うさぎの下痢には注意が必要?対処法や予防法を徹底解説
公開日:2023.11.16 更新日:2024.02.15
ペットのうさぎが下痢をすると「おなかを壊してしまったのかな」「何か悪い病気だったらどうしよう」と、心配になる飼い主も多いでしょう。下痢の原因はさまざまで、寄生虫や食べ物、ストレスなどが考えられます。 下痢を放置すると脱水症状や栄養不足になり、重篤な場合は命に関わるため注意が必要です。この記事ではうさぎの下痢の症状や原因、対処法や予防法を解説しました。うさぎの健康を守るために、ぜひ参考にしてみてください。
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記事の目次
元気があってもうさぎの下痢には要注意!
うさぎが元気そうに見えても、下痢をしているなら注意しなければなりません。寄生虫や感染症による症状の可能性も考えられます。また食欲もない時は、脱水や栄養失調のリスクがあり危険です。
健康状態は、見た目だけで判断できないケースもあります。自然界でうさぎは捕食される側なので、なかなか弱みを見せません。体調が悪くても、隠す習性が残っています。気になるうんちをしている時は、元気に見えても動物病院で診てもらいましょう。
うさぎの下痢の見分け方|注意したいうんちとは?
もし下痢が続いているなら、うさぎのお尻やケージをよくチェックしてみましょう。「うんちの状態はいつもと違うか」「独特の臭いがないか」などを確認してみてください。ここでは健康的なうんちと、注意したいうんちの特徴を紹介します。
健康的なうんち
健康的なうさぎは、2種類のうんちをします。それぞれの特徴を以下の表にまとめたので、チェックしてみましょう。
硬便 | ・濃い色をしている ・粒状がかたまりになっている ・食べ物の中でいらないものを出す役割 ・あまり気になる臭いはしない ・ペレットの種類や量で大きさや色が変わる |
盲腸便 | ・ペースト状で下痢と間違えやすい ・栄養を取るために作られる ・うさぎは栄養を吸収するために盲腸便を食べる(食糞) |
硬便は、体内に吸収しない「いらないもの」を排せつする役割を持つ、健康的なうんちです。盲腸便は盲腸内で発酵させて作ります。うさぎがお尻から直接食べるため、あまり目にすることはありません。
注意したいうんち
うんちの色や形、大きさ、量などに変化があれば、体調不良のサインかもしれません。特に注意したいのは、以下のうんちもしくは下痢です。
下痢 | 水状または泥状 |
血便 | 黒くて生臭い、赤い血が混じっている |
軟便 | やわらかく形が崩れやすい |
粘液便 | ゼラチン状の粘液が付着している |
形や量が気になる | いつもより小さい、形がいびつ、量が少ない |
毛でつながっている便 | 毛の入っている便で便同士がつながっている |
うさぎが下痢をする主な原因
うさぎの下痢は、さまざまな原因によって引き起こされる症状です。病気になっている可能性もあれば、飼育環境が影響しているケースもあります。ここでは、主に考えられる原因とその特徴についてまとめました。
原因1.寄生虫
うさぎの下痢の主な原因のひとつに、「寄生虫」があります。重症化すると、下痢だけでなく血便が出るケースもあるため要注意です。
寄生虫には、コクシジウム症やジアルジア症という感染症を引き起こすものがあります。子うさぎに感染しやすいものの、大人のうさぎでも発症しないとはいえません。
ストレスや体調不良などで免疫力が下がると、寄生されやすくなるからです。感染に気付かず放置していると、消化不良や栄養不足になるため注意しましょう。
原因2.栄養の偏りやストレス
うさぎは栄養の偏りやストレスによって、下痢をする場合があります。「消化を助ける繊維質が不足している」「消化しにくいタンパク質やでんぷんを取りすぎている」といった状況が続くと、栄養バランスが崩れてしまうでしょう。
また、うさぎはデリケートな動物なので、大きな音や不衛生な環境、慣れない場所への移動、長時間のコミュニケーションなどが苦手です。ストレスは消化する器官に悪影響を与えて、下痢の原因になるため注意しましょう。
原因3.毛球症(食滞)
毛球症とは、うんちや毛玉が胃や腸に詰まる病気です。うさぎが毛づくろいの時に毛や毛玉をたくさん飲み込むと、腸の動きが止まって毛球症を引き起こします。下痢の他にも、食欲不振や腹痛といった症状が見られたら毛球症かもしれません。
毛玉が胃の出口をふさぐと、胃にガスがたまって膨らみます。これは胃拡張といって、とても危険な状態です。
原因4.不正咬合
不正咬合とは、うさぎの歯が伸びすぎたり、曲がったりすることです。下痢をしているうさぎが「食べにくいそうにしている」「顎の周りが汚れている」「よだれが出ている」という場合には、不正咬合を疑いましょう。
うさぎの歯は、何もしなければずっと伸び続けます。そのため繊維の多い草をたくさんかむことで、長さや形を自然に調整するのです。しかし、やわらかい食事ばかり与えていると、歯がすり減らず不正咬合になる恐れがあります。
原因5.腸毒素血症
「腸毒素血症」にかかると、うさぎが下痢をしてしまう可能性があります。原因は、腸内で増える「クロストリジウム」という細菌です。
発症すると、ゼリーのような粘液性の下痢や水っぽい泥のようなうんちをします。おなかが痛くてエサを食べなくなったり、水分や栄養が足りなくなって発熱したりするケースもあるため、注意が必要です。
原因6.大腸菌
「黄色から茶色の水っぽいうんちが出る」「血が混じっている」という場合、大腸菌が関係していることもあります。大腸菌は腸の中にもともといるものの、過剰に増えると毒素を出す菌です。その結果、腸の壁を傷付けて、下痢や出血を引き起こします。
食欲がなくなったり、水分不足になったりすると栄養不足や脱水になるので、早めの対処が必要です。
うさぎが下痢をした場合の対処法
ペットのうさぎが下痢をしたら、どう対処したらよいのか迷ってしまうかもしれません。また元気なら見守ってもよいのではと、考える飼い主もいるでしょう。ここでは対処法として、動物病院での受診と体を温めることについて解説します。
動物病院を受診する
下痢の症状が見られる場合には、念のため動物病院を受診しましょう。元気そうに見えても、内臓に問題があるかもしれません。
食欲がないといった他の症状もあれば、早急に受診する必要があります。もし脱水や栄養不足を引き起こすと、重篤な場合、命に関わる恐れもあるからです。
動物病院では、原因や治療法を説明してくれるでしょう。場合によっては、入院治療が必要と判断されることもあります。動物病院を探す際は、うさぎが入院できる設備を整えているか、あらかじめ病院に確認してみてください。
体を温める
うさぎは下痢をすると、お尻周りの毛がぬれることで、全身が冷えやすくなります。特に冬場は、体温も下がりやすい季節です。
体温の低下による風邪や肺炎などの感染症に気を付けましょう。下痢をしているうさぎは、しっかりと保温するように心がけます。例えば温かいタオルや毛布で包んだり、ヒーターや湯たんぽを近くに置いたりしてみてください。
水分補給を促す
うさぎが下痢をしている場合、水分が取れていないと、脱水症状になるかもしれません。そのため、普段よりもしっかりと水分補給させましょう。
水分補給をするために、ペットボトルや注射器などを使って、口から与える方法もあります。うさぎの状態に合わせて、飲みやすそうな方法を選びましょう。
うさぎの下痢を予防する方法
健康的にうさぎを飼育するために、下痢の予防方法を確認しておきましょう。ここではお世話のコツとして、栄養バランスのよい食事や、安心できる飼育環境について解説しました。お世話の仕方を見直す時に、ぜひ参考にしてみてください。
栄養バランスのよい食事を与える
うさぎの下痢には、食生活が影響します。そのため主食として牧草を与え、ペレットやおやつは少量にすることが大切です。
野菜や果物は、ビタミンや水分の補給に役立つでしょう。しかし与えすぎには注意が必要です。
安心できる飼育環境を整える
うさぎの健康管理において、飼育環境を整えることも忘れてはなりません。ストレスがかからないように、ケージ周りの環境を整えてあげましょう。
十分な広さのケージを用意して、こまめな掃除を心がけます。またテレビの音や人のけはいが少ない、静かで涼しい場所で飼いましょう。
また室温は18度~25度、湿度は50%~60%になるように、エアコンやヒーターを活用します。飼育環境を整えても下痢が改善しない場合や、他の症状が出た場合は、動物病院で診察を受けることも検討しましょう。
うさぎの健康を守るなら「マルカン」のうさぎ専用フードを選ぼう!
うさぎの下痢を予防する上で、食事による健康管理は大切です。しかし何を与えたらよいのか、分からないかもしれません。ここでは、健康をサポートするマルカンの「うさぎ専用フード」を3つ紹介します。
「ナチュラハグルテンフリー 12種ブレンド ラビット」
マルカンの「ナチュラハグルテンフリー 12種ブレンド ラビット」は、うさぎの健康を維持したい方におすすめのフードです。高繊維・低カロリーのチモシーを主原料に、12種類の和漢植物(植物から抽出した天然成分)やハーブが配合されています。
シニア・メンテナンス・ヘアボールケアの3種類を用意しており、うさぎの年齢や状態に合わせて選べます。どのタイプも保存料・合成酸化防止剤・着色料不使用なので、安心して与えられるでしょう。
「バニーグレードチモシー」
うさぎがよくかめて歯の健康維持になるのが、マルカンの「バニーグレードチモシー」です。繊維質をたっぷり含んでいるチモシー(牧草)なので、おなかにたまっている毛玉を押し出す手助けをしてくれます。また低カロリーで、肥満気味なうさぎにもぴったりです。
厳選したチモシーのみを扱い、生産段階の過程も管理しています。フードの原料にこだわりたい方は、ぜひ試してみるとよいでしょう。
「毎日野菜14種」「毎日果実14種」
チモシーをベースに14種の野菜をブレンドした「毎日野菜14種」や、14種の果実をブレンドした「毎日果実14種」も人気のフードです。
どちらもうさぎに必要な栄養素が手軽に取れるだけでなく、食物繊維が豊富なので、おなかの中に毛玉がたまるのも防いでくれます。うさぎの年齢や健康状態に合わせて選べる、バラエティーに富んだラインアップも魅力のひとつです。
まとめ
もし下痢をしてしまったら、うさぎの健康を守るために適切な対処をしましょう。下痢の状態だけでなく、食欲はあるか、発熱はしていなかなど、他の症状の確認も重要です。
ただし自己判断に頼るのは、おすすめできません。状態が悪化する前に、早めに動物病院を受診しましょう。また普段から、エサの栄養バランスや運動量、飼育環境に気を配る必要があります。思わぬ病気を防ぐために、健康管理が大切です。
うさぎの健康をサポートするには、マルカンの「うさぎ専用フード」がおすすめです。ペレットやチモシー(牧草)だけでなく、グラノーラやおやつなど、バラエティーに富んだラインナップをご用意しております。
また、PAGEでは、うさぎの種類や飼い方についての情報を発信しております。
うさぎの種類について気になる方はぜひ「うさぎの種類」をチェックしてみましょう。
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