西日本完乗への道-紀伊半島編(40) 紀勢本線 新鹿駅 ~紀勢西線最後の"砂浜の入り江駅"~
三木里駅から新宮行きで折り返します。
紀勢本線最後の開通区間を南下します。この区間には賀田と二木島の2つの"入り江駅"があります。
この区間については前々回記事ご参考。こちらは二木島駅付近の入り江の様子。
その次の新鹿駅では12分間の長時間停車がありました。下車します!
新鹿駅は三重県熊野市新鹿町にある紀勢本線の無人駅。読みは「あたしか」。こちらもリアス式海岸に並ぶ"入り江駅"のひとつで、新鹿湾のほぼ最奥に位置しています。
新鹿といえば海水浴場が良く知られているそうです。駅からも近く、"日本一きれい"といわれているビーチが入り江に広がっています。かつては海水浴客向けに急行「紀州」や特急「南紀」が臨時停車していたこともあったそうです。
車窓から見えた新鹿海水浴場の様子(前々回記事より波田須~新鹿間)。
駅の開業は1956(昭和31)年4月のこと。紀勢西線が紀伊木本駅(現在の熊野市駅)から延伸して一時的な終着駅として開業しました。これは1940(昭和15)年以来、戦争時期を挟んで16年ぶりの延伸となるそうです。
駅構造は島式ホーム1面2線で東から1~2番。東側にある駅舎とは亀山方の構内踏切で連絡しています。
新宮方からの様子。配線は左(西)側2番線を本線とする1線スルーで、列車は1番線に退避中。
右奥に駅舎。入り江は更に右にあります。
亀山方からの様子。こちらに構内踏切へのスロープがあります。
ホーム側から見た構内踏切の様子。間に線路がもう一本くらいはあったと思われます。
駅舎側から見た構内。"入り江駅"の山側は大抵は崖。ちなみに列車はキハ25形のM103編成です。
駅舎内の様子。がらーん。
ここのシャッターには「JR東海をよろしく」という文字とともに魚と浜辺の島の絵が描かれていました。
駅舎外観。1956(昭和31)年4月の開業時からの建物だそうです。
三木里駅と同様、戦後築の簡易型といったところかな。
駅前広場の様子。少し高い位置にあるのがわかります。ここからは住宅の屋根越しに海がチラっと見えますが、浜は見えませんでした。いや・・・広場の入口まで行けば見えたのかもしれません。時間が無かったもので・・・。
ホームに戻って対向列車を待っていると・・・
やってきたのは特急「南紀」でした。この時刻だと名古屋行きの最終8号だと思います。通過~。
車両形式はキハ85系。車番は確認とれず。キハ85は先月末に「南紀」の定期運行から外れて、引退となったそうですね。現在はHC85系というハイブリッド気動車が運行しているそうです。そちらにはいずれ出会うことになるでしょう。
前方クリアとなってこちらも出発です。時刻は18時ちょっと前。日が暮れてきました。
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