長崎県北松浦郡佐々町に所在する佐々駅。「さざ」と読みます。駅名標にも記されているように「河津桜とシロウオの里」という愛称がつけられています。佐々町の春の風物詩のようですね。
国鉄時代にはこの駅から臼ノ浦線という短い鉄道路線が分岐していたそうです。1971年の廃止ということなので、かなり昔の話ですね。現在は構内に松浦鉄道の佐々車両基地があって、西九州線の運行上の節目の駅となっています。
駅構造は島式ホーム1面2線が1・2番線、そして単式ホーム1面1線が3番線の計2面3線。
佐世保方からの様子。乗車してきた佐世保行きの下り列車は一番右の1番線に停車中。一番左の3番線は奥で行き止まりになっていて、佐世保方面にしか行けない構造になっています。
駅舎は1番線側にあって各ホームからは構内踏切で線路を渡ります。その構内踏切からMR-401を撮影。
駅舎は1991(平成3)年築の2階建てログハウス風の木造建築です。
国鉄時代は反対側の単式ホーム側に駅舎があったそうです。少し変わった構造だと思っていたのですが、そういうことだったんですね。佐々町の中心部が線路を挟んで反対側にあって不便だったらしく、松浦鉄道に転換した際にそれまでの駅舎を解体して町の中心部寄りに新駅舎を建て替えたとのことです。
ログハウス感満載の駅舎内の様子。窓口は閉じていました。駅員さんはいるのかな??
時刻は9:00ちょっと前の通勤時間帯ということもあり、佐世保~佐々間はかなり頻繁に列車が走っています。半数以上が佐々止まりの列車ですが、2番線には伊万里行きの上り列車が到着しました。車両はMR-605の単行。
この数分後、更に佐世保発当駅止まりの快速列車が3番線に到着するのを待って、こちらの列車は佐世保に向けて出発となりました。
【おまけ】
佐々駅から2駅目の真申(まさる)駅には「松浦鉄道全通記念碑」が建ってました。車窓から撮影です。
「松浦鉄道全通」と記されていますが、正確には前身の国鉄松浦線の頃の話で、伊万里からの伊万里線と佐世保からの松浦線がこの駅で接続して晴れて全通となったそうです。