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「生成AI」サブスクで使うべきもの、使わなくていいもの


<この記事の著者>
大谷大 - Tech Team Journal

ウェブデザイナー/映像クリエイター/作曲家/ギタリスト/ブロガー/YouTuber

BGMや効果音を無料でダウンロードできるサービス「タダオト」を運営し、自らが作曲した楽曲を掲載。2023年に生成AIにハマり、さまざまな仕事でフル活用しながらそのノウハウをYouTubeやブログで情報発信している。



エンタメ系も含めて、サブスクにはそこそこの金額を支払っている中で、昨今話題の生成AI系サブスクもここ1年いろいろ使ってみました。

現在でも課金して愛用しているサービスもあれば、課金して使ってみたものの今は課金をやめたサービスもあります。

この記事執筆時点で僕が愛用しているサービスと、利用をやめてしまったサービス。それぞれの理由をまとめてみます。

【目次】

サブスクで使っている生成AI系サービス

まずは現在でも課金して愛用している生成AI系サービスです。

仕事のパートナーになってる「ChatGPT」

ChatGPTは月額20ドル支払う価値のある仕事のパートナーです。

openai.com

Webデザイナーの仕事をする際にはコーディングの手伝いをしてもらってます。

ライター業においては編集者として頼りにしていて、ゼロからのアイデア出しにも使いますし、文章の推敲をしてもらうこともあります。既存記事のタイトルをいくつか投げて関連記事を考えてもらうのも便利です。

後述しますが、MidjourneyのプロンプトもChatGPTに作ってもらってます。

GeminiやClaudeなどの類似サービスが出てきましたが、個人的には当面ChatGPT一強っていう印象です。

僕がChatGPTを使い慣れているのもありますし、ユーザー数が多いためChatGPTに関する情報を集めやすいという利点もあります。

サムネや動画の挿絵に「Midjourney」

画像生成AIはMidjourneyを主に使っています。

「Midjourney」

月額10ドルで商用利用が可能になり、月間200枚の画像を生成できます。

ChatGPTのDALL·E 3も便利なんですが、生成される画像の精度の高さはMidjourneyが圧倒的です。

写真のようなリアルな描写はMidjourney V6を、アニメ絵のようなイラストはniji・journeyを、という具合に生成モデルを使い分けています。

以前はMidjourney用のプロンプトを考えるのが難しかったんですが、ChatGPTのGPTsを使えば日本語を入力するだけであっという間にいい感じの画像を作成できます。

著作権フリーのBGMが作れる「Suno」

音楽生成AIをいろいろと触ってきた中で、Sunoで生成される楽曲のレベルがものすごく高いです。

suno.com

月額10ドルで月間250曲生成できます。

V3からインストゥルメンタルの楽曲が作れるようになり、ちょっとしたBGMを作るのであればSunoが最適です。

歌入りの楽曲も高いレベルで作ることができて、入力した歌詞の通りに歌ってくれますし、歌声もAIとは思えないクオリティの高さです。

有料プランだと商用利用ができるだけでなく、著作権も生成した人に移るため、楽曲の取り扱いが楽なのも嬉しいところです。

Sunoで作った楽曲をパートごとに音量調整できる「Moises」

Sunoで作った楽曲は、メロディーのセンスなどはすごく良いんですけど、ドラムがデカいなどのバランスが悪いこともあります。

moises.ai

そんな時のためにMoisesというパートの分離ができるAIサービスを活用しています。こちらは年額7,000円です。

YouTubeのバックにうっすら流れるBGMであればなんでもいいと思われるかもしれませんが、ドラムがうるさいのってかなり気になるんですよ。

喋りの邪魔になる可能性があるものはなるべく排除したいので、Sunoで作った楽曲のバランスが悪いと感じたらMoisesで音量調整をして聞き取りやすくしてます。

また、場合によってはエフェクトをかけた方がいい場合もあるので、Moisesで分離したオーディオファイルをダウンロードし、各パートのファイルをDAWソフトに並べて、エフェクトをかけたいトラックにだけ処理を施すこともあります。

デザイナーとして手放せない「Adobe CC」

生成AIが主目的ではないものの、Adobe CCも課金してます。

www.adobe.com

Adobe CCの月額は7,780円。異常に高騰してます。

デザイナーとしてPhotoshopとIllustratorが手放せず、動画制作にPremiere ProとAfter Effectsを使っていて、なかなか脱Adobeができません。

特にIllustratorとAfter Effectsは代用アプリがないんですよね。

とはいえ、PhotoshopとIllustratorに搭載された生成機能は便利すぎるので、これからどんどんと実践投入したいと思います。


課金してない生成AI系サービス

次に、課金して使ってみたものの現在は課金をやめてしまったサービスと、課金せずに無料版を使っているサービスについて紹介します。

アバターを喋らせる「Creative Reality Studio」

静止画と音声ファイルをアップロードすると音声に合わせてアバターを喋らせてくれるサービスであるCreative Reality Studioは数か月課金していろいろと実験してました。

www.d-id.com

可能性を感じたサービスでしたが、生成された動画の不自然さが強かったのと、思った以上に使い道がありませんでした。

技術としての面白みはありますし、顔出しはしたくないけど人に喋らせた動画コンテンツをやりたいという方にはハマるかもしれません。

美しい画像を生成できる「Lexica」

画像生成AIサービスは前述した通り、現在ではMidjourneyを主に使っており、それ以外のサービスは解約しました。

特にLexicaというサービスは、2023年1月頃は生成される画像の美しさが素晴らしくて半年間くらいは課金して愛用してました。

lexica.art

今振り返ってみると、精巧なCGっていう印象の仕上がりでしたが、当時はMidjourneyもまださほどクオリティが高くなかったので重宝してたんですよね。

画像生成AIはMidjourneyがオススメですが、無料で使いたい方にはLeonardo.Aiをオススメしてます。無料なのに商用利用可能なサービスはこの記事執筆現在でLeonardo.Aiくらいしか見当たりません。

動画生成AIサービス諸々

FlikiPikaRunwayなどの動画生成AIサービスはどれも試してみましたが、課金する段階まで行かずに使うのをやめてしまいました。

無料アカウントでいくつか動画を作っただけです。

現時点では実用レベルではないと感じてしまったのと、仮に実用レベルの動画を作成できてもどのサービスも価格が高い印象です。

Soraの正式リリースも楽しみですが、それ以外のサービスも充実して行って欲しいので、今後の進化に期待しながら待ちたいと思います。

「Gemini」「Claude」などのLLM

ChatGPTと比較されることの多いGeminiやClaudeなどのサービスは、一旦触ってみているものの、課金してまでは使ってません。

gemini.google.com


claude.ai

さまざまなWebサービスを触るのが好きな僕でも課金してまで使うのはめんどくさいと思ってしまいますし、無料で使うだけでもChatGPTのセカンドオピニオン的に使えるので十分だと感じてます。

Creative Reality StudioやLexicaと違って、課金してないもののたまに触ってはいますので、こちらも動画生成AIとともに今後の進化に期待したいところです。

アプデや新サービスの登場で入れ替わりの可能性も

生成AIの過渡期なので、アップデートや新サービスの登場で使うサービスがガラッと変わる可能性もあります。

この記事を書いている現在も、Premiere ProSoraPikaなどの動画生成AIと連携する機能が搭載されるというニュースが入ってきて、Adobe CCの課金を継続する理由がまた出てきてしまいました。

音楽生成AIもSuno以外にUdioという新しいサービスの選択肢が増えました。

今後も情報を集めながら、積極的に触って取捨選択していきたいと思います。

(文:大谷大




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