいという人も出てくるのが不思議なところです。ホコリを被って薄汚れた箱。一度は瓶の蓋を開けているということ。今も人気の高いインクなのだそうです。我が家には確か、これがもう一箱か二箱、どこかに潜んでいるはずです。

 10月は9月に引き続き、萬年筆関連のイヴェントも多数。手帳の市に萬年筆交流会、TIPSなどなど。そのいずれにおいても、以前のことを思うと考えられないほどの量と種類のインクを目にすることになるのだろうと思います。そしてそれは、11月12日(土)と13日(土)に神戸は北野工房のまちで開催される神戸ペンショウ2022でも同じことでしょう。

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 高いだろ。(怖くて)もう使えないんだぜ。900円もするんだ・・・。さる文房具店で、コレクターズアイテムとして売られていたインク。いや、正しくはインキですね。コレクションですし、恐ろしいので萬年筆に吸わせたりはしていませんが、そういうときこそ、ガラスペンの出番でしょうか。神戸ペンショウでは、いまのインクブームを牽引するご両所によるワークショップも開催される予定です。

 秋は神戸で萬年筆、ってアホのひとつ覚えみたいに毎年言ってるように、神戸ペンショウは「萬年筆」とその周辺、ということを強く意識したイヴェントなのです。なので宇宙遊泳などのイヴェントと比べると、萬年筆度を意識的に高めるように企劃しております。遠方の皆さん、ホテルの予約などはお済みでしょうか。毎年この11月には、神戸とその周辺でいろんなイヴェントが開かれますので、ホテルがとりにくくなります。秋は神戸で萬年筆、です。皆さんと神戸でお会いできるのを楽しみにしております。

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 絶賛熟睡中の「ちち(仮名)」さん。飼い主は5日間取ることになっている夏季特別休暇をまだ消化できていないので、本日午後から強制的にお休みとなりました。とりあえず夕方から散髪にいくことにして、それまで一旦家に帰って・・・と戻ってみたらこんな感じです。お婆さんなので朝夕のご飯とお散歩の時以外はほとんどこうやって寝て過ごしているのだそうです。

 で、行きつけの散髪屋さんは予約制で、本日は午後5時から。時間調整をしておりましたら、神戸にある、現存する日本一古い文房具店から電話がありました。今年1月29日に預けたモンブランのボエムの修理完了の連絡です。

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 右が調整師泣かせの変にクセのあるF字のボエム。左が本日修理から帰ってきたB字のボエムです。メーカーでパーツ欠品のため、遅くなりました、という説明をいただきました。ペン芯、ペンカヴァー、そして胴軸が交換されたとのことで、このメーカーはペン芯を消耗品と考えておりますので、という説明をいただきました。まぁ、それもそうかもね、と思えます。

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 今回修理に出したのは、この日の記事で紹介したもの。胴軸は割れたり欠けたりしていないのでを交換しなくてもよいのでは、と思いましたが、よくよく考えると、割れてしまったペンカヴァーの一部が胴軸の中に残ってしまっていたので、それを取り除くことができなければ交換するしかないということだったのでしょう。ピカピカの部品ではないので、再生パーツなのかもしれません。廃盤になって久しいペンですから、部品があっただけ幸運だったと言うべきでしょう。

 で、ペンカヴァーと胴軸、それぞれをゴム板で掴んでグイッと回そうとしたのですが、まるで一体の部品であるかのごとく、全く動きませんでした。っこで素人が無理に力を入れると、またペキッといくのでしょうから、両者を分離することは諦めました。こまめに洗浄することで、問題なく使用できるでしょう。それにしても、小さなカートリッヂでBニブ。どういう場面で使うのが良いのか、今ひとつ思い浮かびませんね。

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 クッションが定位置から大きくズレていること、ホットカーペットの上敷きがめくれていることから見て、「ちち(仮名)」さんは相当に激しく「ホリホリ」をしていたのでしょう。激しくホリホリしながら、誰に聞かせるでもなく、ただただキュンキュンと鳴いていたはずです。ある程度、ホリホリをしたところで、何の前触れもなくストンと体を落とし込んで、あとは快適そうに眠るのです。

 彼女の前脚がかかっているフローリングの継ぎ目、その2本ほど右の継ぎ目あたりに、今、彼女のお尻が乗っているクッションの端が来る、というのが定位置ですから、相当に移動していることがわかります。

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 校長室に訪ねてこられたお客さんにいただいたお菓子の空き箱。大きさや作りなど、インクカートリッヂやコンヴァータなどを入れるのに丁度良さそうだ、ということでとっておいたのですが、何のアクションも起こさないまま退職の時を迎えてしまい、最後は大慌てで机の抽斗の中味を放り込んで車に積み込んだのでした。で、しばらく車と共に走っていたのですけれど、今乗っているクルマも8年目、9万キロに届こうかというところまで来たので、業者に車内洗浄を依頼したのです。そういうことでもなければ、今も毎日クルマとともに移動していたことでしょう。

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 机の抽斗の中味を特に整理も吟味もせず、片っ端からポンポンと放り込んだので、3段ある抽斗の最上段に入っていたものがほぼそのままここに収まっています。ただ、PILOTの黒のインクカートリッヂだけは、毎日胸ポケットに挿しているキャップレスに使うために早々に取り出しました。逆に言うと、ここに入っているのはこの半年ほど全く使う機会のなかったもの、あるいは、手近にあったらつ買いたいなぁ、と思いつつ他のもので代用したり職場の同僚に借りて済ませたり、というようなモノばかりなのです。

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 これまた、手元にきてから一度も着用することなく終わってしまった全連小(全国連合小学校長会)のバッヂ。普通なら校長というもの、週のうち3日や4日はどこかへ出張しているようなものですが、私の在職期間中はコロナのために人が集まるの禁止、ということばかりでしたので、このバッヂをつけて校長ばっかりの集会に参加して、あくびをかみ殺しながら偉い先生のお話を拝聴する、という機会はありませんでした。ちなみに、中学校の校長の場合は、全中(全国中学校長会)という組織になります。教頭の全国組織は小中合同なので、できればその違いなどを実際に見てみたかったのですが、こればっかりはどうしようもありません。

 個人的には、校長にしろ教頭にしろ、どんどん違う地域の同職の人と交流して、知見を深めるべきだと思っています。普通にやっていれば20年から30年、同じ地域でずっとやってきた人がその地域の教頭や校長になるわけで、自分のところの状況しか知らない、っていうことになりがちです。これからの時代の学校は、そんなことではダメなのです。すでに私は過去の人なので、もう何を言っても野次に過ぎないのですが。

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 なんでこれが机の抽斗に入っていたのか、自分でもよくわかりませんし、これを使った記憶もありません。烏口やらエキスパンション、芯削り器など、そういったものとセットになっていたはずですけれど、そんなものはどこにもありません。どこかの時点で机の抽斗に入って、そのまま退職するまでずっと入れっぱなしになっていたものと思われます。

 よく見ると芯削り器も要らないタイプですし、グワッと脚を広げても不安定になりにくいネジ式ですし、けっこう良いものです。数学の教師をしていたときにも使った記憶はないので、今回発掘されたのを機に、一度は使ってみようと思います。

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 PILOTは黒、青、そしてブルーブラックと3種類の萬年筆を常に使っていましたし、プラチナのデスクペンはカリカリとしていて細かな様式にびっしり書き込んでいくのに重宝しておりましたが、セイラーはレアロ系ばっかりで、結局、カートリッヂインクは買ったときに入っていたビニール袋すら切っていない状態です。こうして並べてみると、ブルーのインクカートリッヂの箱、それだけでも残しておくべきかも、と思ってしまいます。皆さんも手元に古いカートリッヂの箱があれば、裏返して観察すると面白いことがあるかもしれません。

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 写真を撮られて逃げることができず、顔を下げて抵抗している「ちち(仮名)」さん。歳のせいか、反応が鈍くなってきています。彼女はまだ赤ちゃんだったとき、腸の中にややこしいウィルスだかなんだかがいて、食べたものから栄養を吸収することができず、このままでは衰弱死してしまう、という診断を下されたのですが、投薬の甲斐あって見事に持ち直し、豆柴が流行っているこのご時世に立派な巨柴に成長しました。

 もしもあのとき、ただお腹を壊しているだけだろう・・・なんて軽く考えていたら、彼女はここまで大きくなることはなかったはずです。そう考えると、あの日あのとき、の判断というものが、実に大きな意味を持っていたのだなぁ、としみじみ思います。
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 デルタ社のドルチェビータ・スタウト。実はこれ、輸入代理店の最期の在庫を買わないか、と紹介されたことがあるのです。当時、伊太利亜製の萬年筆なんてものは、アウロラあたりならかろうじて実用できるけれど、その他のメーカーは綺麗な棒に過ぎない、と過激な考えを持っておりましたので、全く食指が動くことはなかったのです。特にデルタに関しては、例の映画の影響でものすごく流行っておりましたから、それへの反発もあって見向きもしなかったのです。

 考えてみれば、矢継ぎ早に世に出されたこのオレンジと黒の萬年筆の中で、スタウトだけは他にはない個性を持っていました。ヘンタイなモデルだったのです。 2170970d.jpg
 ですので、声をかけて貰ったときに買わなかったことをすぐに後悔したのでした。品質面でいっても、デルタの輸入代理店は検品がしっかりしていて、こりゃダメだと思われるモデルについては輸入そのものをストップしていたほどです。逆に言うと、国内で買えるモデルについては、並行ものでもない限り、まずまず安心して使えるものだったはずなのです。そういうところに思いが至らなかったのは、実にバカでありました。まぁ過去形ではなくて、現在進行形でしょう、と言われたら、それはその通りなのですが。

 とにかく、このスタウト、それも18Kのペン先を持つモデルを探し続けておりました。あのとき買っておけば、という後悔ばかり。結局、前のオウナーのネームが刻印されたモデルを相場より安く手に入れることができました。ファーストネームは「D」1文字だけで、ラストネームは奇しくも私と同じものが刻印されております。今使っている iPhone13Pro には Duke という名前をつけております。また、ずんぐりむっくりなスタイルから Dwarf とか、シンプルに Delta でも。携帯電話はいずれ買い換えるものですから、ここはやはり Dwarf が良さそうです。
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 そして、このたびボールペンについても手に入れることができました。開催まであと1ヶ月半となった神戸ペンショウなど、イヴェントの際には信三郎帆布のエプロンを着けるのですが、その胸ポケットにぴったりのサイズなのです。昨年の神戸ペンショウが終わったとき、会場の誰に聞いても萬年筆しか持っておらず、各所に荷物を発送するための伝票を書くのに難儀した、という怖い話がありますので、やはりボールペンは必要なのです。それはそれで良いとして、エプロンをしていないときにはどうやって持ち運ぼうか、という問題が残ります。カヴェコの2本挿しペンケースなどがぴったりなのですけれど、右を向いても左を見てもカヴェコカヴェコなご時世ですので、敢えて避けたいところです。編吟革盤舎のガマ口ペンケース、それのショートタイプ版を恵比寿から取り寄せるのが良いかもしれません。  迷ったら手に入れておく。萬年筆趣味の世界では、やっぱりそれが鉄則ですね。

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 なかなか寝付けない様子の「ちち(仮名)」さん。実はこんな彼女のケージの前で、飼い主は3時間ほど意識を失っていたのです。あぁ疲れたなと「ちょっと一服」のつもりで横になると、意識が戻るのは3~4時間後、ということがよくあります。我ながら笑ってしまうのは、冬場には寒い寒いと思いながら寝続けていること。起きているのと寝ているのとの間ぐらいの意識レヴェルで、ず~っと横たわっているのです。そのうち、老いが進めば、この状態から二度と起きないまま、翌朝家族に発見される、っていう最期を迎えるというのも、あながち冗談ではなさそうです。

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 机の引き出しを整理していて見つけた10B鉛筆。鉛筆の芯の硬度、一応は6Bから9H、ということになっています。ご存じのように、BはBlack、HはHardで、その両方を兼ね備えた、という感じなのがHB。ですので、3B、2B、B、HB、H、2H、3Hという並びになるのですけれど、どういうわけかFirmなんていう変な記号が存在します。具体的にはHBとHの間です。私自身、ヘンタイなので、一時期はFの鉛筆ばっかり探して使っていたりもしました。HBあたりとどう違うのだ、と聞かれても、さぁ、という感じですけれども。

 もっとも、6Bから9Hまで、なんてのはあくまでJIS規格の’’お話で、この三菱ハイユニシリーズは10Bから10Hまでのラインナップを誇りますし、ステッドラーは12Bなんて鉛筆を出しているようです。昨今は筆圧の低い子どもが増えていて、小学校入学時点で2Bの鉛筆でもなかなか筆跡がはっきりしない、なんてこともあるようです。筆圧低いんなら萬年筆いく? なんていう話ではなくて、これけっこう深刻な問題ではあります。

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 もう一本出てきた変な鉛筆が、ドイツはLYRA謹製のこちら。長くて三角断面、しかも太い。こんなの削れる鉛筆削りなんてあるんでしょうか。いや、探せば多分あるはずです。浜の真砂は尽きるとも、世にヘンタイのタネは尽きまじ、と二右衛門マスターもおっしゃってます。

 自分は、世界でも五本の指に入るほどの不器用な人間であると自覚していますので、ナイフを使ってこの三角形断面の鉛筆を実用できるように削るなんてことは不可能だと思っています。不器用であるということは本当に哀しいことで、日常生活のあらゆるところで不便ですし、クルマの免許を取ろうと教習所に行けば入所を断られるし、とにかくこれまでの60年、いいことなんてひとつもありませんでした。

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 今、もし学校にナイフを持ってきて鉛筆を削ろうとする子どもがいたら、教員としては全力で止めたいところです。ナイフは危ない、っていう意識がそもそもないので、自分や他人を傷つけることがわかりきっている、という状況でも悪気なく振り回したりします。で、そういうことは、小さい小さい頃から家庭で教え込んでおくべきことなんですけれど、そういうのを全く飛ばして、それでもナイフを持たせて、怪我をしたり刺せたりすると教員の管理監督責任を問う、っていうパターンですから、ナイフで手を切りながら成長するもんだ、ってわかっていても禁じるしかないのです。

 今いる職場、30代から50代の女性ばかりが同僚としているのですけれど、マニュアル車の運転のことでも話が通じないし、ナイフで鉛筆を削った経験のある人もいません。10歳か20歳違うだけやんか、と思っていますけれど、その辺のギャップ、相当に大きいようです。

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 寝てはいますがまだ意識がある、という「ちち(仮名)」さん。写真を撮る飼い主には、「起こさんといてねっ!」という家族の声。ここまでおやつを与えておとなしく寝させたのだから、それこそ寝た子を起こすな、ということなのです。彼女は飼い主が帰宅すると、律儀に起きてきて愛想を振りまいてくれますが、このような状況では、それが逆に「せっかく寝たのに・・・」となってしまう可能性が高いからなのです。

 三連休を満喫した飼い主は、最終日に大阪にある超大型ペットショップに行ってみたのです。目的はカメさんの飼育に関するグッズがどれだけあるか、ということでしたが、それについては特に目新しい発見はありませんでした。しかし、職場で飼っている「まりりん」と同じニホンイシガメの生体に6980円という値札が付いているのを見てびっくり。逆に言うと、そんなのが溝の中でウロウロしている、ってどんだけ田舎なのか、と改めて奈良県の良さを再発見したことでした。ちなみにそのペットショップでは、ブタさんとかクジャクの雄とか、とにかく目を引く生体が売られていましたけれど、小さな子どもにねだられてエキゾチックアニマルを買おうとしていた家族連れが何組かいたのですけれど、実に危なそうな感じでした。カワイイッ!、ってだけでペットなんぞ飼うと、放置、そして捨てるなんてことになる可能性大です。覚悟がないなら飼うなよ、お互いの幸せのためにも、と言いたいところですけれど、まぁ、見た目チャラいから世話をしない、って決めつけはよくありませんね。

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 師匠のBlogを見て、あぁそうそう、ウチにもあるはず、と引っ張り出してみたら、こんな状態になっていました。わ、こいつら飼えるんかとよその人をバカにしてる当人が、萬年筆をほったらかしにしてこんなお姿にしてしまいました。ま、磨けば良いのですけれど、こういう模様のやつは綺麗に磨くのが実に難しいので、そもそも硫化させないってことが大切だというのに・・・。

 クラシックペンズのCP2、銀軸のシェーファー・タルガです。そしてこれはWAGNER2009SP2なので、Bニブつきです。東京まで出かけていって受け取り、その場でらすとるむさんに調整していただいたものです。当然、即インクカートリッヂを挿して、あぁ佳きかな、などと喜んで、その後はしまい込んであったので、そのまま干上がっているはずです。

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 わぁ、と声が出るほど汚いペン先。これはいけません。萬年筆がかわいそう。さっそく綺麗に洗浄してあげることにしましょう。そして、軸も心を込めて磨き上げることにします。銀軸は黒くなったものほど尊いのだ、という日頃の主張はこの際忘れることにします。この萬年筆はやはり綺麗にピカピカしていないといけないはずです。

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 干上がったカートリッヂの中に、小さな球が転がっています。これは、カートリッヂの「栓」だったものと思われます。シェーファーの場合、カートリッヂを挿すと実に小さな穴が空くのですが、その部分を塞いでいたパーツでしょう。この球がコロコロ転がることで、カートリッヂ内でインクが棚吊りを起こす可能性がグッと少なくなりますから、けっこうなことだと思います。

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 ケースに収めて放置してあったので、上面、すなわち空気により触れていた部分がしっかりと硫化しています。上が汚くなった部分で、下がその反対側。こうして見ると、丁寧に磨けば何とか綺麗にできそうな気がします。何より、天冠と尾栓の部分が真っ黒になっているところに、本当に銀なのだなぁ、と変に感心したりしております。

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 こうやって手元にある萬年筆を次々と棚卸しして、もう自分には必要ない、というか、手元に多いておく気がなくなったものはどんどんお嫁に出していかないといけませんが、怠け癖というものはなかなか治らないもので、そのための作業は遅々として進んでおりません。お盆の頃までに頑張って片付けをして空けたスペースに、また別のところからやってきた物品がドンと積み上がっている、という状況。季節はもう秋。だんだんと気候も良くなってきましたので、再度、頑張ってお片付けに励みたいと思います。

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 夜半に目を開けて何事かもの想う「ちち(仮名)」さん。こういうときは、飼い主が近くに寄っていっても、特に反応することもなく、やがて何事もなかったかのようにガクッと頭を落として再び眠りに堕ちるのです。

 健康のためには最低7時間は眠りましょう、なんて言われるのですが、飼い主の場合、ほぼ5時間で目が覚めてしまいます。草木も眠る丑三つ時といわれる時間帯までに床に入ることは滅多になく、下手をすると新聞配達のバイクの音を聞きながら眠りにつくこともあります。どのようにしたら7~8時間、ノンストップで眠ることができるのか、目下の飼い主の課題はその一点なのです。

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 何の関係もなさそうなPILOTのRomanyと、LAMYのSAFARI。この2本には、意外にも初心者を惑わせる共通点があるのかもしれない、というのが本日の駄文のテーマです。

 いわゆる特殊合金ペン先を持つRomancy、この小ささでお値段5000円というのも凄いと思いますが、外装にはけっこう手がかかっています。お洒落な女性がバッグから取り出してちょこっとサインをする、というような用途にはぴったりなのかと思います。一方のSAFARIは、いわゆる「おとこニブ」です。くっきり「漢」と彫られた、それでいてハイレグカットなペン先をもつ1本。漢字を書くのに最適なペン先、といいますけれど、ホンマかいなと思います。もともとガッチガチのペン先、その穂先を少し細くしたぐらいで、そうそう変わるものではない、というのが私の出した結論。上手にペンを操ることのできる人ならば、綺麗な止め、はねを表現できるのでしょうが、そういう人はボールペンで書いても綺麗な文字になるはずです。

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 Romancyで問題となるのがこの槍の部分。通常はこの部分がぐるりと取り囲む筒状のパーツがあるのですが、軸を細くするためにそれが省かれているのです。いかにも槍という感じで飛び出した部分にカートリッヂをあてて、ガイドなしでグイッと押し込む必要があります。初めての人にはやや難しいのではないかと思います。

 一方で、使う人に優しいというか、使う人を全く信用していないというか、そういう設計なのがSAFARI。萬年筆の同軸内にカートリッヂが収まった状態で手元に届くので、胴軸を一旦とり外して、Removeと書かれている段ボールの小さな輪っかを取り除き、しかる後に胴軸をねじ込んでいくと、何もしなくてもカートリッヂが槍に挿さるようになっています。

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 先日の名古屋での宇宙遊泳、某ブースにて、5本用意されていたこの「おとこニブ」が、あっという間に売れてしまいました。そして、お買い上げになった方の中には、どうやったらカートリッヂを挿すことができるのかわかりません、というかたもいらっしゃいました。

 ここは難しいところで、そんなもん、失敗しながら自分で学んでいったらえぇねん、と突き放すこともできますし、そこで失敗して、何クソと再度萬年筆なりカートリッヂなりを購入して頑張る、となってくれたら、萬年筆を取り巻く業界が潤います。けれど、ほとんどの場合、そんなに面倒臭い、訳わからんもん、二度と使わん、となってしまう可能性の方が高いのではないかと思います。長いこと放置しておいた結果インクが干上がってしまった萬年筆を、ぬるま湯でゆすいでインクが通るようにしてあげると「凄い技を持ってる!」と騒がれてしまうのが現状です。まだまだ、萬年筆を取り巻く状況は、地道で丁寧な「布教」が必要であると思ったことでした。

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 深夜とも言える時刻になっても、まだリヴィングの一角で眠り続けている「ちち(仮名)」さん。普段は夜8時を過ぎた頃から妻のあとをついて回って、ねぇ、もう寝たいの、とおねだりをするのですが、本日は一向に目覚める気配がありません。いつもなら、こんな風に熟睡していたとしても、お風呂の準備をする音を聞くとムクッと起き上がるのですが、本日は全くそのようなこともなく、思わず生存確認をしてしまったほどです。

 人間でもワンコでも、猛烈に眠たくて仕方のない日、というのがあるものです。台風が発生したぐらいですから、気圧が下がっていて眠たかったのかもしれません。飼い主も、朝早く起きてお墓参りに行くつもりでしたが、雨風が激しいことなどを理由に、なんやかんやと一日寝て過ごしてしまいました。

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 写真に撮ってみて、あれ、こんなにホコリが・・・と気づいたハンス・オスター先生謹製のペンケース。世に言うでべそモデルというヤツですね。世の中には凄いペンケースがあるらしい。銀座の一等地にあるお店が造らせているらしいけれど、東京近辺に住んでいる人ですら買えない、っていう幻のモデルらしい・・・なんて話をしながら、妻と訪れた北欧の匠。駄洒落大魔王の成川さんは転倒にいらっしゃらず、この上なく上品な奥様が接客してくださったのですが、何と、ショウケースに現物が、それも2点も置かれていたのです。

 「えぇ、主人がつい先日戻って参りましたので。」ということでありました。ケースから出して見せていただくと、通常のモデルと、もう一つモンブランの149でも収まるという太めのスロットを持つモデル。そこにないはずの現物を前に、半ば呆然としている私に、妻は言いました。「どっちにするの?」と。そう、これは妻に買って貰ったものなのです。当時、ペリカンのM800の定価が5万5千円ぐらいでしたが、それを聞いて、まぁそんなもんやね、と平然と言った妻。私の妻であるのが不思議な、ちゃんと「値打ち」がわかっている人なのです。

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 ずっと同じ場所に置かれていたので、内側までホコリが入り込んでおります。しかし、その堅牢さ、しっかりとした感じはかわらず、収納してあるペンをがっちり護ってくれています。ペンケースの材質というのは重要で、萬年筆の軸や金属部分などに影響を及ぼすような素材や接着剤、染料などが使われていると、ペンを護るどころか痛めつけてしまうことがあります。なので、大切なペンは適当なペンケースに入れてはいけないのです。下手をするとペンを買うより高い、というようなペンケースでも、大切なペンを護れるのなら安いものなのです。

 あとは、あのケースに入れておけば安心、とケースを放置してホコリまみれにしてしまう持ち主の問題。実は我が家には、中味が空っぽのままのペンケースがゴロゴロしているのです。それらの置き場所を確保して、中に入れる萬年筆を確定し、きっちり収めていく。そしてそこからはみ出したものについては、これからこの趣味に入っていく人などにお譲りしていく。それが、私の終活で一番大切なことなのでしょう。

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 お手々可愛いなぁ、と写真を撮りに行くと顔を背けた「ちち(仮名)」さん。たっぷりとしたクッションに乗っかって、両方の前脚をたら~んとさせた状態でこちらを見ているのが、実に可愛らしかったのですが、横を向かれてしまってはどうしようもありません。

 本日、飼い主は午後から健康診断でした。こんな老体を雇ってくれて、健康診断まで受けさせてくださるというのは実にありがたい話ではあるのですが、必ず胃の検診を行って結果を報告しなさい、なんていわれるのが辛いところです。昨年、一昨年と職場の健康診断をすっぽかしている私。現在の職場に雇い入れてもらう前に健康診断を受けましたが、歳と共に検査項目がどんどん増えてくるのを、あぁだこぅだと理由をつけては辞退しているので、雇う側としては「そんなんじゃ困る」ということになるのでしょう。

 しかしながら、健康のためには死んでもいい、というような調子だった伯父も、世界が滅びても自分だけは元気でいるだろうと思えた父や母も、みんなあっけなくこの世を去りましたから、おそらく自分も、遠からずそうなるのだろうと思っています。なので、健康診断も、形どおりに終了。例によって、どこも悪くない、という結果が来ることでしょう。めでたし、めでたしです。

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 いつ、どんな内容の雑誌に付いていた付録なのか、それすら思い出せない萬年筆。誌名はしっかりとクリップに刻まれていますけれど、比較的早い時期に雑誌の付録だったものであろうと思われます。ズバリこの萬年筆、見た目が立派です。ペリカンのM800と同じ長さで、それよりは細身ですが、金属軸なのでほどよい重さ。どこといって欠点のないペンです。この手の雑誌の付録であった萬年筆、あまりハズレというのを見た記憶がありません。本屋さんルートで売られているような萬年筆に匹敵するぐらいの、十分実用になる品質のもの、という印象があります。

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 このペン先からも、わぁ、中華萬やなぁ、と。HEROとしっかり刻印が入っています。これが例のHEROなのかどうか、中華萬には全くといってよいほど興味がないのでさっぱりわかりませんが、段差を直し、自分の筆記角度に合わせてペン先を軽くさらって貰えば、どこといって不満のない、かといって気持ちよくてとろけそうというわけでもない、このペンが今手元からなくなっても何も困らないし残念でもない、という感じの1本です。

 ボールペンはあまり使わないのですが、ゼブラのSARASAシリーズの筆記感は大好きで、職場の机上のペン立てには何本も同じものを立ててあります。さぁ使おう、というときにないとテンションだだ下がりになるからなのですが、正直、この萬年筆が見当たらなければ、ボールペンで字を書きます。

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 けれど、昨今の萬年筆の裾野の広がり具合を見ていますと、この手のペンがどんどん伸びてきている感じです。こういうガラクタみたいなペンを何本か持って、どこかのタイミングでそこそこ上等なペンを使ってしまうと、もう元には戻れない、という感じでここまで来ましたけれど、今の時代、萬年筆が趣味です、っていう人はKAKUNOを20本揃えているとか、そういう人が多いように思います。

 一方で、某老舗萬年筆メーカーのように、ずんずん高級路線を走っているところも出てきました。こうやって二極分化が進んでいくと、お値段の割には出来が良くて穴場だよ、という、これまでの国産萬年筆のあり方も変わっていってしまうのかも、と思ったりします。まぁ心配しなくても、そんなことになる頃には字も書けないような体になっているか、そもそも彼岸にいるかですから、心配するだけ無駄というものです。

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 日向でお散歩中の「まりりん(実名)」さん。甲長11センチの(ニホン)イシガメ、おそらく女の子です。2週間ほど前、職場に迷い込んできたのを保護したものです。カメを飼うのは初めてなので、あれやこれやと情報を収集して、ようやく彼女が落ち着いて過ごせる住環境を構築するところまでこぎ着けました。残る問題は、彼女がほとんど水中から出ないこと。陸場をこしらえて紫外線ランプを照射してあるのですけれど、そこで甲羅干しをする気配は全くありません。それでは心配なので、毎日30分ほど日向に出してお散歩をさせているのです。

 多分ニホンイシガメなんじゃないか、おそらく女の子なのでは、という程度のことで、職場にやってくる子どもたちからは亀吉とか亀太郎とか、いろんな名前で呼ばれています。よく食べて、その分大量に排泄をするので、飼育している水槽の水の管理が大変です。

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 亀の飼育に必死になって、他のことに気が回らなくなったので、カップ麺の蓋をおさえるのにこんなものを使ってしまいました。見事に溶けてます。こうなるともう、ボケ老人です。

 昔からカップ麺の蓋をいかにしておさえるか、ということは一つの研究分野として確立されておりました。そのための製品も多数世に出されてきています。そしてついに、こんなものまで出てきた、というわけです。

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 カップ麺の蓋をとめるビニールシールを廃止して、猫耳みたいな2カ所の突起を折り曲げておさえる方式に変更されたのはつい最近のことでしたが、今回はその折り曲げる部分にあるバーコードを読み込んでポイントを貯め、景品をあてよう、というキャンペーンなのです。軽佻浮薄な私がすぐに飛びつくのは当然のことなのです。

 ただし、カップヌードル各製品の中には、私が食べることのできない辛いものや隣国由来のものなどもありますので、それらは家族に頼ることになります。宝くじを買うときは、当たるはずなどないといいながら買います、っていうぐらいですから、これもオリンピック精神、参加することに意義がある、と割り切って楽しむことにいたしましょう。

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 お布団に突っ込んで熟睡されている「ちち(仮名)」さん・・・でしたが、写真を撮りに行ったところで彼女に見つかり、きゅんきゅんと鳴かれてしまいました。「お父さんはいません!」と宣言して、リヴィングルームから姿を消すと、諦めて鳴き止みました。

 お腹の調子が悪くてお散歩に連れて行って欲しい、というような鳴き方をするので、ついついケージから出してリードをつけ、深夜の街に出て行くのですけれど、結局何もなしに帰ってくる、ということが続いておりました。甘やかすというのはよくないことです。ワンコを甘やかしているようでいて、実は自分を甘やかしているだけなのです。他人に厳しく自分にはめちゃくちゃ甘い、という、元から腐り切っている自分を呪う毎日です。

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 先日お邪魔した岡崎信用金庫資料館では、とっても「どヘンタイ」なグループに遭遇してしまいました。私より年上のご夫婦と、その弟さん。お仕事をリタイアされてから萬年筆沼にハマり、今では中華萬ばかり何本も持っているのだ、というお話でした。普通ならそこで、あぁそうですか、楽しんでください、で終わってしまうのですけれど、昨今の中華萬の品質の高さに話題が及んでしまい、そこから一緒に館内のパネル展示を見て回りつつ、僭越ながら簡単な解説をさせていただく、という流れになってしまいました。

 萬年筆って、ペン先の柔らかいものが偉い、っていう認識が強いのですけれど、それは必ずしも正しくありませんし、そもそも、物理的な固さと、書き手が感じる固さとは違います、というようなお話、14KのKって、「きん」ではなくて「カラット」ですよ、なんてお話も。ペリカンは有名ですけれど、夏目漱石はそれとは別のペリカン萬年筆に墨汁入れるなんて無茶もしたんですよ、などなど。話が停まりませんでした。

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 あぁ、これなんだな、と。いわゆる「萬談」ですね。詳しい人と詳しくない人との間でも、一方的ではなく話が弾みますし、私のようなド素人でもある程度のお話はできます。で、一緒に来られていた弟さん、どうやら技術畑の方とお見受けしました。烏口使ってましたとか、第二原図のお話とかで盛り上がってしまいました。烏口を使っていた人になら、萬年筆のインクが出てくる仕組みを解説するのも簡単です。ミュージックのペン先には何で切り割りが2本?と聞かれて、それはですねぇ、と。切り割りが1本しかないメーカーもあるけれど、そこはペン芯の設計が優秀なんでしょう、と、話があちこちに発展していきます。

 で、結局どんなペンがいいんだろうね、という話の中で、やっぱりバランスでしょうね、ということに。バランスといったらM800です。中でもビッグトレド系のバランスが個人的に大好きです。

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 手元のトレド系萬年筆には一通りインクを入れていますけれど、こちら、メタルストライプにはまだインクを入れていませんでした。軸の色を考えると、やっぱり黒インクを入れるべきなのかもしれませんが、Bニブですので、濃淡が綺麗に出るようなブルー系統のインクを入れてみたいという気持ちもあります。かつては、大好きなペンに好みのインクを入れたものを何本も持って会合に赴き、これどうよ、ってな感じで無理矢理人に試し書きさせる、っていうのをよくやってましたが、最近はそういうのも少なくなったなぁ、と感じます。

 そんな萬談ができる場所、として始まった神戸ペンショウ。今年もやります。あと2ヶ月です。TwitterやInstagramで告知されていますけれど、もうお爺さんになってしまっている私には、SNSというもの、使えてはいるけれど、今ひとつよくわかりません。とりあえず、今年の出展者が決定しましたので、サッと見られる場所、ということでこちらに置いておきます。

TAG STATIONERY STORE
SHINARI
HASE硝子工房
ショーン・デザイン
万年筆研究会/WAGNER
文具館コバヤシ
N御大
Pen and message.
The nib shaper
dünn(デュン)
Glass Studio Toos
里山の木工房
北晋商事
㈱プロファックスジャパン
590&Co.
ル・ボナー
ペンネジューク
Tono&Lims
ナガサワ文具センター
哲磋工房
ギフショナリーデルタ
綴り屋
笑暮屋
(株)四葉商会
DRILLOG
乙女座会
うさぎや
書斎館/STATIONERY STATION
Laurett's
石丸文行堂
Bundigo
ペレペンナ
NO DETAIL IS SMALL
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「ワークショップ」
Bechori
Shin calligraphy

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 飼い主に背を向けて眠る「ちち(仮名)」さん。あれこれ工夫している内に、お布団(枕)の高さはちょうど良い具合になったのですが、それを維持するためにはこの向きで寝るしかないので、向こうを向いているのです。最も飼い主とその家族にとってはこの方が好都合でもあります。

 もう寝たと思って油断していると、ひょいっと目が合った際に鳴かれて、結局相手をせざるを得ないということがよくあるからです。ですので、飼い主も最近は彼女が寝るやいなや別室へ退避する、という日々を送っております。

 実は最近、とっても哀しい事件がありました。仕事用のワイシャツが傷んできたので、仕方なく閉店時間間近のスーパーへ行って、白いもので一番安いのを探して3枚も買ってきました。着る物にお金を出すなんてよほどのことです。それはひとえに、着る物にお金を使っても費用対効果があまりに低いから。どんな良いものを買ってもおろしたその日にひっかけたり穴を空けたりするので、いつも売り場で一番安いものを選びます。そして今回も、その選択が間違っていなかったことを思い知ったのです。

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 郵便局に留め置きの郵便物を受け取る用事があったので、ボールペンと浸透印が一体になったものを胸ポケットに挿して出かけたところ、帰宅したら胸ポケット周りに赤いシミが。そしてその翌日、萬年筆のカートリッヂを交換しようとしたときに、ポチッとインクを飛ばしてしまいました。何と、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ったシャツ、3枚の新しいシャツの内2枚が、着られないものになってしまったのです。

 私にとっては1枚3000円「も」する安物のシャツ。安物ではあっても、私にはふさわしいものだったのに、実に残念です。結局、古いものを再度洗濯屋に出して、古びているなぁと実感しつつ仕事のある日には着ていくということに。新しいシャツを買ったいきなりケチが付いたので、もうシャツなんか買わないぞ、と意地になってしまっております。

 で、そんなみすぼらしいお爺さんの手元に、こんなちょこっとお洒落な萬年筆があるというのも、実におかしな話です。このペンを買えるだけのお金があれば、もう1ランク上のシャツが買えたかもしれません。まぁそれでも、すぐに汚してしまうという宿命からは逃げられなかったのでしょうけれど。

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 セイラーの古い萬年筆。14Kのペン先には、GOLD FROM THE SWISS BANKの刻印。先日の般若心経と同じですね。わざわざこんなことを刻印してあるのだろう、というのがずっと謎でしたし、今も謎は解けておりません。

 今回、あれこれ調べてみますと、いわゆる「金の延べ棒」インゴットには、ブランドの刻印がなければならないようで、SWISS BANKというのもそういったブランドの一つとして刻印されているのだそうです。ゴルゴ13に送金する先、としてのスイス銀行とは、また違うようです。

 けっこうヘンタイなペンを世に送り出してきたセイラー萬年筆ですが、ペン先にこういう刻印をするということは、ウチのペン先、いい加減な金は使ってないんですよ、というアピールなのでしょうか。かつては、けっこう妖しいルートで流れてきた金のインゴットも少なからずあったということですから、そういう時代ならでは、のペン先刻印だったのかもしれません。

 などといっている内に、休日用のシャツにも背中をかきむしったときについたと思われる血液のシミを見つけてしまいました。還暦過ぎたいいオッサンですが、オン、オフ関係なく、薄汚い姿でウロウロしてますので、危なくはないんですよ、って刻印が必要かもしれません。

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 お散歩から帰って玄関へ上がる階段で腰が抜けてしまった「ちち(仮名)」さん。よくあることなので、もう誰も騒ぎませんし、彼女自身も腰が抜けたからといって焦る様子もなく、ただただ前脚で掻いて前へ進もうとするだけです。

 「まりりん(雄だよ絶対)」さんを3日間職場に残しての愛知遠征、自身も爺になっているのでいろいろと心配なところもありましたが、何とか無事に行って帰ってくることができました。お休みの日とはいうものの、普段の日よりよく動いたような気もします。

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 台風の接近に備えて、いつもはお店の入り口で迎えてくれているペンおじさんも屋内駐車場へ退避済み。東海地区の皆様には写真に写り込んでいるポスターもよくチェックしていただければ、と思いますが、日付を見ると平日というのが少し、ね。

 本日はここ、ペンズアレイタケウチさんにお邪魔して、お店でのイヴェントと、お店の真向かいにあります岡崎信用金庫資料館で開かれている企画展、「萬年筆の世界」を冷やかしてみる、というのが今回の目的でした。

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 本日はこちらの会場で、デルタボスによる「自分でインクを調合しよう」というワークショップが行われたほか、PILOTの貴重な萬年筆の展示、萬年筆の歴史を概観できる各種資料の展示が行われておりました。会場内で待機しておりますと、いろんな年代の方が来られて、ときには萬年筆談義に花が満開、というような状況もありました。

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 大正時代の名建築として知られているこちらの建物、いつも目にしていながら、中まで入らせて貰ったのは今回が初めてでした。これでも保存されるにあたってしっかりと免震構造への対応がなされていて、館内ではその構造の一部を見ることができます。万年筆やインクが好きな方であれば、ペンズアレイタケウチさんにお邪魔するのに合わせて、ぜひ観覧していただければと思います。

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 その他、おやかたによるTWSBI製萬年筆の分解・清掃・組み立て講座なども開かれましたが、自分たちが日頃何気なく、それこそ耳掃除をしたり鼻をかんだりするような感じでやっていることが、知識や経験のない人にはとんでもなく難しいものなのだなぁ、などと思いつつ、時折、親方の説明通りにうまくいかない方のサポートもさせていただいておりました。今後も、全国のどこかでゲリラ的に開催される可能性がありますので、興味のある方は関連しそうなイヴェントを要チェックです。

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 名古屋駅前で見かけたワンコたち。こんな大きなワンコが3頭もいたら、家の中ワヤになるなぁ、と思いつつ、真面目に運転。本日はお休みの日ですが、お仕事のある日より1時間早く起きてクルマで名古屋へ。東京や大阪などから新幹線でやってきた人たちをピックアップして、ポートメッセなごやへ向かいます。

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 色々と大変なことが多いと思いますが、こうしたイヴェントを年に何度も開催されているのは実にすごいことだと思います。

 私自身はガラスペンやインク、紙ものにほとんど萌えないので、今回もこのイヴェントのついでに人と会ってあれこれ相談、っていうのが目的。なので、会場内では食事と清涼飲料水以外にお金を使うことなく終わりました。

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 さて、あと2ヶ月で神戸ペンショウです。萬年筆を中心に据えた、みんなが楽しく過ごせるイヴェントにしたいと思っております。宇宙遊泳とはまた違った、ユーザー側で企画運営をして販売店さんなどにご協力いただく、というものです。厳しい残暑も少しずつ和らいで参りました。合言葉、思い出してください。秋は神戸で萬年筆、です。

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 お散歩から帰ってきた「ちち(仮名)」さん。長女にはこのように自然な写真を撮らせます。お婆さんになった彼女ですが、アングルや撮り方では可愛らしくも写るのですね。

 職場で飼っている亀さんに、本日、下部が空洞になっている陸地をプレゼントしてあげたのですが、肝心の陸地に上るのではなくて、シェルターの部分に引きこもりっぱなしになってしまいました。それだけ、居心地が良い、落ち着く、ということなのでしょうけれど、この三連休は職場に出向きませんので、水を替えたり餌をやったりというお世話がありません。快適な環境で何とか乗り切ってもらえたらと思います。

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 敬老の日もまだなのですけれど、そのあとすぐに秋のお彼岸も来ることですので、セイラーの般若心経萬年筆です。海外向けに胴軸もキャップも銀製でしっかりと行書体で経文が彫られたモデルがありますが、これは国内向け。蝕刻で刻まれている経文はゴシック体です。

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 キャップの方、クリップのすぐそばから、経文が始まります。そのまま左の方へ、キャップの中だけで経文が続いていきます。萬年筆を縦にして持ち、顔の正面にクリップが来るようにしてから右へ右へと軸を回していくことで、お経を唱えられます。私の場合、母が亡くなった際に暗唱してしまいましたが、やはり日頃から唱えていないと、途中でど忘れしてしまうこともあります。そういう場合には便利かもしれません。

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 ぐるりと一周回ってクリップの右側まで来ると、そのまま胴軸の方へと立て一直線に読み進めていきます。「無苦集滅道」の「滅」でキャップはおしまい、「道」から胴軸へと入るのです。なので、キャップを閉めるときにはここを揃えておくのが良いのです。

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 このモデルには、スイス銀行からやってきた14Kのペン先が付いています。このほか、菱形のインレイドニブで18KWGというモデルもあるようです。ペン先だけではなく、クリップや天冠、尾栓などの意匠も違ってきます。そういういろんな違いのあるものを片っ端から集めたい、という気持ちが芽生えると、人は底なし沼に沈んでしまうのです。そんな危ないときには、般若心経を唱えて修行することをおすすめします。

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 隙あらば甘えてやろうという構えの「ちち(仮名)」さん。飼い主には私以外に気になるペットができたみたいだ、というのを感じ取っているのかもしれません。実際、ここ2週間ほどは一生懸命に亀の飼育について研究を続けておりました。ワンコはそういうところをよく感じ取るものです。

 で、こういうときには彼女の視界から消えてしまうのが一番です。夜が更けてから彼女の目にとまると、お散歩に連れてってぇ、とギャン鳴きするので、ご近所に迷惑になってはいけないと要求に応える、そして彼女は味をしめて・・・というループに陥らないためです。

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 何となく蒐集していたら、使いもしないのに手元に集まってきた萬年筆達。この中の1本は、意識して探しましたし、手に入ったときには相当喜んだものですけれど、その他のは何となく我が家にやってきた萬年筆です。最近ではクラシックシリーズということでばんばん新しい製品が世に出ておりますけれど、そんなにペリカンの鉄ペン付き萬年筆って良いものなんでしょうか。

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 この天冠に何の模様もないもの、これが必死になって探した1本。けれど、せっかくの1本にしっかりとインクを入れて使い倒していたので、今ではあっちこっちにインクがこびりついて、強力な洗浄液を使っても落ちない状態になっております。やはり透明軸の萬年筆なんてものは見お手楽しむだけにしておくものなのでしょう。

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 これでも、時間と手間をかけて洗浄したのです。以前にもこの萬年筆を取り上げて、しっかり洗浄しまっせ、という記事を書いた記憶があるのですが、いくら時間をかけようが、どれほど強力な洗浄液を使おうが、素人が分解できる範囲でやっている限りはここまででしょう。このまま、また青いインクを入れて使えば何の問題もない、というのもまた真実です。

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 この週末の三連休は、台風に蹂躙されて雨続きという予測ですが、17日には名古屋での宇宙遊泳にお邪魔しようと思っております。その翌日18日には、岡崎信用金庫史料館で開催されている企画展「萬年筆の世界」に、Y.Y.Pen倶楽部の末席を汚すものとして参加いたします。そんなイヴェントの時には、こういう透明軸で吸入式、っていう萬年筆がけっこう活躍してくれるものなのです。

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 大好物であるササミ肉にかぶりつく「まりりん(実名)」さん。おそらく、たぶん、女の子であろう、ということでこのお名前になっておりますが、とてもやんちゃな亀です。ほとんどの時間を水中で過ごしており、苦労してこしらえた陸場には滅多に上がってきません。そうなると、亀もワンコと同様に、食べるもので釣ってしつける、という手を試してみたわけです。

 一般的なレンガ1.5個分の高さを苦もなく一気に上ってきます。一応階段も設けたのですが、彼女には不要なようです。毎日退勤時に水槽の水を全部新しくして、このレンガの上に餌鉢を置いておくのですが、翌朝見るときっちり餌が減っておりますから、ここへ行けば餌にありつける、と学習してくれたようです。

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 セイラーが続きます。本日は鉄刀木のシルヴァートリム。このペンの普通っぽさ、質実剛健な感じが好きなので、オークションサイトなどで見かけるとつい手を出してしまいそうになるのですが、そういうことをしているとどんどん本数が増えていってしまいます。これは21Kのペン先を持つモデルなので、あとは18Kとか23Kとかのペン先が付いたものが出てくればパクッと行くかもしれませんが、このペンのファンはけっこう多いようで、いつも競り合いになると降りてしまう、ということが続いています。

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 しかし、歳をとって終活を進めるべき時期に入っているわけですから、この先、どんどん萬年筆の本数を減らしていかなければなりません。コレは良いぞ、などと見つけたら食いつくということを繰り返していてはいけないのです。

 それに、自分はある程度のものは集めて楽しんできたわけですから、この先この道に入ってくる人たちに譲ってあげてもいいだろう、という、私にしてはなんとも珍しい広い心を持ったりしているわけです。カメのマリリンちゃんでも、満足するだけ食べたらその先は大好物を鼻先に押しつけられても見向きもしません。見習うべきでしょう。

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 こちらの萬年筆、ペン先には「4」の文字。このモデルも、比較的新しいものは一般的なFとかMといった刻印になっていたので、このペンはそれ以前のものということになるのでしょう。4は、多分中字だったかと思いますが、教わっても忘れてしまったりすることはあるものです。

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 この前、飼い主からのお土産を無視した「ちち(仮名)」さんですが、それはあまりに角のままだったから、ということでお母さんがのこぎりで小さく切り分けてくれました。小さくなった鹿の角を家族が手に持ってやると、嬉しそうに噛み噛みするのです。そんなことで歯の健康に寄与するのかどうか甚だ疑問ですが、まぁ噛まないよりはマシなのでしょう。

 本日も飼い主は退勤後にホームセンターやらペットショップやらを回ってカメさん飼育に役立ちそうなものを物色しておりました。今週末は三連休ですし、土曜日曜は地元におりませんから、私が職場に行かなくてもカメさんのおうちが快適な(水)環境を保てるように、何とか手を打っておく必要があるのです。

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 本日も洗浄のためにペンケースを漁っておりました。引っ張り出してきたのはセイラーの75周年記念。こういうペンにもインクを入れて板というのに驚きます。今ではあまりやらなくなったのですが、かつては手持ちのペンのすべてにインクを入れ、何本も収められるペンケースに入れては同好の士が集まりそうな場所に持って行って見せびらかし、ほれ書いてみろと強制し・・・というような、罪深いことをしていたのです。

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 錨の中心線と、クリップの線とがぴったり一致しております。かつて、ここにズレのあるペンを買ってしまったら天応工場へ持ち込むべきだ、と主張しているYouTuberさんがいて、大いに盛り上がったことを思い出します。で、実際に製造に携わっている人に内情を聞いてみたところ、天冠を締め付けるのはパートのおばさん達で、その力加減でズレることなんてザラにある、っていうことでした。まぁ、そうでしょうね。

 で、奥の方にボケて写っているのがペン先。件のYouTuber氏なら、「ニヤリ」なんて言うところです。

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 比較のため、全日本マット軸協会からプロフィットの18K太字さんに来ていただきました。75周年は先端部が黒くなっています。18Kのペン先を見ると、1911の文字や錨のマークを取り囲むようなラインがくっきりと見えますが、75周年はこのラインより外側が黒くなっているのです。あんまり、意識したことがなかったので、久々にキャップを開けたときに「ありゃ、何と汚いペン先」と思ってしまいました。黒いのは何故なのか。75周年はカーボン軸なので黒いんでしょう、と思っておりますが、それで合っているでしょうか。たしかヨネックスあたりの協力も受けたとか、そういう話もあったように思いましたが・・・。

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 ぷいっと横を向いて、ただただカメラが去って行くのを待っている「ちち(仮名)」さん。飼い主にはとても愛想の良い彼女ですが、カメラに対してはとても冷たい態度を取ります。

 今週末からの三連休に備えて、職場で買っているイシガメのマリリンに綺麗な住環境(水)を提供できるよう、あれこれ考えてやっておりますけれど、適切なフィルターが見つからず、なおかつ、アンモニアを無毒化するための方法についても、今ひとつ対応が進んでおりません。現状、お休みの日でも一度は職場に行ってカメさんの水槽の水を取り替える、という作業を続けておりますが、カメというのは無情なもので、自分の周りの水が綺麗になると気持ちが良くなって大量に脱糞をする、という難儀なことになっております。

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 PILOTエリートの銀軸。キャップだけ銀というものと、このように胴(尻?)軸まで銀というものがありますが、やはり中途半端は良くないので外装すべて銀で。これが大好物で、我が家にはまだ2~3本どこかにあるはずですが、現状、整理が付いているのはこの3本です。

 パッと見て、真ん中の1本があまり良い状態でない、ということがわかるかと思います。一番下は、私の好みに沿っていい感じに硫化が進んで黒くなっております。

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 格子模様の「溝」の部分、ただ彫り込んであるだけではなかったのだ、ということがわかります。全体に黒くなるのにまかせているので、溝の中が元からきちんと黒くされていることは今ひとつ注目されませんが、状態の良くない個体の場合、黒い部分が黒くなくなってしまいます。蝕刻仕上げというもの、最新のモデルにもどんどん採用して貰いたいものですが、これだけ貴金属の価格が高騰してくると、銀で造るということ事態非現実的なものになってしまうのでしょう。

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 偶然ではありますが、この3本、すべて中字です。私はもともと、細字系の萬年筆を中心にコレクションしてきましたので、これは珍しいことなのです。いつまで経ってもマシにならない、ひょろひょろとした筆跡を見ていますと、これは筆記線の太さだけでももう少し堂々とさせないとどうにもならん、ということで、最近ようやく太字のものが増えてきたのです。これらもまた、しっかり洗浄して、できればペン先や樹脂の部分なども綺麗に磨いてあげたいと思っておりますが、なかなか手がつけられないのが辛いところです。

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 お布団を複雑な形に成形して眠る「ちち(仮名)」さん。傍で見ていると甘えてくるので、その場面は見ていないのですが、きっときゅんきゅん鳴きながら成形していたのでしょう。彼女にとっては、お布団の上に乗っかることよりも、顎や頭を載せることの方が重要であるようです。

 昨日のお昼に水槽の水を綺麗にしたので、まさかとは思いつつ、職場で飼っている亀の様子を見に行きましたら、濾過用フィルターの水流がずいぶんと弱くなっておりました。水槽の水はさほど汚れてはいなかったのですが、フィルターに亀さんの体から出てきたものが詰まっている状態なので、放置しておくと遠からずフィルターが機能しなくなって、水が濁り、フィルターも過負荷で壊れてしまう可能性があります。明日はお休みをいただいておりますので、とりあえず水を替え、フィルターを分解清掃してセットしたのですが、いつまでもつでしょうか。

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 水の中で暮らす生き物について専攻していた次男を連れていき、いろいろと意見も聞いてみたのですが、結局のところ、かけた労力に見合わないことが多い世界、要するに愛好家なんてヘンタイなんだという言葉が出てきました。どんな分野でも、突き進むとヘンタイになるようです。

 写真はParafernariaの FALTER 2D というボールペン。これがこうしておいてあると、変わった形の爪切りやなぁ、とか、そもそも何に使うものなのかわからん、とか、そういう感想になるでしょう。2Dというぐらいなので、製品として手元にきた時点では2次元、すなわちぺったんこなのです。そいつを難儀して組み立てるとこの形になるそうですが、難儀した記憶はないので、おそらく組み立てたあと、飽きてしまった、或いは愛想を尽かした人から譲って貰ったのだろうと思います。

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 こうやって、あぁこれがリフィルなのね、と思われるもののお尻の部分を押し込みます。といっても、ホンの少し出ているところを器用に押す必要があります。弧を描いているフレームの上部には2カ所の穴があって、そのうちの一つにリフィルのお尻が引っかかっています。それを押し込むことでリフィルのお尻はフリーになりますが、すぐにもう一つの穴に引っかかって固定されます。これで筆記可能な状態になります。

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 芯を引っ込めるときは、弧を描いているフレームを押すように動かすのです。リフィルの後端が引っかかっていた穴から外れて、先端部に接しているスプリングの力で押し戻され、最初に収まっていた方の穴に引っかかって固定されます。面白いのですが、実用性についてはなんとも言えません。もちろん文字は書けますが、その形状ゆえに快適な書き心地とはいいがたいものがあります。それでも、こういうものを面白がって手元に置いておきたい、或いは実際に使っていきたい、というのがヘンタイなのでしょうね。

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