尿が泡立つ・尿が臭う | 埼玉県大宮駅と東京都上野駅の泌尿器科
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尿が泡立つ・尿が臭う

尿の異常

泌尿器科には「尿が泡立つ」「尿が臭う」と不安に思っている患者さんの問い合わせが非常に多く見られます。今回はこの二つの質問に対して詳しく解説していこうと思います。少しでも患者様の不安が解消されるきっかけになれば良いと思います。万が一該当する症状など心配なことがございましたらお気軽にご来院下さい。

◆目次◆

1 尿が泡立つ原因
 1-1 尿に蛋白が含まれている場合
 1-2 尿の濃度が濃い場合
 1-3 尿に細菌が感染している場合
 1-4 尿に糖が含まれている場合
2 尿が臭う原因
 2-1 尿が細菌に感染している場合
 2-2 尿に癌細胞が含まれている場合
 2-3 尿に糖が含まれている場合
3 検査
 3-1 尿検査
 3-2 採血
 3-3 超音波

尿が泡立つ原因

排尿後に便器を見ると尿が異常に泡立っている。こんな経験皆様一度はあるのではないでしょうか。尿が泡立つ主な原因として「尿に蛋白が含まれている」「尿の濃度が濃い」「尿に細菌が感染している」「尿に糖が含まれている」といった4つが考えられます。実際にはあまり異常がないことが多いです。ただし実際にこの4つが原因だった場合に注意が必要なこともありますので長く症状続く場合は受診して方が良いでしょう。

尿に蛋白が含まれている場合

尿に蛋白が含まれている場合は腎臓の病気を疑います。尿は腎臓で作られますが基本手に蛋白は尿には含まれません。腎臓の機能に異常があると、腎臓の尿をろ過する機能が正常に働かず尿の中に蛋白が漏れ出てきてしまいます。そのため尿に蛋白が混ざっている時は腎臓の機能の異常があると考えられます。尿に蛋白が混じる腎臓の病気にはネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、IgA腎症などといった病気が挙げられます。当クリニックでそのような病気を疑った場合、近隣の信頼できる腎臓内科を御紹介させていただいております。

尿の濃度が濃い場合

尿の濃度が濃い場合は身体の水分量が少ないと考えられます。身体に十分な水分量があると尿は薄まるのですが、身体が水分不足ですと尿の濃度が高くなってしまいます。体への水分補給が十分に行われず、極限の状態になると脱水症状になります。熱中症の場合も注意が必要です。尿の濃度が濃くて尿が泡立っている場合は水分を適度に摂取すると濃度の濃さも改善されます。水分補給をしましょう。泌尿器科では尿管結石予防の観点からも最低1500ccの飲水をすすめております。

尿に細菌が感染している場合

人間の尿は基本的には無菌なので尿に細菌が含まれている時は注意が必要です。特に男性の場合は細菌が含まれているということはほとんどありません。女性は尿道が男性に比べて圧倒的に短いため、簡単に菌が膀胱に入りやすく膀胱炎になる方が多いです。尿に細菌が含まれている場合は尿が泡立ちやすくなります。細菌が原因の場合は抗生物質の投与で尿の中の細菌を撲滅します。男性では尿道炎や急性細菌性前立腺炎、女性では主に膀胱炎が挙げられます。単純に尿の中に細菌が入ってしまっただけならば抗生剤を投与すれば良いのですが、その背景に結石や腫瘍がある場合があります。 結石などの異物や腫瘍は細菌がくっ付きやすいのです。

その際は抗生剤を投与しても治りませんので、大元の原因である結石や腫瘍を除去する必要があります。

尿に糖が含まれている場合

尿に糖が含まれている場合も泡立ちやすくなります。日常診療では糖が原因であることが最も多いと思われます。尿に糖が混じる原因は糖尿病です。糖尿病は血糖値が高くなる病気です。糖尿病が進行すると尿中に糖が混じってくるようになります。尿が腎臓で濾過される際糖は本来濾過されないのですが、血液中の糖の濃度があまりに濃くなると漏れ出てきてしまいます。その糖が尿に混じり尿が泡立つ原因となります。糖尿病を疑った場合、採血などの検査をしてHbA1c(直近2ヶ月の血糖値の平均を反映する)や血糖値を測ります。もし糖尿病の診断となった場合には糖尿病の治療を行います。

尿が臭う原因

排尿後に便器からの臭いがいつもと違うな、臭いなと感じることがあるかもしれません。尿が臭う場合には基本的に尿路に何かしらの異常であることが多いので早めの受診をお勧めしてます。尿が臭う原因としては「尿が細菌に感染している」「尿に癌細胞が含まれている」「尿に糖が混じっている」この3つが挙げられます。

尿が細菌に感染している場合

尿が泡立つ原因でも述べたように、尿が感染している場合にも尿の臭いが変化してきます。同様に抗生物質の投与で治療し、腫瘍や結石などの原因がある場合にはその治療を行います。

尿に癌細胞が含まれている場合

尿に悪い細胞(癌細胞)が含まれている場合も尿に臭いがすることがあります。癌・悪性腫瘍というのは細胞が脆く、正常な組織ではないので細胞同士がきちんとした接着をしていません。そのため壊れやすくこぼれ落ちやすいため、尿の通り道の膀胱・尿管・腎臓に癌があるとちょっとした衝撃で尿の中に漏れてきます。尿の中に癌細胞があると判断した場合は膀胱や尿管や腎臓内に癌があることを疑い検査をすすめていきます。

尿に糖が含まれている場合

先ほど述べた泡立つ原因と同様に尿に糖が含まれていても甘い臭いがすることがあります。しかしあまりにも多い量でないと甘い臭いになりません。甘い臭いを発した時には糖尿病を疑い内科を受診しましょう。

検査

尿が泡立つ、尿が臭うといった場合には、当院では尿検査・採血・超音波を行なっています。

尿検査

尿に蛋白・赤血球・白血球・ばい菌などが入っていないか、癌細胞が含まれていないかを調べます。

採血

身体内で炎症が起こっていないか、血糖値が高くないか、腎臓の機能が正常かどうかを調べます。

超音波

腎臓や尿管や膀胱にできものがないか、結石がないか、腎臓が萎縮、肥大していないかなどを調べます。超音波は放射線を浴びるわけではなく痛い検査ではなく身体に優しい検査です。

上記のような検査を行い、原因を探ります。原因を特定し適切な治療を行います。尿の泡立ち、尿の臭いが気になる場合は当院までご相談ください。

現在当院では徹底した新型コロナウイルス感染対策をしながら診療を継続しております。

またオンライン診療も行っております。
全国どこからでもオンライン診療は可能です。泌尿器科、消化器科、内科でお悩みの方は是非上記のリンクか下部のバナーよりご相談下さい。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

 

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