熊野市駅から乗車した列車は、国道42号と並走しながら海岸沿いを進んでいきます。そして、熊野川を渡って和歌山県に入るとすぐに新宮駅に到着です。
列車は3番線に到着。駅名標は青系のJR西日本仕様となりました。この駅はJR東海とJR西日本の会社境界の駅で、ここから先はJR西日本の管轄となります。
新宮駅は運行上重要な役割をもつ駅で、会社の境界駅であるだけでなく、JR東海側の亀山方が非電化、JR西日本側の和歌山方が電化されているためその境界点にもなっています。列車は一部が紀伊勝浦駅まで運行される特急「南紀」を除いて、ほとんどが当駅を起終点としています。わたしもここで乗継ぎです。
駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線。ホーム間は地下道で結ばれています。他に多数の側線もあります。
島式ホーム2・3番線の様子。3番線にはJR東海のキハ25。
同じく2・3番ホーム紀伊勝浦方から。右端は単式1番ホーム。
昔の地方の駅でよく見かけたホーム上の手洗い場。
東側にある単式1番ホームは駅舎に面しています。広いホームの改札口そばにはJリーグ各クラブの旗と特大絵馬が並んでいました。なぜJリーグの旗があるのか?新宮にある「熊野速玉大社」にJFAのシンボルの「ヤタガラス」が祀られているから?らしいです。八咫烏は熊野のシンボルでもあるようですね。
駅舎は昭和27年築の大きな鉄筋コンクリート造りで3代目だそうです。駅前には大きなヤシの木が1本植えられており南国チックです。
駅舎内は広くて天井も高く開放的です。JR西日本の直営駅でみどりの窓口があり駅レンタカー業務も行っています。観光案内所も入っています。
舎内には鉄道模型が置かれていました。
駅前の様子。古い石碑がありました。「東くめ鳩ぽっぽの歌碑」
『東くめは東京音楽校在学中より作詞を手がけた後に、滝廉太郎とのコンビにより「鳩ぽっぽ」「お正月」「鯉のぼり」「雪やこんこん」など、日本で最初の口語体による唱歌を生み出し、今も愛唱されている。』
駅前には「お燈祭り上り子像」と「新宮鐡道100周年の碑」も置かれていました。
『お燈まつりは、和歌山県指定無形民俗文化財に指定されている、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である神倉神社で毎年2月6日に行われる勇壮な火祭りです。白装束に荒縄を締めた「上り子(のぼりこ)」と呼ばれる男子が御神火を移した松明を持ち神倉山の山頂から538段の急峻な石段を駆け下ります。』
少し駅前を歩いてみましたが、意外にも食事のできるような店が見つかりませんでした。
さて、駅構内に戻って次の列車に乗車します。
ここからは電化区間ということで乗車する列車も電車でした。車両は国鉄105系の青い電車、クハ104-4+クモハ105-4の2連。ここに105系・・・こちらも全ロングシートで私としては意外な車両でした。1番線発の紀伊勝浦行き区間運転の電車に乗車します。
ちなみにこの駅には訳あってこの後再び訪れることになります・・・・・・・(泣)
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