というわけで今年から賞レース形式のTHE MANZAIが終了、M-1グランプリが復活したということで軽く観戦記を。芸歴制限が10年⇒15年になったり、審査員から松本人志が消えたりと生まれ変わったM-1(芸歴変更と審査員変更はベクトル逆な気もしますが)どうなったのか。ブレイクする芸人は誰なのか。
ちなみに私はお笑い番組時々観るくらいで、ラジオで伊集院光 深夜の馬鹿力、オードリーのANN、デブッタンテ、有吉のサンドリ聞く程度の知識です。メイプル超合金の安藤なつは1回西口プロレスで見たのと伊集院ラジオで聞くくらいの知識。馬鹿よ貴方はは以前THE MANZAIが初見、ハライチはデブッタンテで聞いてて岩井好き。他のコンビは何度かネタ見たこと有るな程度です。まあ、このくらいの人間が何か言ってるなと思ってください。
司会は今田&上戸彩コンビ。緊張する今田に対して思い入れゼロに見える上戸彩。上戸彩はよく笑うし緊張しないし、OPで緊張感を散々煽るM-1の司会に相応しい人材だと思います。上戸彩がいるから安心して緊張感を演出出来るというか。そしてシステム等説明してからネタに。いよいよM-1スタートです!
メイプル超合金
面白かった!安藤なつがモンスター的にボケていくのかと思ったらまさかのツッコミ。相方のカズレーザーがさらにインパクトある衣装と言動なのが意外でした。デブネタとかも最初だけに抑え、カズレーザーの突拍子もないボケ(いきなりコンビニ行くわーと舞台ハケていったのには笑いました)にきちんきちんとツッコんでいく安藤なつ。M-1全部見てるわけでもないですが、トップバッターでいきなりドカンドカン受けてたのは珍しいはず。これは売れるでしょう!どっちもバラエティ向きっぽいし、明るいし。トップバッターでいきなり優勝候補!
馬鹿よ貴方は
メイプル超合金が凄くウケていたのでシュールなここは難しいかと思ったらここも爆発。一応ネタを進めながらボケのファラオが凄いことはさんでいく、というスタイルですが、最後の方にはもう一単語をずーっと連呼。なんか笑いが怖いというか。一瞬抜かれた上戸彩がとても心配そうというかドン引いてたのが印象的でした。
スーパーマラドーナ
前二組とは打って変わって典型的な、テンポの速い漫才。しかもこれもドッカンウケてました。これ前二組との点数差どうなるんだろう、と思ったらメイプル、馬鹿よを超えて1位に。ここがこの大会のポイントになったんじゃないでしょうか。
和牛
そして和牛。結婚式から逃げてきた女に結婚を迫られた男が淡々と女の落ち度を指摘する漫才。完全に正しいことばっかり言う漫才。ここもスーパーマラドーナと同じくらいのウケ方でした。スーパーマラドーナ、和牛は面白かったんですが、このM-1で知名度が一気に上がる、ということは無さそうな印象。
ジャルジャル
ジャルジャル爆発!なんか小難しいというか、漫才自体をネタにするきらいがあるという印象がありましたが、今回は小さい笑いどころをたくさん作り、大きい勘違いネタ、言葉遊びを挟んでいくスタンス。漫才自体をネタにしてることは変わりないんですが、会場を冷やさない工夫がされていて、常に笑いが途切れるところなく面白かったです。点数も図抜けた感じで1位。ここだけ見たら「ジャルジャル時代来た!」と思わせるネタ。ついにブレイクか(もう大分売れてると思いますが)というジャルジャル一回目でした。
銀シャリ
ジャルジャルの後ではありましたが、銀シャリもウケてました。「料理のさしすせそ」とか言い出した時は不安しかなかったものの鰻のテンションで乗り切った感じ。鰻といえば包茎手術の翌日くらいにゴッドタンの「イチャまんグランプリ」に出演して漫才と関係なく手術跡観察されてたでおなじみですが大舞台で存分に魅力を発揮してました。橋本がピックアップされがちな銀シャリですが、鰻のブレイクもあるかも、と思わせる出来でした。
ハライチ
そしてついに来ました。ここまでず~っと全コンビまんべんなくウケてましたが、ここで空気にブレーキが。ネタ自体は面白かったんですが、キツいワードが入ってたのと岩井が緊張で噛み倒してたのが笑いを消してしまったんじゃないかと。岩井がずっと首かしげて悔しそうにしていたのが印象に残ります。う~ん残念。
タイムマシーン3号
タイムマシーン3号ここで爆発!デブネタでの言葉遊びからのガリネタ返し、タニタの一言でドカーンと行ってました。これは確実にジャルジャルとおんなじくらい行ったでしょ!と思ったらまさかの暫定3位。いや、銀シャリより上だと思ったけどなー。それくらい爆笑させてもらいました。ここ決勝で見たかったな~。
トレンディエンジェル
敗者復活でトレエン。緊張と時間なかったのと待たされてたので全体的にワチャワチャっとなってましたが、ウエルカムムードで客が温まってるのが覚めないうちになんとか立てなおして爆笑でフィニッシュ。正直完成度としてはどうかというところでしたが、完全に空気をものにしていて滑り込み3位で決勝進出。完全に敗者復活の空気の恩恵を受けての結果でしたが、そういう空気をモノにするのもここでは大事。「やりきった」二人だからこそでしょう。天晴!
決勝進出はジャルジャル、銀シャリ、トレンディエンジェル。う~ん、タイムマシーン3号かメイプル超合金を決勝戦で見たかった。と思いましたがとにかくこの3組が決勝進出。トリを選んだジャルジャルの優勝が見えつつも二回目のネタに。
銀シャリ
二回目は言葉遊びネタ。なんか急に小さくまとまった感じが。優勝がヒュン・・と遠くなっていく音が聞こえるような二回目でした。う~ん、二回目って難しい。ベルリンの壁か。
トレンディエンジェル
こちらも一回目よりは苦戦してましたが、いろんな小ネタを繋ぎあわせて笑いを繋げて雰囲気を作っていました。ジャルジャルがコケれば目はあるか、くらいのウケ方でした。やはり一回目がウケていると、二回目に違うネタでウケるというのは難しいんでしょう。でもやりきった!後半はドッと受けてたところもあるし、
ジャルジャル
ザ、一回目と同じ感じ!他の2組と違い、本当に一回目をなぞる感じでしかもちょっと弱火になっているという・・・。う~ん。そこそこに受けていただけにしんどかったかなと。確かに一回目を聞いてるからすんなり入ってくるけど、すんなり入ってくるだけに笑いが薄くなるという難しい所。
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そして結果はトレエン優勝!おめでとうございます!二回目、他の3組よりもしっかりと自分たちを出せていた、ブレが少なかったのと力技でも笑いを取りにいっていたのが伝わったんじゃないかと思うけど正直よくわかりません!ジャルジャル優勝って言われても「二回目アレだったけど一回目凄かったからまあいいか」くらいの感じでしたし。
ともかくこれでしばらくトレエンをTVで沢山観るかと思うとほっこりします。愛嬌もインパクトもあるし、ぜひドカンと行って欲しい。あとメイプル超合金は売れるでしょう!今後の展開が楽しみです。
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