四国九州横断駅巡り23夏(11) 予讃線 松山駅 ~最後の都道府県代表駅は高架化工事中~
堀江駅から予讃線の松山行きに乗車。3駅進んで終点の松山駅に到着しました。
2番線の到着です。時刻は17:52。列車は折り返しの伊予西条行きとなっています。
松山駅は愛媛県松山市南江戸にある予讃線の駅。愛媛県の県庁所在地である松山市の代表駅。
ですが、県庁や市役所は伊予鉄道の松山市駅の方が近く、そちらが実質の市の中心的な駅のようですね。当駅ができたのは街の西の外れだったそうです。しかも松山市駅のほうが先に「松山駅」として開業しており、後からできた当駅の駅名を巡って伊予鉄側とかなりもめたらしいですね~。国には逆らえなかったのでしょう・・・結果は現在の通りです。
ちなみに当駅が開業したのは。1927(昭和2年)4月のことで、これは現在のJRにある都道府県代表駅の中では一番最後に開業した駅になるそうです。明治・大正期に国鉄が無かったのは意外です。東京に行くには、まず船で本州に渡る方法がメインだったんでしょうかね?
で、思い出したのは司馬遼太郎の「坂の上の雲」。時は明治。正岡子規(のぼさん)や秋山好古(信さん)と真之(じゅんさん)の兄弟のお話なので、最初の舞台が松山でした。夏目漱石も時々登場してましたね。「坊っちゃん」の舞台でもあります。その中で、いざ上京となった時に確か船に乗っていったという記憶があります。
乗り入れ路線は予讃線の1路線のみの中間駅ですが、一部の普通列車を除いてほとんどの列車が当駅を起終点としています。その一部の列車も当駅で長時間停車するようです。
特急も例外はなく、岡山・高松方面からの「しおかぜ」「いしづち」の終着点であり、宇和島方面への「宇和海」の出発点となります。
駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線で東から1~3番。ホーム間は跨線橋で連絡しており、駅舎は単式1番ホームの東側に面しています。
2,3番ホーム宇和島方からの様子。手前線路は右(東)から1~2番。
2番線の列車はここまで乗車してきた当駅止まり。左端が3番線ですが・・・
3番線には八幡浜行きが接続出発待ち。キハ54-21とキハ32-11の2連気動車でした。
八幡浜行きが出発すると、お隣1番線に伊予市行きが宇和島方から入線してきました。
伊予市行きの車番は"7011"。7000形の単行電車でした。
「宇和海」は気動車特急、3番の八幡浜行きも気動車。てっきり松山駅から先は非電化だと思ってましたが、伊予市駅まで電化されていたことをここで思い出しました。
では北側の高松方に移動します。
1番ホームの高松方からの様子。1番ホームは12両対応ということで、2,3番ホームより長いです。後ほど見られましたが、上記の両方面の特急が縦列停車することもあります。
2,3番ホームから高松方面。線路は右から1番,2番。1本挟んで左に3番。1番の延長が本線となるようです。
次は南側、1番ホームから宇和島方面の様子。
線路は右奥から3~1番。一つ挟んでホームの左側にも線路がいくつか見られます。
振り返って1番ホームの東側。こちらには駅舎に突き当たる形の留置線が2本あります。留置車両は"7002"。
更にこの右(東)側、つまり駅舎の南側にはJR貨物の駅があったそうですが、航空写真を見ると空地と化しています。貨物駅の機能は2020(令和2)年3月に北伊予駅~伊予横田駅間に移転して松山貨物駅として開設されたそうです。
それと関連して、駅の西側には松山運転所という広大な車両基地が存在していたのですが、これも同じ時に同じ場所に移転しています。上のいくつかの画像を見ると西側に高架線が見えますが、そこがかつての車両基地。
跨線橋から見ると3番線の外側で工事中なのがわかります。現在の駅は車両基地をどけてそこに高架駅を作る工事の真っ最中なんですね~。来年度に完成する予定とのこと。地上駅の見納めとなりそうです。
では出場します。1番ホーム改札口付近の様子。この辺りは広々とした造りで、前回訪問時はここで売られていた駅弁を購入した覚えがあります。
こちらが改札口。ホームに直結した昔ながらの造りの広々とした改札口です。
改札前コンコースの様子。左手に駅機能関連、右にはうどん屋さんがチラっと見えます。2階にはデパートもあったそうですが10年ほど前に撤退したようです。
左に進むと個室タイプのみどりの窓口があります。レトロ調になってますね。
右に進むとセブンがあるのですが、通路を挟んでレジと商品棚があるという変わった造りになっています。そのレジの前を進んでいくと、奥まったところに待合室があります。これも変わった造り・・・。
更には飲食店がいくつか入っています。そこにはおばちゃんお二人で切り盛りしているレトロなカレー屋さんがあったので思わず入店。高架化後も残ってくれるといいですね。
人気メニューは焼豚のせカレーでした。いただきます♪
今回の駅巡りでは毎日のようにカレーを食べることになりました・・・。
ちなみに玉子ものってますよね。余談ですが・・・昔、職場近くの行きつけの食堂では、カレーライスに玉子をのせられるメニューがあったのですが、それを頼むと店のおばちゃんが「オンザ玉子ね~」と言って出してくれました。しかし、よくよく考えてみると「オンザ玉子」ではないですよね(笑)
そして駅舎外観。1953(昭和28)年9月に改築されたという鉄筋コンクリート造。2000(平成12)11月に「坊っちゃん」の街をイメージしたリニューアルが行われて、正面の三角屋根が追加されたそうです。
見納め駅舎だと思うのでいくつも撮影^^; 駅前はタクシー待機所で正面からの撮影はしづらいです。
上画像の手前には伊予鉄バスなど路線バスのロータリーがありますが、駅前にはJRバスのりばもありました。つばめマークの大型バスは高松行きのようです。多分「坊っちゃんエクスプレス」という高速バスだと思います。数少ないJR四国の一般路線バスの久万高原線も出ているはずです。
更に駅前には伊予鉄の路面電車も走っています。JR松山駅前停留場から見た松山駅。
左のバスは松山空港行きの伊予鉄バス。手前には伊予鉄の市内線の線路が横切っています。
それでは宿に向かいましょう。つづく~