2016年08月 : くまめくり~日々是自転車操業~

くまめくり~日々是自転車操業~

身をえうなきものに思ひなして、のぞみなき日々を綴る

2016年08月

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 早く行こうよ、と飼い主を見る「ちち(仮名)」さん。もう何年も、1日1食夕食のみ、それも外食という激しく不健康な生活を続けている飼い主ですが、職場から帰宅後、妻を伴って食事に出かけようとしたときのショットです。

 ワンコたちにとってはお父さんとお母さんが出かけるので、これはもう一緒に行くしかない、というノリなのでしょう。しかし、我が家のワンコたちはどちらも車に乗るのが苦手で、乗り込むときこそひょいっと軽く乗り込みますが、乗ったら誰かにべったり。ドライバー1人でワンコを乗せて走るのは危険と思えるほどです。それにもかかわらず、乗ろう乗ろうというのは実に不思議です。

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 排ガス規制前のエンジンを積んだSTIHLのFS200。排気量36ccでなかなかにパワフルです。こいつにナイロンコードカッターを着けて草むらに向かうと、目の前の草がどんどんなくなっていく、その早さに感動を覚えます。しかしながら国産機とはエンジンの始動方法なども違い、国産機に慣れた身には使いにくいところがあるのも事実です。

 何より、パワフルすぎてナイロンコードを選ぶのが難点。草を刈り始めて1分もしないうちにコードが根元からちぎれてしまうので、そのたびにエンジンを止めてコードをセットし直す、ということを繰り返さなければなりません。いきおい、コードがちぎれないようにそぉ~っと刈らざるをえず、これでは何のためのハイパワー機なのかわからない、ということになります。

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 致命的なのは、温間再始動が難しいことです。作業中にエンジンを切ってナイロンコードを整え、さぁ作業再開、というところでエンジンがかかりません。こうなると、点火プラグを外し、燃料タンクの蓋を開けて、さらにはエアクリーナーを外して、5分ほどエンジンを冷やした後に再始動を試みることになります。1時間ほど現場にいて、実際に草を刈っているのは10分もない、という悲惨な状況です。

 プラグが汚れているに違いない、と抜いてみたらこんな状態。右が新品です。新しいプラグに換えると、冷間での始動性は良くなりましたが、機会が温まってからの始動は相変わらず困難です。

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 どうもこれは、前オーナーの使い方に問題があったように思います。これだけ汚れるというのは、ろくな燃え方をしていないということ。いいオイルの入ったきちんとした燃料を使っていたのかどうか、その辺も怪しいですし、オイルとガソリンとの混合比がおかしいとか、そういうこともあったかもしれません。

 なかなかに厄介な症状なので、これはプロの手を借りるしかありませんが、今頃になって機械を修理に出していると、草刈りシーズンが終わってしまいます。早く治ることを期待しつつ、明日からは新学期です。

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 何の警戒心もなく寝ている「くま(仮名)」さん。このときはきっと、宿敵とも言える「ちち(仮名)」さんがケージの中にいたか、あるいは誰か家族が間に寝転がっていたのか、いずれにしても安心してケージの外で寝られる状況にあったのでしょう。

 私の勤務する県では、何で校長教頭がこんなに爺婆ばっかりなんだ、と見解で質問が出たぐらいで、とにかく管理職に登用される年齢が高いので教頭や校長には青息吐息の人も結構います。私はサボりまくってますから毎日平気な顔してますけれど、周りの人から見ると炎天下で草刈りしても平気なけったいなおっさん、だそうです。いつ寝てるんですかと聞かれることも多いのですが、毎晩しっかり3~4時間は寝ています。体力がないのでそれぐらいすると目が覚めて、あとは昼間、目を開けたまま寝てるのです。

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 今日はヤミ金融ゼロの日だそうですが、私はテレビの前に寝転がって、「ミナミの帝王」なんぞを見ておりました。その後寝室に入ると、こんな箱を見ました。ずっと前からそこにある箱、中身は空っぽだと思っておりました。妻の萬年筆が入っていた箱なのです。

 そして今日はまた、国際失踪者デーでもあります。主に強制的に失踪させられた、してしまった人への関心を高める日、ということですが、失踪してしまった萬年筆は今頃どこに転がっているのだろう、と箱を開けてびっくり、中にはしっかりと萬年筆が収まっていました。

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 私は白い萬年筆は基本的に持たないので、これは妻が自分のものとして買ったのでした。確かインクは通してあったと記憶していますので、現在はどういう状態なのか、それが心配です。

 子どもの頃からずっと自殺願望のあった私ですが、この萬年筆が我が家に来た頃には「消えたい」という願望にとりつかれておりました。死んだら生ゴミを捨てるみたいに処分して欲しい、と思いますけれど、生きている人にそれをお願いするわけにはいきません。犯罪者にしてしまいます。

 煙か何かみたいに「ポンッ」と消えてしまって、最初からいなかったことになる、というのが理想ですが、よほど力のある悪魔を捕まえてお願いしないと無理でしょう。

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 さて、これでまたお掃除すべき萬年筆が増えました。これはきちんとした代理店モノですけれど、何と言ってもマーレンですから、インクが出るかどうかはわかりません。新品ですら怪しいのですから、長いことインクを入れたまま放置してあったとなるとなおさらです。

 人生最後の1台にしよう、と思っていた刈払機も今ひとつ調子が良くなくて、大がかりな点検とお掃除が必要です。Blogネタにつながりそうなモノばかりいっぱい出てくるのですけれど、もともとグズで時間の使い方が下手なのに、やるべきことが山のようにあり、そうした作業になかなか時間を割けないことが問題なのです。あぁ、いっそ消えてしまいたい・・・・・。

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 何かに潜り込んで眠るのが好きな「ちち(仮名)」さん。今日もクッションに潜り込んで寝ているところを、シャッター音で起こされてしまったようです。

 彼女はアレルギーか何かで痒いところがあるようで、一度受診させなければと思っているのですが、皮膚科専門の獣医師を予約しようと思いつつなかなか果たせずにいます。大手術後、換毛のタイミングや毛の生え方も変わってしまったようで、今年は夏毛なのにもふもふです。

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 もう20年ぐらい前でしょうか、熱海のMOA美術館にお邪魔したことがあります。当時はまだ2人しかいなかった子どもたちが「ちび」だったので、ワゴン車に布団を敷いてはTDLに向かう、というのが定番の休みの過ごし方でしたが、そのついでに寄ったのです。

 琳派の展示を見たいという妻の希望でしたが、お目当てのものは出展されておらず、それはここにあるよ、と紹介されたのが根津美術館でした

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 今回、久々にお邪魔したら展示館が建て変わっておりました。5年ほど前に改築されたそうです。日本庭園もこの美術館の魅力ですが、今はこの「双羊尊」というのがウリのひとつでもあるようです。大英博物館にあるものとここにあるもの、世界に二つしかないという祭祀用の器です。

 前回お邪魔したときは、燕子花図のミニ屏風を買い求めましたが、すでに同じモノはなく、燕子花図をあしらった扇子などがあるのみでした。そしていつものように探してみたものの、萬年筆もありませんでした。

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 で、結局はこんなものを買ってまいりました。この双羊尊をあしらった付箋ですとか、クリアファイル、そしてハンカチのようなものは眼鏡や携帯電話の画面を拭き上げるマイクロファイバークロスです。これらをレジに持って行くと、読み上げながら精算してくださるわけですが・・・・・

 「尊ちゃんの・・・ひとつ、尊ちゃんの・・・ひとつ・・・」そういう名前のキャラクターになっているようです。美術館も入館料だけではなかなか大変でしょうから、キャラクターを育てることも大事なのでしょうね。

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 無理矢理に変な顔にされている「くま(仮名)」さん。彼女がケージの中ですやすや眠っている早朝、妻と二人で自宅を出発しました。

 自宅から埼玉県の北浦和まで、新幹線利用で片道1万5千円弱。二人で往復すると6万円近くかかります。これを乗用車で往復すれば、高速代が往復で1万3千円ほどで、燃料代が往復1万円ほど。半額です。

 休みを取らず、どこへも遊びに行かなかった夏休みですので、1日ぐらい妻とお出かけしてもバチは当たらないでしょう。

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 埼玉県の美術館まで生徒の作品を取りに行くだけ、ではさびしいので、まずお上りさんコース。個人的に大好きな南青山の根津美術館を訪ね、その後は東京スカイツリー。肉の万世本店でお昼ご飯を済ませて、旧万世橋駅跡を活用した商業施設をちょっとのぞいただけ。根津美術館到着が10時半でしたが、気がつくと午後3時半。東京は入れ物が大きいので移動にも時間がかかります。

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 埼玉県立近代美術館で生徒の作品を受け取って、一路奈良へ帰ろうとするも、首都高渋谷線で事故った御仁がいたようで、用賀まで2時間などという恐ろしい表示が出ておりました。高架道路の上で2時間のろのろ運転していても面白いことは何もないので、浅草から用賀まで、都心部をぐるぐる回りながら2時間ほどかかけて移動しましたが、東京で暮らす人たちのきまじめさに心を打たれました。

 国道246号線は片側三車線ですが、例によって激しい渋滞。でも、一番歩道寄りの車線だけがガラガラです。大阪で運転することになれている私は、お行儀が悪いのを承知で左端車線をバァーっと走って行くのですが、すぐに路上駐車の車に行く手を阻まれます。そう、皆さん、そのたびに中央より車線に移動して道を譲ってもらうことをよしとせず、右側2車線だけで流れていたようです。

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 246渋滞の原因と思われるものを見たときは、心底、アホかいなと思いました。三車線のうち、真ん中の車線に真っ赤な郵便車がハザード焚いて放置されているのです。故障なのか、運転者もいません。これ、周りの人に手伝ってもらって端に寄せたりしないのでしょうか。それでも怒らないのが東京の人なんですね。都会で暮らすのには忍耐力が必要と思い知りましたが、私には絶対無理です。

 定価だと絶対無理なスカイツリーの展望台限定セーラー蒔絵萬年筆。夏のセールだとかで、4割引でした。21金ペン先のが2万5千円、14金ペン先のが1万9千円。軸の模様は14金のペンの方が好みでしたが、結局は見送りました。でも、後になるほど、やっぱり買えば良かったかなぁ、とも。だって、多分もう二度とのぼらないと思いますし。スカイツリー。

 

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 なぜかはわかりませんが、こうやって寝ていたそうです。これが目撃される少し前には、これまたなぜか家の中を這い回っていたムカデを真っ二つに噛みちぎってしまったという「ちち(仮名)」さん。臆病なのか、それとも怖いもの知らずなのか、よくわかりません。

 飼い主は午前6時半頃に自宅を出て職場に向かいましたが、到着するとそこにはPTA役員の皆様のお姿がありました。午前7時半から準備をすると伺っていたので早めに行ったつもりでしたが、完敗です。

 午前8時から90分ほど、校内の除草作業を中心に取り組んでもらって、1トントラック3杯分の草の山ができました。まずは乾燥させて嵩を低くするために、トラックに積み込んで空き地に持って行く、という手筈になっていたのですが、作業終了と同時に「お疲れさまぁ」と解散。教員は新学期に向けての会議ということで、結局一人で積み降ろしと運搬をして、お昼過ぎまでかかりました。左腕が猛烈に痛いので、明日の運転が心配です。

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 作業を終えて職員室に戻る際、ぶらぶらと中庭を歩いていて、嫌なものを見てしまいました。先日たたき落としたはずの蜂の巣が復活しています。

 世間では今年の台風は凄い、と騒がれておりますし、実際北海道などではけっこう深刻な被害が出ているようですが、こちらでは蜂の巣が高いところに作られているので、それほど心配することもないのかと思っています。むしろ、蜂の巣に出入りしている連中の方が問題なのです。授業中はともかく、それ以外の時間帯、とにかく学校はやかましいところです。蜂が神経質になって児童生徒を襲う可能性も否定できません。蜂には申し訳ないのですけれど、蜂の巣は見つけ次第撤去、というのが基本です。

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 もちろん学校にはケルヒャーの高圧洗浄機もあるのですけれど、電気を引いて水を通してと準備が面倒です。パッケージ写真のお姉さんみたいに手軽にニコニコと高圧水による洗浄ができるなら、それが一番です。

 もちろん、電気で圧力作ってブワァ~っと吹き出させているのと、ホースの先を指で潰すのと同じ理屈で勢いよく水を噴き出させているものが同等であろうはずがありません。まぁまぁ使えたらいいかな、というぐらいの期待感です。ある程度の威力があるのなら、場所にも寄りますがこいつで蜂の巣を落とすこともできるかもしれません。

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 対象物に跳ね返った水が自分を濡らす稼働か、というぎりぎりのあたりならば、何とか実用になりそうな感じです。実際、使われていないツバメの巣などをたたき落としてみました。蜂の巣も泥の塊ですから、これでいけるかもしれません。

 いつもこんなことばっかり、青いつなぎを着てやっているので、いつの間にか「教頭の青い服は防護服」という都市伝説が生まれていたようです。さる保護者が大まじめな顔で、「うちの塀に蜂が巣を作っているので、教頭先生が防護服着て取りに来てください。ダメなら防護服貸してください。」と依頼しに来られたこともありました。

 この青いつなぎ、私の持っている服の中では、一番お値段の高い、何と4千円もしたモノですけれど、スズメバチには無力です。かぶっているお面も草刈りをするときに小石の飛散から顔面を守るためのものです。プロの駆除業者が着ている防護服でも、オオスズメバチの針に対しては無力だそうです。蜂の巣落とすときは、パパッとつついて落としてすぐに隠れる、これしかないのです。

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 クッションに顔をうずめて眠る「くま(仮名)」さん。こんな風にしていて息苦しくないのか、いつも疑問に思います。飼い主は、風邪をひいて寝込んだとき、鼻が詰まっていると苦しくて寝ておれず、最後には起き上がってしまいますので、こういう寝方ができる彼女をうらやましく思います。

 不健康な生活を続けている飼い主は、最後は寝たきりになって周りに迷惑を掛けてしまう可能性が大です。そして何より、体を動かす気力や体力がなくなってしまった状態で、鼻が詰まった、あっちこっちがだるい、などと感じたら、それこそ地獄の苦しみなんだろうなぁ、と今から憂鬱です。ぱっと煙のように消えてしまうのが理想ですが、そんな夢みたいなことを言っていても何の解決にもなりません。難儀な話です。

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 夏休みの終わり頃に、保護者の皆さんが学校を綺麗にしてくださるという夢のような行事が毎年続いています。夏休み最後の土曜日に、早朝から90分程度、草刈りをしたりトイレ掃除をしたりするもので、そこで出た草や枯れ枝などを運ぶために、市役所のトラックを借り出してきました。

 今年はこれまでの夏休みの中でトップとなる出勤率99%を達成できたのですが、そこへ土曜出勤してしまうと働き過ぎな感じもします。けれども悪いことばかりではなくて、例年この時期に夏の疲れが出て胃腸の調子を崩したり風邪をひいたりするものが、今年はなんともなく、実に元気です。自分で体調管理ができない私のような人間にとっては、早起きして職場に出る、というリズムを毎日強制される方が体にいいのかもしれません。

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 いつもは軽トラックを借りているのですが、どこの学校でも同じような清掃作業が行われるようで空きがなく、今回は1トントラックを借りました。鍵を受け取って運転台に乗り込むと、まず目に飛び込んできたのが防災無線の端末。メカメカしい雰囲気もさることながら、このロゴにしびれます。

 Z80より6809な私は、意味もなくモトローラが好きです。当時6809を使っていたのかというとそうでもなく、FM7を横目で見ながらMZー2000を触っていたのですが、それでもモトローラにはあこがれのようなものを感じていました。あげくにモトローラ製の携帯電話に手を出して、その使いづらさに往生したものですが、使いにくさもまた文化、と考えておりました。

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 さまざまな業種でブラックな会社が挙げられておりますが、市役所なんてものもブラックきわまりない職場です。地震や大雨、洪水などで自宅が被災しても、「這ってでも出社しろ」と言われるブラック企業。市役所や町村役場の職員、そしてもちろん県庁職員ともなると、そもそも災害が予測される場合には家にいることすら許されません。公僕なので当たり前ですけれど、無邪気に「モトローラっ!」と喜んでいるこのトラックに資材を積んで、被災した人たちのところへと走るのもまた市役所の人のお仕事です。

 そういえば、むちゃくちゃ強力な台風が近づいてきているようですが、もし台風接近で被害が出ることが予想されると、学校は避難所になります。よくよく考えると、市役所の人だけでなく、私自身も避難所開設のため学校に詰めることを求められる立場なのでした。このトラックが無線機使って活躍することがないことを願います。

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 すぅすぅと寝ている「くま(仮名)」さんですが、こんな寝方をしてしんどくないのでしょうか。逆海老反りになった上に、上半身(?)がクッションからはみ出して下がっています。これで気持ちいいとか楽だとかいうことは絶対にない、と思うのは人間様だからで、ワンコにとってはこれが寝やすい姿勢なのかもしれません。

 飼い主は朝の10時過ぎから始めて、激しい夕立で午後4時頃に中断を余儀なくされるまで、ずっと草刈りに励んでおりましたが、ナイロンコードが溶着を繰り返した上に、刈払機のエンジンがどうにもパワー不足で、しまいには熱ダレまで起こす始末。運動場の地面すれすれを刈るので、もうもうたる土煙で何も見えなくなります。きっとこの砂塵がエンジン内部に吸い込まれていて、シリンダ壁を削っているのでしょう。終わり頃にはエンジンを始動してスロットルを開けるとプスンとストールするようになりました。

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 軽量な割にパワフルで、そのほとんどが斜面での草刈りという私には実に良く合うマシンでしたが、そろそろ次を探す必要がありそうです。10年以上前にホームセンターで安売りされていたのを買ったマシンがいまだに現役であることを思うと、一応プロ用とされているこのマシンがヘタってしまうのは不思議な気もしますが、毎日毎日、負担の大きなナイロンコードをブン回しての草刈りが続きましたから、相当堪えているのでしょう。

 むしろパワーがある分、あれも刈れる、これも刈れる、もっと刈れると強引に刈り進んできた気がします。この次はもっと頑丈でパワフルなマシンを探す必要がありそうです。

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 で、ヘロヘロになって帰宅した飼い主を玄関ホールで迎えてくれたのがサフォークのあしらわれたマット。これは良いです。サフォークは角がなく、そのお耳はピンと横に張り出していて、正面から見るとヨーダのようにも見えます。モコモコですと短足に見えますが、毛を刈るとけっこう脚も長いということに気がつきます。

 ところで、羊さんたちが牧場に帰るまで、あと2ヶ月ちょっと。実は今、雑草が生長しない冬場もレンタルし続けられないか、検討中なのです。それができれば、新しい局面が開かれますし、飼い主も羊ロス症候群にならずに済むことでしょう。

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 仰向けに寝転んでお腹を見せ、ゴロにゃんしてもらうのは、「くま(仮名)」さんの専売特許だと思っておりましたが、「ちち(仮名)」さんもやったらできる子だったんや・・・・・と感心したのです。でも、これはヤラセの可能性が高い写真です。正座した長女の膝の方へとたぐり寄せるように転がして、反対に戻れないように抑えて写真を撮ったのか、とも思いましたが、長女には真正面からでも写真を撮らせるのですから、これも本気でゴロンとしているのかもしれません。

 飼い主は今日も今日とて炎天下で草刈り。まぁ私が人並みにこなせる仕事と言ったら草刈りぐらいしかないので仕方ありません。一度草刈りに出れば3時間以上、水も飲まないで刈り続けますから、養護教諭はつなぎ姿の私を見るたび、「やめて!」と言います。でも大丈夫、根性無しの私には、倒れるまで作業を続けるような気力はありませんから、熱中症になどなりようがないのです。

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 むしろ問題は、長袖長ズボン、菅笠をかぶって顔に面をかぶっているという重装備にもかかわらず、なぜか日焼けをしてしまうことです。いつも半病人のような青白い顔をして、安藤忠雄みたいに目の下にクマを掘っている私ですから、少しぐらい焼けた方が良いのですけれど、焼けたことがないせいか、赤くなって痒い、そして痛いという段階にとどまるのです。

 毎日草刈りをしているので、少しは健康的に焼けそうなものですが、浅く焼けた肌は夜寝ている間に中途半端に回復して、また翌日ちょろっと焼けて、というのを繰り返し、そのたびに辛抱のない私は掻きむしるので、残るのは汚らしい腕だけです。この国ではスポーツができないと人間扱いされませんが、それはまだ人生をあきらめれば済む話。でも、スポーツができない、やらないままおっさんになると、こういう難儀なことが出てくるのです。

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 ペン先、ペン芯を抜き取って綺麗に洗ったはずのロットリング・リーフですが、つけ込んである洗浄液が日に日に赤みを増してきています。今はまだほんのり桜色、ロゼワインみたいな色ですが、これ、そのうちに熟成された赤ワインみたいになったら怖いですね。

 冗談抜きで、洗浄液を吸ったり吐いたりというのを繰り返すと、確実に液の赤みが増していきます。いったい、どこにインクが残っているのでしょうか。これを夏休みの自由研究にしようかな、と一瞬思ったことでした。

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 お誕生日だったそうです。「ちち(仮名)」さんが我が家の一員となった日の記事を見ますと、実に可愛らしいですがですが、こんなに大きくなってしまいました。気がつけば、彼女ももう8歳、人間に換算すれば50歳前後ということになります。最近、落ち着きが出てきたなぁ、と思うのも当然です。そう考えれば、人間ならとうに還暦を超えている「くま(仮名)」さんが、まだまだ元気でいてくれることを喜ばなければなりません。

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 埼玉県立近代美術館のエントランスホールに現在展示中の座れる段ボールの椅子、こちらは「ちくわ」です。竹輪という名からもわかりますように、かつてはこの食べ物こそが「蒲鉾」でした。ガマの穂のイメージですね。

 我が家のワンコたち、実は練り物が大好きです。肉汁したたるステーキなんぞを食べていれば寄ってくるのはもちろんですけれど、練り物にも目がありません。

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 私の勤務する学校の生徒たちが出展した作品がグランプリをとったと聞いて、これは遠方からの出展に対するご祝儀なのかな、とも思いましたけれど、それだけではなかったのかもしれません。こちらも埼玉から遠く離れた大阪府の子どもたちが作った作品。良くできてます。個人的にはたこ焼きに刺さっている爪楊枝の溝がきっちり再現されているところがツボです。

 4回目の開催にして、始めて全国からの作品募集。応募するからには大阪らしいものを、というサービス精神あふれる作品と思いますが、あまりにも綺麗にまとまりすぎていて「普通」だったのかもしれません。火星人や蛸を思われる造形の作品が隣に展示されているのは、美術館の人の遊び心でしょうか。

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 あと、食べ物シリーズではこういう作品もありました。枝豆をイメージしたものということですが、現物を見るまで、今ひとつよくわかりませんでした。こうやってみると、座面がふっくらと膨らんでいるところなどが枝豆ですね。座り心地を良くするため、座面の中にはちぎった段ボールを詰め込んであるそうです。我が校の作品も同じように考えて、段ボールをシュレッダーで裁断したものを詰めてあります。皆さん、同じようなことを考えるものです。

 この展示もこの週末まで。その後、作品を搬出しなければなりません。宅配便で送ってもらっても良いのですが、副賞としていただいたイームズ系の椅子もありますから、送料がとんでもないことになりそう、ということで、送料以上のお金を掛けて搬出に行こうかな、と考えている私なのでした。

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 なぜか起きていて、どこかをじっと見つめている「くま(仮名)」さん。これはけっこう珍しい光景です。彼女の方を見た場合、餌鉢を枕にして寝ている姿を目にすることがほとんどで、起きて動いている彼女というのはなかなか見られません。

 おそらく、視線の先には何かおいしそうなものがあるのでしょう。今日はお誕生日だとか言って(ホンマかいな)「ちち(仮名)」さんがケーキをもらったそうですから、あるいはそのおこぼれにあずかろうとして注視しているのかもしれません。

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 どうしてもインクが出ない人魚姫、ロットリング・リーフです。けっこう手荒く扱われてきたペンですが、その素材と表面の処理故か、くたびれた感じはしません。こういうのはデスクの上のペン立てに突っ込んでおくのに最適でしから、何とか復活させたいものです。

 使い始めてからずっと、赤系統のインクを入れられてきたこのペン。これを手にした頃は、萬年筆のことなんて今以上に何も知りませんでしたから、モンブランのボルドーだったか何かを、その瓶の形だけを面白がって購入し、吸わせていたのです。今では考えられないことですが、極太の、乾いた血の跡みたいな筆跡で、生徒が毎日書いてくれる学級日誌にコメントを入れていたのです。

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 遠沈管とかスピッツとかどこ行った?と探すも見つけられず、とりあえずは瓶の底に少しだけ残っていたライニガー洗浄液にそのまま漬け込み。不器用な私のことですので、ペン先は抜いたりせずにつけたままです。

 けっこう何度も洗浄した記憶がありますが、それでもまだ、コンヴァータの中にはほんのり桜色に染まった液体が入っています。実際、こうやって漬け込み始めてから何日か経ちますが、瓶の底に残った洗浄液も、その桜色を日に日に濃くしてきています。

 人魚と言うよりは落花生と言った方がしっくりくるこのペン、ペン先は極太字ですから、何とか復活してもらいたいものです。

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 ハウス、の声に押されるようにケージに駆け込んだ「ちち(仮名)」さん。家族一同から賞賛の声を浴びせられて、まんざらでもなかったようです。その後は外へ出たがることもなく、自分の寝床で過ごしておりました。柴犬ですから身繕いは欠かすことなく、寝る前にはあちこち気になるところを舐めたり噛んだりして整えております。

 金曜日は素早く退勤して、土曜日は埼玉。ゆえに本日、月曜日の研修に向けての準備を整えておく必要があるのですが、朝はゆっくりと起き出して昼過ぎからは妻とお出かけ。その後、夕食をとって、世間の皆さんはもう寝ましょうかという時刻になって職場へ出て、明日の研修に向けて準備をしておりました。実につまらない休日の夜です。

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 ようやく準備を終えての帰り際、羊小屋をのぞいたのですがもぬけの殻でした。この時期、あまりの暑さに、羊たちは人間が朝が朝ご飯を食べる時間から晩ご飯を食べる頃まで、ほとんどの時間を小屋の中で過ごしているようです。偶然の産物ではありますが、彼らの小屋は生い茂った木の下にあり、風が通り抜けて、実に快適な空間なのです。

 西の空に日が傾く頃、あるいは激しい夕立がやってくる頃に、彼らはようやく腰を上げて草を食べに出て行くのですが、写真の白丸くん、実は体重が増えすぎたせいか、前脚を痛めています。小屋にいない羊たちがどこで草を食べているのか、帰る途中で車を駐めてそれらしい場所を探したのですが、母娘はすぐに見つかったものの、白丸君の所在がつかめませんでした。三頭の中で、彼の体毛が最も「白さ際立つ」ものなのに、夜の闇の中、斜面のどのあたりにいるのかがわからず、脚を痛めているのでもしや、などと要らぬ心配をしましたが、しばらくして、向こうから私を見つけて、ボォと鳴いてくれました。一安心です。

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 京都、五山の送り火が終わり、甲子園での高校野球も大詰めになると、あぁ、夏休みも終わりやなぁ、という感じが強くします。児童生徒にとってはまだ仕上がっていない宿題その他を強く意識し始めるころですが、先生たちにとってはこれからの1週間ほど、「研修」なるものに時間をとられます。

 そもそも、夏休みのこの時期に設けられることの多かった「登校日」というのは、先生の都合によるものという側面も強かったのです。要するに先生の給料日に合わせて生徒の登校日が設定されていたのです。昨今は銀行振り込みが当たり前ですが、かつては朝からしっかりと研修して、お昼過ぎに校長先生が給料を運んでくる、という、何とも牧歌的なものでした。

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 さて、前日にしっかりと仕込みをしておかなければならないほど、明日の研修は内容の濃いものになる予定ですが、それ以外のものはどうなのか、というところが少々気になります。まずはじめに、夏休み中の研修はいつといつ、合計何日間、というのが決められて、それから中身を考える、というのがそもそもの間違いであるように思います。そういうことをしているから、担当者はしんどい思いをするけれど、参加者にとってはたいして役に立たない、眠たいだけの研修になってしまうのではないでしょうか。

 ちなみに、私の勤務校を含め、奈良市では現在、登校日なんてものを設けている学校は少ないように思います。夏休みは学校を離れ、家庭で過ごす期間、というコンセプトに基づくものですが、もっと登校日設定して子どもを見てくれ、という家庭の要望も少なからずあるようです。はたして、どちらが良いのでしょうか。

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 いつもより、もっともっと多めにはみ出している「くま(仮名)」さん。飼い主が帰宅しても知らん顔で眠り続けています。元気なのは元気ですが、さすがに歳をとってきたのがよくわかる感じで、あとどのくらい彼女と暮らすことができるのかなぁ、などと考えると少しさびしくなります。

 「くま(仮名)」さんがいなくなってしまうと、そもそも拙Blogのタイトル自体意味をなさなくなりますね。そうなると・・・・・

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 なぜか、ここまでやってきました。何事にも不器用を超越している私は、小さい頃から絵を描いたらシュールレアリスム、ものをこしらえたらゴミ以下という状態でしたので、図画工作や美術の授業は大嫌いでした。中学3年の定期テストで、「美術の授業について、思うところを書きなさい」などという問題が出て、ここぞとばかりに「嫌い嫌い嫌い」と書き連ねたほど。高校へ入学した際、芸術教科が選択制で、「音楽・美術・工芸・書道」からひとつ選びなさいと迫られて、消去法で書道を選んだという暗い過去もあります。

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 第4回を迎えた「座れる段ボールの椅子グランプリ」に作品を出展し、見事受賞の栄誉に輝いた本校美術系クラブの諸君を引率してやってきましたが、高い旅費払って来ただけのことはあった、と実感できました。写真は猫の形をした椅子で、「しっぽは踏まないで」というのが作品名。写真でいうと左下のほうにちょっとだけしっぽらしき出っ張りがあり、一段と高くなっている猫の背中に座るとき、どうしてもここに足がかかってしまうことからこの名になったという、そういうエピソードが聞けたり、なにより、目の前で見ないとどこがどういう風に猫なのか、ということすらよくわかりません。

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 表彰状を受け取る人が一人、副賞を受け取る人が二人、合計3人必要ですと言われていたので、どんなものをくださるのかと思ってましたら、写真の「椅子」が副賞でした。授賞式の後、真顔で「今日、持ち帰られますか?」と聞かれたのには苦笑せざるを得ませんでしたが、地元の学校などは実際すぐに持ち帰られたところもあったようです。

 各種スピーチの中に、何度も「奈良からも出展・・・」などと出てきておりました。グンマーもすぐそばにある埼玉県人にして、奈良は相当な田舎、遠方というイメージがあるのかもしれません。

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 個人的に大好きなのがこの作品で、実にうまくパロってるなぁ、と思うわけですが、座れる段ボールの椅子ということでいうとあまりにも普通なのかもしれません。構造や見た目、感触、そして何よりコンセプト。そうしたものに独自性や新味が感じられる作品が多く受賞していたようです。

 その点、王道とも言えるガチな作風で応募した我が校の作品は、遠方から出展したご祝儀での受賞かな、とも思っていましたけれど、説明を聞くとそうでもなかったようです。そうしたことも、やはり実際に行ってみてわかったこと。生徒たちは、むしろこの授賞式の後の「東京観光」に期待していたようですけれど、授賞式に参加した意義は大でした。

 一番人気だった鉄道博物館を断念し、時折襲うゲリラ豪雨に見舞われつつ、秋葉原電気街の散策、雷門から浅草寺、そしてスカイツリーに金の泡をバックに記念撮影と、お上りさん定番コースをこなし、とどめに東京タワーにのぼって〆。残る課題は、作品の搬出と副賞の椅子の受け取りをどうするか、というところです。

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 遅かったわねぇ、と言いたげな「ちち(仮名)」さん。夏休みというのは普段より早く日が過ぎるもののようで、そしてその一日一日も早く終わるように思います。

 8時過ぎに出勤してメールの整理やら何やらしていると、夏祭りに使うパイプ椅子を貸してくれと人が来て、椅子を出したりトラックに積み込むのを手伝ったりしているうちに約束の時間が来て、地域の皆さんとの会議。これが予想外に長くかかって、終わったときには同僚は皆、昼食を終えて午後の仕事にかかるぞ、という時間帯でした。そこから慌てて今日中に片付けておくべき仕事をやっつけて誰よりも早く定時に退勤。今日は花金ですので、遠方より来たる友と呑みました。

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 友と合流して、一年越しで狙っていたお店へ。サッポロラガー、白星でも黒星でもない、いわゆる赤星が呑めるお店です。ビールを飲み始めた頃はキリンラガーぐらいしか身近になくて、のどごしの「う~、刺激がぁ」というのがビールだと思ってきましたけれど、最近はヱビスやモルツなど、スターチなどが入っていないものばかりを選んで呑んでおります。

 赤星もご多分に漏れず、米、コーン、スターチなどが含まれておりますが旨いものは旨いので、とりあえずは我慢。たまに呑むなら大丈夫でしょう。

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 中瓶一本でビールは切り上げて、後は日本酒ばかり。奈良は日本酒発祥の地なのですから、奈良へ友が来てくれたなら日本酒を呑むべきです。

 夜遅くまで呑んでいて、明日、起きられるのだろうか、と心配になりますが、仕事はともかく楽しいことなら寝坊しないという頼もしい性質なので、多分大丈夫でしょう。相変わらず奈良は乾燥が続いていますが、明日の埼玉県は雨模様だとか。新幹線に乗るのに、崎陽軒のシウマイとヱビス、という組み合わせを楽しむことができないのは何とも残念ですが、これもお仕事、気合いを入れて行ってきます。

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 照明を落とした暗い部屋の中。夜行性のワンコですが、人間様に合わせて夜はよく寝ます。飼い主としては二頭のワンコに分け隔てなく接しているつもりですが、「くま(仮名)」さんがケージの外にいると、「ちち(仮名)」さんは対抗心をむき出しにして「襲って」きます。「くま(仮名)」さんのケージの入り口をふさぐような位置で飼い主が「ごろん」としてあげると、こんな風に安心しきって眠るわけです。

 長女によれば、ケージの戸が開きっぱなしになっていても出てこずに寝ているというのは、「どう、私、パパのお気に入りなのよ。」とドヤっているのだそうですけれど、真相はどうなのでしょうか。

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 ライニガー洗浄液に漬け込むことで、長年の懸案であったインク詰まりを解消した・・・はずの・・・キャップレス。せっかく「開通」したこのペンですが、意地悪な実験を使用と思い立って、ここ2ヶ月ほど、あえて放置しておいたのです。

 5月あたりまで大いに悩まされた全身の痒み。湿気が多くなり、汗をかくことも増えるようになって、結果的に肌の乾燥が改善されたせいか、あまり感じなくなっておりました。それがこのところの晴天続きで空気が乾いているせいか、また頭をもたげてきました。そうか、乾いているのか。ならばそろそろ、というわけで、放置してあったペンがどうなっているのか確認です。

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 まずはニブを観察。このままいけそうな感じですが、ペン先に付着しているように見えるのはインクではなく、インクが乾いてできた「模様」です。これを指でこすっても、指は黒くなりません。

 カートリッヂもすっかり向こうが見えるほどになっていて、萬年筆全体としてインクがなくなっている状態とわかります。ペン先を軽く水ですすぐと、固まっていたインクがほどけて筆記できます。問題は、その後どうなのか、ということですね。

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 ペン芯側を見てみます。インクが詰まってどうしようもなかったときの写真を撮っていないのですが、目視した記憶と比べると、これは「通っている」状態ではないか、と思えます。頑固なインク詰まりに手を焼いていたときには、もうこれはアカン、インサートごと交換・・・・・ならばペン先を引っぺがしてしまおうか、などと短絡的な考えも浮かんだのですが、タイミング良くライニガー洗浄液に出会ったので、あえて引っぺがさずに通しました。今回、またも固着ということになって、それが頑固なものであればこの際・・・・・とも思いつつ、新しいカートリッヂを挿して書いてみることにしました。

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 あっさり書けました。そこから放置すること1週間、まだ大丈夫です。もうこれは、もっとひどいことをしない限り普通に書ける状態にある、と判断して良さそうです。インクをしっかり通すように何度も何度も、紙が黒くなるほど悪戯書きをして、いやでも毎日持ち歩いて使うように携帯電話や老眼鏡と一緒に置いておくことにしましょう。

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 ひとしきり雑巾を振り回して遊んでいた「ちち(仮名)」さんですが、どうやら電池が切れたようでうとうとしています。この夏は例年になくもふもふしていますが、それでも脚などを見ますと、いつもの夏と同じく、ほとんどヌードじゃないかというほどの毛の薄さです。

 今日あたりから少しずつ職員室の密度も上がってきましたが、まだまだ本調子ではありません。逆に、これが普段並みに人がたくさんいるような状態になると、それは夏休みの終わりを意味します。ゆったり、自分のペースで日頃はできない仕事に取り組むことができる日々も、あとわずかです。

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 もうすぐ始まる2学期に向けて、まずは汚い机とその周辺の整理整頓、不要物の処分に取り組んでいますが、あわせて、新学期に入ったらスムーズに仕事が進められるように、さまざまな文房具を買いそろえたりもしています。何事も形から入って、形骸化してしまうのも人一倍速い私です。

 上の大きな缶に乗っかっているのは大きさ比較用の螺鈿M800。すなわち、写真下の缶は非常に小さくてキュート、ということになります。

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 別になくても困らない、どうしても必要というわけでもないのに、このように小ぶりな缶を見ると、「欲しい」と思ってしまいます。普通の輪ゴムなんてものは、職員室の片隅に置かれた文具庫の中に山ほどあるのに、何で自前で用意する必要があるのか、と自分にツッコみつつ買ってしまいました。

 それでも、大きめの缶に入っているのは、輪ゴムであって輪ゴムでない、普通とはちょっと違ったハンドリングをする輪ゴムです。

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 細長いものを束にして輪ゴムでとめるとき、輪ゴムを折りたたんで小さな径にしてから使うことがありますが、花屋さんなどがよくやる、対象物に輪ゴムをぐるぐると巻き付けてから最後に輪っかを掛ける、という方法もあります。これはそういう使い方に特化した輪ゴムで、対象物に幾重にも巻き付けた後、錨の形をした部分を輪に通して固定するものです。

 下手くそな文章を連ねても意味不明ですので、こちらを見ていただくのがよろしいかと。その名も「たばね」です。

 まもなく始まる新学期、この輪ゴムを瞬く間に使い切るほどにばりばり仕事をこなすことができるでしょうか。のんびり過ごしてだらけきった体は大いに不安と言っております。

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 のんびりと見えて、実は必死で米糠を食べている羊さんたち。今日もまた仕事らしい仕事もせずに、ほぼ1日、職員室で座っておりました。羊さんたちは明るくなる前に置きだして草を食べ始めるようです。一通り食べ終わった頃には日がのぼって暑くなり始めますので、午前8時頃には小屋に戻り、ドテッと座り込んでのんびり反芻しております。

 夏休み中はゆっくりできますので、私が出勤するのもその頃。職員室へ上がる前に、まずはドテッと寝そべっている羊を押しのけたり引っ張ったりしながら、小屋の中に散乱している羊の糞を片付けます。もうかなり長いこと雨が降っていないので、小屋の中も乾燥しきっており、掃き掃除をするともうもうたる土煙が上がりますが、羊さんたちは知らん顔です。けれど、掃除が終わると、いよいよ米糠タイム。掃除なんかいいから早く頂戴、とすりすりしてくるのも可愛いものです。

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 門柱にくっついたままのでんでん虫。生きているのか、それとも抜け殻なのかは不明でしたが、昼過ぎにぱらぱらと雨が降った後、姿が見えなくなっておりました。どうやら生きていたようです。

 予定ではいくつかの部が活動することになっていましたが、先生方も骨休みをしたいのか、急遽予定が変更されて、結局今日も職員室には数人。いつもはけたたましく鳴り続ける電話機も、今日は1時間に一度鳴るか鳴らないかという程度。本当にのんびりとした一日でしたが、夏休みもあと2週間。ここからは、新学期に向けてさまざまな準備が始まり、忙しい日々となりそうです。

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 素人に寄ってたかって毛を刈られ、見た目がひどいことになってしまったモコさんですが、少しずつ毛が伸びてきています。白丸くんとももちゃんは残った米糠を一生懸命に食べておりますが、その輪の中からはじき出されたモコちゃんは空の器を見て残念そうにしております。

 羊さんたちは米糠を見ると目の色を変えて食いついてきますが、これもけっこうお腹に負担がかかる食物のようで、糞の状態を見ながら量を調節しないといけません。予定では10月いっぱいで牧場に帰ることになっているのですが、先日、牧場の飼育員の方から、「なかなか上手に飼育しているね。」というお褒めの言葉と共に、「これなら冬もここで暮らせるんじゃない?」というお言葉もいただきました。もし実現すれば、羊ロス症候群にならずにすみそうです。

 毎日毎日、仕事もないのに出勤するぐらいなら、面倒がらずに休みを取ればいいのに、とあっちこっちから言われていますが、日頃ロクに仕事をしていない分、残りの夏休みも頑張って電話番を勤めたいと思います。

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 またあざとい寝方して・・・・・と思ってよく見ると、真剣に眠っていたという「くま(仮名)」さん。体の構造上、普通にそうなるのでしょうけれど、後ろ脚の間にしっぽを挟み込むようにして丸まっているところが可愛い(親ばか)となってしまいます。この状態で首の下などに手を突っ込んで撫で撫でしても何の反応も無し。熟睡しておりました。

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 職員室に掛けられている日めくりがエラいことになっていました。小学校の教頭先生が毎日めくってくださるのですが、最近は綺麗にちぎれず、上の方が見にくくて困る、ということでしたので、お任せあれ、それ得意です、としゃしゃり出た私でした。子どもの頃、お盆に母の実家へ帰省すると、日めくりの残った部分を整理する、というのが私の仕事だったのです。

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 こんなんね、割ピン引き抜いてちゃちゃっと・・・・・あれ、ステープラーみたいなもので止められています。どうもこいつを引き抜くとやばそうな雰囲気ですので、カッターナイフを持ち出して余分なところを切り取るという作業をすること10分。しかし、私のやることにまともなことはひとつもありません。今回も勢い余って本日15日の分まで切り落としてしまいました。何をやらせてもアカン子やなぁ、と祖母があきれていたのを思い出しました。

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 何やかんやで今日も草刈りをして、気持ちよく帰宅して受けた報告が、お線香倒れてたたみ焦がしたでぇ、というものでした。お盆の精霊棚にあげたお線香、どうやら線香立てに浅く挿してあったようです。

 子どもの頃、母の実家に帰省すると火鉢の灰をかき回して遊ぶのが好きで、そのたび「あかんで。そんなんしとったら、ぼんさん出てくるで!」と叱られたものです。火鉢からぼんさんが出てきたら、そら怖いですけれど、何でお化けとかではなく、ぼんさんなのか、子ども心にも不思議でした。

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 そんなに触りたかったら、これしなさい、と命じられたのが、蝋燭立てや線香立て、お鈴などを「ピカール」で磨く仕事と、線香立ての灰をふるって綺麗な灰にすることでした。大人になっても、お盆といえばこれをやっていたのですが、考えてみると今年は忘れてしまっておりました。

 できの悪い当代に、ご先祖様が警告してくださったのが畳の焦げ跡、と考えると、すっと納得できるものがあります。

 明日から3日間、校長も小学校の教頭もお休みです。管理職はこんな頼りない私だけ、果たして大丈夫なのか、心配の種は尽きません。

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 たまには凜としたお姿を、と記念撮影された「ちち(仮名)」さん。実際には眠たくて仕方がない時間帯で、誰も遊んでくれないのでどうすることもできずとりあえずお座りしてみた、という状況です。

 明るくなると仕事に出て、暗くなると帰ってくる、という我が家は、いつも散らかり放題ですが、お客さんが来るとかお坊さんが来るということになると、とりあえず玄関から客間までは片付けます・・・・・と言って、私は何もできないので、ほぼすべて妻にお任せ。彼女がいなければ、あっという間に我が家はゴミ屋敷になってしまうでしょう。しかしそれ以前に、彼女に拾ってもらっていなければ、お盆にご先祖やお坊さんを迎えるどころか、お盆に迎えてくれるところを探してさまよう方に回っていた可能性大です。

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 人生だけでなく、焼きそばのパッケージも簡単にひっくり返ってしまうもののようです。復活、とかかれていますが、以前販売されていたときのことを知りませんので、最近出会った即席焼きそばです。ヤキソバという大文字、「そしてひっくり【返】るおいしさ」の感じの部分が鏡文字になっております。

 食べてみれば何のことはない、普通の即席焼きそばです。作るときにはお湯を注ぐだけで、お湯を捨ててからソースを混ぜて、そこにスパイスと、この商品の要と言うべきイモとタマネギを揚げたものをふりかけるだけです。

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 おいしいのかどうか、それは知りません。私のような糖尿持ちがこんなものを食べてはいけませんので、同僚が作っている最中に写真を撮らせてもらっただけです。

 私のように地方都市に住んでいると、お盆だから静かになるということはなく、むしろ、お休みの人、帰省してくる人がうじゃうじゃ街に出てきて普段より鬱陶しい感じです。例によって妻と夕食をとりに出かけたお店でも、ただやかましいだけの子どもと、それをほったらかして外にたばこを吸いに出る母親、という最悪のグループと隣り合わせの席になってしまいました。

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 加えて、運ばれてきた料理は注文したのとは全く違うもの。実は私、外食をするとよくこういう目に遭うので、またか、と怒りがこみ上げてきましたが、よくよく考えればこれ、自分の発音、発声に問題があるのかもしれません。

 自動車を運転していてしょっちゅうお釜を掘られる人は反省しなさい、というのと同じことなのではないか、と。そう考えると、怒りのテンションもスッと下がりました。会計の際、注文をとりに来ていたお姉さんが「押し間違えたみたいですみません。」とフォローしてくれておりましたが、いやいや、私が悪いのです。そもそも、お店が混むのも自分がそこに行くからです。

 さて、気持ちが落ち着いたところで、片付けて表に出てきたさまざまなものをどう処分しようか、考えなくてはなりません。じゃんけん大会の景品にぴったりなものが、今年もたくさん出てきました。

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 たしかに一緒にいたはずなのですが、飼い主は例によって突然死してしまい、意識が戻ったときには「くま(仮名)」さんはケージの中ですやすや。これはアカンわ見切りを付けて自分の寝床に戻ったのでしょう。

 勤務先の美術系クラブが、さる美術館主催の展覧会に作品を出品したのですが、その審査結果がなかなか送られてきません。今月20日から28日まで展示される、ということだったのですが、何らかの賞をいただいた場合には20日の表彰式に参加しなければなりません。なので、賞をもらったら20日に、もらえなければ作品搬出をかねて28日に埼玉へ行くぞ、と言う話をしていたのですが、本日、審査結果が郵送されてきました。まぁ、それ目当てに休日出勤したようなものなのですけれど・・・・・。

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 気になる結果は、「中学校グランプリ」でした。このコンテスト、今年が4回目で、過去3回は埼玉県内の学校に限定して作品が募集されていたのですが、今年から全国の学校が応募できるようになりました。それにしても不思議なのは、いきなり美術系クラブの顧問名で作品募集の案内が届いたことです。全国の学校に案内するならば、「学校長」宛というのが通例です。

 おかしいなぁ、不思議やなぁ、と言い合う中で、あることを思い出して、すみませんと頭を下げました。私は職務上、日に何度か学校に届くメールやFAXをチェックするのですが、もうかなり前、その美術館からアンケートのような、募集のようなFAXだったかメールだったかが届いていたのでした。無視するのもアレなので、とりあえず回答しておいたのですが、どうやらそれを資料として、本校の美術系クラブ顧問宛に案内が来たようです。

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 さて、そういうことで原因を作った私も引率に参加することになりますが、全国から作品募集しておきながら、20日の表彰式の案内を今日送ってくるなんて、ちょっと困ったものです。新幹線、とれるでしょうか。始発ぐらいの電車で最寄り駅を出て、ようやく間に合う感じですから、もっと遠方の学校が受賞した場合は泊まりがけですね。

 少し前までなら、こういう場合、教員が自分の車に生徒を乗せて走っていく、なんてことが普通でしたが、最近はそれも世論が許しません。そのくせ、費用の負担は何とかならないのか、と学校に苦情が寄せられるのですから困ったものです。いっそのこと生徒諸君には若さを活かして青春18きっぷで埼玉をめざしてもらおう・・・・・などと冗談を言いつつ、頭の痛い話です。

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 飼い主の靴下を咥えて振り回し、あちこち暴れ回ったあげく、疲れて寝てしまった「ちち(仮名)」さん。だいぶおとなしくなったとは言え、まだまだ暴君です。この場所にはエアコンの風が直撃しますので気持ちいいのでしょう。

 今日はお盆休みをとる人も多く、職場にいても本当に静かな1日でした。保護者や教育委員会事務局からの電話もなく、部活動も一つだけ。唯一、学童保育できている小学生の声が聞こえてくる程度でしたが、向かいの幼稚園からエンジン音が聞こえてきたので、じっと座っているわけにはいかなくなりました。

 それでなくても前日は呑んで食べての1日でしたから、ここは一発、というわけですが、陽射しはきついものの、草刈りをしていてもあまり汗をかきません。午後2時過ぎから3時間ほどやりましたが、たいした負荷にはなりませんでした。やはり、アカン、これ以上やったら熱中症や、というぐらいでないといけません。

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 インクを入れて使っていた(過去形)な萬年筆たち。休みのときにはこいつらを掃除してあげなくては、と思いつつ放置したままになっています。お盆休みというのは、家に仏壇がある場合、全く休みにはならないものです。妻に「今日の予定は?」と聞いて、「お・そ・う・じ」と言われたとき、それは、8月の終わりに宿題が全くできていないのと同じくらいの恐怖なのです。

 夏休みの間には必ず7日間休みなさい、特に管理職は率先して休みを取るように、と厳命されているのですが、この日に休みます、と言う書類を書くのが面倒なので放置したまま。そのことを忘れていて、あっ!と思って先日も昼過ぎから墓参を済ませるというバタバタぶり。しかしそれがこの夏休みに入って最初の休暇でした。あと6日半、無理にでも休まなければなりませんが、来週からはそれどころではないので、結局そのままでしょう。厳命されているとは言っても、休みを取らなかったからと言って処分されることも叱られることもないので、やり過ごしてしまえばそれまでです。

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 お掃除そのものは、私など全く当てにされてはおりませんから、重たいものを動かすときとか、ゴミを捨てに行くとか、掃除用品で足らないものを買い出しに行くとか、そういうことでもない限り、何もすることがありません。それでも、あちこちに放置してあるブツを「これ、さっさと片付けて!」という声が飛んでくることもあるので、常にスタンバイしておく必要があります。

 9本入りのペンケース、あと3本はどこに行ったのでしょうか。そういうものがお掃除のときにひょこっと顔を出すこともあります。腐海の底に沈んでいたものが浮き上がってくる、そのチャンスを逃してはなりません。

 明日はWAGNER水道橋に顔を出して・・・・・などと考えていて、新幹線が激混みなので取りやめたのですが、それで良かったのかもしれません。

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