【50代のリノベーション】マンション住み替え体験記 Vol.1
~まずは物件探し。中古マンション購入への道~
私たち夫婦が住み替えを考え始めたわけ
はじめまして、『大人のおしゃれ手帖』などで暮らしまわりの記事を執筆しているライターTと申します。これから、私のマンション住み替え体験記を書こうと思います。
まずは、簡単に我が家の状況を。年齢は51歳、同じく50代の会社員の夫と、大学生の息子がいます。結婚4年目、子どもが生まれる前に都内でマンションを購入し、約20年住んでいました。立地も間取りも気に入っていた家だったのですが、2024年秋に住み替え&フルリノベーションを体験しました。
きっかけのひとつは、『大人のおしゃれ手帖』の取材でした。2022年の終わり、建築士の水越美枝子先生に片付けとリノベーションの取材をしました。水越先生は、ちょうど大人の世代を暮らしやすくするリノベ本をたくさん出されている方。いろいろな実例を見せていただき、編集担当とも、「我が家もリノベで暮らしやすくしたいですね」などと、盛り上がっていたのです。
「そうだ、このマンションを売ろう!」
その後、正月休みでゴロゴロしているうちに、リノベーションをしたい欲求がむくむくわいてきました。20年も住み続けていると、設備も劣化していますし、壁紙にも汚れが。トイレやガスコンロを入れ替えたくらいで、リフォームしていない我が家の汚さが、改めて目につきます。特に、キッチンが狭くて使いにくいのがここ数年の悩みでした。
とはいえ、まだまだ学費がかかる時期。優先順位はリノベーション<学費です。しかも、夫は「ローンを組んでまでのリノベーションはあり得ない」というスタンスでした。そこで考えたのは、「このマンションを売って、そのお金で中古マンションを買ってリノベーションをすればいいんじゃない⁉」
住み替えをするなら、50代がいいかも??
当時、息子は高校2年生でしたが、大学の進学先によっては一人暮らしをする予定でした。住まいは、約90㎡の3LDK。夫婦二人だとまるまる一部屋あまる状態です。さらに、世帯数の少ないマンションで、管理費、修繕積立金がお高いです(多摩地区に一人暮らししている息子の家賃より高い…)。二人とも働いている今は問題ありませんが、年金や蓄えで暮らす老後になって払い続けられるかは、懸念事項になっていたのです.
いずれは住み替えなきゃいけないんだったら、お金も元気もある50代のうちがいいんじゃないか。そんな話をしていました。とはいえ、今すぐではなく、子どもの進学が決まる1年半後を目途に物件を購入しようということで、1年ほどはリサーチ期間となりました。
田中絵真
フリーライター田中絵真
暮らしまわり、ヘルスケアの記事を多く執筆。