18きっぷ24春-飯田高遠編(9) 飯田線 (駒ケ根駅→沢渡駅) ~駒ヶ岳の麓の駅~ - 飯田線/高遠線

18きっぷ24春-飯田高遠編(9) 飯田線 (駒ケ根駅→沢渡駅) ~駒ヶ岳の麓の駅~

きゃみ

伊那福岡駅を発った飯田線の岡谷行きは駒ケ根駅に到着しました。
1番線の到着。この駅では8分ほどの停車時間がありました。
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駒ケ根駅は長野県駒ヶ根市東町にある駒ヶ根市の代表駅。
駒ヶ根市は伊那谷のほぼ中央にある都市。木曽駒ヶ岳の東側からの登山口が近く、駒ヶ岳ロープウェイのしらび平駅までバスも出ているそうです。「駒ヶ根」という地名は、駒ヶ岳の根っこにある街という意味合いがあるのではと思います。
駅は1914(大正3)年10月に伊那電車軌道の赤穂駅として開業。1959(昭和34)年10月に現駅名に改称されたそうですが、駒ヶ根市が発足したのは、その5年ほど前のことだそうです。

ちなみにそのバスは中央道の駒ヶ根インターを経由します。中央自動車道は中山道や中央本線にずっと沿っているわけではなく、(意外にも?)岡谷から伊那谷の西側を縦貫し、恵那山トンネルで中央アルプスの南部を一気に抜けて中津川に出るルートをとっています。
個人的な話ですが・・・三河の親の実家に行く際、東名の大渋滞を見越して中央道経由で帰ることが何度かありましたが、中津川に出ずにそのまま南下して岡崎に出てくれれば非常に便利なのにな~といつも感じていました。

駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線で西から1~3番。駅舎は単式1番ホームの西側に面しており、ホーム間は豊橋方の構内踏切で連絡しています。

短い時間ですが駅構内をササッと観察。
1番ホームの様子。ホームは結構広く、大きな上屋がそれをカバーしています。
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豊橋方面の様子。線路は右(西)から1~3番。構内踏切はこちらにあります。
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構内踏切から見た様子。左(西)から下り1番、上り2番。更に右端には上下副本線にあたる3番線があります。副本線のある駅は七久保駅以来で、この先は伊那北駅までありません。
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島式2,3番ホームに上がっての撮影。見にくいですが・・・画像右側、3番線の外側に側線が何本か見えます。当駅では夜間滞泊が設定されているそうで、当駅始発終着が両方面に何本かあるので、留置線として使われているものと思われます。
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駅舎は1980(昭和55)年7月に改築されたという鉄筋コンクリート造平屋建て。2019(令和元)年10月に駅前広場がリニューアルされて、その時に正面に巨大な庇が付いたそうです。
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改札口の様子。現在は簡易委託駅だそうです。以前はJR全線きっぷうりばだけでなく、駅舎内には軽食店、駅弁、駅ソバ、更には駅レンタカーも営業していたそうですが、訪問時はガラッガラだった印象があります・・・。
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この駅は結局列車交換なく出発となりました。

もうひと駅いきます。次に長時間停車したのは沢渡駅でした。交換待ちで5分間の停車。
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沢渡駅は長野県伊那市西春近沢渡にあるJR東海とJR貨物の駅。「さわたり」と読むのかと思ってましたが、駅名標のとおりで「さわんど」と読む難読駅名です。

駅構造は相対式ホーム2面2線で西から1~2番。ホーム間は辰野方の構内踏切で連絡しており、駅舎は1番ホームの北西側、つまり構内踏切の西側にあります。

北側、辰野方の構内踏切から見た様子。線路は右(西)から下り1番、上り2番。2番線の手前に分岐器が見えますが、北東側に側線が伸びており、保線車両が留置されるようです。
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ちなみに当駅には1996年まで貨物列車の発着もあったそうです。上画像の奥の方になりますが・・・駅の南側に「西春近財産区専用線」という線路が伸びており、そこから更にセメント工場や油槽所などにいくつかの専用線が分岐していたそうです。航空写真を見ると本線の東側に並走する線路が見えるので多分それが専用線跡だと思われます。

1番ホーム辰野方から。手前の階段を下ると構内踏切や駅舎があります。
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駅舎は2020(令和2)年2月に竣工したという真新しい建物です。駅舎というよりも、看板にもあるように「待合施設」と呼ぶ方が正しそうな建物です。無人駅前提の造りですね。1996年に貨物列車消滅→1998年業務委託駅化→2013年窓口廃止・無人駅化→2018年頃に旧駅舎解体・・・。そして新駅舎が完成して現在の姿になっています。
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しばらくウロウロしていたら上り列車が2番線に到着しました。車両は213系のH9編成。先頭車両はクモハ213-5009だと思います。213系の前面行先票には「普通」としか表示されませんね・・・。
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時刻表を見ると・・・16:39発の豊橋行きだということがわかりました。
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交換を終えて出発。列車はふた駅進んで当面の目標にしていた伊那市駅に到着です。つづく

行程:伊那福岡(519M豊橋発岡谷行)駒ケ根(同左)沢渡(同左)伊那市



※おまけ。昔のCDを漁って出てきた曲。今回はクラプトンです。
「Eric Clapton - Tears In Heaven」
事故で亡くなった4歳の息子の死を悼んで作られた曲。
もし君と天国で再会したなら・・・。特に出だしの上げ下げがクラプトンぽいと思います。


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Comments 2

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松理  

 飯田線に初めて乗ったのは,昭和56(1981)年のことで,豊橋から急行「伊那」で駒ケ根まで乗り,しらび平までバス,そこからロープウェイに乗りました。
 翌日の下山後,豊橋まで行きましたが,夜になって景色が見えず,とにかく長かったです。

 「沢渡」ですが,上高地線の新島々の奥に「さわんど」があり,霧ヶ峰には「さわたり」があります。ということで,「沢渡」の地名を見ると,「どっちだろう?」と考えることになっています。

2024/04/21 (Sun) 19:40 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
飯田線の急行

>松理さん、こんばんは。
久々に85年の時刻表を引っ張りだして飯田線を確認してみました。
急行「伊那」は既に廃止されていました・・・。多分その名残りの快速が2往復ありました。
駒ヶ根行きでいうと、新宿~駒ヶ根・天竜峡間に急行「こまがね」がなんと3往復ありました(驚)
それと長野発飯田行きの急行「天竜」が飯田線内はで快速運転・・・「みすず」の前身かもしれません。

夜の飯田線は長く感じそうです・・・。

2024/04/22 (Mon) 00:00 | EDIT | REPLY |   

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