佐賀長崎駅巡り18冬(12) 松浦鉄道西九州線 佐々駅 ~かつて臼ノ浦線が分岐していた駅~ - 筑肥線/唐津線/松浦鉄道

佐賀長崎駅巡り18冬(12) 松浦鉄道西九州線 佐々駅 ~かつて臼ノ浦線が分岐していた駅~

きゃみ

それまで海岸付近を西進してきた松浦鉄道西九州線は、たびら平戸口駅を出るとほぼ360度方向転換して南東方向に進んでいくようになります。
一旦内陸側に入っていき、再び海岸に向かい佐々川の河口に近づく佐々駅に到着です。この駅では列車交換のため13分ほどの停車がありました。
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長崎県北松浦郡佐々町に所在する佐々駅。「さざ」と読みます。駅名標にも記されているように「河津桜とシロウオの里」という愛称がつけられています。佐々町の春の風物詩のようですね。

国鉄時代にはこの駅から臼ノ浦線という短い鉄道路線が分岐していたそうです。1971年の廃止ということなので、かなり昔の話ですね。現在は構内に松浦鉄道の佐々車両基地があって、西九州線の運行上の節目の駅となっています。

駅構造は島式ホーム1面2線が1・2番線、そして単式ホーム1面1線が3番線の計2面3線。

佐世保方からの様子。乗車してきた佐世保行きの下り列車は一番右の1番線に停車中。一番左の3番線は奥で行き止まりになっていて、佐世保方面にしか行けない構造になっています。
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駅舎は1番線側にあって各ホームからは構内踏切で線路を渡ります。その構内踏切からMR-401を撮影。
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駅舎は1991(平成3)年築の2階建てログハウス風の木造建築です。
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国鉄時代は反対側の単式ホーム側に駅舎があったそうです。少し変わった構造だと思っていたのですが、そういうことだったんですね。佐々町の中心部が線路を挟んで反対側にあって不便だったらしく、松浦鉄道に転換した際にそれまでの駅舎を解体して町の中心部寄りに新駅舎を建て替えたとのことです。

ログハウス感満載の駅舎内の様子。窓口は閉じていました。駅員さんはいるのかな??
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時刻は9:00ちょっと前の通勤時間帯ということもあり、佐世保~佐々間はかなり頻繁に列車が走っています。半数以上が佐々止まりの列車ですが、2番線には伊万里行きの上り列車が到着しました。車両はMR-605の単行。
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この数分後、更に佐世保発当駅止まりの快速列車が3番線に到着するのを待って、こちらの列車は佐世保に向けて出発となりました。

【おまけ】
佐々駅から2駅目の真申(まさる)駅には「松浦鉄道全通記念碑」が建ってました。車窓から撮影です。
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「松浦鉄道全通」と記されていますが、正確には前身の国鉄松浦線の頃の話で、伊万里からの伊万里線と佐世保からの松浦線がこの駅で接続して晴れて全通となったそうです。

行程:たびら平戸口(325D佐世保行)佐々(同左)佐世保

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Comments 6

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雑草のひとりごと  
No title

趣のある駅舎ですね。
長崎は一度だけ行ったことがありますが、もう一度是非行きたいところです。
何泊くらいで行かれたのですか?

2018/11/20 (Tue) 18:22 | EDIT | REPLY |   
きゃみ  
No title

> 雑草のひとりごとさん、こんばんは。お久しぶりです。
佐々の駅舎は比較的新しい駅舎で、シンプルな国鉄時代の木造駅舎と比べると趣向が凝らされていますね。

今回の旅は今年の正月休みに行きましたが、長崎や佐賀を訪れたのはこれが初めてでした。宿泊したのは伊万里と長崎駅前で2泊3日です。旅行中は曇りや雨で果ては雪も降ってしまい、ほとんど日が当たらなかったのがちょっと残念でしたね・・・

2018/11/21 (Wed) 01:43 | EDIT | REPLY |   
風来梨  
No title

こんばんは。

10年ほど前に、この地域で廃止となった「島原鉄道の『撮り鉄』&九州の冬の滝めぐり」という小旅行を企画した時に、この松浦鉄道から出ていた廃線の遺構訪問も計画していましたが、島原までの移動時間がかかりすぎて断念した事があります。

その廃線とは、肥前吉井(今は肥前がとれて吉井駅)から別れていた世知原線ですね。 もちろん、写真でしか見た事ないですが、世知原駅は立派な木造駅舎だったみたいです。 次の唯一の途中駅・祝橋駅のホームは、車道として舗装された道路の歩道嵩上げ部分に組み込まれて同化しているとのことです。

この『赤字83線』の廃止路線は、福岡県の幸袋線や北海道の根北線などとならんで魅惑的でしたね。 北海道の根北線の『渡らずの橋』は、訪ねてしまいましたね。

2018/11/21 (Wed) 19:19 | EDIT | REPLY |   
きゃみ  
No title

> 風来梨さん、こんばんは。
世知原線も臼ノ浦線と同じく炭鉱線を起源とする路線のようですね。世知原駅の昔の写真を見ましたが確かに立派な木造駅舎だったようです。それと吉井駅は構内が結構広く、過去分岐駅だった面影が残っているように思います。
根北線は赤字83線の中でも名前はかすかに覚えていました。斜里から分岐する路線ですよね。越川橋梁でしょうか。写真を見ましたが、異様な雰囲気ですね。ここも訪ねられたとはさすがです。

2018/11/21 (Wed) 23:26 | EDIT | REPLY |   
たかはし  
No title

先日もコメントさせていただきましたが、私が乗ったのは伊万里から佐世保まで乗り通しました。当時、記憶では、確か2時間以上かかり、列車にはトイレはなく、すれ違いによる長時間停車(せめて5分ぐらい)もなく、佐々での2分停車が最大でした。

私が乗った時、その佐々で2両増結。「2分停車では無理があるやろ」と思ったのですが、確か「大学」という駅から、どっと乗車。察するに受験日だったみたいてす。

2018/11/22 (Thu) 07:17 | EDIT | REPLY |   
きゃみ  
No title

> たかはしさん、こんばんは。
松浦鉄道は全線乗り通すと2時間半はかかる長大路線ですね。トイレが無いのは辛いところです。。大丈夫でしたか?(苦笑
たった2分で増結できちゃうんですね。増結は受験日対応の特別増結だったのでしょうか。しかし、「大学」駅とはなんとシンプルな駅名でしょうか。駅名標撮っておけばよかったです。

2018/11/22 (Thu) 20:49 | EDIT | REPLY |   

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