四国九州横断駅巡り23夏(26) 予讃線 串駅 ~伊予灘を見下ろす高台の秘境駅~
列車は長時間停車を終えて伊予上灘駅を出発しました。
引き続き伊予灘沿いを進んで2駅目、串駅に停車。ここで下車します。
宇和島方面に走り去る列車を見送ります。快適シートとはここでお別れ。さようなら。
串駅は愛媛県伊予市双海町串にある予讃線の小さな無人駅。変わったお名前の駅です。
地図を見ると分かりますが、駅は海と山に挟まれた平地のない超隘路にあります。線路より海側を並走する国道378号は海岸を埋め立てて通したそうです。海に飛び出た区間もあります。規模は違いますが、北陸道の「親不知・子不知」に似た感じの地形にあるのかなと思います。
それだけに制限の厳しい立地だと思いますが、串地区の街はお隣の下灘駅との中間点にあるようですね。漁港があります。何故そこに作らずに、この場所に作ったのかなと首をかしげるようなところに駅はありました。そんな感じなので、"秘境駅"にも数えられているようです。予讃線随一の秘境駅。
駅構造は駅舎の無い単式ホーム1面1線。
宇和島方からの様子。右(南)の山側は崖。海側は木々が鬱蒼としていてよくわかりませんが・・・
宇和島方面の様子。ここから見るとチラっと海が見下ろせます。つまり海側も崖。厳しい立地です。
ホーム中ほどからも木々の合間から伊予灘が望めました。
下に見える道路が埋め立てによってできた国道378号。愛称は「夕やけこやけライン」というそうです。
松山方からの様子。狭いホームに開放型の小さな待合室だけ。
時刻表を覗いてみると、列車は1日9往復あります。
朝のこの時間帯は本数が比較的多いので、この駅にも下車することができました。
こちらは松山方面。駅の出入口はこちらにあります。
松山方から見た様子。駅を出ると海側と山側に小径が伸びています。
踏切は歩行者用の第4種。
駅を出て海側に行くと少し下って車道に出ます。
おそらくですが、この道がかつては海沿いだった旧国道ではないかと思います(予想)。
次は山側。急な坂の小道を登っていくと駅が見下ろせました。
更に登っていくと、瀬戸内海が遠くまで見渡せました。絶景かな。
手前の屋根・・・傾斜にへばり付いた感じの民家が数軒ありました。利用者があるので駅はあるわけですが。
さて、次の下り列車は約50分後ですが、その前に上り列車がやってきました。
ここで"行ったり来たり戦法"発動します。
乗車車両はキハ54-11の単行。これに乗車してひと駅だけ戻ってみましょう~。つづく