日高川の廃駅訪問の後、西御坊駅まで戻ってきました。
時刻は10時前。列車が出発した直後で、この後は1時間以上ない空白時間帯・・・。
仕方ないので御坊駅まで歩いていこうと思います。
線路沿いに道は無いので、住宅地の中をカクカク進み・・・
数分歩いてまずは市役所前駅に到着しました。西御坊駅からの営業キロは0.3km。
市役所前駅は和歌山県御坊市薗にある紀州鉄道線の無人駅。その名の通り御坊市役所が近くにあります。
御坊方の踏切から見た様子。駅構造は単式ホーム1面1線で駅舎はありません。
出入口はこちら側にあります。お隣は喫茶店。ちょうど保守作業中?でした。
西御坊方からの様子。自転車が置かれてます。
次行きます。やはり線路沿いの道が無いので離れたところを歩いていると、踏切の警報音が聞こえてきました。
そちらに行くと、レールバスが走ってきました。緑のKR301ですが・・・あれ? 時刻表上には無い列車ですね~。西御坊駅まで試運転でしょうか? ちなみに左奥に見える建物が市役所です。
ここから少し歩いていくと子供の声が聞こえてきます。保育園のようですね。
その奥にも時刻表上には無い列車が・・・。赤いKR205ですが、線路上に停車中のようです。後ほど知ったのですが、この保育園の裏手に車両基地があったんですね~。そこから出てきた車両のようです。
ここから線路がある方向に歩いていくと住宅地の角っこに駅がありました。紀伊御坊駅です。
紀伊御坊駅は和歌山県御坊市薗にある紀州鉄道の駅で唯一駅舎のある有人駅。車両基地も併設されている紀州鉄道の中枢駅となるようです。駅の開業は1931(昭和6)年6月。ちょっとくたびれたコンクリート造りの駅舎は、1979(昭和54)年9月に竣工されたものだそうです。
駅舎内の様子。直営駅で窓口ももちろんあります。
せっかくなので入場券を購入して入場してみました。
駅構造は単式ホーム1面1線。駅舎はホームの南東側に面しています。
御坊方から見た様子。元々は相対式2面2線だったものを1線潰したそうです。2面1線に見えますが、対向側のホームは使用していない廃ホームだそうです。駅名標はそちらに立っています。そして・・・
西御坊方面。奥に見える側線には古ぼけた車両がいました。車両形式はキテツ1形のキテツ-2。1985(昭和60)年製。北条鉄道のフラワ1985-1として運用の後、2009(平成21)年10月からこちらで運用開始したそうです。
現在も車籍はあるようなのですが、「休車中」扱いだそうです。看板が見えますね。
ちなみに三つ子車のひとつキテツー1(フラワ1985-2)のほうは廃車となって、現在は有田川鉄道公園に保存されています。今回は車庫から顔だけ覗かせている姿が見えました→→この日の朝に訪問した有田鉄道金屋口駅跡
そちらの方は化粧し直されて動態保存されているという皮肉・・・。
上画像の奥を見るともう一本線路が左手前に分岐しているのが見えます。そちらは検車庫になっており、ホーム端から中が覗けました。先ほど踏切で見かけたKR301が戻ってきたようです。
ちなみにKR205のほうは既にここにはおらず、後ほど御坊駅で見かけました→→御坊駅の様子
ちょうど車両の交代タイミングだったようです。2両でやりくりしてるんでしょうね・・・。
次は御坊方面の様子。このホームは2面2線の1線を潰した際に幅を拡張したそうです。つまり左半分は元々線路があった場所となります。その延長上の奥を見てみると・・・
元々あった1線の一部だと思われる線路が残されており、そちらにも保存車両がいました。
603と表示されてますね~。
駅を出て車両のすぐ目の前まで行けました。
思い出しました。この車両・・・7年前の訪問時にはキテツが留置されていた場所にいたキハ603です。
1960(昭和35)年製。元々は大分交通耶馬渓線で運行されていた車両で、路線が廃止された1975年にこちらにやってきたそうです。2009年10月に定期運行終了。
現在は「ほんまち広場603」として整備された場所に保存されています。
それでは次の駅へ行こうか・・・と思っていたところ、KR301が車庫から出てくるのが見えました。
ちょっと気になったので車庫のある西御坊方に回り込んでみました。
すると、理由はわかりませんが、キテツ-2のいる側線に入ってますね。滞泊の定位置かな??
では次行きます。紀伊御坊駅からは線路沿いに道がありました。そこを歩いていくと、向こうから立派なカメラを持った年配の方がこちらに歩いてきます。私の逆パターンかも? 声はかけませんでした^^;
歩くこと数分。3つ目の中間駅に到着。学門駅です。
学門駅は和歌山県御坊市湯川町財部にある無人駅。「学問」ではありません(微)
近くに学校の校門があるそうですが、関連しているのかはわかりません。
御坊方からの様子。駅構造は単式ホーム1面1線。駅舎は無く出入口は御坊方の踏切そばにあります。
ホーム上からの様子。左は北側の御坊方面。右は西御坊方面。
右画像の奥、つまりホームの西御坊方には「学問地蔵」さまがいらしゃりました。こちらは学"問"。
さてさて、次の駅は起点の御坊駅。今までと比べると駅間距離は長いです。これまでは住宅地といった感じでしたが、ここから先は田畑が広がる見晴らしの良い場所を歩きます。
線路は用水路を渡ったり、あぜ道っぽい道路を横切ったり。
これは第4種踏切でしょうか? のんびり走るのでこれで問題ないんでしょうね。
正面に紀勢本線の踏切が見えてきたところで大通りを右折すると・・・
御坊駅に到着でございます。日高川駅までの廃線を含めて紀州鉄道完歩しました^^
ここから紀勢本線の南下再開します。先はまだまだ長いです♪
3番線から当駅始発の紀伊田辺行きに乗車。
乗車車両はワンマン2連先頭1号車のクモハ226-1032。11:28の発車です。
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m1022000jp
紀伊御坊駅とキハ603
きゃみ
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きゃみ
Re: 紀伊御坊駅とキハ603
Tdd
こんにちは
フラワ1985-1にはかつて北条鉄道での運用終了間際に一度だけ乗車の機会を得ました
サスペンションがふにゃふにゃで他ではあり得ないくらい前後左右に盛大に揺られて
気分が少し悪くなりかけたのを覚えています
記念に買ったイラスト入りのマグカップは今も職場で使ってます
紀州鉄道では休車扱いとのことですがWiki見てみたら2017年5月にさよならイベントが
行われたそうで実質的には廃車ですね
正式に廃車にしていないのはおそらく数百万円はかかるであろう廃車費用の問題なのか
あるいは将来新しい車両を導入する場合それに合わせて廃車手続きを行えば何らかの
税制上の特例措置が受けられたりするのか
いずれにせよヘッドライトから垂れた赤サビが泣いているようでいささか不憫です