毎日、PCをつかい倒しているとキーボードが痛みますよね。キートップにあるローマ字の印字に注目すると、文字が消えているキーと、まったく消えていないキーがあることに気づきませんか?
この2種類のキーの違いは、単純に「使用頻度」でしょう。つまり、数千円〜数万円を支払って購入したキーボードに「まったくつかわないキー」が存在してしまうのです!
こんなことを許してもいいのでしょうか? もちろん答えは「否!」です。貧乏くさくて申し訳ありませんが、わたしはこういう事象に対し「もったいない」と感じてしまいます。
そこで本記事では、時間最適化の専門家のわたしがつかわないキーの使用頻度を高める方法を2つ紹介します。
【目次】
PCでつかわれないキーとは?
PCで「つかわれないキーは?」と聞かれたとき、思い浮かぶのはどのキーでしょうか?
Windowsの場合は「Spaceキー」の両サイドに「よくわからないキー」があります(笑)。文字入力をしていると勝手にカナ変換になっていたりと、どちらかというと不要なキーだと思っている人も多いはず。
テンキーのついている大きなキーボードなら、一度もさわったことのないキーもあるかもしれません。
さらには、文字キーにもあまりつかわないキーがあります。たとえば「;」「L」「Q」はショートカットではつかいますが、文字入力においては極端に登場回数が少ないのではないでしょうか?
ではつかわないキーを有効活用する方法として、本記事では次の2つを紹介します。
- キーの配列を変更する
- 単語登録でキーを活用する
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.キーの配列を変更する
まずはキーの配列を変更する方法を紹介します。
たとえば、わたしの場合は「Escapeキー」を使いません。人によっては「それはよくつかうだろ!」と反論されるかもしれませんが、それはそれとして「わたし」はつかないのです。
つかわないのに、こんなにいい場所を牛耳っているなんてもったいない。そこで、わたしは「Escapeキー」を「Backspaceキー」の役割に割り当てています。つまり「Escapeキー」を押すと、文字を削除できるというカスタマイズです。
なぜなら右手をマウスに置き、左手だけでキーボードをさわっているときに便利だから。
「Backspaceキー」は、「Enterキー」の上にあり少し遠いです。これを左手で押すのはテクニカルなピアニストではないかぎりつかいづらいでしょう。
この配列変更をすることで、右手のマウスで削除したい範囲をドラッグし、そのまま左手で削除できるというわけです。右手をマウスから離すことなく削除できるなんて、感動的ではないでしょうか。
ちなみにわたしの場合、キー配列変換するために以下のアプリを使用しています。
- Windowsでは「KeySwap」
- Macでは「Karabiner-Elements」
ぜひ、つかいやすいキー配列にカスタマイズしてみてくださいね。わたしはこういうことを考えていると、1日があっという間に過ぎ去ります(笑)。
2.単語登録でキーを活用する
つかわない「文字キー」を有効活用する方法としては「単語登録」を紹介します(参考:単語登録をフル活用せよ!タイムパフォーマンスを上げるために知っておきたい7つのコツ)。
たとえば、コーディングや英単語入力は別として、日本語入力の際に次のような文字キーは使用頻度が低いのではないでしょうか?
- Q
- X
- V
- L
- ;
どのキーもホームポジションの近くにあり、押しやすいにもかかわらず使用頻度が低いのがポイントです。とくに「Lキー」と「;キー」はホームポジションとして常にふれているため、つかわないなんてもったいなさすぎます。
ではこれらのキーを、どういうふうに単語登録に活用すればいいのでしょうか? ここでは2つの方法に分けて紹介しましょう。
アルファベット1文字に単語登録する
まずオススメするのは、アルファベット1文字に単語登録する方法です。たとえば、日本語入力ではつかわれない「Qキー」を例にあげましょう。次の画像のように「単語」と「読み」を設定することで「q」と入力し、変換キーを押せば「?」が出るようになります。
デフォルトでは「?」は「Shiftキー」を押しながら「/キー」を押して入力しますよね? この単語登録をすれば「Qキー」を押して「Spaceキー」を押すという動作に変更できます。どちらが入力しやすいかはお好みですが、わたしの場合は単語登録を活用する方法がやりやすいです。
ほかのキーもみてみると、次のように単語登録しています。
- Q …… ?
- X …… ◆
- V ……
- L …… ━━━━━━━━━━
「?」を「Q」に単語登録しているのは「Question」の頭文字だから……というふうに、自分なりのこじつけを考えると覚えやすいですよ。
「読み」の最後に1文字を追加して単語登録する
つかわれないキーの使用頻度を上げる2つ目の方法として、「読み」の最後に1文字を追加して単語登録する方法を紹介しましょう。
たとえば、自分のメールアドレスを「めあど」に単語登録している人はいると思います。でもストレートに「メアド」と入力したいとき、次のようになってイライラしませんか?
「メアド」と入力したいだけなのに、単語登録した「info@example.com」が先にでてしまい、入力のジャマをしています。
そこで「;」の登場です。「;」をくっつけて次のように単語登録するとどうなるでしょうか?
「めあど;」なんて日本語は存在しないため、スムーズに「info@example.com」が入力できるようになります。
ほかにもいくつか例をあげてみましょう。
- じゅうしょ;…… 〒107-0061 東京都港区北青山3-3-5 東京建物青山ビル5F(※ 自分の住所)
- おといあわせ;…… https://example.com/contact/(※ お問い合わせページのURL)
- あか;…… #ce000d(※ 自分がよくつかう赤色のカラーコード)
- あめりか;…… アメリカ合衆国
- <;…… <(※ 半角「<」のHTML特殊文字)
このように「裏の意味」を表す文字列を「;」をつけた読みに単語登録することで、入力がスムーズになります。そして、本記事の目的である「つかわないキーの有効活用」ができるのです。
これは「;」にかぎらず、ほかのアルファベット1文字をつかうのもオススメです。たとえば「c」を「読み」の最後につければ「カッコに入った文字」が入力できるというルールなど。「1c」で変換すれば「(1)」が、「げつc」なら「(月)」出てくるような感じです。
つかわないキーの有効活用をしよう
最後にこんなことをいうのもどうかと思いますが、使用頻度の低いキーがあるからといってとくに問題はありません。これでキーボードの寿命が延びるわけでもないと思います(笑)。
ただし「役立たずのキー」を「効率化に貢献するキー」に転化できるのは、おおげさですがちょっとした「パラダイムシフト」です。
本記事で紹介した有効利用の方法は、最初は導入に手間がかかります。でも設定してしまえば、あとはキーボードをさわるたびに効率化が図れるのでぜひ試してみてください。
(文:ヨス)
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