西日本完乗への道-紀伊半島編(42) 紀勢本線 新宮駅 ~会社境界にある運行拠点の駅~
熊野市駅で長時間停車の後、列車は七里御浜沿いに南下します。日は落ちました。
鵜殿駅を出るとその先に熊野川がありますが、真っすぐ渡らずに一旦上流方面に進んでから渡ります。結構大きな川なので、なるべく幅の狭いところに橋を架けたかったのでしょうか?
橋を渡り終え、小トンネルを抜けるとすぐに終点の新宮駅に到着です。
2番線着。駅名標はJR西日本仕様となりました。
新宮駅は和歌山県新宮市徐福にある紀勢本線の駅にして新宮市の代表駅。
「新宮」は熊野三山のひとつである「熊野速玉大社」の鳥居前町として栄えてきたそうです。位置的には和歌山県の東の端にあって、広々とした熊野川の向こうは三重県となります。
駅は運行上の拠点ともなっていて、JR西日本とJR東海の境界でもあります。管轄会社は駅名標仕様の通り。
亀山方面がJR東海の非電化区間。和歌山方面がJR西日本の電化区間で「きのくに線」の愛称区間。電車特急「くろしお」の終着点となります。運転系統は紀伊勝浦駅まで乗り入れる気動車特急「南紀」以外はすべて当駅始発終着となります。
駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線で東から1~3番。他にも側線が多数あり。ホーム間は地下道で連絡しており、駅舎は単式1番ホーム北寄りの東側に面しています。
それでは島式2,3番ホームから。
当駅止まりの気動車が到着した2番線の様子。この列車は折り返しの紀伊長島行きとなるようです。
こちらは3番線の様子。車両は227系のSS12編成。時刻的には19:04発の紀伊田辺行きだと思います。2番線の当駅止まりとは4分での対面乗換えです。2番⇔3番での乗り継ぎパターンが多いと思われます。
2,3番ホームの端っこから見た亀山方面。このすぐ左に地下通路への階段があります。向こうに見えるホームは1番線ですが、こちらとは大きくずれた位置にあるのがわかります。
次は1番ホームの和歌山方からの様子。特急「くろしお」は主に1番線に発着するそうです。
1番ホームは単式ですが、上屋の形に違和感があります。
同じく1番ホームの様子。奥が和歌山方面。
手前には駅舎がありますが、おそらくここに切欠き番線があったと予想されます。
右(東)側の駐車場との間の小道・・・これは絶対線路跡ですよね~。
かつては熊野地駅まで貨物支線が出ていたそうですが、それと関係があるのかも??
1番ホームを北にずっと進むと改札口があります。「うぐん志」・・・右から読むと・・・。
前回訪問した時はここにJリーグ各チームの旗が並んでました→→2016年訪問の新宮駅
改札口の様子。直営駅だそうですが、みどりの窓口は2年ほど前に閉鎖されたそうです><
駅舎内は天井も高く広々としています。この手前には密閉型の待合室もありました。
駅舎外観。真っ暗でよくわかりませんが、1952(昭和27)年12月に竣工された3代目駅舎。2代目が火災で焼失したために建てられた経緯があるそうです。ちなみに駅の開業は1913(大正2)年3月のことで、新宮鉄道の終着駅として開業。
翌朝撮影した駅舎。なかなか大きくて立派なコンクリート造りです。
運行拠点駅でよくみられるビル駅舎ですね。ただ、駅前にあった大きなソテツ?の木が無くなっているような・・・。いいアクセントでしたが、撮影位置が悪かったのかな??
さて、この日は駅近くにビジホをとっておきました。チェックインします。
夕食はホテル併設の食堂でしらす丼定食をいただきました。美味しかった~。
翌朝。旅の最終日は奈良交通バスや近鉄を乗り継ぎ、紀伊半島の山間部を縦断して京都に出る予定です。バスは駅前から出ていますが、始発は早すぎて起きれず、2番バスに乗車することにしました。
ということで6時に起床。部屋からは留置車両が見られました。「くろしお」ですね。
7時過ぎにチェックアウト。バスの出発時刻まで少し時間があったので駅周辺を散歩しました。
亀山方の踏切から駅構内の様子。左手前の線路から1番と2番が分岐。中線が本線になるのかな? 右端の線路は3番やその外側にある側線に続いています。この手前ではこれらの線路は集約して単線になっています。
上画像↑の右(西)奥、つまり駅舎と反対側に多数の留置線があります。そちらまで行って覗いてみると・・・
「くろしお」の(多分)287系や、左奥には「南紀」のキハ85の顔も見られました。
そろそろバスの時間。駅前にあるバス停に向かいます。
・・・が、この後想定外の事実が発覚します・・・。つづく~