『ひぐらしのなく頃に』をご存じでしょうか。15年ほど前からオタクやってる方なら皆さんご存じのことかと思います。が、最近は知らない方も多そうなので作品の解説から。
作品について
2002年に発表された同人ゲームです。製作は「07th Expansion」。ジャンルはミステリーホラー。同人ゲーの枠を超え、様々な媒体でメディアミックス展開もされています。特に、アニメの知名度が非常に高く、アニメ原作だと勘違いする人が続出しました。
当時は本格派ミステリーがどうとか正解率1%だとか言われてました。が、結局のところ、この作品を同人ゲーの成功作たらしめたのは、ネットの流行の波にうまく乗ったことと、キャラクターの魅力の2点でしょう。たとえば、先述したアニメはかなりネタ的な要素が多かったこともあり、アニメ放送の翌年に生まれた動画投稿サイト「ニコニコ動画」において大ブームとなりました。筆者も、そこでこの作品を知りました。
登場人物について
そういうわけで、このゲームは同人ゲームでありながらアニメ化にまで至ったわけですが、当時アニメ化までこぎつけられたのは、やはりキャラクターの持つ魅力が支持されたからではないかと思います。
ミステリーホラーでありながら、萌え系や美少女系のカテゴリーに分類されることもある今作。当然、女の子キャラの設定やデザインが魅力的であったわけです。絵柄は賛否両論でしたが。
そして、主人公は男子。というわけで、ちょっとギャルゲー的な要素もあります。ギャルゲーであれば、ヒロイン以外のサブキャラは省略されるか、中身が作られていないことが一般的です。
ところが、この作品は、ヒロイン以外のキャラ、例えば警察のおっさんや精神科医、事件の黒幕、さらには主人公と直接関係しない人物に至るまで、やたらと濃く、そして詳細なキャラ付けが為されています。ストーリーによっては、むしろオッサンたちの活躍がメインと言われることもあります。
北条悟史について
今回ご紹介する「北条悟史」も、主人公と直接的な関りのないキャラの一人です。
タイトルでサブキャラと書きましたが、普通に話の本筋に関わってくるキャラです。
登場するシナリオにおける学年は中学2年。ヒロインの一人である北条沙都子の兄。少年野球チームの所属。
あまり体を動かすことはしない、おとなしめの性格なのですが、同時に優しく、勇気ある男でもあります。
過去については、かなり不幸な経歴を持ったキャラです。そして、詳細は伏せますが、作中における「現在」における境遇も、かなり不遇です。暴力を受けるとか、そういうのではありませんが、かわいそうな目に遭う男子に萌える方にはオススメです。
この作品、何度かアニメ化されているのですが、最新作では、作中キャラに存在を忘れられているんじゃないかと思ってしまうような場面が何度かあり、そういう意味でもかなりかわいそうなキャラです。
ここまで語った中にもいくつか萌え要素が出てきましたね。まず年齢。中2。そして、野球部所属。ちなみに、この作品の時代設定は昭和です。昭和のスポーツ少年といえば、やっぱり野球ですよね。
そして、優しく、勇気があるという点。この点は、展開的にもキャラクター的にも主人公と重なる部分でもあるのですが、そこが、少年の、青いながらも確かな「男」の部分を感じさせてくれて、萌えです。
あと、ビジュアル面も素晴らしい。この作品は媒体によって絵柄が大きく変化するのが特徴ですが、どの作品でも劣化することのないかわいさです。やはり、金髪少年は強いですね。
その他の特徴としては、口癖が「むぅ・・・」だったり、他人の頭をなでるクセがあったり、アニメの声優が小林ゆうだったりします。この辺はちょっと狙いすぎな気もしますが。
主人公である前原圭一については、最初の方のCFNM記事でチラっと紹介しました。個人的にはどちらも萌えなのですが、圭一はシチュエーション(サービスシーン)的な萌え、悟史はキャラデザ的な萌えで、それぞれ強みがあると思います。