ブログ読者の皆様、こんにちは!
いであるです。
現在、PLSの復学支援では新学期の復学ラッシュとなっております。
夏休みが明け、現時点で3件のご家庭が復学を果たすことが出来ました!
夏休み明けの新学期は、復学日として特に設定しやすくなっています。
その理由としては、“周りのお子さんも約1ヶ月の長いおやすみをしているから”です。
長い休み明けに、皆と同じタイミングで登校することによりハードルが格段に下がります。
これが始業式から1日後、1週間後、1ヶ月後になると、またまたハードルが上がり、お子さんも戻り辛くなるのです。
今回は始業式に復学ができたご家庭の事例を書いていきます。
支援開始前からの状況は?
今回は、関東にお住まいの中学1年生の男の子、Aくんの事例です。
4月から登校が出来ていないので支援開始当初で不登校歴が2ヶ月ほどでした。
毎日のやりとりを担当カウンセラーと親御さんで進めていき、初めて訪問カウンセリングをしたのは7月でした。
こちらのケースでは、コーチングを用いる登校刺激から始まる復学支援ではなく、まずは訪問カウンセラーが訪問をして、Aくんと1から関係性作りをしていきました。
最初は警戒心もあり、中々打ち解けない様子…。
それでも、週に1回の訪問カウンセリングを続けていました。
「次はいつかなぁ。」
「早く来てほしいな。」
「今日は、もっと遊びたかったな。」
このように、Aくんから、など訪問カウンセラーを心待ちにしてくれる発言が増えていったのです。
登校刺激をする前に、訪問カウンセラーが介入することで、関係性作りがスムーズに行えると判断した場合は、今回のように訪問カウンセラーの先入りという支援パターンになります。
登校刺激から復学までの準備の様子
親御さんとも話をしていくうえで、お子さんとの関係性が充分に構築できたことが分かり、8月にいよいよ登校刺激に入ることになりました。
登校刺激は支援中、最も繊細な対応になります。
分析に分析を重ねて当日を迎えました。
親御さんも、緊張と不安が高まり夜も眠れなかったそうです。
「戻れることなら戻りたい」
「他の学校は嫌だ。今の学校がいい」
親御さんの不安も、登校刺激中に出てきたAくんの発言によって少し和らいだとお聞きしました。
泣きながら話してくれたAくん言葉が、親御さんの胸のつかえを取ったのです。
これまでAくん自身、今の状況をどのように解決して良いか分からなかったことも、事前に関係性を構築していた訪問カウンセラーがサポートして二人三脚で復学を目指すことになりました。
Aくんの気持ちとしては「新学期初日に戻れることなら戻りたい」ということでしたので、夏休み中に出来る限りの復学準備を進めました。
夏休みは学校が閉まるので、学校と連携を取り進める準備が出来ないこともあります。
しかし、Aくんの学校では夏休み中の出校日があり、担任の先生にお願いをしてその日に出来る準備を進めました。
その結果、以下の復学準備を行うことが出来ました。
・家庭訪問(復学前に事前に先生と会う。)
・クラス発表(復学前にAくんが登校することを生徒に伝えてもらい理由を聞いたり騒いだりしないようにしてもらう。)
・友達訪問(復学前に事前に友達と会う。)
・学校見学(復学前に家から学校まで歩いて向かい、体力の確認や教室、座席、黒板の字が見えるかなど細々とした確認としてリハーサルを行う。)
こちらの復学準備についてはホームページの「PLSの復学支援」ページにイラスト付きで説明していますのでご覧ください。
全ての準備を終えて、万全な状態に。
復学日前日の夜、Aくんは「お腹が痛い」「体が怠い」と体調不良を訴えてきたようですが、リハーサルの疲れもあってかすぐに寝ることが出来たそうです。
いよいよ復学当日を迎えました!
当日の朝、訪問カウンセラーが到着するまでは「緊張する」「怖いなぁ」と弱音を吐いていたAくん。
訪問後は覚悟を決めたのか「頑張ります!」と力いっぱい話してくれました。
出発までは一緒にゲームをして楽しい時間を過ごして、少しでも緊張をほぐすような対応に。
ボソッと「学校に戻ったらもう来てもらえないんですか?」と聞いてきたのがちょっぴり切なく印象的でした。
「学校に行ってからの方が、心配なこと困ってどうして良いか分からないことが出てくるから、Aくんが安心して登校できるようになったり、1人でなんでも解決できるようになるまではサポートに来るよ」と答えると「良かった」と安心していました。
そしていよいよ出発時間。
ゲームを終えた後は鞄を背負い、ご両親に「行ってきます!」と出発の覚悟を決めて学校へ!
訪問カウンセラーは後ろからついて行きましたが、足取りも軽く一度も振り向くことなく校門へと入っていき、無事に復学できました。
復学後は親御さんとご家庭に訪問に入ったカウンセラー全員で面談を行います。
復学がゴールではなく、ここからがスタートと考えていますので、これまでの振り返りや今後の対応についてしっかり話す必要があるからです。
「支援を受ける前はどれだけ学校を促しても登校に結び付かずに、学校の話をした直後は息子は人が変わったように暴言を吐いてくるので、いつしか腫れ物に触る扱いになっていました。」と涙ながらに話すお母さん。
支援を受講する前も「こんな息子の状況が人の手を借りたからといって本当に変わるものなのか?」と半信半疑でたくさん悩まれたそうです。
「何か嫌なことがあると、もう消えたい、死にたいが口癖だから、登校刺激や復学することを話して大丈夫なのか」とも。
そのような背景も全て踏まえた上で、Aくんのご家庭だからこそ出来るサポートをしました。
その結果、支援開始から2ヶ月で不登校から復学を果たし、今では「死にたい」「消えたい」などの発言もなくなりました。
何よりもご両親が揃って「学校に行っていた頃の優しくて明るいAに戻ってくれて本当に嬉しいです」と涙ながらに喜んでくださいました。
「支援を受けて良かった」という親御さんの言葉も聞けて、カウンセラーとしても大変嬉しく、かけがえのない1日となりました。
【事例】PLSの復学支援で夏休み明けに復学できた中学1年の男の子「まとめ」
家庭だけでは乗り越えられないことも、復学支援であれば第三者の介入で状況を変えることが可能です。
今、お子さんの不登校で悩まれている親御さん。
ご家庭だけで抱え込むのが辛くなりましたら、一度PLSにご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。
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