普段から生成AIの情報を追い、自分でも使いながら情報発信をしているため、どのように情報収集をしているのかを聞かれることがあります。
情報収集手段はおそらく皆さんとそれほど変わらず、SNS・ブログ・YouTubeなどが中心ですが、情報収集する上で意識しているポイントをまとめておきます。
<この記事の著者>
大谷大 - Tech Team Journal
ウェブデザイナー/映像クリエイター/作曲家/ギタリスト/ブロガー/YouTuber
BGMや効果音を無料でダウンロードできるサービス「タダオト」を運営し、自らが作曲した楽曲を掲載。2023年に生成AIにハマり、さまざまな仕事でフル活用しながらそのノウハウをYouTubeやブログで情報発信している。
【目次】
人の意見を鵜呑みにしない
まず一番最初に意識していることは、人の意見を鵜呑みにしないことです。
特に生成AIの情報発信をしている人の中には、新しく仕入れた情報をただただベタ褒めする方も少なくないので、「〇〇を超えた!」という煽り文句を鵜呑みにせず、フラットに情報として受け取るようにしています。
また、SNSでよく見かけるこれらの情報は一次ソースではないことが多いので、リンクが貼ってあったり引用ポストである場合はその大元の情報を確認するようにしています。
生成AIに関する話題は一次ソースが海外の情報であることも多く、結局それを翻訳するとワンクッション入ってしまうのですが、僕は英語ができないためニュアンスの違いなどは諦めています。
複数の人の意見を確認する
人の意見を鵜呑みにはしないとは言いつつも、参考にはしたいため、一つの話題に対して複数の人が投稿している場合はなるべく多くの投稿に目を通すようにしています。
生成AI系インフルエンサー・生成AI開発者・生成AIユーザーなど、それぞれの意見を見ることは重要だと感じています。
そして、その複数の人が「毎回同じ複数の人」にならないようにすることも大切です。
自分の意見と近い人の情報ばかりを集めてしまう「エコーチェンバー現象」を避けるためにも、特定のSNSだけを見るのではなく、さまざまな情報収集手段を持っておくのがおすすめです。
フォローしている人を追うだけでなく、たまにキーワード検索で全く知らない人の情報に触れると新しい発見があります。
信頼できる人を見つけておく
生成AIの情報発信をしている人の中でも、信頼できる情報発信者はたくさんいます。
SNSであればリストで管理したり、YouTubeはチャンネル登録しておくなど、信頼できる情報発信者の投稿が目に止まりやすい仕組みづくりをしておくと良いと思います。
もちろん、信頼できると思っているその人の意見も鵜呑みにはしない方が良いのですが、何もかもを疑って見ているのも疲れてしまうので、情報を素直に受け取ってから自分なりに咀嚼するようにしています。
複数の人の意見を参考にしながら、信頼できる特定の人の意見も見ることができるとより良いと思います。
ChatGPTを活用して情報収集を時短する
情報ソースがSNSの投稿であればささっと目を通すことができますし、記事であっても数分で読めます。
問題は動画で、観るだけでもそこそこ時間がかかりますし、ちゃんと最後まで観た上で「思ってたのと違う」なんてことも多々あります。
最近ではChatGPTにYouTubeのURLを投げると要約してくれるようになったため、気になる動画は一度ChatGPTに要約してもらい、それを読んだ上で観るかどうかを判断するのも一つの手です。
Video TutorというGPTsを使うと、要約してくれた上で記事の執筆もしてくれるため、一度記事化してから文字で確認すると大枠を把握することができます。
とはいえ、要約から記事化となると2ステップ分の齟齬が生まれる可能性があります。人の意見だけでなくChatGPTの出力も鵜呑みにしないように注意してください。
あくまで動画を理解するためのサポートツールとして活用するのがおすすめです。
情報を拾うだけでなく自分で使うのが重要
僕が生成AIについての情報収集をする上で意識していることをまとめてきましたが、情報を受け取るだけでなく、自分で使うことが大切だと思っています。
自分で使ってみることで、生成AIに関する情報を発信している人との温度差が明確になり、本当にすごいと思ってすごいと言っているかどうかがわかるようになります。
また、生成AIの情報収集にフォーカスを絞って紹介してきましたが、もちろん他の分野の情報収集でも活用できる考え方ですので、普段の調べものに活用していただけたら幸いです。
(文:大谷大)
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