四国九州横断駅巡り23夏(37) 日豊本線 東別府駅 ~素晴らしい佇まいの明治期の駅舎~
西大分駅から日豊本線上りの中山香行きに乗車しました。
列車はここから国道10号と並走して海岸沿いの隘路を走ります。上り線と下り線が分かれることが多い区間で、新線の上り線はトンネルが多いです。

隘路の海岸区間を抜けると列車は東別府駅に到着です。2番線の到着。下車します。
東別府駅は大分県別府市浜脇にある日豊本線の駅。位置は別府市街の南東の端っこ。別府といえば温泉ですが、当駅からは「浜脇温泉」が近いそうです。ブロ友さんが下車をお勧めしていた駅で、全体的に雰囲気の良い駅でした。
駅構造は相対式ホーム2面2線で北から1~2番。駅舎は1番ホームの北側(海側)に面しており、ホーム間は大分方の跨線橋で連絡しています。
では駅の様子。2番ホームの別府方から。
線路は左(北)から1~2番。分岐器のない棒線構造です。駅舎がなかなか立派そうですね~。
振り返って別府方面。周辺は住宅地ですね。カーブしていく高架は別府挾間線という大分県道で、この道を手前に行くと山側をず~っと進んで豊肥本線の向之原駅付近まで続いているようです。
大分方の跨線橋から別府方面。駅舎のある右(北)側は木々が生い茂っていて見えませんが、国道10号を挟んで別府湾が近いです。
同じく跨線橋から。対して駅裏側は住宅のすぐ先に山が迫っています。
振り返って大分方面。手前が邪魔ですが・・・
ここからだと国道10号の向こうに海が見えますね~。右奥の山は高崎山だと思います。高崎山といえばお猿さん。この先線路は高崎山と別府湾の隘路区間になりますが、そこには田ノ浦ビーチやお猿さんの動物園もあるそうです。
1番ホームに降りて別府方面。木造の格子など、ここから見ても歴史を感じさせる駅舎。
改札前の様子。木造のラッチなどがいい味出しています。
たまたまですが1番線を特急が通過していきました。883系の"青いソニック"だと思います。
この区間は1時間に2本は特急が走る"ソニック街道"ですね。かつては"にちりん街道"でしたが・・・大分以南に追いやられてしまいました。
駅舎内から改札口や窓口の様子。昨年無人化されたそうですが、その後に市がJRの退職者団体に業務を委託したらしいです。つまりは簡易委託かな? 窓口は使われている感じがします。
待合室の様子。白壁と巡らされた固定の木製ベンチ。お洒落なランプ。特に九州の古い木造駅舎でよく見かける光景だと思います。昔の写真も展示されていました。手前は傘かな?
2003年に老朽化を理由に改築されそうになったところ、地元の熱心な要望で保存が決まったそうです。手前の立札には別府市の文化財に指定されたことなどが記されていました。
ここまで見て感じたのは・・・
駅前は下手な整備がされておらず、木々も多く山間の駅といった印象があります。このすぐ手前に国道10号の大通りが横切っているのですが、駅は脇道からスロープを登った突き当りにあるんですね~。このつくりが建物自体の素晴らしさだけでなく、周囲に溶け込んだよい雰囲気を際立たせていると思います。
さて、時刻は17時半を回りました。この日の駅巡りはここまでにして宿に向かおうと思います。
1番線にやってきた下り列車の佐伯行きに乗車します。
乗車車両は813系R3503編成の3連最後尾クハ813-3503。車内は結構混雑していました。下校時間ですかね。
この列車で大分に戻ります。
※おまけ。先日BSを見ていたら寅さん映画やってました。
「男はつらいよ 寅次郎真実一路」 。1984年12月公開のシリーズ34作目。
そのラストシーンに目が釘付けになりました。
そこでは寅さんとその相棒が古い木造駅舎の待合室で列車を待っているのですが、列車がなかなかやってきません。ホームに出てみると・・・線路がないのです^^; 「あーこりゃだめだ。いくら待ってもだめだ~」などと笑いながら言い合っています。この駅・・・撮影のちょっと前に廃線となった九州は鹿児島にある南薩鉄道の伊作駅だそうです。いつか行ってみたいですね~。
予告編映像↓ そのシーンは出てきませんが、指宿枕崎線が出てきます。
しかし、テーマ曲を聴くと涙出てくるのは何故でしょうかね~・・・。
