皆様、ガスパチョ(Gazpacho)ってご存じでしょうか? そう、スペイン料理の冷たいトマトスープですよね。 ところがですな、ミチョアカンに行くって言うと、ガスパチョを食べなきゃねと言われる。 え、なんで? 聞くところでは一種のフルーツカクテルで特に州都モレリアの名物とのこと。

何じゃそりゃ、フルーツって全然ガスパチョと違うやないかい、いかがわしいなぁ。 デザート系か苦手なOTTO翁、特に気にもかけてなかったんですが、ミチョアカンに行ってみると通りにも市場にもこのガスパチョの店がある。 普通のカットフルーツやフルーツカクテルなんてどこにもなくて、もうこればっかり。 昼下がりの街角ではてんでにガスパチョの大きなカップを持ってる。 驚きました、地元に人たちにこんなに人気だとは。 この名物は本物だぞ。 さっそく食べてみました。   

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これがミチョアカンのガスパチョ。 1リットルカップが標準サイズです。 60ペソ(450円ぐらい)。 8mmぐらいの角切りフルーツがぎっしり入ってて、オレンジジュースと酢とライム搾り汁にどっぷり浸かってて、ピリ辛のチリソースとチリパウダーと甘ピリのチャモイソースと削ったコティハチーズがたっぷりかかってます。 日本の皆さん、味の見当、つきますでしょうか? メキシコに住んだことがある方なら、おおこれはと生唾を呑んでるかと。

では味の説明をしておきましょう。 ぎゅうっ酸っぱくてピリッと辛くてチャモイの甘さとチーズの匂いが熱帯フルーツと混然一体。 上手く言えませんね、やっぱり食べてみるしかないでしょう。

メキシコではよくフルーツにチレや粉チーズをかけて食べるんですが、ミチョアカンのガスパチョは細かなさいの目に切ってあって酸っぱいジュースに浸かってるのが特徴です。 とてもユニークで量といい味といい文句なしの佳品です。

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ミチョアカンにいらしたら、まず日差し溢れる真昼の街路を歩いていただいて、たっぷり喉が渇いたら、ガスパチョの露店に駆け寄ってください。 大きなカップを両手に抱え、こぼさないようにそろそろと街路樹の木陰へ。 崩さないように、小さなスプーンでフルーツをすくい、チレとチーズをたっぷり絡め口に含む。 嵩が減ったらおちょぼ口でジュースを啜る。 酸っぱさと辛さがガツン、体中の細胞に行き渡る。 ああ美味しい。 見渡せば、光と風。 ミチョアカンの青い空。

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ミチョアカンではガスパチョはすぐに見つかるでしょう。 通りでも公園でも。

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市場の中にもあります。

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こうしてカップに入って貴方を待っています。

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いろんなフルーツのコンビネーションがあります。 スイカ、マンゴー、パパイヤ、キュウリ…。 お好きなやつを選びましょう。

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ザクロもあった。 健康に良さそうですね。

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だけどもミチョアカンのガスパチョのオリジナルスタンダードはパイナップルとヒカマです。 ほとんどの人がこれを注文してました。 ヒカマって何? メキシコの梨のような味の白い根菜です。 下の記事を参照してね。



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注文したらジュースを注ぎライムを絞りチレやソースやチーズをかけてくれます。

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はい、出来上がり。 こてこてのメキシコ田舎娘の愛妻は気に入って何度も買ってモリモリ食べてました。

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原理主義者のOTTO翁は、パイナップルとヒカマのオリジナルコンボの現地人仕様をオーダーしました。 期待に違わず美味しかったですが、僕には食後のデザートとしてはちょっと辛すぎで量も多すぎました。 チレ控えめしてもらえばよかった。 でも頑張って完食しましたよ。 お腹ぽんぽこりん。 以降は愛妻のカップから分けてもらうようにしました。

ミチョアカンにいらしたら名物ガスパチョ、絶対に食べてみてくださいね。 絶対にですぞ。  

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