2012年12月 : くまめくり~日々是自転車操業~

くまめくり~日々是自転車操業~

身をえうなきものに思ひなして、のぞみなき日々を綴る

2012年12月

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 すやすやと眠る「くま(仮名)」さん。犬を飼えるなんて、それも2頭も、なんと幸せなことでしょう。普通のサラリーマンで一生終わりたくない、なんていう人がいますけれど、私はそれで十分満足。むしろ、普通に給料もらえる勤め人になれた幸せをかみしめてます。特技も何にもないし、人より発想力に優れるわけでもない。完全なるone of themな私にとっては、それが一番です。

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 最近、家族で回転寿司店に行ったときの1枚。案内された席のすぐ横の壁にこんなポスターが。原価率が異様に高いことで知られるこのお店ですが、確かにまずくはありません。おいしいかどうかは、私の貧弱な味覚では判断できませんが、皆さんおいしいとおっしゃるのでおいしいのでしょう。壁には5枚のポスターが貼られていて、私ら家族の真横がこれ。

 他には、「すしのうまさはしょうゆ勝負」「うまさの秘訣はシャリにある」「スシローの看板ネタ」と、至極まっとうなキャッチコピーのポスターが。なんで我が家はこんなポスターの真ん前なのだろうか、と家族で首をかしげます。

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 5枚あるポスターの内、我が家の席の斜め横がこれ。普通の家族ならスルーしてしまいますが、我が家ではただでは済みません。

 ついさっき、みんなにネタにされて笑われた、けど、ちょっとおいしかったかな、なんて思ってる、そういうことやね。さすが、寿司屋のポスターや。うまいことかけてるで・・・・・と語ってしまう父親。またかいな、とあきれる子供たち。相手にする気はさらさらないお母さん。これが我が家の家族の情景です。

 やられましたね。紅白歌合戦は見ない、というのが家訓の我が家ですが、このときだけチャンネルを合わせてしまいました。半世紀以上生きてきても、相変わらずフラフラしている私ですが、何とか今年1年を生き延びることが出来ました。さて、明日から始まる1年はどうでしょう。春には異動する予定ですので、今までよりエネルギーのいる1年になることでしょう。今年一年、お世話になった皆様、ありがとうございました。来年もまた、よろしくお願いいたします。

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 びっくりしたような顔でこちらを見る「ちち(仮名)」さん。この直前まですやすやと寝ていたので、その気持ちよさそうなお顔を撮ってやろうと近づいた物音に気づいてこうなりました。前脚と後脚が絡まっていますが、ここに鼻先を突っ込んで、それはそれは気持ちよさそうに寝ていたのです。撮り逃したのは残念ですが、寝ぼけ眼というのもまた面白いのでよしとしましょう。

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 年末の忙しい時期、列車も混むし、下手すると帰りは帰省客の混雑に巻き込まれて列車が取れないかも知れない、という状況で、なんでわざわざ東京まで行くのかというと、それはもう、人との出会いを楽しみにして、ということが一番の理由です。写真は「神様(敬称込)」からいただいたCDDVDです。まだじっくりとは拝見していないのですが、この正月休みのお楽しみのひとつです。

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 セーラーのエジプト柄筆記具をお互いに見せ合って、そこにわらわらと見物人が集まって、というのがこうした会合での楽しみのひとつ。写真でしか見たことのなかった、エッチングで朱に染まったエジプト柄を間近に見られて眼福至極。右側にある神様の灰色のトレイに入っているのは一癖も二癖もあるペンたちで、これだけで数時間は語り合えるほどのラインナップです。WallではなくてWell、ってのには笑うしかありませんでしたが・・・・・。

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 購入された方にとってはまさしく傾城となったM1000ベースの旭光、月光。月光のトリムがシルヴァーでないことや、天冠が普通のものだというところに不満を述べつつも、とっても幸せそうなオーナーの某氏(あえてお名前を伏せます)。下敷きになっているのはハンスオスターのでべそモデル。こういうものがあっちでもこっちでも見られますので、ご都合のつく方はぜひ萬年筆研究会の例会にお越しください。

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 いい表情してますね。私のような者が新品の革製品を買ってもうまく熟成はさせられませんので、どなたたかが手放すというところでパクッと行くことにしています。どだい、今から新品を手に入れようとしても無理なものもこの世にはたくさんありますしね。

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 このどちらかを入れようというもくろみで譲っていただいたものですが、どちらを入れても、あつらえたようにピッタリですね。そもそもこの2本、太さでいうとモンブラン149クラスなので、大抵のペンケースに収まりません。中屋の付属品のような布製のものが一番良いのかも知れませんが、何となく外からの衝撃に弱そうな感じもします。

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 これなら、まず大丈夫でしょう。あまりにピッタリと入りますから、出し入れするのにもたついてしまいますが、それもまた慣れの問題でしょう。けれども一番の問題は、このケースに入れて持ち出す機会なんてほとんどないだろうということです。逆に言うと、基本的にこいつらを外に持ち出すことはしないのです。

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 さて、ヘビ年の年賀状を書くならやっぱりスネークウッドの萬年筆でしょうか。メーカーはこの萬年筆をレターウッド製と称しております。二重にいいじゃないですか。けれど、それはすでに何回かやったことなので、今年はやっぱり白檀のほのかな香りを楽しみながら宛名書き、ということになるのでしょうか。いずれにしても毎年毎年、実に遅い年賀状書きです。

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 こちらの方が「神様」ですよ、そしてこちらが「つきみそう」さん、と引き合わせていただいて、あら、今までにも何度かお会いした、いやお見かけしたことありますねぇとお互いに笑ってしまいましたが、お顔はよく見るものの、それがどなたなのか、そしてそれがネット上の人格と結びつかないというのは良くあることです。

 2次会でお隣に座っていた青年も、もうすぐ宴会も終わろうかという頃になって「えっ、あなたがつきみそうさん?パンチパーマじゃないのでわかりませんでした!」なんて絶句されてました。どっかの年寄りがパンチパンチと連呼するので、大仏さんみたいな風体だと思われていたようです。最後は危うく「食い逃げ!」となる危機を乗り切って、今年の忘年会は無事終了いたしました。東京から帰るときは、ヱビスビールと崎陽軒のシウマイをいただいて爆睡し、三河安城駅通過中に目覚める、というのがおきまりなのですが、今回はビールを飲まなかったのがたたって、なんと浜松で目覚めてしまい、あとの行程がなかなか苦しいものになりました。やはり、決まり事は守らないといけませんね。

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 一生懸命に水を飲む「くま(仮名)」さん。とにかく彼女が飲んでいる間に撮らなくては、と慌てて撮ったので、あとから見ると、これは見せたくないなぁというものが一緒に写り込んでおりました。しかも光源に向かってカメラを構えているので実に暗い。だいぶ賢くなったデジタルカメラですけれど、肝心なときにストロボを焚いてくれないので困ります。

 写真の明るさも、写り込んだ邪魔なものも、画像編集ソフトを使えば簡単に消せるのだそうですが、機械が苦手、PC操作はサッパリという、絵に描いたような昭和のオッサンなのと、とにかく面倒臭がりなので、こんな型抜きをするのがやっとです。

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 萬年筆研究会の運営チームを構成している皆さんは、ほぼ毎週のように全国各地に出向いてWAGNERの会合を開いてくださっています。ならば、年末の例会ぐらいは地方から東京へ出て行ってもバチはあたらんでしょう、ということで、全国各地からたくさんの人が集まっての年末集中講座開催となりました。趣味の会合、ただの遊びですから、そのときそのときで都合のつく方が動けばいいのです。

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 結構広い部屋ですが、入っている人の数が多いのでそこそこ密度は高くなっています。開会から約1時間後、遠く四国の方から参加された方が到着すると、いっぺんに会場の空気が動きます。水族館の回遊魚みたいにグルグル見て回っていた皆さんが、餌をまかれたお魚のように一カ所にドドッと集まります。

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 肝心のその方が見えませんね。これだけ人が集まっていたのに、明らかな「超目玉商品」が誰の手にも握られていなかったのは不思議なことでした。そういった品々は、この人だかりが解消したあと、悪いオヂサンたちの手に落ちていったのですが・・・・・。

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 米袋を配送するのに使う段ボール箱に、サラダパン20個、サンドイッチ25個を詰め込むとちょうどいっぱいになります。残ったものはじゃんけん大会の景品に、と思っておりましたが、ひとつも残りませんでした。東京では渋谷ヒカリエにおいて、毎月1回、20日前後にあたる金曜から日曜にかけて、つるやのパンが販売されているようです。

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 醸造元が、関係者への挨拶用として配っているというお酒。まだ酵母が生きているこのお酒、毎年今の時期に限定的に世に出る、知る人ぞ知る、というお酒です。甘いとか辛いとか、旨いとか、そういうこと以前に、まず呑むチャンスに恵まれるかどうか、というお酒。さるお店の努力のおかげで、一般の人でも早めに手配をすれば買えるようになっていますが、縁がなければ知らないまま終わってしまう希少なお酒です。もちろん、抜群においしいお酒なので、1升が見る間になくなってしまいました。

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 2年目となる御大お手製の燻製。これが絶品で、「オーパッ!」ってぐらいの大きさの半身があっという間に皆さんの胃袋へと落とし込まれていきました。うまいのなんのって・・・・・っていうのはこういうときに使う表現ですね。手前のカメ、もうすでにお酒がほとんどなくなっているのがわかります。良く合うんです、これが。来年もまた、この組み合わせが実現するとすばらしいですね。

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 年末大バザールということでしたが、私は、キンキラキンのプラチナのショートタイプ萬年筆を御大から譲っていただいたのみ。あとひとつ、少々大物を手に入れましたがそちらは萬年筆ではありません。売り手の方がたいへん多かったのですが、皆さんそれなりに満足のいくトレードが出来ていたようです。そのほか、楽しい語らいの中身などは、また明日。

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 偶然にも綺麗に撮れた1枚。ケージの前で飼い主がパンを食べ、それを欲しがって騒いでいる「ちち(仮名)」さんを娘が撮影する、という作戦が見事にあたりましたが、かわいそうなのであまりこの手ばかりは使えませんね。

 学校給食で供されるパンといえばコッペパンですが、毎日食べていると飽きてきます。時折出される揚げパンは大人気で、その日に限っては、もっとたくさんクラスメイトが休めば良いのに、なんて誰もが思うのです。「サラダパン」も、コッペパンに一工夫しようとした結果産み出されたものですね。

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 もともとはコールスローのようなサラダを挟む予定だったものが、やってみると水気が出てパンが台無しになる、ということで、たくあんを刻んでマヨネーズで和えた「フィリング」を挟むことにした、というのがサラダパンの始まりだそうです。地元である滋賀県北部ではそこそこ知られ、人気もあったようですし、平和堂という地元のスーパーチェーンに行けば手に入るものだったのですが、TVで紹介されてからというもの、地域やお店によっては手に入りにくい状況になっているようです。

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 ならばと、本店(支店はありませんが)まで行ってきました。関西圏でラジオを聞いている人なら知らない人はない、「きのもと」という地名。冬ともなれば、北陸道は木之本から先、タイヤチェーン等の滑り止めが必要です、なんて交通情報が頻繁に流れます。サラダパンを製造販売する「つるや」さんは、JR北陸本線木ノ本駅から歩いて5分ほどのところにあります。

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 駅からお店までの途は、地蔵坂といわれる上り坂。登り切った突き当たりには木之本地蔵として知られる浄心寺があります。写真に写り込んでいるお二人ですが、左の背の高い男性がちょっと気になるブルゾンを着ていらっしゃったので、勝手に写真を撮らせてもらいました。

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 右の女性が着ている服の背中には、「長浜戦国武将ふるさと博」の文字。たしかにこのあたりは、大名やその幹部クラスの武将を何人も輩出している地域ですね。木之本おもてなし隊が具体的にどのような活動をしているのかは、このあたりが参考になるでしょう。

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 やっぱり、コッペパンが名実ともにお店の看板なんですね。で、店内にはサラダパンが満載された番重が10個以上積み上げられておりましたが、お目当てのサンドイッチがなかったので、撮影は断念しました。

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 これは赤ちゃんサイズですけれど、サラダパンTシャツも各サイズ揃っておりました。サラダパン関連のグッズは他にもいくつかありましたが、お店まで来た本来の目的を優先したのでそれらはすべてパス。用事を済ませて、慌ただしく駅へと戻ります。何せ、昼間は1時間に1本しか電車が走っていないので、逃すと難儀なことになってしまいます。

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 とか言いながら、こういう看板に目が行ってしまうので困ります。どんだけビックリさせられるのかと店内に入ってみましたが、人によっては必要なものすらないかもしれない、という的を絞った品揃えのお店でした。OAサプライズとはSurpriseではなくてSuppliesなんですね。まぁ当たり前です。ビックリとか思う方がどうかしているんですね。

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 首のあたりを掻こうとしたのだけれど、撮影者に気づいてやめた。そんな1枚です。こういう「くま(仮名)」さんの姿を、「なかなかに妖艶」と評した大学の先生がいましたが、たしかに、人間の女性がこんな姿勢、表情でこちらを見ていたらぞくっとしますね。本人(犬)的にはただドテッと寝そべってかゆいところを掻こうとしてるだけなんですけれども。

 長浜通いの2日目、今日はプロのドライヴァーの後にずっとついて走るという、なかなかに勉強になるドライヴでした。運転には、隠されたその人の性格がこんなにも見事に出るものか、とあらためて感じ入るとともに、積み重ねられたものの重みもよくわかりました。

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 我が家にやってきた新しい座椅子。今はやりのなめこさんです。ものの大きさを示すのに変な萬年筆出してもわからへんから、もっと普通のものと比べなさい、なんていわれましたので、今回は普通のPILOTカスタムを置いてみました。

 萬年筆知ってる人なら大丈夫。これ、長さも太さもごくごく平均的な普通の萬年筆です。こんな感じのクッションを床の上に置いて座る、そういう座椅子です。

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 こちらは、先代の座椅子。外装が破れていますが、実はまだまだ現役です。確か同時にキノコの形をしたのも買ったはずですが行方知れず。象の形をした彼女は座椅子としてではなく、別の用途で現役なのです。

 さいころ型の簡易なテレビ枕というのが良く売られていますが、アレの代用品として誰かが頭の下に置いてみたところ、これが非常に具合が良い、というので、以来、我が家の座椅子たちはテレビ枕としてぐうたらな家族たちの頭を支え続けてきたのでした。

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 左の象さんのくたびれたお姿が涙を誘います。疲れているときなど、こいつを枕に横になると本当に気持ちよいのですが、そうそう長く使えるものでもありません。あんまり長いことこれを枕にして寝ていると、逆に首が疲れてしまいます。けれども、家族の中でも妻などはこれがピッタリ合うようで、こいつを枕にして「突然死」したときなどは、朝まで結構気持ちよく寝られるのだそうです。

 今のところ、ナメコの方は高すぎて人気がありません。これを本来の座椅子として使う人もいません。こいつが本格的に枕にされるようになると、何年か先には象さんのようにぺちゃんこになってしまうのでしょうか。

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 滋賀県も北部の福井県に近いあたりまで行くとかなりの雪景色でした。とはいえ、晴れた日が続けばすぐに消えてしまう程度のものでしたが、もう少し北へ行けばそれどころではないようです。今年の冬、また各地で豪雪になるのでしょうか。実は、明日28日は長浜に行く必要がなくなってしまいましたので、名古屋か神戸あたりに出没したいと思っています。

 新しいナメコのクッション、ググッとおさえてみるとこんな感じ。まだまだ新しいので全く沈む気配がありません。元が座椅子として作られているんですから当然ですね。長い年月を積み重ねると、次第に沈んでいくのでしょう。これから、どうぞよろしく、というところです。

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 昨夜のことです。深夜のリヴィングルームで、「くま(仮名)」さんの寝顔を一生懸命に撮影しているとき、どうも何か、視線のようなものを感じて仕方ありませんでした。気色悪いなぁ、と思いながら振り返ると、こんな感じで白い生き物がこちらを見ていました。

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 おぉ、そうかそうか、そうなのか、お前も撮って欲しかったんやね、と声をかけながら、早速アップで1枚。こうして撮ると、そんなに怖くありません。深夜、何も言わずにじっと見つめてくる犬って、可愛いともいえるのでしょうけれど、実際にはけっこう怖いものなのです。

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 3日続けての長浜ドーム通い、本日がその1日目でした。写真左手は雪に覆われた伊吹山。撮影者は寒風吹きすさぶ琵琶湖のほとりに立っています。王蟲のような茶色い建物が長浜ドームで、テニスコートが12面もとれることから、毎年この時期に近畿中学生ソフトテニスインドア大会が開かれます。明日の試合に出場する選手や監督、コーチなどが先乗りするのに合わせて、用具などを積み込んで同行してきました。職場から長浜ドームまで車を運転して、お送りしたらハイさようなら、なので実に気楽なお仕事でした。

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 冷たい波が寄せては返す琵琶湖。向こうが長浜の街でしょうか。同じ市内ではありますが、さらに北の福井県境に近いあたりが「みずうみのあくま」さんの棲息地になります。空はどこまでも鉛色で、このときこそ晴れていたものの、すぐに暗くなって雪がちらつき始め、やがて向こうが見えないほどの降り方になっておりました。積もりはしませんでしたが、やはりこの時期、人間にもクルマにも冬装備が必要です。

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 明日は応援に向かう生徒たちと一緒にバスに乗っての長浜行き。今までは私が運転していたのですが、各地で部活動の生徒を乗せたバスの事故が起きているので、教員や保護者が運転しちゃダメでしょう、というのが世間一般の感覚になってしまったように思います。けれども、遠征先に向かう交通費は節約したい。その結果、バス会社に依頼しつつも「出来るだけお安く」となってしまうわけです。

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 奈良から滋賀の長浜まで、普通は京都へ出て名神高速を通るのですが、京奈和道、京滋バイパス、名神と通行料がかさみます。そこで、バス会社が考えてくれたのが、三重県伊賀市まで無料の自動車専用道である「名阪国道」を通り、そこから一般道で名神八日市ICへ抜けて、名神八日市から北陸道米原までの区間のみ有料道路を通るという案。一般的にもよく知られていて、時間がさほど伸びない割には節約できるので人気のあるルートなのだそうです。

 その予習をかねて、彦根から奈良まで一般道ばかりで帰ってきたのですが、結論としては、自分には合いません。バスの場合、高速道路だからといってさほど飛ばすわけでもないので違いが出にくいのですが、乗用車でチャッチャッと走る人には不向きだと感じました。これ以上詳しくは書かない方が身のためですので控えます。

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 じっくり走りたい人向きのルートなので、明日はじっくりとバスに揺られて通ってきます。じっくりつながりで、人気のあるクラブハリエのバウムクーヘンを、じっくりと焼いたドライバウム、というのを買ってみましたが、え?バウムクーヘンってすでに焼いてあるんとちゃうの?と突っ込みつつ、まぁ取り立ててどうこう言うこともないお菓子やなぁ、とバリバリ食べておりました。ま、こういうお菓子もアリ、ですね。

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 3日も続けて滋賀県へ行くわけですので、滋賀県名物のアレを、WAGNERの年末大バザールに差し入れできないかな、なんてことも考えているのですが、何せTVで紹介されてからというもの、なかなか入手困難になっているのが辛いところです。地元の人ですら手に入らないことがあるというのに、遠く離れた他県人が簡単に、しかもある程度の量を確保できるかどうか、そのあたりが明日の課題です。何せ、明日は現地に着いたら試合が終わるまで何にもすることがないものですから・・・・・。

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 寝息が聞こえますでしょうか。寝息というよりは、むしろ鼾といった方がしっくりくるのかもしれません。深夜のリヴィングルームは、暖房も切れて、屋外よりは少しマシ、という程度の寒さです。そんな環境ですが、犬にとってはちょっと涼しいな、ぐらいのことなのでしょう。寒いなら寒いなりに、こうしてクルンと丸まって、やっぱり気持ちよさそうに寝ています。こんな時、お腹の方に手を入れるととっても暖かくて気持ちよいのですけれど、犬が真剣に寝ているときにそれをやるとびっくりして飛び上がってしまうのでかわいそうです。犬は一日の大半を寝て過ごす生き物ですから、やはりしっかりと落ち着いて眠れる環境を確保してやらないといけません。

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 相当前になりますが、今のカメラではどうしても緑色に撮れない。などと騒いでいたのがこちらのキャップレス絣。すでに生産が完了してしまった緑と赤、クリスマスといえばこの色です。私の職場では、先週の金曜日以降、全職員の三分の一がインフルエンザに罹患するというとんでもない状況で、終業式を迎えて倒れるというのが何とも先生らしいと言いますか、そうやって引っ張ったからこそ被害者が増えたのだと言うべきか、とにかく今日は、校長も教頭も学校にいない、いわゆる「じゃこまつり」の日でした。

 そういう状況というのは基本的に許されないことになっているので、学校の上司たる教育委員会に照会したところ、ならば教務主任が学校にいるようにしてください、ということだったそうで、鼻をずるずる言わせながら、背筋の寒さに耐えつつ、一日職員室のストーブのお守りをしておりました。私は普通の風邪ですが、今日一日ですっかり悪くなった感じ。むしろ最近は、インフルエンザにかかって早めに適切な投薬を受ける、というのが体としてはいちばん楽なようです。インフルエンザ組は皆涼しい顔をして元気に電話に出ているのに対して、様子を聞いている風邪組は皆しんどそう。やはり、治療法があるというのは大きいですね。

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 私の場合、風邪の諸症状を緩和してくれる薬が比較的よく効きますので、とにかくお薬を飲む時間が待ち遠しくて仕方がない、というヤク中状態。夕食はとらず、栄養ゼリーか何かをチューッと吸って薬を飲み、毛布にくるまってホットカーペットの上にごろり。あとは、意識が回復するまでしばしの睡眠です。

 目覚めて最初に思うことは、あ、Blog書いてないわ・・・・・ということに決まっていまして、寝起きの朦朧とした頭で今日はどっちの犬だったかなぁ、とか、今日のネタ、何かあるかなぁ、なんてことを考えつつ、軽く30分はぐずぐずしています。今日は特に酷くて、犬が判明してネタも決まったのに、全く体が動かず、小一時間、PCの前でボォ~っとしておりました。思うに、仕事のできる人っていうのはこういう場面でも始動が早い人なんでしょうね。私は民間企業に勤めていなくて本当に良かったと思っています。

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 こうして撮ると、比較的実物の色に近く見えています。キャップレス絣の緑というのは、そんなに鮮やかな緑ではなく、さりとて濃い緑でもない、青緑とでも言うべき色なので、その感じを写真で出すというのは私には無理ですが、この写真を私の環境で見る限りは、実に近い、ということです。

 それにしても、先生方が13人もインフルエンザに罹るなんてのはとんでもないことで、普通だったら学校の運営がストップしてしまいます。生徒たちだけで自習をさせておく、なんてことは今の時代、怖くてできませんから、先生の人数が足りなければ、大きな教室に何クラスも入れて合同授業をするとか、見渡せる範囲の数クラスをまとめて自習にしておいて寒い廊下で教師が見守るとか、どちらにしても風邪やインフルエンザの感染者を増やすような方策しかとれません。そういう意味では、冬休みに入った途端に皆ダウン、ということで良かった、といえるのでしょうね。

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 聖なる夜。我が国の若者たちにとっては性なる夜だともいわれておりますが、翌日に産まれた方がどうやってお腹に入ったのかを知っていれば、そんなことをする日だなんて誰も思わないはずです。ほとんどの国民が無宗教ではないか、と思われる我が国らしい現象ですが、この蒸し暑い風土ではロマンチックといえばやっぱり冬ですし、仕方のないことかもしれません。飼育係の長女が目の前でダウンしているので、安心して寝込んでいる「ちち(仮名)」さん。結局は寒い寒い夜中に飼い主がお散歩に連れて行く羽目になりました。

 そんなことをすると風邪が悪化しそうですが、さにあらず。むしろ、暖房の効いた場所にいる方が症状がひどくなります。風邪をひいたら温かくして寝る、というのはむしろ逆効果で、ある程度の寒さに体を晒すこともたまに必要、というへそ曲がりな体質です。

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 妻の勤務先では、この年末の忙しい時期に、顧問の同窓生がいるからという理由(だけ)で名古屋まで部活動の練習試合に行くという、私からすれば馬鹿げた恒例があって、それが女子のクラブだからという理由で妻も引率に行かざるを得ません。行きはバスに同乗しての名古屋行きでしたが、帰りは堪忍してもらって自家用車での単独帰宅を許されたので、名古屋まで単機回送で迎えに行ってきました。早く着きすぎたので某店でラーメンをすすり、そのまま2階に上がってペンを眺めて唸りつつタピオカを飲んでから妻をピックアップして、宵闇迫る名古屋をあとにします。その途中、某SAで夕食を摂ったときの1枚です。通路の奥にはシャッターが下ろされており、右手の壁に何か掲示されている、というところに注目です。

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 ささやかな、本当にささやかな抵抗ですね。シャッターが下ろされた行き止まりの通路ではお客様は閉じ込められるだけで安全を守ってはもらえないでしょう。にもかかわらずこういう掲示をしていることに対して憤慨し、身をもって抵抗する意思を表すのは当然のことです。なので、この掲示の真ん前にテナント営業等に関わる物品を放置してあるのですね。年末のこの時期に、宿泊費を含め1万円もかけて別に有名でも何でもない学校との練習試合に遠方まで出向く、そのことに誰一人として反対する親がいないことも不思議でなりません。こんなふうに、ささやかでもいいから抵抗すべきではないでしょうか。

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 和歌山で師匠にいただいた手回し充電器。見た目は手回し懐中電灯で、側面のゴムキャップを外すとUSBのコネクタが現れるというもの。ここにケーブルをつないでiPhoneを充電しようとすると、これは使えませんという意味のメッセージが表示されて充電されない、ということでした。ならばささやかな抵抗、iPhone4Sで使ってみたらどうなのだろうか、ということで実験です。

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 こんな感じで接続して、おもむろにハンドルを回し始めます。ピロッというおなじみの音がして、バッテリーのマークが充電開始を示すものに変わりました。やったぁ、簡単やん。やっぱり新しいのやったらいけるやん・・・・・というのは、甘い甘い考えだったのです。

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 充電されているように見えます。いえ、確かに充電されています。けれども、これは手回し充電器からの給電によるものではなかったのです。私のiPhone4Sには、バッテリー内蔵のケースを装着してあります。こいつがなかなか癖のある奴で、知らない間に充電し始めていて気がついたら夕方なのに100パーセント、なんてことがよくあります。どうも、本体の電池が消耗しているときに何らかのトリガーによって充電が始まるようです。そしてそのトリガーになるのは、通信をしたときとか、通信しつつ動画を見たときなど、電池に負荷がかかるとき、というのが多いように思います。

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 なので、本体直結でもやってみました。案の定、というか当然というか、今度はピロッという音すら鳴りません。無音のまま、バッテリーマークも電池の形のまま、ただただハンドルを回す音だけが響くという状態です。これはやはり、iPhoneの充電には使えませんね。バッテリー付きケースを装着した実験の結果と合わせて考えると、むしろ、電池関係ヤバイよ、みたいな信号を送るだけのような気がします。使えないよ、といわれると何とかして使ってみたくなるものですが、こればっかりはいかに抵抗しても無理なものは無理、なのでした。

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 いつも「くま(仮名)」さんの良い表情を写真に収めてくれている長女が風邪を引いてダウン。どうもその感染源は親父ではないかということも疑われていて、その親父も背筋が寒ぅい、といいながら38度の熱にのどの痛み。祝日というのはありとあらゆるお医者様がお休みをされてますので、公的機関が開設している応急診療所に行くしかありません。

 子供たちが小さい頃は、休みとなると決まって熱を出したもので、よくお世話になったものですが、今回は自分自身。待合室にいるだけでありとあらゆる病気をもらいそうな状態なので、寒い中、ドアの外に立って耳を澄ませ、中で自分の名前が呼ばれたところで入室。このまま熱が上がらなければインフルエンザの可能性は低い、と言われて12時間、何の変化もないので大丈夫でしょう。とりあえず、寝過ぎて腰が痛いのがいちばんの問題です。

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 さる方にいただいたシャープペンシル。PILOT製で、なにやら仰々しい金文字が入っております。こんなものいただいても大丈夫なのか?なんて思いつつ、自分の祖父たちがもらったときにはこういうのはなかったなぁ、とも。下賜されたものなのか、それとも記念としてご自分でつくってあちこちに配られたものなのか。とにかく叙勲が決まると、本棚が一つ埋まるぐらいのパンフレットが送りつけられてきますからね。

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 午後になって到着したガマさん、カーボンさんに同行してもらって、実に7、8人で宮前駅前の岡文具店を訪ねました。おばあさんがやってらっしゃって、とにかくでかい男がたくさん店に入ってくるのでおびえていらっしゃる様子。鍵の掛かったガラスケースに何本かの萬年筆が入っていたのですが、それを見せてもらおうとしても、ケースの鍵を開ける仕草が明らかに警戒している様子でした。まぁ、無理もありません。見知らぬオッサンや兄ちゃんがたくさんやってきて、古い萬年筆探してます、なんて、明らかに変ですもんね。

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 カーボン先生が棚の中から見つけたのがこちらのシャープペンシル。写真の写し方がどうこうより、とにかく現物が汚いのです。どこにあったんなよぉ、こんなもん、と和歌山弁で言いつつ、値札をチェックして「300円」とのこと。もう一つ、マットブラック軸のセーラー・トライデントもケースの中にあったのですが、こちらは5000円のシールが貼られていましたのでパスしました。

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 0.5ミリ芯を使うごくごく普通のシャープペンシル。軸の半分、黒いところは樹脂で、銀色のところはアルミでしょうか。当たり前ですが、ノックすると普通に芯が出てきます。問題なく動作しておりますね。

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 東京にあった(ある?)MITSUKANというメーカーのものらしいですね。アルファベットのKの字の一部を、Rのようにしてあるのがこだわりのようです。検索するとネット上でもそこそこ出てきますので、最盛期には結構な数の筆記具を生産していたのではないでしょうか。

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 こちら、大阪のオバチャンが持ってきてくださったシャープペンシル。普通のガリガリ君は家に在庫がありましたが、リッチの白銀ミルクっていうのはまだ店頭でも見たことがありません。そういえば、幻のコーンポタージュ味、まだ復活しませんねぇ。

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 こういうチャームの付いたペンシルで書いている生徒をよく見ますけれど、このガリガリ君シャープぐらいでかいのが付いていると、あるいは邪魔になるのかもしれませんね。まぁこういうものは見た目勝負ですから、実用性を云々するのは本筋ではないのかもしれません。

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 もう開かれないかもしれない和歌山大会ですが、個人的にはいろいろと収穫のある大会でした。次は是非、十津川村で奈良大会開催、ですか。

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 飼い主が帰ってきたので全身で喜びを表している「ちち(仮名)」さん。甘えてくれております。浅野位うちに家を出て行った飼い主が深夜になってのご帰館ですから、それはそれは大変な喜びようでした。ここで彼女に覆い被さるようにして、彼女の腰の辺りを掻き掻きしてあげると、本当に気持ちよさそうな、うっとりした顔でじっとしておりますが、しばらくするとまた甘噛みの始まりです。

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 あいにくの雨模様でしたが、調整師wavioさん、座敷ケロリン様と順番にピックアップして、灰色の世界に閉じ込められたかのような雨の高速道路を走って関西空港で総長ならびに教授と合流。WAGNER関西地区大会の会場である和歌山ビッグ愛の駐車場には、なぜか名古屋方面から名阪国道を疾走して来たとおぼしき車が止まっておりましたので、早速マーキング。ま、残念ながら雨で流れてしまいましたけれども・・・・・。

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 公共施設の会議室っていうのは、本当にどこでもここでも同じように殺風景ですね。あんたは教室かぃっ、とツッコミを入れたくなるような造りです。けれども、ここ和歌山ビッグ愛の最上階12階にあるカフェ・ステラマリスのカレーが予想以上においしかったのは結構な収穫でありました。このカレーだけ食べにここへ来るか、と言われたらNoですけれど、和歌山ラーメンに期待して街に繰り出した皆さんが軒並み撃沈だったことを思えば上々の成果でした。

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 ガランとしないようにと狭い目の会場を確保していた大いたのですが、予想に反して大盛況、地元の方、あるいは近隣の街から初参加の方、そしていつもの関西メンバーとで、大いに盛り上がりました。今回の参加者でおそらくは最年長だろう、と自らおっしゃっていた方は、調整してもらうことでこんなに変わるんならば・・・・・と持ち込まれたすべてのペンを次から次へと調整依頼されていました。持ち込まなかったものは次回以降の関西大会で、ということでしたので、またお会いできるはずです。

 参加者が多く大きく、あまりに大きな質量で空間に歪みが生じるんではないか、なんていう危惧もありましたが、Tさんが機材を持ち込んで振る舞ってくださった珈琲や、Yさんが差し入れてくださった日本酒などで余計に質量が大きくなっただけでした。

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 「満を持して」師匠が持ち込まれた手回し充電器ですが、iPhoneとは電気特性が合わず、うまく充電できないということで下賜されました。我が家は災害への備えを全くといってよいほどしておりませんので、懐中電灯も付いた手回しUSB充電器は大いに頼りになる存在です。あとはこいつにiPhoneや携帯電話へのUSB充電器充電ケーブルをつないで、どの機種なら充電できるのか、確認しておけば完璧です。

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 このところ毎回、2次会で師匠の前に置かれた皿の食べ物すら同化してしまい、師匠に「抵抗は無意味だ!」と思わせてしまうという、恐るべき生命体M氏が持ち込まれた、「変なモン」です。基板をフィンランドの国土の形に切り出したもので、裏側にはマグネットが付いています。

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 いや、実に変なモンですね。けれどもそそります。萌えてしまいます。他にもいくつか、変なモンを持ち込まれていた生命体M氏ですが、紹介できないものもありますし、筆記具系に関しては明日以降に紹介したいと思います。

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 先日、九州方面へ行ってこられた某調整師さんからいただいた、くまモンのおみくじ型ストラップ。いや、おみくじ型のくまモンストラップでしょうか。どっちなのか考え始めると、夜も寝られなくなってしまいますので、考えないことにして、屁こいて寝ることにいたします。なにせ、私の職場では42人の職員中11人がインフルエンザ様の症状を呈していて、3連休が明けても職場に出てこられる職員が何人いるのかわからないような状態ですから、しっかり寝て体力を回復しませんと、ね。

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 気持ちよさそうです。かゆいところを後ろ脚でガッガッガッと、思い切りよく掻いている「くま(仮名)」さん。飼い主は冬でなくても年がら年中乾燥肌であっちもこっちもかゆいかゆいとやっているので、一年中いつでもシャツに血液シミを作っては妻に叱られております。この飼い主にしてこの犬あり、でしょうか。

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 この先数年はこんな事できません、と声高らかに宣言してしまっている、週刊アスキーのおまけ。PC系の雑誌といったら申し訳ないけれども提灯記事のオンパレードで、そんなもの見て真に受けてPCやらパーツやら買ってた日には惨めで不幸なPC生活を送ることになってしまいますが、話の種にと買ってみました。見事、出版元の思惑にはまっております。

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 こんな立派な分厚いのが、薄っぺらい雑誌に挟まって平積みされておりました。分売不可としっかり書かれていますけれど、ホントはこれだけ売って欲しいところです。ネタと割り切って、んなアホな、と突っ込みつつ読むのがこの雑誌の使い途だと思っているので、記事なんぞハナから読む気もありません。大昔は ASCII という文字が光り輝いて見えていたものですが、はかないものですねぇ。個人的には、時折出てきた別冊の Ah! Ski ってのが大好きでしたけれど。

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 まるで顔に見える、と一部では評判になっているそうですが、人間というのはありとあらゆるものに顔を見いだす生き物なのだそうですから、顔に見えるのはある意味当然のことなのでしょう。左右のクリックボタンに、スクロールホイールが目と鼻に見えるのは何の不思議もありません。問題は使いやすいかどうかです。

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 人差し指に付けて使うのが基本ですけれど、中指につけて使うのもアリ、なんだそうです。職場でいちばん綺麗に立ちたいピングをしていた同僚を捕まえて、これを装着して貰ったところ、さほどの違和感もなく、重くもなく、まぁまぁ使えるんじゃないだろうか、という感想でした。ただ惜しむらくは、赤色レーザーを使った光学マウスであることで、けっこう光を当てる場所を選びます。うまく反応してくれるような所を常に意識して狙わなければ、マウスカーソルがスムーズに動きません。

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 マウスを装着してタイピングしているイメージ。この状態でも、キーボードの材質や色がうまく合っていれば、しっかりとマウスカーソルが動きます。なので、指をヒョイッと上の方に動かせば、画面上部に表示させたツールバーにマウスカーソルが走ります。コツを掴むと、思った以上にスムーズな操作が可能です。

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 で、ボタンをクリックしたり、こうやってスクロールをさせたりできるわけです。キーボードから手を離してマウスを握る必要がないので、実際に時間短縮になるかどうかは別として、面倒だなぁ、というストレスからはある程度解放されそうです。

 でも、本当はキーボードでもなく、マウスでもなく、「コンピュータ、ケロリンの現在位置は?」なんて話すとこれまた音声で答えてくれる、っていうのがいいですね。そうなると、胸に付けたコミュニケータをポンッ、と叩くだけで良いのですから楽なものですが、はたして、そんなことは実現するのでしょうか。

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 とっても賢そうな表情でこちらを見ている「ちち(仮名)」さん。長女が相手だと、こんな風にバッチリとレンズの方を見て写真に収まってくれるのです。犬たちにとっての私は、飼い主なんてものではなくて、ほとんど家にいなくて、たまに家に「来る」と遊んでくれるおもろいオッサン、というだけの存在なのかもしれません。

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 連続して撮られた次のコマ。ほんの少しカメラが動いていて、耳の上の方が切れています。同時に、犬の方も少しだけ首を動かしています。たったそれだけのことですけれど、全然表情が違っています。2枚目の写真のような表情で、耳が切れていなくて、しかもお目々がケージの柵にかかっていなければなぁ、なんて思ってしまいますが、そんなのが撮れていればいたで、面白くない、とボツにしてしまうものなのかもしれません。

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 先日の名古屋大会でソリトンさんから譲っていただいたLAMYのアルスター。 職員室で真向かいに座っている同僚にプレゼントしよう、と思ってのことでしたが、その理由の一つがこの軸色でした。iPhoneのバンパーを見てもわかるように、同僚は蛍光グリーン系が好きなようでしたのでこの色をチョイス。もうひとつ、この同僚はとっても字を書くのが上手なのです。いつも、「ちょっと萬年筆貸してね。」と持って行くのですが、あぁこの人に使われているならペンも幸せだろう、というすばらしい字を書きます。

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 見た目はとっても厳つい体育教師なのだけれど、本当に、毛筆を扱うような感じで繊細にペンを操ります。でも考えてみれば、運動能力の高い人だからこそ、手先の感覚も繊細で、コントロールもよく効くのでしょうね。自動車の運転をさせてもとってもお上手で、私などは乗せて貰うたびに自分の運転との激しい差を感じて落ち込んでしまいます。

 私は教習費用が安いということから、開業したばかりの認可前の教習所に通ったのですが、入所時に行われた運転適性検査の結果が悪く、「あなたは何人殺すかわからないから運転しない方が良い。入学金返すから退所してくれないか。」と言われたほどで、おそらくは世界で2番目に運転がへたくそな人です。余談ながら、私自身より確実に運転が下手だと思える人(もと同僚)に出会ったときは驚愕しました。そして恐ろしいことに、その人は今、妻の同僚で、毎朝私の自宅の前を通って通勤しており、時には私の妻を自宅まで送ってくれたりもします。怖いことです。背筋が凍り付いて永久凍土になってしまいそうです。

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 私がすでに使っているLAMYサファリとの違いをすぐに感じ取った敏感な同僚でしたが、半日ほど放置しておいたら良い具合にペン芯が潤ったようで、Bニブということもあってご本人も満足できる書き味になったようです。この辺がLAMYの凄いところですね。ソリトンさんに譲っていただく際、どれがいいですかぁ、なんていいながら適当に選んだペン先を、これまた適当にサクッと差し込んだだけなのに、ペン先には段差などなく、嫌な引っかかりを感じることもありません。金属軸ということもあって、サファリと比べてやや重めで同僚の手にもなじむようです。知らない人には同じペンに見えるのかもしれませんが、やはりおっちゃんには、サファリよりアルスターですね。

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 例によって、これでもかというほどに写真を撮らせてくれない「くま(仮名)」さん。今日はとっても寒い1日で、この記事もかじかむ指に息を吹きかけながら打っているような状態です。先週木曜日に亡くなった神戸六甲アイランドの名店「ル・ボナー」の鞄職人犬、チャーのお悔やみをと、お店にお邪魔したのですが、あまりに寒いので電車で行くことをあきらめて横着にもクルマでの往復。でも、私は一人で車に乗るときは暖房を入れないので、結局は寒いことに変わりはないのでした。

 

 お元気そうなボンジョルノ松本氏の姿にまずは安心。今日は遅い時間にお邪魔したのでハミさんとはお会いすることが出来ませんでしたが、むしろその方が良かったのかも知れません。工房と店舗スペースとの間に置かれた「仕切り」が、その役目を終えて開かれたままになっているのをみて、あらためて寂しさがこみ上げてきました。元気だった頃のチャーは、重しの置かれたこの仕切りをグイグイと押しのけて外に出てきていたものでした。

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 革職人のお店にお邪魔したから、というわけでもないのですが、今日はこちら、セーラーの革巻き萬年筆です。細身の軸とキャップにマルーンの革が巻かれています。リングやクリップの金色もほどよく派手で、なおかつほどよく渋くていい感じです。太め、重ためのペンが好きな私ですが、じっくりと小さめの文字を書き込んでいくようなときにはやはりこのぐらいのペンが適しているように思います。

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 最近はいろんなところで合理化が進んでいて、カラフルな軸を持つ萬年筆であっても首軸、セーラーでいうところの大先だけは全部黒い樹脂で出来ている、というのがほとんどですが、このペンはさすが昔のものだけあって、首軸もしっかりとマルーンです。製造技術が進んだ今の時代なら、むしろこういう作り分けもやりやすくなっているように思うのですが、萬年筆自体があまり儲からない商品だからなのか、これも仕方のないことなのかもしれません。

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 輝く18Kの刻印。このタイプのペンは、その入り組んだ首軸の形ゆえ、古くなってくると割れが生じて使えなくなることも多いようです。実際、このタイプのもので首軸の先が割れて使い物にならない、というペンを何本も見てきました。可哀想にそういったペンはペン先を抜き取られ、捨てられてしまうのです。その点、この個体は比較的綺麗で、しっかりしていて、まだまだ活躍してくれそうです。

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 写真ではうまく写し取れなかったので、スキャナで取り込んでみました。Sailorの刻印はわかるとして、その右、首軸に埋もれるようになっているのは何でしょうか。60、というのは読み取れますが、そのまだ右にも何か刻印されているようです。このあたりは、また研究会に持ち込んで詳しい方に教えていただくしかなさそうです。

 風邪をひいたら治るまで14日ほどかかるけれど、お医者にかかればたった2週間で治る、とはよく言われるところ。今週末には和歌山大会もあることですし、少し風邪気味でもありますので、こじらせないように養生しなければいけません。寒いし、さみしいし、今日はさっさと寝ることにします。皆様も十分ご自愛ください。

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 学期末になりますと、さまざまな書類の締め切りに追われて四苦八苦している同僚の姿を目にすることが多くなります。などと偉そうに書いてはいますが、締め切りに追われまくることでは私こそが本家本元なので、人のことを笑えません。「ちち(仮名)」さんのように、薄目を開けながら「あぁ、起きなくっちゃ。でも、眠い!」なんて毎日を繰り返しています。ここでスパッと起きられるならば、仕事もある程度は片付くのでしょうけれど、私の場合、そんな芸当は死ぬまでできないままでしょう。

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 映画「グレムリン」へのオマージュ。ギズモの背中からたくさんのモグワイが顔をのぞかせています。水をかけると分裂・増殖するモグワイ。さらには12時を過ぎてから食べ物を与えると凶悪な「グレムリン」へと変身してしまいます。呑むと別人になってしまう同僚に付けられたあだ名が「グレムリン」で、それをおもしろがってこんなものまで用意してしまう私はホンマモンのヘンタイです。ご本人に喜んでいただいた後で、これまた可愛いと嬌声を上げていた同僚へのクリスマスプレゼントにいたしました。

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 職員室前廊下にある、外へと出られる引き戸の鴨居。同僚が一生懸命に、掌の中にいる小さな生き物を助けようとしています。かつてこの場所に両面テープを使ってポスターが貼られていたのですが、それを剥がした後、残されたままになっていた粘着部分にイエコウモリが捕らわれてしまったのです。校舎内でコウモリを見かけるのは珍しいことではなく、この日も朝からここにいるのを誰もが目にしていたのですが、夜になって、これは動かないのではなくて動けないのだ、ということに気づいた人からのSOSで、この救出劇となりました。

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 災難に遭っている人を写したドキュメンタリー番組などを見ていて、「おぃ、写してるんやったら助けたれよ!」とか突っ込みを入れてしまうことが良くありますが、このときの私がまさにそれ。わ、その手邪魔、とか思いながら、貼り付いてしまったコウモリをなんとか「剥がして」やろうと努力する同僚の手元をパシャパシャ。実に気楽なオッサンです。写真の右手の辺りにぺったりと貼り付いていたコウモリですが、この時点では体の大部分が解放されて、鴨居の縁に前脚をかけて何とか逃れようとしています。ずり落ちてしまうと、せっかく剥がした体が再び粘着物に捕らわれてしまうので、片方の手でコウモリを支えつつ、もう一方の手で後ろ脚を剥がすという、何とも困難な作業を不安定な台の上に乗ってやっているのです。

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 とっても細い後ろ脚だけが粘着テープに捕らわれているので、無理に剥がそうとすると脚がちぎれてしまいそうで、やっている方も見ている方も気が気ではありません。最後は、とりあえず粘着テープごと土台から剥がそうとしているときに、「おぉい、痛いやんけ!」ってな感じでこちらを向いてチーチーと鳴いているコウモリさん。そりゃ痛いでしょう。でも、こう少し頑張ってね、と、その場に居合わせた皆がコウモリに感情移入しまくりでした。

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 無事、救出。コウモリは決して綺麗なものではありませんし、噛まれるかもしれない、なんてことも考えず必死で救出作業にあたってくれた同僚は実に立派です。粘着テープに強く貼り付いていた部分は体毛が抜け落ちて実に惨めな姿になっておりましたが、何とか救出されたコウモリさん、この時点では動こうともしません。一日、冷たいアルミサッシに貼り付いていたので、人の手の上に乗っているのがあるいは気持ちよかったのかもしれません。

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 そのあと、屋外に出して安全そうな場所に安置。アップで見るとなかなか愛らしい顔をしております。しばらくここでじっとしていたようですが、1時間ほどの間にどこかへ行ってしまいました。辺りをしっかり見ても落ちてはいませんでしたので、おそらくどこかへ飛んでいったのでしょう。今夜もまた、夜の学校で餌を求めて元気に飛び回ってくれていることを信じたいですね。

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 小春日和ともいうべき柔らかな日差しの中で、鬼に金棒のクッションをなめ回す「くま(仮名)」さん。平日のこんな時間に彼女の写真を撮れたのは何故かというと、お休みをいただいたからです。今日は「春日若宮おん祭」の中心行事の一つ、「お渡り」の日なので、市内の学校はすべて午前中で授業を切り上げます。大和一国をあげての祭である「おん祭」を生徒が見学できるように、ということなのです。

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 お祭の人混みの中へ行きなさい、と生徒に言うわけですから、当然教員も巡視に出るのですが、私はほぼ毎年3年生の担当でしたので、ながいことこのお祭とは無縁でした。どういうお祭なのか、見所はどの辺か、もしトラブルになったらどうするか、校内放送を使って全校生徒にアドリブで説明したら、お休みを貰って帰宅し、次男にお昼ご飯を食べさせてから一緒にお祭見学に出発です。

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 奈良県庁前を正午に出発した時代行列は、近鉄とJR、それぞれの奈良駅前を回ってから、奈良のメインストリートである三条通りを東進し、猿沢池畔の興福寺南大門跡を経て春日大社の一の鳥居をくぐり、春日若宮の神様が滞在されている「御旅所」へと向かうのです。写真は小学生による大名行列です。

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 籠とバス。時代を超えた乗り物の共演です。片側3~4車線の道路のうち、最も中央分離帯寄りの車線にバスなどを走らせて公共交通を維持しているのです。奈良県はクルマがないと生活できない地域も多く、バスで駅に出られないなどというのは致命的ですから、いかに大きなお祭といえどもバスを完全に止めてしまうわけにはいかないのです。

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 興福寺前、通称五十二段といわれる階段から望む猿沢池。池の周りにはびっしりと露店が建ち並び、平日というのにこの人出です。県庁前を出発した行列は、JR奈良駅まで西に進み、そこから東に折り返すような形でここまで来ます。行列に参加している皆さんにとっては、ちょうどスタート地点辺りまで戻ってきた感じになります。春日大社参道の一の鳥居はもう目の前で、それをくぐった先にある影向(ようごう)の松の前で、さまざまな神事が行われます。

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 伝統と格式を誇る料理旅館、菊水楼では、名物のっぺ汁を販売中。こんな文字を書くとは知りませんでしたが、お餅は入っておりません。野菜を炊き込んだ汁なので、いかにお手頃価格とはいえ、好き嫌いが激しくて野菜嫌いな私には手が出せません。

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 これも奈良の名物であるお粥と組み合わされたのっぺ汁。右下の赤いお椀です。春日大社参道に入ってから、こんな料理を提供しているお店がありました。これで確か1500円でしたでしょうか。昔の人にとっては、これがご馳走だったのですね。

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 こちらが御旅所。17日午前0時に若宮から出てこられた神様は、24時間ここに滞在されます。神様の前でさまざまな芸能が披露されますが、それらが芝生の上で行われることから、「芝居」の語源になったという説もあります。また、大和四座の一つ、金春座の金春太夫がのりとを読み上げ終えるまで、「埒」という紙が解かれず、皆が中には入れないことから、「埒があかない」の語源であるという説などもあって、さすがは1136年から続く、大和一国をあげてのお祭だけのことはあります。

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 この御旅所、どこにあるのかといいますと春日大社の参道脇で、写真の奥は奈良国立博物館の新館、すなわち正倉院展が開かれる建物で、写真の右手、東隣には、かつて国立奈良文化財研究所春日野庁舎であった、重要文化財にも指定されている建物があります。いわば奈良のど真ん中なのです。

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 右のトラックは馬を輸送するためのもの。競馬や流鏑馬なども行われますので、何頭もの馬が来ておりました。この時点で午後2時半過ぎ。すでにかなり空が暗くなってきていて、雨が降ることが予想されたのでここで退散することにいたしました。

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 帰途、バス停で待つあいだにおさえた1枚。人によってはトラウマがよみがえる1枚かもしれません。奈良公園の鹿は人間のことを餌を運んでくる生き物ぐらいにしか思っていないかのようです。このあたりが、いわゆる飛火野といわれるあたりになります。奥の方には高円山があり、そこには日本最大級の大文字があります。年末のとても忙しい時期ではありますが、来年は奈良でおん祭を見る、というのはいかがでしょうか。

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 おぉい、おぉいと呼ぶのですが、カメラの方を見ようとはしない「ちち(仮名)」さん。正面を向いた一瞬を狙ったものは、ことごとくブレたり流れたりピントが来ていなかったりとさんざんなデキで、こんな1枚でもその中では一番マシなものでした。

 真っ白な紙の上で好きなようにペンを走らせる。綺麗な字が書けるわけでもなく、絵心どころか幼稚園児でももうちょっとマシな絵を描くだろうという程度の「インク痕」しか残せない私ですが、なぜか萬年筆を握ってのいたずら書きは大好きです。

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 今日は紙の記念日。1875(明治8)年の今日、澁澤榮一が大蔵省紙幣寮から民間企業へと独立させた東京・王子の抄紙工場で営業運転が開始されたのを記念して、ということだそうです。地名からもわかるように、これって王子製紙の前身ということですね。

 書き心地に優れる紙、ということでは、いまだにその気持ちよさが私の体に染みついて離れない紙、というのが存在します。サトウキビの絞りかすを原料として作られた「バガス」という紙で、それ自体はトイレットペーパーなどいろいろなところで用いられているのですが、そいつを高級な製本ノート用の紙として使おう、という酔狂な試みがかつてあったのです。

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 こちらはPen and Message.さんのWebページから拝借した画像で、ここに写っているものは2代目、これもオリヂナルの萬年筆に最適な紙を使用した上製本ノートです。これの初代というのが、もう夢心地になるようなバガス紙を使ったものでした。ベージュの表紙と紺の表紙、2種類あるのを2種類ともに妻に「誕生日プレゼント」ということで買って貰って、結局しまい込んで使っていないのです。多分あそこにある、というのはわかっているのですが、取り出すのが難儀な場所なのであきらめました。文字通りの永久保存版になりそうなノートです。そういえば、そのノートを買う前に「こんな紙なんですよ」と試筆させていただいたペラのバガス紙は、いろいろ訳のわからない文字やら模様を描きまくって、それでも捨てられずにどこかに残してあるはずです。

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 これはどこで手に入れたものか、とにかく、私の身の周りにある萬年筆がらみの紙の中では一番紙質が劣るものであることは確かです。百貨店の萬年筆売り場でカウンターに置いてあるような、メーカーのロゴが入った試筆紙は、試し書きをして捨ててしまうのがはばかられるような上等な紙ですけれど、それらに比べるとずっとずっと「普通の紙」です。

 

 実際、あまり具合の良くない萬年筆でこの紙に何かを書きますと、切り割りに繊維が入り込むのが目に見えます。写真のプラチナは余裕のペン芯性能でどんどんインクを送り出しますので、その潤滑性に助けられて特に問題を感じることなく書けました。安い紙にこそ上等なペン。不出来なペンで悪い紙に書くのは最悪です。

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 このロゴを入れるために貴重な20文字分を潰したというWAGNERの原稿用紙。その筋ではよく知られた相馬屋さん謹製の逸品です。金魚の柄なので通称「関西バージョン」と言われるものですね。こいつを地方の会員さんの元に送り届けるために、4月のペントレ会場でレターパックに詰める作業をお手伝いしましたが、そのとき、レターパックの封緘部の剥離紙で爪と指の先を何度も突いて痛い思いをしたのも良い思い出です。

 あれからもう半年たつわけですが、ペントレではきちんと物欲をコントロールしてたいしたものを買わずに会場を出ることが出来たので、それなら年末大バザールをのぞきに行っても大丈夫かな、などとも思いますが、その日は銀座あたりの誘惑に満ちたお店が軒並み開いてる日なので、むしろそちらの方が危険かも知れません。

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 判読できる限界まで速く動かして書いてみたら、ミミズでももうちょっとまっすぐに這うだろうというようなインクの痕跡ができました。もはや、文字と言える代物ではありません。文字には人柄が出る、だから綺麗な字を書きなさい、とさんざん言われて育ちましたが、結局、ろくでもない人柄の大人に育ったことがこのインクの痕跡からわかります。黒板に書く文字もひどいものですけれど、何とか読めるようには努力して書いております。

 結局、万年筆で書く文字が一番ダメダメ、というのが情けないところですね。その原因のひとつがサササッと慌てて書いてしまうこと。手の性能が悪いのですから、飛ばすとボロが出るのはクルマの運転と同じです。サラサラっと書く、という幻想を捨てて、じっくり、ゆっくり、萬年筆のペン先がわずかにしなるのを感じ取りながら書く、というのが良さそうです。そうでなければ萬年筆が気の毒ですし、何より、訳のわからないインクの痕跡をにじりつけられる紙が可哀想です。

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 鬼に金棒、のクッションを抱きかかえるように敷いて眠る「くま(仮名)」さん。目が開いているように見えますけれど、これでもしっかり寝ているのだそうです。はっきりと目をつぶっている、開いているというのがわかると生きていく上で困ることもあるので、動物の目というのはそう見えるようにデザインされているのだ、という話を聞いたことがありますが、なるほどなぁと納得できる1枚です。

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 撮れたつもりがこんな眠たい写真になってしまいましたが、ここに写っている暮らしの学校だいだらぼっちというのは、以前もWAGNER中部地区大会が開かれたときに一緒だったような記憶があります。 こういうところに我が子を参加させたら、家でいるよりもよほどまともな人間になる可能性があるなぁ、などと思いつつ、さて、もし自分が子供の立場で、参加させられそうになったらどう思うだろうか、ということを考えてしまいます。何事も、いきなりとか今になってとかいうのは難しいものですね。

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 名古屋での開催なのに、えっ、こんな人が来てる、というサプライズもあった本日の研究会。あるいはまた、名古屋での研究会に来て不思議はない人なのに、みんなに驚かれていた人(いや、人ではなくてあくま?)も来られて、結局参加者の数は40人を超えたようです。今日は中学生や高校生も参加していましたが、おぢさんたちにいじられながらも楽しんでくれていたように思います。

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 こういうペンは持ってません、とBlogで書きますと、(だから、欲しいんですよねぇ)と書いているのと同じ印象を与えてしまうようです。いや、アンタ、完全にそれ、そのつもりで書いてるでしょ、というツッコミもありそうですが、会場の一角、さる方のブースにはこんなペンが置かれていました。オークションなんかで見かけると、なかなか可愛くないお値段にまでつり上がることの多いこのペン。それ故に持っていなかったのですが、ようやく手に入れることが出来ました。

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 旧タイプのカスタムカエデと一緒やんか、などと言ってはいけません。旧タイプのカスタムカエデはバネカツラを使った、ショートタイプの萬年筆などと同じようなスゥ~ッと収まるキャップですけれど、こちらは落とし込み嵌合ですのでパチンと気持ちよくしまります。この個体はその辺の感触もしっかりしていて、何度も何度も、意味もなくパチンパチンとやってしまいます。よい子はそういうことをしてはいけませんので、念のため。

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 旧タイプカスタムのペン先も好きですし、現行品カエデのペン先は一番好きなもののひとつですが、この男っぽい感じのペン先、これも大好きなのです。PILOTはたくさん手元にありますけれど、このタイプのペン先を持つものはほとんどありません。これはこれで、しっかりと堅くて、カッチリした字を書きたいときなどは重宝します。気持ちの良さではヘロヘロなペン先かも知れませんが、それを活かすには毛筆でもきちんとした字を書けるぐらいの手が必要ですね。そう考えると、私には堅いペン先が合っているのかも知れません。

 明日は投票に行って、週が明けると2学期最後の1週間。来週は和歌山、そして名古屋と連チャンで萬年筆な集まりです。年末の忙しい時期に遊び歩いてると、しまいにシバかれそうで怖いのですが・・・・・。

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 色あいが美しいので、ついつい撮りすぎてしまう「ちち(仮名)」さんと彼女に食われるクッキーモンスターの図。セサミストリートの中では、クッキーを食べ始めると訳がわからなくなる、ホントに無茶苦茶なキャラクターのクッキーモンスターですが、まさか遠い東の島国で柴犬にかじりまくられるとは思いもよらなかったことでしょう。何にせよ、犬が前脚で何かを抱え込む姿というのは実に可愛らしいものです。

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 プラチナ・チェリーです。ショートタイプで、見た目は木軸です。チェリーというぐらいですからサクラの木なのでしょうか。メーカーの紹介では、「木目をいかした手作り万年筆(木軸)」となっています。こうしてキャップを閉じた状態ではりっぱな木製万年筆という感じがしますが、なにぶんショートタイプですので、使用時には大きく違った見た目になります。

 ショートタイプの場合、首軸というべき部分が長いですし、使用時にはお尻の方、木製の部分がキャップの中に隠れてしまいます。筆記時の姿はペン先側半分が黒い樹脂、後ろの方半分が木目をいかした部分、ということになります。

 

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 年明けには生徒たちがさまざまな事業所にお邪魔して「仕事」を体験するという職業体験学習が控えていますので、今週はその準備と成績関係の書類作成とが重なって忙しい毎日でした。ようやく週末という今日の夕刻、さる事業所から連絡が入りました。急に店舗改装工事の予定が入ってしまったので生徒を受け入れることが出来なくなった、というお話。そうなると、その事業所で体験学習をさせていただく予定の生徒に、別の事業所を探してやらなくてはいけません。実に難儀な、ツイてない話です。

 いつまでもガックリしているわけにも行きませんので、ダメ元であちこちの事業所にお願いしてみるしかないと腹をくくって電話をかけた1軒目で、あっさりOKをいただいて、ありがたい中にもいささか拍子抜け。しかも、もともとお願いしていた事業所よりも交通の便が良いというおまけ付きで、これぞまさしく、ツイている、としか言いようのない出来事でした。

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 夜になってからは通知票を作成する作業に取りかかって、手慣れた作業ゆえ30分ほどで600人分の通知票が完成。ところが、ちょっと気になるところがあって、よくよく確認してみると一部の通知票に不具合があります。せっかく終わったと思ったのに、ツイてないなぁ、と腐りながらなんとか修正作業を終えたのですが、考えてみれば、この段階で間違いに気づいたのはとってもラッキーなことです。生徒に「ハイ」と手渡したものが間違っているとなると、学校に対する信頼が失われかねませんし、当然ながら慌てて修正に追われる羽目にもなります。そう考えると、やっぱりツイてたというべきなんでしょうね。

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 このBlogの記事を書いている今も、念のためにいったん保存、とやってから上の写真を挿入したのですが、案の定、というべきか、変なところに写真が入って記事がぐちゃぐちゃになってしまい、入力済みの記事の大部分がどこかへ飛んで行ってしまいました。ツイてませんけど、直前に保存してあるところまでは戻れます。記事が飛んでしまうようなことですら、おぉ、今日はツイているなぁ、と思わせてくれるタイミングで起こるなんて、じつにツイてます。

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 キャップをよく見ると、まぁるい模様が・・・・・って、これは値段を書いたシールが貼ってあったあとでしょう。この写真では「変な模様なのかな」と思い込もうとすることも無理ではなさそうです。シールがついていないので模様がついているように見えるのです。これこそまさに、ついてないけどついている、ってことですね。

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 長女が撮ってくれた1枚。餌鉢をなめ回している「くま(仮名)」さんですが、ちょっと変な感じです。習性とは恐ろしいもので、生まれてこの方、散歩に行くときなどを除いてはずっと屋内で暮らしている彼女なのに、とりあえず今食べない餌は「埋めて」おこうとします。ケージの中に土はありませんから、布団代わりにしている敷物を鼻先で動かして、餌鉢を覆うのですが、それがまた、穴に入れた食べ物に土をかぶせる仕草そのものなのです。で、お腹がすいてきたところで、敷物に開いた穴に鼻先を突っ込んで残った餌を食べる、というわけです。

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 今月のちょこちょこはたいへん気に入りました。まずはこの、りんごのお名前スタンプ。赤いスタンプ台を使えばこんな風に捺されるので、丸く開いた部分に自分の名前を書き入れてお名前スタンプにしましょう、というもの。女の人が使うことが多いでしょうから、みよこ、とか、はなこ、とか書いて使うのがよいでしょう。そうやって日頃から下の名前を宣伝しておけば、朝の4時に叩き起こされて「下の名前は何ですか?」と訊かれることを防げます。

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 こちらは、おすましポケット。名刺より一廻り大きなサイズで、小物を入れておくのに使うのでしょう。切手と消印風の図柄でおすまし、なんでしょうか。おすましってことはおしゃれにも通じると思うのですが、おしゃれは見えないところに気を遣わなくては・・・・・なんてこともよく言われます。

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 ふだん見えない裏側は、こんなにシンプルで潔いデザインでした。前面に気合い入れすぎて、うしろまでは予算回らなかったのでしょうかね。逆に言うと、この白い面をキャンバスに見立てて自由に絵を描くのもいいかもしれません。

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 某師匠からの情報で手に入れたムック本。粗忽者でものを大切に使うことが出来ず、辞書にはおしゃれという言葉がない私ですが、なぜかこういう類の本が好きです。玄人たちがじっくり選び使い続ける自慢のアイテム、ですが、この玄人さんの中に、自由に絵を描いている人が混じっていました。

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 萬年筆画家、ですか。いい職業です。数年前、フェンテの集いに参加した際、古山画伯の著書にサインをしていただいたことがありますが、まぁとんでもない形のペン先がついた見たこともない萬年筆でガハハハハとサインしてくださったことが強烈に印象に残っております。数年前のことを思うと、比較的萬年筆に脚光が当たるようになってきた昨今ですが、それもまた、古山画伯の努力のたまものであると思います。

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 ホントにこの出版社はヘンタイ向けの本を良く出しますね。別冊Lightningってことは本誌があるんでしょうけれど、そういう雑誌を見た記憶がありません。ということはおそらく、男性向けファッション誌とかそういう類のものなのでしょう。今年もあと2週間。この2週間であと数㎏体重を落とせれば、夢の60㎏台突入です。年内に目標達成できたら、記念に1本、何か買おうかな・・・・・と思いつつも、特にこれといって欲しい萬年筆がないんですね。

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 話がそれましたが、今回のちょこちょこで一番のお気に入りがこちら。「栗っぷ」です。これだけで十分です。あとはどうでもいいんですよ、あとは。

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 部屋の中は暖房が効いていますし、お気に入りの敷物はふわふわと温かいし、何の問題もないくつろぎのひとときを過ごしているように見える「ちち(仮名)」さん。実は、落ち着いているのではなくて、飼い主が帰宅したのを見て遊んでくれとわめき立てているところを一喝されて、これはいかんと低い姿勢をとったところなのです。慌てていたのと不本意なのとで、後ろ脚がだらしなく伸びてしまっております。

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 今日はバッテリーの日なのだそうです。守備位置を表す番号が、ピッチャーは1、キャッチャーは2ですから、12月12日が選ばれたということだそうで、電池関係の団体がその年最も優れていると認定したバッテリーに賞を贈るのだそうです。2本で一組なんていうしゃれたペンがないかなぁと探してみたのですが、整理整頓がいい加減なので見つけられませんでした。なので、とりあえず今日もまた、寒い日だから木軸、ということで。

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 一番上から、セーラーのプロフィット80、同じくセーラーのうめだ阪急ブライヤー、一昨日も登場したオマスのAM87、一番下が住友林業のノベルティとして作られたボルギニの鉄ペンです。並べてみると、鉄ペンであるボルギニが結構立派に見えます。それもそのはずで、キャップリングなどには925シルヴァーが使われているのです。

 オークションで競りに競って結局落とすことが出来ず、失意の内に参加したWAGNER神戸大会で某猫さんがお持ちなのを見て、あぁもっと頑張れば良かった、と思ったペンです。ちなみに競り合った相手が某猫さんだったというオチまでついておりましたが、縁というのは不思議なもので、数ヶ月後にたいして苦労もせずに落札できてしまいました。書き味もさほど良いものではありませんけれど、存在感は抜群です。

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 つい先日も、プロフィット80の薄いのと濃いのがそれぞれ安値でオークションに出ていて、しかもタイトルが「セーラー、ブラン&ゴールド」とかなんとか、とにかくどこにもブライヤーとか80周年とか書かれていませんでしたが、皆さんよくご存じで、最終的にはかなりの高額で落札されておりました。それでも、一般的な相場よりは相当に安かったので、これまた頑張れば良かったかとも思うものの、同じペンを何本も集めればそれだけ手にする人間が減るということですから、世のため人のため、良いペンができるだけ多くの人の手に渡るように譲るのも大切なことでしょう。こう考えると、物欲が抑制でき・・・・ますでしょうか。

 無理だとは思いますが、欲しい萬年筆を手に入れられるかどうかは縁次第であり、円次第でもあります。とくにこの円次第というのがなかなかに超えられません。私の勤務する県では、今年退職する人は退職金400万ほど削減、だそうで、この調子でいくと私が退職する頃には退職金という制度自体なくなっているかもしれませんね。選挙が近いですし、公務員を痛めつけるような政策を訴えればと飛躍的に票数が伸びるのですから、それも仕方のないことかもしれませんね。

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