6・17 東京女子プロレス成増大会に行ってきました。初めて降りる成増駅。しかし駅から1分の好アクセスの成増アクトホール。キレイで見やすかったです。というわけで感想を。
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— 男マン (@otokoman) 2018年6月17日
今回もほぼ満員。
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— 男マン (@otokoman) 2018年6月17日
第一試合 二十分一本勝負
◯瑞希&ラク
(8分22秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め)
ミウ&✕ヒナノ
前回、坂崎ユカと熱戦を繰り広げた瑞希がここに。ミユのショルダータックルにパワーファイターの片鱗を見た。身体も他のアプガのメンバーより分厚いので、その部分を伸ばしていって欲しい。一方ヒナノは難しいことやり過ぎな気が。そのおかげでのミスも出てくるので、まず基本を固めて欲しい。そして相変わらず瑞希のドロップキックは銭取れる。まあどうしても瑞希が他のメンバーをお守りしているようになっちゃいますが、最後は瑞希がトップロープからのフットスタンプでミユをピン。まあそんなもんか、という試合。じわじわとアプガメンバーの技量も上がってるんですが、まだ上と絡まないと厳しいかな、という印象でした。
第ニ試合 十五分一本勝負
◯伊藤麻希
(10分21秒 DDT→体固め)
✕上福ゆき
世界観強めで介護が必要なレスラー同士のシングルマッチかな~、といろんな事故に期待して見始めたらまず上福が伊藤を持ち上げて喋ってセツナイロの替え歌を歌ってボコられたりと上福の世界観が濃い目に展開されて五分経過。そしてそれから「世界一かわいい」の切り返しあいから、伊藤が上福を叱咤して技を受けまくる展開に。一転して伊藤麻希の世界観。熱血プロレスティーチャー(from 小佐野景浩)っぷりを発揮。
エルボー合戦から急にプロレスっぽい展開になり、そこからのビッグブーツとドロップキックでは沸かせる上福。しかし上福の全てを受けきった末に、最後はヘッドバットからのDDTで伊藤がピン。面白かったし、高木大社長がツイートしていたように意外と構成のしっかりとした試合になっていたのが意外。でもちゃんと面白かったんで良かったです。
第三試合 十五分一本勝負
◯才木玲佳
(7分16秒 ミサイルキック→片エビ固め)
✕愛野ユキ
愛野ユキと試合すると、才木のグラウンド技術が異常にしっかりしてるのがわかります。さすがプロレス総合学院出身。全部の技に力感があって偏差値が高い。ユキがどこかで突破できればよかったんですが、割とあっさりミサイルキックで才木がピン。特にツイッターで書いた以上に書く要素は特にない試合でした。まあ、愛野ユキ頑張れ。才木玲佳は真面目なんですが、真面目すぎて思い入れ辛い、ってことはあるかも。そこが次の坂崎ユカと対象的なところ。でも突き抜ければこれはこれで良い気がします。
第四試合 時間無制限一本勝負 東京プリンセスカップ二回戦
◯坂崎ユカ
(9分58秒 変形アームロック)
✕ヒカリ
異常に紙テープが飛ぶヒカリ。序盤の攻防から極めまくり格の違いを見せにかかる坂崎。坂崎ユカはあのキャラクターや魔法少女ギミック、試合以外のトークがほわんとしてるので天然キャラだと思われてるけどリング上で後輩相手だったりすると、結構露骨に格の差を見せようとしてくるあたりがレスラーっぽくて良い。
それでも何とかドロップキック、コブラツイスト、丸め込み、ミサイルキックで粘るヒカリだが、最後は坂崎がクロスフェース式アームロックで勝利。かなりぐいーっと曲げてもギブアップしなかったヒカリでしたが、曲げてる腕を足でロックして極めるとさすがにギブアップ。相手を引き出しつつ格の違いを見せた試合でした。ただまあ、さすがにヒカリが勝つイメージは無かったかなと。チャレンジマッチでした。
第五試合 時間無制限一本勝負 東京プリンセスカップ二回戦
◯のどかおねえさん
(11分20秒 バックフリップ→片エビ固め)
✕山下実優
パワーファイターとして一皮剥けつつあるおねえさん。案の定山下にボコボコに蹴られ、絞められ続ける前半戦。山下・・・カ・・・カテェ・・・。しかしそれでもなんとか立ち上がり、タックルで反撃してぶっ倒す。小さいブルファイター、新日本の石井的なファイトを繰り広げるのどかおねえさん。山下のフィニッシャーであるアティテュード・アジャストメントも返し、雪崩式バックフリップ、正調バックフリップでカウント3!のどかおねえさん勝利!根性見せた!会場爆発!番狂わせではありますが、堂々と自分のフィニッシャーを決めての勝利。いや、いい試合。盛り上がりました。
セミファイナル 時間無制限一本勝負 東京プリンセスカップ二回戦
◯優宇
12分46秒 片羽締め
✕ハイパーミサヲ
いきなりマイクを要求。なんかヘンなルール提案したりするのかな~、と思いきや、真面目にこのトーナメントへの決意を語ったミサヲ、試合が始まってもクリーンファイトを繰り広げますが徐々に卑怯さを発揮。場外を逃げ回り、優宇をガムテープで固定してリングアウト狙い。ただ脱出され、そこからの前回の沙希様戦で勝利を収めた「マスク剥がされた!」戦法も失敗。仕方なく正攻法で闘い、優宇のパワー殺法を喰らいまくり粘りまくるも優宇が片羽締めで勝利。熱戦でした。ただ前回より卑怯のバリエーションが少なかったのがミサヲの敗因か。もっといろんな仕掛けを見たかった。
メインイベント 時間無制限一本勝負 東京プリンセスカップ二回戦
◯中島翔子
15分31秒 ドラゴンスリーパー
✕辰巳リカ
試合開始早々スピーディなグラウンドで辰巳を追い込み、そこから凄いトペ・スイシーダ。本当にすごい勢いで場外にすっとんでいき、辰巳をふっとばす凄さ。そしてライダーキックを繰り出してペースを握っていく中島。対して受けに回っていた辰巳もドラゴンスクリュー、足4の字のドラゴン殺法で対抗していきます。久々メインでシングルマッチの中島ですが、さすがのクオリティの高さ。ロープを使ったゆりかもめ、セカンドロープ、サードロープと展開していく619など、定番の技で辰巳を追い込んでいきます。
一気に試合を決めにかかる中島ですが、ノーザンライトを返され、ダイビングセントーンをかわされた中島、スリーパーからのドラゴンスリーパーを極める辰巳リカ、全力で1分ほど締め上げ続けてついに中島ギブアップ。辰巳リカ勝利!そして切ない中島翔子の敗退となりました。
のどかおねえさんの番狂わせなどありましたが、中島翔子の凄さが味わえたメインイベントでこの大会のグレードがぐっと上がった印象でした。そして準決勝の組み合わせ抽選が行われ、坂崎ユカVS辰巳リカ、のどかおねえさんVS優宇の二試合が決定。奇しくも各世代の代表決定戦。そして決勝戦はどう転んでも世代交代を掛けた一戦になることに。東京女子プロレス自体の転換点が近づいてきているような気もします。そして締めのマイクはメインで勝った辰巳リカ。
勝った人も、負けた人も、休んでて試合ができない人も、立ち止まるわけにはいかないので!もっと東京女子を大きくしていきます!
皆さんわかってると思いますが、これからも応援して、抱きしめていてください、今日はありがとうございました!
明らかにどらごんぼんばーず盟友のゾンビこと黒音まほを意識したマイクで幕を閉めた東京女子プロレス成増大会。今月末のアプガ興行をはさんで7月に東京プリンセスカップ決勝戦。試合感覚が縮まり、流れが早くなってきている東京女子プロレス。はてさて世代交代が起きるか、まだまだ下には渡さない、という意地を見せるのか。乞うご期待!そして、中島翔子は良かった!と言ってこの大会の感想を締めたいと思います。それではまたガンバレ★プロレスの感想で会いましょう!