2024年10月23日-尾瀬沼ビジターセンターより(野鳥と振り返る尾瀬沼の半年) | 尾瀬保護財団

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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2024.10.23

2024年10月23日-尾瀬沼ビジターセンターより(野鳥と振り返る尾瀬沼の半年)

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2024年の尾瀬シーズンも、あとわずかとなりました。尾瀬周辺のアクセス、各施設の営業終了(閉鎖)予定、尾瀬ヶ原の橋板撤去予定などについては、こちらの「2024年シーズンオフ関連情報」でご確認ください。
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■天気:曇り時々雨
■気温:13.2℃(9時)13.6℃(昨日の最高気温)10.1℃(今日の最低気温)

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。

本日は最低気温が10℃を下回ることが無く、いつもより少しだけ温かい空気の中を雪虫がふわふわと漂っていました。雪虫は白い綿毛を纏ったアブラムシの仲間です。地域によっては、この虫が舞うとまもなく雪が降ると言われています。

【大江湿原の様子】

枯草色の湿原を黄葉が進んだカラマツが鮮やかに彩っています。静かな湿原の中、遠くからは「ホーホッキョッキョ」と少しぎこちない、ウグイスのさえずりが聞こえてきました。今年巣立ったばかりの若鳥の練習でしょうか。尾瀬沼周辺ではウグイスの他にも多種多様な野鳥の姿が見られます。本日のブログでは2024年の半年間に見られた野鳥達を振り返ってみたいと思います。

【5月_マガモの子育て】

マガモ_尾瀬沼_5月26日

5月、遅い春を迎えた、尾瀬沼周辺に野鳥達の子育てシーズンがやってきます。マガモの親鳥がふわふわとした雛を10羽以上引き連れて食事をしている姿を見かけました。

【6月_求愛と巣作り】

ジョウビタキ(オス)_尾瀬沼_6月28日
ジョウビタキ(メス)_尾瀬沼_6月4日

6月、聞き慣れないさえずりが聞こえてきたので辺りを見回すと、オレンジ色のシルエットが特徴的なジョウビタキの姿を見ることができました。近くではメスが巣材を加えて飛び回っていたので、どこかに巣があるのでしょうか。ジョウビタキのほとんどは夏の間シベリアの方へ移動する冬鳥ですので、初めて見たときは珍しい鳥がいるなと驚いたものです。それからは尾瀬沼周辺に居着いたのか、月に数回は見るようになりました。また、標高950mの桧枝岐村周辺でも8月に数羽の群れを見かけましたので、尾瀬周辺では夏の間であっても意外と珍しくはない野鳥なのかもしれません。

【7月_巣立ちの季節】

ルリビタキ(メス)_三平峠_7月26日
ルリビタキ(若鳥)_三平峠_7月26日

7月も終盤になると巣立ちをする若鳥の姿が目立つようになります。ルリビタキの母鳥は「ヒッ!ヒッ!」と大きな地鳴きを響かせて、若鳥を引き連れていました。親鳥は虫の捕まえ方を教えているように見えましたが、若鳥にはまだ難しいようです。

【8月_つかの間の休息】

ホオアカ_大江湿原_8月11日

8月になると子育ても落ち着くのか、野鳥達がのんびりとしている姿をよく見かけるようになりました。8月は餌となる昆虫も多い季節。木に止まっているホオアカの周りを羽虫がパタパタと飛び交い、これはしめたと言わんばかりに、翼を広げずに虫をついばむホオアカの姿を見ることもありました。

【9月_一人前に】

マガモ_尾瀬沼_9月13日

キツネやテン、カラス、猛禽類など、野鳥の天敵はたくさんいます。春には10羽いたマガモの雛達も時間が経つにつれ、少しずつ数が減ってしまいました。それでも夏を過ぎると、親鳥とほとんど同じ大きさになった若鳥の姿を見ることができました。

【10月_北からの旅】

ヒドリガモとオオバン_尾瀬沼_10月23日

10月。寒気が流れ込むとカモ達が集まり、尾瀬沼は賑やかになります。夏でも冷涼な尾瀬沼ではマガモの親子やキンクロハジロやホシハジロなどがわずかに見られますが、やはり秋が深まると見られる水鳥の種類や数が格段に増えます。冬になると尾瀬沼は凍結してしまうので、麓へ降りる前に腹ごしらえをしているようです。今年は珍しく、コハクチョウも数羽飛来しました。来年はどんな野鳥と出会えるのでしょうか。

<ご注意>

◆ツキノワグマにご注意ください。出会い頭の事故にならないようにクマ鈴の携行などの安全対策をお願いします。

◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。

<お知らせ>

10月1日より会津バス沼山峠行きの発着が、「会津高原尾瀬口」から「会津田島」へと変更となりました。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。合わせて御池~沼山峠間シャトルバスの運行時間も変更となります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。

<ご案内>

◆「尾瀬からのお便り」

「尾瀬からのお便り」イベントを行っています。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。

◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
 午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第四弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ、木々の紅葉、エゾリンドウ、燧ヶ岳)

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