新宮駅から乗車した列車内は学生で混雑していましたが、紀伊佐野駅でほぼ全員が下車していきました。その後、熊野那智神社や那智滝などへの玄関口の那智駅などを通って列車は紀伊勝浦駅に到着。ここで乗り継ぎです。
2番線に到着した列車はそのまま折返しの新宮行きとなりました。
紀伊勝浦駅は那智勝浦町の中心駅で特急「くろしお」が大阪方面から、「南紀」が名古屋方面から乗り入れてくる観光拠点の駅です。
駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線。お互いのホームが若干ずれた形態になっています。
新宮方の踏切からの様子↓
上画像↑左奥の単式ホーム1番線は配線の関係上、新宮方面へ折り返す列車のみが使用します。ここで折り返す特急「南紀」は全列車が1番線の発着になります。
1番線に停車中のキハ85系「ワイドビュー南紀4号」名古屋行き。
ホーム間は跨線橋で結ばれており、東側にある駅舎2階と連絡しています。
連絡通路の内装は那智神社をイメージしているとのこと。
駅舎は昭和52年築のコンクリート2階建てです。
駅施設は全て2階にあり、1階は観光案内所などが入居しています。
2階にある改札窓口の様子。みどりの窓口のある業務委託駅です。
駅前はさすが観光地の玄関口といった雰囲気です。多くのバスやタクシーが待機していて、そこそこ賑やかな様子でした。平日の朝ということもあるので休日昼間ならもっと賑やかなのかなと想像します。
手前にある石碑は佐藤春夫の歌碑「秋刀魚の歌」。新宮市出身の詩人だそうです。
駅前には「滝の湯」という足湯もありました。硫黄の香りがします。
観光客と思わしき女性がおひとり。
紀伊勝浦駅というと思い出すのが、むかし東京から紀伊勝浦までを走っていた14系ブルートレインの「紀伊」です。
80年代前半の頃の東京駅10番線、スハネフ14「紀伊」
東京から出雲市行きの「出雲2・3号」と併結して、名古屋で分割していました。70年代は紀勢本線をDF50が牽引していたそうです。1975年3月に特急に格上げされ、1984年2月に廃止された短命のブルートレインでした。
さて、次の普通列車は1時間半後、その前に特急が出ているようです。訪問駅を稼ぐこともちょっと考えて、次発の特急に乗車することにしました。
やってきたのは283系オーシャンアロー車両の「くろしお14号」。2号車自由席サハ283-2に乗車です。
行程:新宮(2326M紀伊勝浦行)紀伊勝浦(64Mくろしお14号新大阪行)古座

