2013年03月 : くまめくり~日々是自転車操業~

くまめくり~日々是自転車操業~

身をえうなきものに思ひなして、のぞみなき日々を綴る

2013年03月

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 こうやっておとなしく寝ていることもある「ちち(仮名)」さん。本来は下に敷いてあるはずのトレイをヒョイッと持ち上げてケージの隅に立てかける技はいつマスターしたのでしょうか。ほんの1年ほど前までは、催すとケージの縁に手をかけて立ち、マサイ族のようにひとしきりぴょんぴょんと跳びはねてから排泄していたものですが、今では雨にふり込められたりしてよほどお散歩の間隔が長くならない限り、ケージの中では排泄しなくなりました。成長したというより、老成したのですね。飼い主も歳をとったことをいろんな場面で実感させられていますが、自分より若い者たちが「成長」するとそのことを余計に意識してしまいます。

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 よその方は何となく「奈良」と思ってらっしゃいますが、奈良県の北の端っこが奈良市で、そのごく一部分が阿修羅像で有名な興福寺や大仏さんの東大寺、鹿のいる奈良公園があるエリア。上の画像でいえば、地図の右の方、青緑に塗りつぶされた部分です。唐招提寺や薬師寺まで車を走らせて10分から15分、法隆寺までなら30分、飛鳥まで行くには1時間ほどかかります。一口に奈良と言っても広いので、観光でお越しの節は事前に十分な計画を建てておくことが大切です。ちなみに、私に案内させるとマニアックな場所ばっかり連れて行かれるともっぱらの評判になっております。今日は午前中、妻に手伝ってもらって職場の片付けを仕上げ、そのあと二人で「ならまち」を散策しました。

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 先日、友人とならまち散策をしてきた娘が「死ぬほど気持ちよかった」と興奮気味に話していたNAOTの靴を見に行こう、というのがいちばんの目的でした。何となくチラシを見ていて、NATOってなんと物騒な靴なんだろうと思っていたのですが、よく見るとNAOT。あぁこれは職人さんの名前か何かだろうと思っていたら、イタリア製の革を使ったイスラエルの靴だとか。NAOTは「直人」とかではなくて、ヘブライ語で「オアシス」という意味なのだそうです。潮が引いた直後の砂の上を歩くと気持ちいい、そのまんまの履き心地だ、というのがセールスポイントで、愛用者は口をそろえてほかの靴は履けないと言うのだそうです。

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 男性用はバリエーションが少なく、こんな風にかかとを固定する履き方もできるサボと言うタイプのものを試しました。昨今は学校内でサンダルなんぞ履いてますとそれだけで教員失格とされます。いざというときに走ることが出来て、瓦礫の上でもズンズンと進むことの出来る靴でないと履いてはいけない、というお達しも出ていますが、まさか安全靴を履いて授業するわけにもいきません。これまで履いていたのは男性用のナースサンダルだったのですが、夕方になるとそれを脱いでマッサージしなければ痛くてしょうがないという状態でした。

 私はどんなものを身につけても絶対に似合わない(うまく着こなせない)ので、服や靴などはとにかく安物しか買いません。良いものがセールで安くなっていてもダメで、パチもん限定です。萬年筆には数万円出すくせに、スーツに1万円出すのも惜しいと思ってしまう歪んだ金銭感覚。実際、この歳になって、新入社員でも着ていないようなみすぼらしい格好で仕事をしているのは顰蹙ものです。私が良いものを身につけると、それを作った人に失礼だと思うのでそうしているのですが、「靴にだけはお金かけないと体壊すよ!」という脅しには抵抗できそうにありません。

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 汚い肌色のものは私の右足です。プラチナ・グラマーも真っ青なエラの張り具合。教科書通りの外反母趾ですね。子供の頃はこれが原因ですぐに靴がダメになるので、母親に嫌と言うほど叱られたものです。当時は外反母趾なんて概念すら(少なくとも一般人の間には)ありませんので、歩き方が下手くそだからこういう足になるのだ、もっとしっかり運動しなければいけない、というわけです。おまけに、その当時の子供としてはあり得ない扁平足でもあったので、親としては気になって仕方なかったのでしょう。そんな私でも、こいつを履くことで多少は楽になるのだろうか、というところに興味があったのです。

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 で、異動のお祝い、ということで妻が買ってくれたのですが、なにせ強烈な外反母趾なのでつま先までしっかりと足が入りません。そこで、靴の幅をかなり広げてもらって、ようやくすっぽり足が収まったと思ったら、今度は猛烈に足が痛いのです。あるのかないのかわからない土踏まずの部分をぐいぐい押されているような痛みを感じます。この靴はコルクで出来た厚めのインソールが最大の特徴なのですが、アーチフィッター系の靴と同じような働きをするようです。

 お店の人たちからは、自然農法、安全な食、脱原発、ロハス、スローライフ・・・・・そういうものを一生懸命に広めようとしている人たちと同じ匂いをビンビン感じてしまいましたが、とりあえず足が楽になればよいので、この際イデオロギー的なことには目をつぶることにしました。私の持っている靴は一足きりで、大阪心斎橋のそごう閉店セールのときに買ったもの。外反母趾の人でも楽だよという大塚製靴のボンステップが値下げされて12800円だったので、それこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟で買いました。学校で使う上履きなのにその倍ほどの値段のものを履くなんて、バチがあたって足が腫れてしまわないか今から心配ですが、しばらくの間、週に一度のペースでこの靴のレポートをお届けしようと思います。

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 春ですね。「くま(仮名)」さんもトロンとした目でこちらを見ています。実に気持ちよさそうです。とっても天気がよくて暖かい、こんな日に一日電車に乗ってぼんやりとしていられたら最高なのですが、3月末で離れなければならない職場の片付けが残っているので今日も出勤です。

 ほこりをかぶった山の中からいろいろ引っ張り出してみると、思わず苦笑いするようなものも出てきます。何でこんなものがあるのだろうと思い返すと、あぁ、そういうことかと思い出す。大掃除で畳を上げたときに下に敷いてあった新聞を読みふけってしまう、ああいう感じで作業がなかなか進みません。

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 こんなものを買い込んで何をしようと思っていたのでしょうか。授業から帰ってくると、職員室の机の上は印刷物の山。整理上手な人は即座にパパパッと片付けてしまうのですが、私はそのまま放置してしまい、結局不要になってから片付けと称して廃棄する、その繰り返しです。もらった書類はその場で電子化してどんどん捨ててしまえば、という、この手の商品のうたい文句にそのまま踊らされて買ったに違いありません。綴じたり貼ったりして整理できない人間が、電源入れてウィーンと読み込ませて保管、なんてこと、出来るわけがないのです。

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 私物PCを持ち込んで仕事をすることが許されていた時代、仕事用に自作したPCに組み込んであったドライブです。上段がスリムタイプの光学ドライブ、下段はなんとMOです。これを1段しかない5インチベイに組み込み、3.5インチベイには薄型のFDDとメモリカードリーダを入れておりました。片付けをしていたらこのユニットだけゴロンと転がっているのを見つけたのですが、本体のマシンはどこへ行ったのか、そもそも、どんな形のマシンだったのか、もはや記憶がありません。

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 異動を機に断捨離を実践する人も少なくありません。教育委員会に入ったり昇進したりする人は、授業や生徒指導に関する本を処分していきます。過去、そういう人たちからいただいた本が山のように積み上がっていて、その中から新しい職場で必要になりそうなものを選び出して持って行かなくてはなりません。数学の授業に関する本は山ほどあるのですが、どうやらそれらは段ボール箱の中で惰眠をむさぼることになりそうです。代わって、社会科や技術・家庭科に関する本には長い眠りから覚めてもらわなくてはなりません。

 相当大きな鞄なのですが、本の嵩高さというのは少々大きな鞄でもすぐに一杯にしてしまいます。人一倍ものぐさな私の場合、段ボール箱に本を詰めてしまうと二度と開けないことが多いので、すぐに必要になりそうな本はこうして鞄に詰めておくのが一番です。

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 相当大きな鞄だということがおわかりいただけるでしょうか。手前のダレスは銀座にあった銀盛堂で求めたけっこう大きめのものです。革がたいへんしっかりしていて、マチの部分が狭く閉じたままの状態をキープしています。中に目一杯書類を詰め込んで少し広げようとしたのですが、5年近くたった今も中身を取り出すとぺしゃんこになるような状態です。

 どちらの鞄も中身は本やパンフレットなどの紙類ですので猛烈に重く、これをクルマの一番後ろに積んだ状態で家族を乗せて走っていると、対向車からはパッシングの嵐です。大阪市内を走っているときなど、前を行くタクシーが歩くような速さで延々走って嫌がらせをしますので、アッパービームはこれやがな、と切り替えたところ、乗っていたお客さんの後頭部が眩しくて危ない思いをいたしました。私の車のヘッドランプはオートレベライザつきなのですが、サスペンションがへたっているので効果が今ひとつなのかもしれません。

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 とりあえず書類は片付いたのですが、あすはあっちこっちに散乱しているPCやその残骸を何とかしなくてはなりません。最後の最後まで、悪あがきは続きます。

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 速い動きに撮影者がついて行けず、さすがの強力な手ぶれ補正ながらもピントが来ていないという残念な1枚。しかしながら、そういう効果を与えるフィルターがあるぐらいで、これも甘く写ったのが幸いして「ちち(仮名)」さんが何ともかわいく見えます。飼い主とその家族の特権で、好きなときに彼女に触れることが出来るわけですが、彼女の毛質は触っていて実に気持ちのいいもので、甘噛みさえなければいくらでも遊んでやりたいと思うほどです。

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 師匠のBlogにある、金色と銀色とを対比した記事に刺激されてこの1本。渋いですね。会社勤めとは到底思えない服装で、ポケットがだらしなく膨らみ、 合皮のショルダーバッグを肩にかけて本屋の教育書コーナーで立ち読みをしている、というのが教師の典型的なイメージです。私の大嫌いなドラマで武田鉄矢氏が演じていた、あの姿です。

 でもこの時期、もう一つ「こいつは教師や。しかも転勤になりよったな。」とわかるポイントがあります。運転席以外のスペースが段ボール箱や紙袋などで埋め尽くされ、普通の人はそんなの持ってないでしょ、というようなレターケースやら書類立てなど、職員室の机の上にのってそうなものが積んである、そういう車に乗っていたら、それは異動が決まった教師です。

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 ただでさえ短い春休みの前半を旧職場の片付けに費やし、後半は新しい職場での会議。息つく間もなく新学期が始まって、その日から普通に業務開始ですから、出来ることなら元の職場の職員室から机やロッカーをそのまま持って行きたいぐらいです。アメリカ映画に出てくるような、ボックス一つ抱えて転勤、なんてことはあり得ません。

 私も車の荷物スペースをそういう私物で埋め尽くしていたクチですが、幸いにも異動先の前任者との打ち合わせの中で、じゃ、先に荷物もってきなさいよ、ということになりまして、車の中もすっきりといたしました。それはそれでよかったのですが、前任者の口から出てくる言葉は不平不満ばかりでした。前任者はたいへん優秀な人なのにうまくいかず、その後釜が私みたいなボンクラというのは何とも不安な話ですが、4月は誰もが希望に満ちあふれている季節ですから、その流れでなんとか乗り切ってしまいたいところです。

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 小学校3年生あたりの児童に情報(コンピュータ)教育をする、というのが前任者、そして私の仕事の一部なのですが、どうもそれがよくなかったようです。同じ「先生」でも、教える相手の年齢が違うと心構えも方法論も全く違ってくるものですが、前任者は中学生に接するのと全く同じやり方でぶつかって玉砕したようです。まぁ、その年頃の小学生なんて、大人から見たら宇宙人みたいなもんですから無理もない・・・・・なんて言ってたんでは仕事になりません。

 小学校の3,4年生というのはとても大切な時期なのですが、実際にはベテランの先生ほど1、2年生や5、6年生の担任となることが多く、結果として3、4年生は経験の浅い先生や児童への対応に不安を抱えている先生が担当するケースが多いようです。けれど、この時期にしっかりと仕込んでおかないと、その後の学校生活がうまくいかないことが多いのです。

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 今時の小学校では、3年生でも基本的なPCの操作ぐらいはできるのが普通なのだそうで、ワープロソフトを使った文章作成なんてものをサラッとやったら、パワーポイントの使い方をマスターさせていくのだそうです。そうでなければ、自分たちが学習の中で調べたことを発表するのにパワーポイントを使えないから、だそうです。情報教育というもの、そういった技術的なリテラシーだけではないと思うのですが、他教科からの要請も強くて仕方のないところなのでしょう。

 自分が小学校3年生を前に授業しているところなんて想像も出来ませんが、もう2週間もすればそれが現実のものになるかと思うと、不安でもあり、楽しみでもあります。不安だなぁ、嫌だなぁ、としか思えないようになったら、この仕事は出来ませんからね。

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 それにしても、お片付けをしているといろんなものが出てきます。江戸時代に福岡県の志賀島で発見されたという金の印鑑。そう、皆さんよくご存じのあれです。国宝ではありますが、歴史書に書いてあるからこれがそうだろう、という同定の仕方といい、本当はどこから出土したのかよくわからないことといい、謎の多い印です。で、それを歴史の授業で教えるときに、「こんなものなんだよ」と生徒に見せるための模型がこれで、片付けの最中にしっかり破損した状態で見つかったので接着剤で補修しておきました。

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 旧職場の片付けをしていると、数学の本がむちゃくちゃ多いのですが、新しい職場では数学を教えることはなさそうです。一方で、十数年前に廃業したはずの技術・家庭という教科を教えることになるので、リハビリがたいへんそうです。この時期はあちこちの本屋さんで教育書フェアなんてことをやっていますから、また本を買いあさって財布を軽くしてしまいそうです。ペントレも間近ですが、とてもじゃないけど萬年筆に回せるお金はなさそうですね。

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 ケージの中でひっそりと横たわる「くま(仮名)」さん。毎日遅く帰ってくることに愛想を尽かしたのか、ここのところは飼い主が帰宅しても熱烈歓迎してはくれません。それでも、飼い主の動きを目で追っているあたりは犬のかわいらしいところです。猫はそんなことをしないのじゃないかと認識していますが、そんなことを書きますと、していないように見えてしているのだ、という猫派の方からの反論が出そうです。

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 さまよえる湖、ロプノールの畔に栄えた王都楼蘭は、歴史の上からも地図の上からも忽然と姿を消してしまったわけですが、およそ100年前の今日、へディンによって遺跡が発見されたことから、今日は「シルクロードの日」なのだそうです。

 私も書類関係の処理をようやく終えて、今日から身の周りのお片付けに入りました。アメリカの映画やドラマで見るような、ボックス一つを抱えてオフィスを去る、なんて転勤を一度はしてみたいものですが、現実はボックス一つどころかドラック一杯というところです。いつ終わるともしれない片付けの中、ときおり面白いモノが出てきます。そうなると片付けそのものよりも、もっとオモロイものが出るんじゃないかと、ヘディンやスタインさながらにあちこち探索してしまうのです。

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 自分がこの先使いそうもない変なモノが出てくるたび、隣に座っている22歳の同僚に「あげる!」と手渡すのですが、このななメモなんかにも興味津々、とりあえず変なモノは手にとり、実に嬉しそうな表情でその使い心地を確かめています。最近、テストの採点も萬年筆でやるようになった彼は、もし蒐集など始めたら確実に「半」になるはずです。委員長の私が自信を持っておすすめする、次世代の「半」を担う逸材です。

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 これ、書いたメモちぎっていったら、カレンダーは・・・・・と言いかけて、「半」な同僚は言葉を飲み込んだのでした。彼が言いたかったのは、メモ用紙の山が薄くなって行くにつれ、斜面に印刷されているカレンダーが削れて見えなくなってしまうのではないか、ということなのですが、その心配は要らないのです。

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 こんな風に凝った印刷がなされているので、最後の一枚になってもしっかりカレンダーを読み取ることが出来るのです。それならはじめから、全部同じ大きさのブロックメモにしておけばよいのに、なんてことを言い出すと、世の中から面白い文具がなくなってしまいます。「半」が喜ぶような、一見無駄な労力が注ぎこまれた製品こそが面白い製品なのです。

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 「楼蘭」を書いた井上靖さんのモンブラン146には、こんな風に絆創膏が巻いてあったのだとか。当然キャップをしめることが出来ませんが、その必要がないほどに立て続けに書いていらっしゃったのか、それとも乾いたら吸入する、なんてことを繰り返してらっしゃったのでしょうか。絆創膏なんか貼ったら、あとがネチャネチャで大変でしょうが、そもそもはがすつもりもないし、絆創膏がダメになったら新しいのを巻くだけですから問題ないのでしょうね。こういうのを見ると、1本ぐらい146を持っていてもいいかな、なんて思いますが、手元にはセーラーのプロフィットが山ほどありますし・・・・・。

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 ほほの肉に圧迫されて、お目々がつぶれてしまっている「くま(仮名)」さん。よく食べてよく寝る彼女は、本当によく育ち、小柄ではありますけれどぷっくりした体型です。「ちち(仮名)」さんがいくら食べても太らないのとは対照的ですが、彼女も8歳か9歳、いつまでかわいらしく元気でいてくれるのかと思うと、ちょっと哀しくもなります。何事にも永遠というのはない定めで、今の職場に異動してきてもう11年。今日は、この春からはお世話になる予定の職場にお邪魔して、簡単なオリエンテーションと打ち合わせをしてまいりました。

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 同じように転入してくる人2人とあわせて3人が並んで、よろしくお願いしますとご挨拶。萬年筆で表現するならばこんな感じです。ちょっときらきらの入ってる2本が女性で、私は渋く旧カスタムであります。ちょいと貫禄のあるギャザーどのモザイク、どこかで見たことある顔だと思っていましたら、私と同期でした。まぁそれにしても、ようこんだけ渋いのばっかり集めたもんやなぁ、と思いましたが、受け入れてくれる校舎はぴっかぴかです。

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 普通、学校の内装というとこんな感じで、103系とか113系あたりの国電にも通じる、なんでこんな色にしたんやろ、という愛想のないものがほとんどです。明るめの色というと、このグリーンが鶯色になったり、クリーム色になるのがせいぜいですが、来月からお世話になる予定の学校はなんと、壁の色が単色ではないのです。部分的に青やオレンジなどの色があしらわれ、トイレの出入り口付近の壁には restroom なんて書いてあります。これが公立の学校だなんて、長いことこの業界にいる人ほどにわかには信じられません。できて2年もたっているのにそんなに汚れたり壊れたりしていない、それが何よりすごいことです。

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 この学校には1年生から8年生までが在籍していて、4月からは9年生までそろいます。1年生から6年生までの子供たちはみんな私服なので、集合写真を撮るとこんな感じだそうです。それに対して7年生以上は制服を着用するので、それで撮った集合写真を見ると、全然綺麗ではなく、地味そのものと感じる、というお話でした。これまで、そういう比較をすることすら誰も考えたことはなく、何もかもが新しい、新鮮な職場になりそうです。

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 なぜか、開校して2年だというのに転出希望の人が結構いて、その補充要員として私が選んでもらえたようです。現職の皆さんにお話を聞くと、けっこう人間関係も厳しそうな感じでしたが、そういうところを持ち前のアホパワーで地ならしすることぐらいしか能のない私ですから、その辺が買ってもらえたのかもしれません。

 ま、何から何まで初めてのことばかりで、開拓していくしかないという毎日が待っていそうなのですが、とっても嬉しいことは若い男女があふれているということです。現在の職場はある程度の年齢の美しい女性であふれているのですが、それとはまた違った魅力のある職場ということになりそうです。あと数日、死ぬ気で片付けをしなければ・・・・・。

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 写真がない、何でもいいから撮っといて・・・・・と娘にお願いしておいたら、こんな1枚を撮っておいてくれました。コンロにかけたお鍋を見といてね、と言われたら、焦げようが吹きこぼれようが見ているだけ、っていうのを思い出してしまいました。もうちょっと何か工夫はないんかいな、と思いつつも、こっちを向いている写真を撮れるのですからよしとしましょう。

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 師匠のBlogで宣伝されていた本を注文しておいたのが届いたので、いつもながらamazon、雑誌ごときにたいそうな箱やなぁ、と思いつつ開封して記念撮影です。ネット上ではこういう画像をよく見ることと思いますが、これだけでこのムックを判断してはいけないのでした。

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 雑誌の中に付録の入った箱を挟んであるというのはよくありますが、こいつは雑誌そのものが箱というか、付録の入った立派な箱に雑誌がくっついているという感じです。分厚い「トンボ鉛筆完全ブック」という部分が付録の入った箱で、その上が雑誌です。

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 本の中身を写して後悔するのは御法度ですが、付録はこんな感じ、と見せるぐらいはいいかな、と雑誌部分をめくって写真撮影。初代トンボ鉛筆の復刻版、初代モノ消しゴムの復刻版、それにオルノというシャープペンシル、なかなか立派な付録です。いや、これが本体で、雑誌の方がオマケなのかもしれません。もうちょっとよく見えるように・・・・・

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 あっ、やってもた、という感じでした。買ったばっかりで、まだ読んでいない雑誌をいきなりちぎってしまいました。正直、この時点で「もう一冊買うか・・・・・」という想いがよぎりました。雑誌とはいえ、トンボ鉛筆の記念誌的なこの本。保存価値のある本をつぶしてしまったのですから。

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 アホくさ、チャンチャン、ですね。はじめからとれるように出来てたんですね。まぁこれでも、最初はこうなってたんだよ、ということを見せびらかすためにもう一冊余分に買う人はいるかもしれません。思い返してみれば、今までにもこんな造本の雑誌はありました。予想もしていないことに遭遇すると焦ってしまう、いかにも私らしいところが出てしまいました。

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 肝心なところを手で隠して、さほど文房具エオタクというわけでもない妻に見せても、あぁ、あれ、消しゴムやろ、とサラッと言うほどですから、MONO消しゴムのデザインというのはみんなの脳裏に刻み込まれているモノなのでしょうね。オマケも記事も充実しておりますし、いずれにしてもお買い得ですので、一冊買っておいてもよいのでは、と宣伝しておきます。

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 弓なりになった「くま(仮名)」さん、いったい何をしているのでしょうか。この直前まで、すぅすぅと寝息を立てて寝ていたのですが、いきなり起き出したかと思うと顔を掻き始めたのです。猫の専売特許と思われがちな「顔を洗う」という動作、一緒に暮らしてみるとよくわかりますが、犬も結構よくやるのです。女の子ですけれど、お乳もお股も丸出しです。

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 一昼夜冷蔵庫で冷やしてできあがった巨大プッチンプリン。ここにお皿を伏せて、一気にひっくり返し、おもむろにプッチン、という段取りです。平たくて大きなお皿を使って「プッチン」しようとしたところ、一緒に作った娘が不安そうな顔で「もっと深いお皿の方が・・・・・」などと言います。どうやら彼女は、プッチンして容器を外したとたん、巨大なプリンが崩れ落ちるのではないかと心配しているようです。その根拠が、わずかに見えているカラメルソース。本来これは完全に底の方に降り切っているべきもの。それが見えているので、プリンの芯の部分がカラメルソースになっていて、強度が不足しているのではないか、というのです。

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 ま、そうなればなったで、えぇBlogのネタやで、と平穏を装う私。血液型でいうと、家族5人のうち3人までがO型、私と次男だけがA型ですが、どうも私は血液型性格占いでいわれるところのO型っぽいようです。結局、こんな大きくて浅いお皿を出してきて、エイヤッとひっくり返してしまいました。ここまできたら、あとはプッチンするしかありません。この時点ではまだ、プリン本体はプッチン棒が付いた底の方にくっついています。当然ですね。

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 もし大惨事になったらどないすんねん、とブツブツいいつつプッチンする娘。写真を撮ることに夢中になっているオヤヂ。このとき早くも、完全なる成功ではないことが判明してしまいました。なんと、カップの底にカラメルソースが取り残されているのです。アッチャー、という少し重苦しい空気の中、重たいプリンはゆっくりと容器の中を滑り落ち、それが極日常の光景であるかのごとく、お皿の上に着地いたしました。

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 考え直すなら、今しかありません。ここから先に進んでしまえば、もうあと戻りは出来ないのです。すでに、プリンの一部はカップの縁から少しはみ出しております。念入りに加熱して投入したはずのカラメルソースはその半分ほどがカップの底に取り残されてしまっています。さて、どうするか。このままカップを引き上げるのか、それとも、洗面器か何かの上にお皿を置いてからカップを取り去るべきか。ひとときの沈黙の後、決然と父は言ったのでした。

「カップを引っぱり上げよう。まっすぐ、しっかりと。」

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 本体の下側、およそ半分が外気に触れた状態。長女の不安は、この時点ではまだ的中しておりません。安堵する父。やはり何事も、開拓者精神を持って臨まなくてはなりません。プリン、それは最後のフロンティアなのですから。

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 しゃもじとプリン。単に大きさ比較のために手近にあったものを並べてみただけです。重さ1キロ、実に巨大なプッチンプリンは、いま、目の前のカレー皿の上に屹立しております。カラメルソースはカップに残ってしまいましたが、その巨体は崩れることなく形を保っております。しばらく様子を見てから食卓へと運びましたが、崩れ落ちる気配はありません。某中国の手抜き建築よりは安全性が高そうですが、念のため耐震検査を行うことにしました。

 大丈夫です。これだけプリンプリン揺らしても崩れません。安心して5人家族で1キロのプリンをいただくことにしました.そんなの無理、と逃げ惑う子供たちを捕まえ、脅し、諭して、ようやく食べきることが出来ましたが、楽しく食べているさなか、またもペシミストの長女が一言「崩れるんちゃう?」

 彼女はショートケーキを食べているときにコケるのが何より嫌だという人なので、家族でケーキというときはみんなで彼女のケーキを倒しにいくことが習わしとなっております。

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 普通に見えますけれど、これ、カレースプーンです。当たり前ですけれど、ごく普通のプッチンプリンのお味です。牛乳を1リットルも投入していますので、よくよく気をつけてみると牛乳の匂いがするような気もしますけれど、手作りですからそういうことは気にしないのがお約束です。実際、プリンですからスルスルとのどを通っていくのですが、掬い方を間違えるとスプーンから滑り落ちてしまいますので手で受ける、で、結局手が汚れてしまうのです。

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 父親としては、ここはひとつ娘の期待に応えてやらなければならない、と思うのが当然ですし、ほかの家族も気持ちは同じです。まるで大木を倒す杣人のように、プリンの根本を集中的に掬って、見事プリンを倒すことに成功しました。ホンマにうちの家族はそろいもそろってイチビリです。

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 手が汚れるといえば、こちらのデスクペン。職場の机の引き出しに常駐していて、細かい記入欄の多い様式に書き込む際に重宝していたのですが、昨日突然、これを使うと手が真っ黒になりました。キャップの内側と首軸をきれいに拭き上げても、しばらくするとごらんのようにインクがべっとり。どこか割れてしまったのでしょうね。長いことお世話になった職場で、ずっと活躍してくれたデスクペンともお別れとなってしまいました。職場ではガラクタの整理に追われて、家ではインクとプリンで、手を汚してばかりの一日でした。

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 室内に充満する甘ぁ~い匂いに反応して雄叫びを上げる「ちち(仮名)」さん。アイスクリームやプリンなどを食べた後は、空き容器をもらえるのがいつものことですから、今日はまだなのかと催促しているのです。でも、今回ばかりは彼女の願いはかなえられそうにありません。なぜなら、容器が使い切りではないからです。本日は甘い匂いのするビッグなプロジェクトの初日。まずはじめにこちらにある動画をみて、作り方を勉強します。きっちり、とかぴったりとか、 気をつけましょうとか、苦手な言葉が次々に出てきます。

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 プリンの素やカラメルソースが2袋に分かれているあたり、将来的に半分のサイズの手作りプッチンプリンが出るのかもしれません。左手前は我が奈良県が誇る大仏プリンの容器ですが、それが小さめに見えるほど、1キロ入り容器の大きさが際立っております。容器の底には取り外し可能なプッチンユニットが付いていて、詰め替え用手作りプッチンプリンにはこの部分のパーツが付属しているそうです。

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 プリンの素に100ccの牛乳を加えてママコが出来ないように混ぜていきます。ペースト状になったら残りの牛乳を加えて、ということで、トータルで1リットルの牛乳を使います。こいつを火にかけて沸騰させてからあら熱を取り、容器に注ぎ入れるのですが、このタイミングでこうしなさい、という指示が細かくてなかなか大変です。

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 プリンの素を加熱している間にカラメルソースも加熱します。ここが難しいところで、プリン本体とカラメルソース、それぞれがちょうどよい温度の時に合体させないとうまくできあがらないようです。我が家はどうであったかというと、できあがりを見るのがちょっと怖い、っていう感じでしょうか。

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 あら熱を取ったプリンの素を容器に注ぎ入れます。鍋の側面にこびりついた膜が、あぁちょっと冷やしすぎたかな、という感じです。ここまで来たらやめるわけにもやり直すわけにも行かないので、とにかく続行です。

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 容器の底にカラメルソースを入れておいて、その上にプリンの素を注ぐのだとばかり思っていましたが、実際にはプリンの素をすべて入れ終えてからカラメルソースを注ぎ込むのでした。いい勉強になりますね。きちんと容器の底の方にカラメルソースが沈んでいきます。

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 ここまで来たら、あとは容器に入った状態で人肌ぐらいになるまで水冷して、それから冷蔵庫に入れて8時間以上冷やします。土曜日に作って日曜日にみんなで食べる、というのが普通なのでしょうが、我が家は本日、全員がそろわないことがわかっておりましたので1日ずらしました。

 小さなお子さんをお持ちの皆さん、今は拘束されているような気がしますけれど、やがて子供から手が離れてしまうと、それはそれでまた寂しいものですよ。

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 この状態で30分。2リットル以上入る鍋でプリンの素を加熱し、それと並行してたっぷりのお湯でカラメルソースを暖め、鍋ごと水を張ったボウルにとってあら熱を取り、最後はこの容器を冷ます、と結構鍋やら釜やらが必要です。こうして冷ましているあいだも、冷蔵庫の中にある不要なものを放り出してスペースを生み出す努力が続けられているのです。

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 大仏プリンの瓶がすっぽりと入ってしまう大きな容器。余談ですが、大仏プリンは実においしいです。奈良へお越しの節は是非お一つ召し上がってください。のどが渇いたら大仏サイダーもおすすめです。さて、できあがりはどんな感じなのでしょうか。Blog的には、失敗したらしたで、それもまたネタ、なんですけれど。

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 爪のお手入れに余念のない「くま(仮名)」さん。土曜日曜は家族がずっとそばにいるので、まったりと落ち着いて過ごせるようです。ただ、私が姿を見せると状況は一変して、さぁえぇカモがきた、とばかりに二頭そろってギャンギャン泣き叫ぶので、電話もダメ、TV視聴もダメとなります。鳴き声に追われるようにして、仕方なくリビングルームから退去する私なのでした。

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 今日は朝から晩まで職場で身辺整理をしておりました。自宅では文字通りのビッグなプロジェクトを準備中なので、今日は手抜き更新です。

 写真中央にあるマルチツールほしさに買ったGoodsPressという雑誌。いろんな製品をとりあげては、言葉巧みに必要以上にすばらしい、なくてはならないものと思い込ませては購入させてしまうという恐ろしい雑誌で、だいたいからこの別冊付録みたいな顔をして付いてくるカタログが凶悪きわまりないものです。

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 本誌ではなく宣伝媒体ですから、あえて中身を写してしまいました。ここに出ているボールペンに目が釘付けになった私です。中身のリフィルはカランダッシュ製といいますから、ゴリアテなのでしょうか。銃を撃つ前にガチャコンとやる、あのボルトアクションで芯を出すという、ただそれだけのものなのに、ペリカンM400ほどのお値段という代物です。

 わぁ、オモロいなぁ、欲しいなぁとは思ってみても、値段を見ると引きますね。いくらゴリアテとはいえ、ボールペンですし。鮮明な写真にそそられますが、思いとどまりました。実用品としても一級ですけれど、もはや工芸品というべきものかもしれません。これ、えぇやろ、と長男に見せたら鼻で嗤われてしまったことですし。

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 子供たちがまだ小さかった頃、帰宅が遅い日の夕食でよくお世話になったガストの宅配。我が家を担当しているお店は、いついっても比較的すいているので、どうか閉店しないでくれと祈りながら便利に使わせてもらっています。先日お邪魔した折、入り口付近に貼られていた手作りのポスターが個人的にツボでしたので、本日の記事のシメに。補完って、そんなに軽々しく使っていいのかなぁ・・・・・。

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 例によって長女の膝の上でじっとしている「ちち(仮名)」さん。甘え上手で誰にでも好かれる「くま(仮名)」さんが同じようにしているのを、小さな頃からずっと見ていた彼女。けれども彼女はその気性の激しさ故、ケージから出してもらうときには厳しい監視付きでした。このところ年齢を重ねて性格がマイルドになってきたこともあって、こっちへおいでと家族に遊んでもらうことも増え、少し肌寒い日などはこうしてピタッとくっついて「くま(仮名)」さんの方を誇らしげに見やる、ということが多くなっています。我が家の犬たちはたいへんな焼きもち焼きなので見ていて面白いのです。

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 よし、春はアメリカや、と訳のわからんことを言いつつ最近持ち歩いて使っていたペン。アホか、片っぽはイギリスやないかい、というツッコミが入りますね。それでも、パーカー100はその青いボディがアメリカを感じさせます。かたやシェーファーのイントリーグ。例によってヘンタイな吸入方式を持つけったいなペンです。

 生徒たちがもうすぐ春休みだと浮かれている季節、先生たちは事務仕事の多さにうんざり、という日々を過ごします。なかでも大変なのが生徒指導要録を完成させること。年間を通じた教科の成績や学校でのさまざまな活動の記録、出欠状況などを記録して次年度へ引き継ぐのです。

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 成績はすでに算出し終わっていますから、あとは欠席日数などを集計して書類に書き込むだけです。けれども、9教科で37個ある観点別評価(ABCの3段階)とそれぞれの評定(54321の5段階)をそれぞれの生徒について記入する作業は、単調で間違いやすく、春の陽気が誘う眠気とも戦いながら間違いのないように記入していくのは大変です。

 そこで今年は、誰が記入しても変わりのないデータについてはPCから印字することにして、この生徒はこういう生徒ですよ、と言うことを文章表記する「指導上参考となる諸事項」などの項目を学級担任が手書きする、というシステムにしました。昨年まではすべてPCから印字していたのですが、それだとすべての担任がPCにデータを入力し終わるまで待たなくてはならず、結局担当者が仕事を終えるのは3月末、ヘタをすると年度を超えてしまうこともありました。今年はそういうわけにいかないので、スピード最優先なのです。

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 ここ何年かの間に本校で教職生活をスタートさせた先生は、指導要録を書いた経験がありませんから、何をどう書くの? 筆記具は何を使うの? という感じです。鉛筆やフリクションボールなど消せる筆記具はダメですよ、萬年筆はいいけれどインクは黒かブルーブラックですよ、なんてことを言ってましたら、萬年筆で書いてみようか、という人も出てきます。

 たまたま持ち合わせていたのがこの2本だったので、内心しまったと思いながら、机の上のペン立てに入っているPILOTのカスタム楓やLAMYサファリなどとともにご紹介して試筆してもらいます。意外や意外、というより内心ほくそ笑んでいるのですが、イントリーグが一番人気でありました。

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 カートリッヂまたは回転式のコンヴァータのいずれかを胴軸に内蔵して使うという、どヘンタイな吸入システム。コンヴァータを入れているときには、知り軸の部分を回して引き出すことでピストンを上下させてインクを吸入します。これも意外なことに、奈良でもシェーファーのインクカートリッヂが入手できます。

 パーカー100はその重たいボディが嫌われる原因のようです。皆さんボールペン愛用者ですから、書くときにお腹を擦るから嫌だ、というほどに寝かせる人はおらず、首軸の形状は大して問題にならないようです。

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 いずれにせよ、萬年筆の裾野が広がるのはとてもよいことです。いったん書いたら、校長室あたりの日の当たらないキャビネットの中で静かに保管される書類ですから、ペリカンのロイヤルブルーあたりのインクで書いても大丈夫かもしれない・・・・・などと思いつつ、もし万年筆で書くときはインクの選択などについて必ず相談してね、と言っておくことも忘れてはなりません。何せこの指導要録、住所氏名など学籍に関することが記録されているものについては卒業後20年、成績などが書かれているものについては卒業後5年間、きちんと保管しておくことと定められていますので。

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 「くま(仮名)」さんが体を預けているクッションにワンコの絵が描かれていたなんて、今の今まで気づきませんでした。考えてみればペットショップで買ってきたんですから犬の絵ぐらい描かれていても不思議でも何でもありませんが、今までずっと、何か模様があるな、ぐらいにしか思っていなかったのです。見えているのに見えていないということって、身の周りにいくらでもあるのでしょうね。

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 大量の帳票を出力するこの時期にプリンタが壊れたのでは仕事になりませんので、新しいものを調達すべく、とりあえずamazonに注文を入れました。けれども、在庫切れや配送の遅れなどもよくあることですので、授業の入っていない午後から、職場周辺の大型電気店を数店まわり、在庫のあるなしや価格などをチェックすることにしました。そのついでに、というわけでもないのですが、公立高校の2次募集に出願した生徒の成績書類を高校に提出して、その帰りにお菓子を買ってきました。学級編成のための会議をしている同僚へのお土産です。

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 昨夜壊れたプリンタは、およそ5年ほど前、当時最高級の機種だったものを選んで買いました。通知表などを出力しますので、顔料インクであることは必須。けれども、当時顔料インク使用のプリンタは異様に高いものでしたから、個人では手の出る値段ではなく、中古品をネットオークションで手に入れたものです。そう考えると、よくぞ5年もってくれた、と賞賛すべきところです。最後に記念撮影をして、部品取り用としてネットオークションに出品です。

 今回はこれと思った機種の在庫がamazonの堺倉庫にあったので、本日中に配達できますという回答を得、しかもどこの電気店よりも安かったこともあって注文確定。それでも、今日注文して今日届くなんてことがあるのだろうか、と半信半疑な昔人間の私でした。さらには、配送担当のヤマト運輸さんが「学校はもう閉まってるのでは・・・・・」なんて気を利かせて明日の配送に回したりすると難儀なので、あちこち電話をして「絶対今日配達してね!」と念押しをしたら、あとはプリンタが届くまでさほど急ぎでもない仕事をして時間を過ごします。

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 で、午後7時頃に到着したプリンタがこちら。現在のラインナップでは最下位に近いところに位置しているモデルです。M800を使っていたけれど壊れたのでM200に買い換えた、というのは言い過ぎですが、造りもチャチですし、ホンマに大丈夫なんかいな、と不安になります。

 しかし、セットアップを終えていざ印刷してみると、昨夜壊れたものとは比較にならない印字の速さに驚愕させられました。思わず筐体に「藤原とうふ店」と書き入れたくなったほどです。従来ですと1クラス40人の通知表を印字するのに両面で小一時間かかっていたものが、このプリンタで同じ時間をかければ1学年5クラス分ほどが終わってしまいそうです。こんなことなら、もっと早くに買い換えておけばよかったと後悔することしきりです。ならばプリンタだけでなくPCも・・・・・とよからぬ考えが頭をもたげそうになるのを必死で抑えて、明日は修了式。春休みは死ぬ気で身辺整理をしなければいけません。

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 ニタ~っと笑っているようにも見える「ちち(仮名)」さん。愛用のクッションを引きずり回し、振り回して、中綿をおおかた放り出してしまったようです。ケージの外まで飛び散るほどですから、思いっきり発散したことでしょう。それでスッとしたのか、ごらんの表情で寛いでいるのです。

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 そのうちオーヴァーホールしなくては・・・・・と思っていたら、キッチリ壊れました。キネティックの電気を起こす部分はジャァラジャァラと音を立てていますので、電気を蓄えるキャパシタがダメになったのかとも思いましたが、竜頭を引き出すとまっすぐに出てこない、というのを見て絶望しました。とりあえず、修理お見積もりです。

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 時計がないと仕事に支障を来しますので、写真の黒い時計を買いました。ソーラー電波時計がいいかな、なんて思って探してみたのですが、ほとんどがごっついクロノグラフ、あるいはワールドタイム付きのものでした。機械に弱いし老眼だし、そんな機能は要りません。パッと見た瞬間に「図形」として時間をとらえられる、それが一番大切な機能です。

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 あと、必要だと言いながら腕にはめるのは好きではなく、夏場などはきっちり手首がボロボロになることから、チタン側、チタンブレス必須です。なら革バンドでもよいではないか、などと言う方もいますが、私ほど汗をかく人間につきあわされる革が可哀想です。電波ソーラーでチタンでシンプルなの、というとこれぐらいしか選択肢がありませんでした。

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 かつて3月といえば、指導要録を仕上げるためにペンを握って字を書きまくる時期と決まっていました。私などは萬年筆を使っていましたが、水性ボールペンやらゴリアテやら、その人その人でお気に入りの筆記具があったものです。今や「フリクションは使わないでね」と注意喚起をしなければならない時代です。

 定型的な評価評定はPCから印字してしまいますが、もうあと30人ちょっと、というところでプリンタが壊れてしまいました。予備役に入っていた同系機を引っ張り出してきましたが、顔料インク使用機種ゆえノズルが詰まってどうしようもありません。

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 まともに紙送りが出来なくなったのが1台、紙送りは完璧だけれどインクノズルが詰まって全く印刷できないのが1台。器用な人なら二個一して何とかするのでしょうけれど、そんな技量もなく、結局はamazonのお急ぎ便におすがりすることになりました。

 何でこの時期に急に不機嫌になったのか。異動する際は荷物になるからこのプリンタを置いていこう・・・・・と密かに考えていたのがプリンタにバレたのかもしれません。

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 3月に入ってから立て続けに3台もプリンタが壊れて、1日たりともそれなしでは過ごせないので結局代替機を調達して、と、何とも無駄なことを続けています。プリンタは便利ですけれど、異動先に持って行ってもおそらく設置する場所がないでしょうから、結局置き土産ということになりそうです。

 やはり、「あともうちょっとだけ」という気持ちが不幸を呼び寄せるみたいですね。ここは学校の先生の口癖、「家に帰るまでが○○○です!」を思い出して、気持ちを引き締めていかなければなりません。牛角で白ご飯「超盛り」食べてしまうような、やけくそな感じではいけませんね。

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 ウォウウォウウォウゥゥゥ!、と吠えている「くま(仮名)」さん。宴席でお酒が入るとあんなことやこんなこと、さまざまに吠えまくる某クマさんという方を知っていますが、やはり人間が吠えても犬にはかないません。普段は可愛らしい彼女ですが、なかなか迫力のある吠え方をしております。彼女の特技に、何か訴えたいことがあるときに歯を噛み鳴らす、というのがあります。口をパクパクさせ、歯と歯をぶつけてカチカチカチ、と音を立てるのです。

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 ひとしきり吠えたところで、さぁ、何か出てくるかな、とこちらを伺っているところ。狩りをする動物は目がどちらを向いているのかを知られないようにするため、あまり白目が見えないようになっているそうですが、こうしてギョロッとやるとさすがに白目の部分が顔を出してしまいます。やや前脚が短めの彼女、お座りをすると猫背気味になるのもご愛敬です。

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 雑誌のオマケもかなり進化しましたね。この二つ、手にとって見るとどちらもずっしりと重く、オマケという感じではありません。昔なら読者プレゼントに応募してこういうのが当たる、という感じでした。今は雑誌を買ったら付いてくる、だからこれを目当てに普段買わない雑誌でも買ってしまう、というあたりは、やはりオマケの効用ですね。

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 DIMEの付録萬年筆と比較するために、色合いが似てるというだけの理由で引っ張り出されたLAMYアルスター。手に取った感じ、オマケの萬年筆の方が重く、上等なものに感じられます。けれども書き味は比較に・・・・・なります。オマケ萬年筆をつけペン状態で書いた限りでは、そこそこいけてます。

 ペン芯のできが酷い、ということは既にあちこちで言われております。中国の強みはまさにそこではないでしょうか。安く作れと言われたらとりあえず作ってしまう、そこが恐ろしいです。日本のメーカーなら、その値段では無理ですと断るか、今後のおつきあいもあるからと無理して赤字出しながら作ってしまうかというところでしょう。

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 私のような素人でも、ペン先をつまんだだけでスルッと抜けてしまいました。力も、ゴム板も何にもいりません。挿すときも自由自在。深さも何も、お好みの通りです。そんなことでホンマにインク出るんかいな・・・・・と、この時点でカートリッヂを挿すことを諦めてしまいました。

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 オマケとはいえ、しっかりメーカーの刻印などもあるペン先。ペンポイントも目視できるような大きさのものが付いています。こちらの記事では結構あれこれやっていらっしゃいますが、どうせオマケだし、と思いっきり色々出来る、というのが最大の魅力なのかもしれません。

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 遊ぶための萬年筆に対して、実用一直線な感じがするのが十徳ナイフ・・・・・ナイフは付いていませんので、マルチツールですね。箱はなかなか立派です。それぞれのビットを起こす際、爪がワヤになりそうですが、そのあたりはかけられているコストゆえ仕方のないところでしょう。

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 ワイン以外にも、コルク栓で詰めをされている飲料がけっこうあるか、この手のツールには必ず付いてくるらせん状のコルク抜き。あるいは、栓を抜く以外にも何か使い道があるのでしょうか。

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 栓抜きとマイナスドライバー。この個体では、こいつを引き起こすのがとても固くて爪がボロボロになりました。これをこじ開けるのに何かツールがあればなぁ、と思ってしまう皮肉。

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 のこぎり、はさみ、缶切り。これだけあれば、やはり空港で没収されそうです。ル・ボナー店主の願いはかないそうにありませんね。以前修学旅行の引率で沖縄へ行きました際、空港で生徒の筆入れに入っている小さなハサミなんかが徹底的にチェックされて乗り遅れそうになったことを思い出します。

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 オマケ同士の対決、圧倒的な差でマルチツールの勝ちです。萬年筆のできが今ひとつ、いや今三つぐらいなのに対して、そこそこ使えそうなマルチツール。何より、どれだけ広く受け入れられるかを考えてみたら、初めから勝負は付いているようなものかもしれません。

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 飼育係たる長女の膝の上で寛いでいる「ちち(仮名)」さん。おぉい、と呼ばれて何だろうとこちらを向いたところをパチリ。不思議なことに、今のカメラはあまり嫌いではないらしく、割とよくカメラの方を向いてくれます。あるいは、飼い主に似て新しいものが好きなだけなんでしょうか。

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 2人(あるいはそれ以上)がじゃんけんをして、チョキで勝てばチヨコレイトで6段、パーで勝てばパイナツプルで6段、グーで勝ったら3段、それぞれ階段を上り下りするという遊びがありますが、なぜか「グリコ」と呼ばれています。階段を上りきったらまた降りて、最初にスタート地点に戻ってきた者が勝ちですから、グーで勝つのは効率が悪いはずなのに、「グリコ」です。

 子供の頃、タッチすることを「デンをつく」と言っていたのですが、奈良県では全くといってよいほど通じません。奈良県のくせに、「タッチする」と言うのです。それどころか、「デンをつく」なんて、どこの田舎の言葉やねん、と笑いものにされる始末。奈良県民に田舎呼ばわりされたらどうすることもできませんが、その奈良県でも、この遊びは「グリコ」で通じます。

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 グリコと言えば、オマケです。写真の雑誌、右のDIMEは晴れて月刊化されたそうですが、それを記念して別冊付録と万年筆がオマケに付いてきます。左のGoodsPressでは古山画伯の新煙突工房が紹介されているそうですが、こちらの記事と同様、私もオマケ狙いで購入して、まだ記事など一つも読んでおりません。

 異動を控えて職場の片付けを進めなければならないのに、全く進まない。加えて、仕事を引き継ぐ人からはお金払うからPC環境丸ごとおいていってくれないか、なんて言われて、ついつい新しいマシンを組むことを考えてしまったりするこの頃。本屋さんでこんな雑誌を見つけました。

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 手前の緑色の冊子を棚で見つけてパラパラ。おぉ、これはいい、買って帰ろうと値段を見ると「別冊付録」の文字しかありません。先月号の別冊付録だったものが、本誌だけ返品されて取り残されてしまったようです。仕方がないので奥に写っている今月号を買い、先月号の分も払うから緑の冊子も譲ってくれとお願いしたら、レジ打つのが面倒だからダメ、どうぞ持って帰ってください、となりました。ありがとうございます。

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 で、オマケといえばグリコ、と話が戻ってくるわけです。特に限定品でもない重さ1キロほどになろうかという巨大なプッチンプリンを作るセット。うまく完成すれば、通常のプッチンプリン同様、底にある棒をプッチンと折ってお皿にニュルンと出すことが出来るのです。いずれ作ってご報告しますが、牛乳1リットルも使うのだそうです。すごいですね。

 近所のスーパーで娘がカゴに入れたそうですが、その理由というのが「棚にある最後の1個だったから・・・・・」 あぁ、遺伝とはなんと恐ろしいものなのでしょうか。

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 手ぶれしにくいのをいいことに、最近はカメラ片手持ちでグゥ~っと寄って撮ることが増えています。以前のカメラは外れの個体だったのか、「くま(仮名)」さんみたいな白黒のものを撮ると、必ずどちらかに引っ張られて変な色合いになっておりました。白いところがはっきりと白いのが彼女のチャームポイントですので、そこがしっかり写せるのはいいですね。

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 iPhoneにおいて、ある意味キラーアプリの一つともいえる駅.Locky。元々は各地のWiFi基地情報を収集して研究する過程で産まれてきたものだそうです。かの有名なNext Trainを愛用させてもらってきた者として、これほどありがたいアプリはありません。で、私が一番頻繁に利用する近畿日本鉄道と奈良交通バスのダイヤが本日改正されましたので、毎年春の風物詩、時刻表データの作成に取りかかることにいたしました。

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 こんな感じで、現状ほとんどのデータが昨年のダイヤ改正時のものです。時刻表データが古くなるとどうにもならないので、おそらくあと1週間もすると「期限切れ」という表示が出るようになるでしょう。せめて昨年アップした駅のデータだけでも更新したいところです。

 データの更新を予定している駅のうち、大和西大寺、近鉄奈良、近鉄京都の三駅については、駅に掲出されている時刻表に記載されている発着番線を入れたいので、それらの駅の時刻表を写真に撮るか、あるいは駅で配布されているポケット時刻表を手に入れる必要があります。と、いうことで、家族で夕食を摂った後、電車に乗って出かけた私です。日曜日の夜というのに、何というお父さんでしょうか。

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 最寄り駅から乗った電車が次駅の手前で長々と信号待ちをするので何事かと思ったら、沿線で起こった火災の影響で電車の運行が乱れているとのこと。火災は午後7時前に起こったのですが、午後9時半頃になっても電車の遅れや運休が発生しておりました。こうなるといつも出てくるのが、「俺様が乗りたい電車が何で遅れてるんだっ!」って調子で係員にくってかかるオッサンやお兄ちゃんたち。それに対して女性は「はぁ・・・・・」と仕方なさそうに説明を聞く人が多いように見受けられました。

 

 やはり、美しい女性を連れている男性ほど気合いが入るのか、雄々しく猛々しく吠える傾向にあるようです。みんなイケメンで、ファッションもバッチリ決まっているのに艶消しですね。偉そうなことを言うと、私はこんな時、黙ってじっと待つようにしています。顔かたちも着ている服もこれ以上ないほどにダサいオッサンが見苦しく騒いだりしたら最悪ですものね。

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 1時間ほどで集められるはずの時刻表、結局2時間以上かかって集めて参りました。あとはこれをデータ化する作業ですが、老眼の身には実につらいものです。折りたたむと名刺サイズになるポケット時刻表の文字は裸眼では読めません。これを拡大コピーしてから作業するしかなさそうです。去年は何とか老眼鏡をかけて読むことが出来たのですが、年々つらくなりますね。

 

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 コンパクトなデジタルカメラにあれもこれもと詰め込むと、いろんなところに無理が出て、いい写真なんか撮れるはずがない、とはよく言われるところです。しかし、作品と呼べるような写真が撮れるだけの腕前があるのならともかく、スナップ写真、記録写真ですら満足に撮れないような私のような人間にとっては、1台で何でも出来るカメラは魅力的です。広角側で撮った結果、やはりこれは歪みが出ているのでしょうけれど、そこがおもしろい感じになっています。訳のわからんことを書き散らすBlog用の写真なんて、この程度でいいのでしょう。

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 大阪の中之島にあったフェスティバルホールが生まれ変わって、フェスティバルプラザタワーになっています。さすがに路面の1階正面入り口はフェスティバルホール専用っぽくなっていて、赤い絨毯の敷かれた大階段がホール入り口へと続きます。写真右手には数軒のお店があって、その一つがデルフォニックス大阪ギャラリーです。

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 天下の朝日新聞がかんでいるだけあって、本当に立派な建物ですね。撮影地点から地下へ降りると、オープンな地下広場があって、お洒落な食品関係のお店などが集まっています。ある程度まではこのお洒落な雰囲気が続くのですが、以前からあった地下鉄肥後橋駅との連絡通路は巻き直しなどもされずそのまんまで、ここで一気に現実に引き戻されます。

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 肥後橋の駅から地上に出てぐるりと見渡すと、背の高いビルばかりですが、そのひとつ、APAホテルから土佐堀通りを挟んだ向かい側に渡ると、昔からおなじみの「徐園」の赤い門があります。この門の前で右を向き、西に向かって歩いて花屋さんの手前で左を向くと、こんな風景になっています。あんまり混んでほしくないお店ですけれど、行ってみたい方は是非どうぞ。

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 私はうどんが好きではありません。けれどもこちらのお店には何度でも行きたいと思ってしまいます。かやくご飯と天ぷらが目当てと言ってしまえば身もふたもありませんので、肝心要のおうどんを、気をつけて気をつけて、できるだけ上手に食べてみました。これがその証拠写真で、2回ほどうどんを口に運んだ後に撮ったもの。Don't Mix、ちゃんと出来てますでしょ。しかも、食べたところはきちんと大根おろしやネギがなくなっています。意識したらできるもんですね。これなら梅田はがくれに行っても大将にシバかれずにすみそうです。

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 あんまり好きではないうどんのダブルヘッダー、2回戦は北加賀屋の「つきろう」さんです。大阪駅前第3ビル地下2階にある梅田はがくれで修行していた人が独立して出したお店は、今のところ3店舗あるようで、このお店でそのすべてにお邪魔したことになります。暗いときに2車線道路の反対側から撮っても写るなんて、下手くそのためにあるようなカメラですね。

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 こちらのお店で目を引くのが「鮭ご飯」です。定食に付いてくるのですが、ここに出汁をかけていただきます。鮭フレークだけでもご飯3杯はいけてしまう私としては、これを選ばなかったのは大失敗でした。次回この「つきろう」さんにお邪魔することがあるとすれば、それは天ぷらとこの鮭ご飯狙いということになります。

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 大阪人のソウルフードの一つ、きつねうどん。これはとってもおいしそうですし、実際、おいしかったようです。残念ながら、こちらのお店でいただいた生じょうゆうどんは今ひとつだと感じられました。十分にシメてないような感触だったのがその理由ですが、それでもよそのおうどんに比べたら立派なものです。

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 鶏の天ぷらをのせた生じょうゆうどん。こちらのお店はとにかく天ぷら、それにつきます。池波正太郎先生でも太鼓判を押してくださりそうな、アッツアツの天ぷらですが、そのせいなのかどうか、少し油がとれていない感じがしたのは残念なところです。若い人には好まれるかもしれませんね。もう当分、うどんは見るのもいやですが、行こうと誘われたら行ってしまいそうで怖いですね。

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 B級グルメどころか、新幹線の座席にも収まらないF級グルメの私の感想ですが、一番おいしくいただけたのは土佐堀の「木田」さん。ついで「梅田はがくれ本店」、大和五條の「雅流」ときて、残念ながらその次が「つきろう」さんとなりますが、鮭ご飯の存在はそのランキングをひっくり返しそうな感じです。しかも、夜の部の営業も、売り切れ閉店なんて書いてないところがいいですね。生じょうゆうどんの食べ方を懇切丁寧に指導してくださるのは「木田」さんと「梅田はがくれ」さん。それが嫌やねん、という人は、他の2店舗を選ばれるとよいでしょう。何にせよ、選択肢があるというのはいいことです。

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 寝ている「くま(仮名)」さん。何でこんな構図で撮ったんだろう、と思います。犬だと言われなければ何か謎の生物みたいな、訳のわからない1枚。左下隅がしっぽで、その上の白いのが後ろ脚。右下4分の一を占めている白いのが彼女の顔面から短い鼻にかけての部分です。中央上部の青いのが鬼に金棒のクッション。寝姿を見てかわいいなと思うことはよくありますが、何に感動してこれを撮ったのか謎です。

 どうしてあんなことやってしまったんだろう、と思うことばかりだった昨年の卒業式。司会をやり始めて9回目、何も考えなくても上手にやれて当たり前なのにミスを連発して、卒業生を送り出した後は自己嫌悪で落ち込んでしまいました。

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 今年の卒業式は、今までとはいろんな面で違っていました。まず、自分自身が3年生に所属していないこと。中学校教師として29年やってきましたが、そのうち19年は3年生担当でした。3年生の担任はやりたくない、という先生が結構いるので、そういう人の代わりに、というケースが多かったように思います。30年近くこの仕事をやっているので、普通に考えると10回ぐらいは1年、2年、3年と持ち上がっていそうなものですが、そういうのはただ1度だけです。

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 さらには、今年の卒業生たちのちゃらんぽらんぶりが半端ではなかったこと。茶髪にワカメちゃんスカートで学校に来るような女生徒でも、高校に出す願書に貼るための写真を撮るぞと言えば黒髪に標準丈のスカートで見違えるほどかわいらしい中学生に変身してくるのが毎年のならいなのですが、今年は茶髪のままで撮影に臨む子も少なくありませんでした。こう書いたら、それを指導するのがおまえらの仕事やろがっ、と言われるのはわかっております。けれど、それをやると保護者にシバかれるので、あえてやらないのです。

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 シェーファーですら、ペン先が反り上がっていないものがあるというのに。いや、むしろこの方が不良なんでしょうか。けったいなオモロいニブやからコミカルニブかぁ・・・・・と思ったら、よぉく読んだらコニカルニブでした。

 茶色や金色に毛髪を染めてたり、異装していたりする生徒は卒業式の式場に入れません。髪の毛に黒いスプレーをふったり着替えさせたりするのですが、式が終わった後、10年ほど前にはやった姿で練り歩こうとする生徒もいます。氣志團みたいな格好をしたのがリアルに練り歩くわけです。女子の場合ですと、ワカメちゃんが中学生になったんだなぁというようなスカートに絶滅したと思われていたルーズソックスをはいて誇らしげに登場するのです。

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 レディ・シェーファーってのもあるぐらいですから、女の子だって変な格好してみたい、ってことなんでしょうね。エラい大時代な服やなぁ、と思っていたら、お母ちゃんが中学校の卒業式に来たやつをそのまま着てみました・・・・・いや、お母ちゃんが娘に着させました、っていうのも毎年必ずあります。

 けったいな服に着替えないようにいろいろ対策を練るのですが、卒業生の保護者が「こらぁ、ジャマする先公イテまぇ~、早よ着替えてみんなに見せたれ~!」なんてけしかけるのは毎年のこと。前年度以前に卒業した「先輩」たちは基本的に学校内に入れないのですが、そういう親たちは味方がほしいので「うちの親戚です」なんて言って一緒に校門を通過するわけです。そうやって入り込んだ連中が、卒業式を身勝手なパフォーマンスの場にしてしまうのです。

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 ま、シェーファーでも反らずにお辞儀してるペン先があるんですから、中学生や社会人の中に変なのが混じっていても不思議はありません。中学生なんかは未完成な存在で、変なことやって失敗から学ぶのが仕事みたいなもんですから、アイツらこんなことやりやがって・・・・・と思いつつも、それも仕事のうちとわかってるわけですが、最近はえぇ大人の姿形をしたガキを相手にしなければならないので結構疲れるわけです。卒業生の保護者だからと大切に、丁寧に対応しているのに、向こうはそれを逆手にとって「先公は自分ら親にはよぅ手出せへんから大丈夫や。好きなだけやれ。ケツ持ったるから。」と、我が子の卒業式で盛大に暴れろとけしかけるのですから困ったものです。

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 それでも、大多数の生徒たちにとっては感動の卒業式でした。練習中のいい加減さはここ10年の間で最も酷いもので、こりゃ今年の卒業式はダメかも、と半分以上覚悟していたのですが、その覚悟と緊張感がよい方に作用して、司会者はノーミスで進行することが出来ました。異動した先では一担任からのスタートになるでしょうから、今回が卒業式の司会をする最後の機会だったのかもしれません。卒業生についてはとてもじゃないけどホワイトドットは付けられませんが、卒業式の進行はばっちりでした。気分よく終えさせてくださった神様に感謝。

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 「ちち(仮名)」さんの寝顔。寝ているのにもかかわらず頭が持ち上がっている、不思議な寝方。何枚か連続して撮ったうちの1枚がこれで、ほかのショットはみんな目が開いています。寝ているように見えますけれど、このコマだけ、うまいこと目をつぶった瞬間が写ったのです。「偶然に出くわしたこんな場面」ですね。

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 趣味の文具箱25を買いに行ったお店で、偶然出くわしたお客さん。ペンケースから取り出したのは金色のシェーファー・タルガでした。亡きお身内の使われていたペンだそうで、気に入っているのでぜひコンヴァータがほしい、というお話が聞こえてきました。あぁそれなら三宮にある大きな文具店にありますよ、と言ってしまうと営業妨害になりますのでグッとこらえておりました。コンヴァータは在庫がなく、取り寄せるために店主がカタログで品番などを確認している間、「シェーファー、いいでしょ。」なんて声をかけてしまいました。

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 このお店に某師匠が置き忘れて帰られたコーヒー豆を、暇だからと大宮大会の会場に持参したことがありました。そこで初対面となったのがみーにゃさん。ごく普通のきれいな女性なのに、シェーファーがお好きだというのに驚かされました。このときの大宮大会には、長野県から自転車で走ってきて参加するぞ、という人がいて、それだけでヘンタイやんけ、と思ったものです。実物に会ってみれば、これまたシェーファー大好きだという某どーむさんでした。これが、歴史上名高いシェーファー好きの邂逅、ってやつです。

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 コンヴァータを求めてこられたお客さんが持っていたのは金色のタルガ。書きやすいでしょ、と話を振りましたら、とってもうれしそうな表情で「はい、そらもう。」と答えてくださいました。それからひとしきり、ペン先がヘンタイなのに書きやすい、なんて話をして、あぁ、やっぱりシェーファーっていいなぁ、と実感する至福のひとときを過ごしました。そもそも萬年筆好きだというだけでもめずらしいのに、その中でもめずらしいシェーファー好き。皆さんもだまされたと思ってシェーファー使ってみてください。

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 我が敬愛する大阪の某調整師は、けしからんことにシェーファーが嫌いなのだそうです。この人にプラチナとかシェーファーとかの調整をお願いすると、知り合いほど拒絶されてしまいます。理由はそれぞれに違うのですが、シェーファーに関してはそのヘンタイぶりがお嫌いな理由のようです。つまり、オープンニブのシェーファーなら調整していただけるということですね。えてして敬遠されがちなインレイドニブのシェーファー。オークションなどではとっても安く手に入るので、皆さんも1本、いかがでしょうか。

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 ブレてるというより、ピントが合っていないのですけれど、かわいらしい表情が撮れたのでよしとしましょう。お顔が白黒くっきりしているのに体がぼやけているのは、またもエリザベスカラーのお世話になっているからです。首の周りを思いっきり掻いたり、後ろ脚をなめたりかじったりして、あっちこっちに傷をこしらえている彼女。癖のものなのでどうすることも出来ないのですが、傷が治るまでの間だけでもなめるのを防ぐためのカラーです。人間はわかっていてもやめられませんが、犬の場合はどうなのでしょうか。

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 先日のWAGNER名古屋大会、会場に入るなり「これこれ!これあげます!」といただいてしまったのがこちら、オリヂナルの箱に収まったHP-200LXです。会場に居合わせた皆さんからは、パッと箱を見てこれがなんだかわかるっていうのがすでにおかしい・・・・・などと賞賛されてしまいましたが、わかるんです、私には。家にはこんな箱もあるぐらいですから。

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 あの当時でこのお値段ですから、相当に高い買い物だったのですね。あの当時っていうのは、まだインターネットなんてものが一般には普及していなかった時代です。MS-DOS全盛の頃で、日本でPCといえばNECのPC-9800シリーズと決まっていた時代のことでした。まぁ、私はNEC嫌ってEPSON製の互換機を使っていたのですけれど、持ち歩けるコンピュータがあったらいいな、なんて馬鹿なことを考えたのがことの始まりでした。

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 中身は日本語で書かれたカタログです。紙ものなんてすぐに捨ててしまう私ですが、こいつは大事にとってあります。一体何夜、このカタログを見たことでしょう。飽きもせず、小さな文字で書かれたスペックを追いかけ、こいつを持ち歩いてさっそうと「モバイル」している自分を想像しては悦に入っていたのです。ま、アホですね。

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 皮肉なもので、最初はなかなか売れなかった100LX、モデルチェンジして売れ出した200LXからモノクロのカタログになりました。それでも、95LXや100LXがラップトップPCであるomnibookのカタログに「居候」していたのに対して、こちらは単品のカタログとなり、内容もボリュームアップしています。

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 数えてみたらこんなにありました。箱の中身は箱に入ったままですから、恐ろしい話です。黒いボディが100LXで、濃緑の方が200LXですが、実際には黒いボディにややパワーアップした200LX の基板を入れて使うというのが「通」っぽかったので、私もそうしておりました。これだけあって、買ったままの状態というのが1台もないというのが泣かせます。乾電池駆動の非力なDOSマシンで日本語を扱うには、クロックアップなどの改造が必須でした。この中には、液晶の裏にELパネルを内蔵した「内蔵バックライト仕様」なんてモノもあり、ほぼすべて稼働する状態ですが、いざ動かすとなるといろいろと手間がかかります。

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 名古屋でいただいたものは、外箱に「2倍速」なんてシールが貼られています。末期にはこうして、最初から改造されたものがお店に並べられていたのです。小さいボディですけれど中身は本格的な多層のスルホール基板で、米粒ほどの水晶発振子を取り替える作業は手の震えとの戦いでした。新たに取り付ける水晶はオリヂナルのものよりサイズが大きいので、これをうまく収めるのにも一工夫必要でしたし、何より、ケースを開けるのが異様に難しかったのを覚えています。

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 この腕時計、HP-100LXを改造するためのOFF会でいただいたもの。じゃんけん大会か何かの景品だったと思います。一緒に写っているこの個体は最も愛用したもので、中身は200LX の2.27倍速、外装は100LXという、当時としては最高にヘンタイな仕様でした。ボディに貼られているのは、希少な初期のマル癈シール。おそらくは書かれている内容が危ない、ということでモデルチェンジしたのでしょう。

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 広く出回っているシールは、Lunaticの部分が、Hi-jinに変わっています。一部の人たちが楽しんでワイワイやっていたものが一般に広まると、こうしてディチューンされていくのは仕方のないことですが、そうなると最初からかかわっていた連中にとってはおもしろくなくなってくるものです。200LX用の同人パーツなんてものも開発されて、それを買い求めるために東京ビッグサイトでの夏コミに参加したこともありました。次第に裾野が広がりつつある萬年筆趣味の世界。おもしろくないなぁ・・・・・なんて感じる日が来るのかもしれません。

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 いつもとは違うことが起こると、少し嬉しかったり、ビックリしたりするものです。拙Blogを訪ねてくださる人は平均して一日あたり500から700ぐらいなのですが、今日は何と1400を超えておりました。いったい、何を目当てに、どんなキーワードを手がかりにのぞきに来てくださったのでしょうか。謎です。

 わからないのは、この光景も同じです。いったいどうしたらこんな風になるのか、彼女に訊いてみたいほどですが、ケージの一角に置いてあるトイレ用のトレーを90度方向転換してケージの壁に立てかけ、そうして出来たスロープに前脚をかけて遠くを眺めている「ちち(仮名)」さん。彼女はこのトレーを口で咥えて動かすことが出来るのですが、これは偶然の産物だったようで、その後、こうした光景にはお目にかかっていません。

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 先週火曜日の万年筆評価の部屋でのアンケート、「あなたはどうやって萬年筆を持ち歩いていますか」というのに、スーツやシャツのポケットに挿して、と答えた私。冬場はずっと安物のスリーピース、まるで制服か何かのように着た切り雀です。上着にもズボンにも、あちこちのポケットに物を入れているので毎日着替えるなんてことは面倒でやってられないというのが主な理由。朝起きてから洗顔して服を着て、車のエンジンをかけるまでわずか10分というのも横着にならざるを得ない理由のひとつです。

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 細字でカリカリ系の書き味を持つアウロラ・エウロパ。細かい字を書くならこれだ、と取り出したらキャップだけ、ということがちょくちょくあります。今日も、会議室でのミーティングの際、いざ使おうとしたら写真のような状態でした。あぁ、またかとポケットに指を突っ込んで引っ張り出そうとしたのですが、ペンの感触はあるのにどうしても引っ張り出すことが出来ません。というより、スーツの生地越しにペンを掴んではいるものの、それをどこから、どうやって外に出したらよいのか、あれこれやってみても、まったく埒があかないのです。

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 こちらがそのときの再現写真。そう、こうなっているうちはまだよかったのです。形から見て、明らかに尻軸の先端がポケットの中で突っ張っているという感じです。こいつをゴソゴソと懐の中でいじくっているうち、どうにもこうにもできなくなってきたので、とうとう上着を脱いでの大騒ぎとなりました。「何やってるの?」「え、あ、その、ペンが・・・・・」という感じで、ゴソゴソしているうちに、さらに収拾の付かない感じになってしまったのでした。

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 こちらは再現ではなくて、「おもろいなぁ」と言いつつそばに居た人が撮った1枚。残念ながらブレてますけれど、ペン先が微妙に布を突き破って顔を出しているのです。袋状になったポケットの中ではなくて、ポケットと表の生地、あるいはポケットと裏地との間にある空間に吸い込まれてしまったようです。安物のスーツを5年以上も着続けていますから、どこかがほころびているのでしょう。

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 こちらは記事を書くために撮ったイメージ写真。最後はこうして、無事に出てきてくれたのですが、こうなったのは今月に入って2度目。前回はPILOTのカスタムカエデでした。一番デリケートで引っかかって欲しくないペン先が一番よく引っかかるというのは、こういう形ですから仕方ありませんが、こうもしょっちゅうキャップが外れてしまうのは、私の身のこなしに問題があるのかもしれません。体の動きが変なので、スーツのポケットに捻る力が働いて、キャップが回るのだと思います。いつかきっと、ペン先を曲げてしまうのでしょうね。困ったものです。

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