衆人環視の中、自ら陸場に上がった「まりりん(実名)」さん。昨日の午後あたりから、彼女は異様に活動的になっており、常にガラスの外に向かって「足掻いて」おります。きっかけは来館した児童が、館長のこしらえたカメのペーパークラフトを水槽の前に突き出したこと。子どもの発想というのは実に突飛で豊かなもので、「ほら、まりりん、お母さんだよ!」と言いながら水槽のガラスにカメの模型を突きつけたのです。
すると、「まりりん(実名)」さんは期待通り(?)の反応を示しました。間にガラスがあるけれども、それを突き抜けてカメの模型の方並行という動きを続けたのです。で、あとはお決まりで、カメの模型を置く位置や高さをあちこち変えて「まりりん(実名)」さんのようすを見る、ということになったわけですが、大方の期待通り、彼女は模型の置かれているところに行っては足掻くようになり、それが本日も続いている、というわけです。で、この陸場に上ると丁度同じ高さになるようなところにカメの模型を置いたところ、彼女もここへ上ってきたというわけです。そのことに懐疑的な館長は、カメの模型をよけてみたのですが、その後も彼女はことあるごとに陸場に上ってきました。対照実験としてみると、別にカメの模型を追いかけてきたわけではなさそう、という可能性が出てきたわけです。
ほんのり桜色、いい匂いのするこのインクでラヴレターを書こう・・・ではないのですけれど、「まりりん(実名)」」さんの行動、ひょっとして求愛行動なのかも、ということも考えられます。硝子の向こうに行こうと足掻いている、と見えますけれど、前脚を左右に振っているようにも見えるのです。そう、それはカメの求愛行動なのです。
だとすると、彼女(だと思っている)は「まりりん(実名)」さんではなく、「かめきち(仮定)」さんである可能性があります。もし本当にそうであるなら、目の前にいるこのカメは、今後、あまり大きくならないはずです。これがメスであれば、最終的には今の倍近いサイズにまで成長するでしょうし、無精卵を生んで食べてしまう、なんていう行動をとることでしょう。いずれにしても目が離せない状況です。
可愛らしい色と香りのこのインク、お値段は可愛らしくありませんね。一度吸入したのみで、以後一切使っていません。で、そういう情報を見ると、欲しいという人も出てくるのが不思議なところです。ホコリを被って薄汚れた箱。一度は瓶の蓋を開けているということ。今も人気の高いインクなのだそうです。我が家には確か、これがもう一箱か二箱、どこかに潜んでいるはずです。
10月は9月に引き続き、萬年筆関連のイヴェントも多数。手帳の市に萬年筆交流会、TIPSなどなど。そのいずれにおいても、以前のことを思うと考えられないほどの量と種類のインクを目にすることになるのだろうと思います。そしてそれは、11月12日(土)と13日(土)に神戸は北野工房のまちで開催される神戸ペンショウ2022でも同じことでしょう。
高いだろ。(怖くて)もう使えないんだぜ。900円もするんだ・・・。さる文房具店で、コレクターズアイテムとして売られていたインク。いや、正しくはインキですね。コレクションですし、恐ろしいので萬年筆に吸わせたりはしていませんが、そういうときこそ、ガラスペンの出番でしょうか。神戸ペンショウでは、いまのインクブームを牽引するご両所によるワークショップも開催される予定です。
秋は神戸で萬年筆、ってアホのひとつ覚えみたいに毎年言ってるように、神戸ペンショウは「萬年筆」とその周辺、ということを強く意識したイヴェントなのです。なので宇宙遊泳などのイヴェントと比べると、萬年筆度を意識的に高めるように企劃しております。遠方の皆さん、ホテルの予約などはお済みでしょうか。毎年この11月には、神戸とその周辺でいろんなイヴェントが開かれますので、ホテルがとりにくくなります。秋は神戸で萬年筆、です。皆さんと神戸でお会いできるのを楽しみにしております。