どうも、たっつんです!
株価は最近でこそ乱高下していながらも、基本的には日本株が強過ぎて連日笑いが止まらない相場です。
為替介入と見られる円高の影響で日経平均が急落する局面も見られますが、私は中小型の割安グロース銘柄を多く保有していたりするので、資産的には無風どころかプラス。
少しずつ資金がグロースシフトしている動きも見られますし、私にとっては追い風です。
さて、そんな中ではありますが、ダメダメ決算を発表したEnjin(7370)を損切りしたので痛みを忘れないための備忘録として記事にします。
損切りの味は苦い…
損切り額
当ブログでは、自身の投資状況について包み隠さず公開していますので、今回の損切り額についても全てオープンにします。損切り額は124,698円となりました。
損切りした理由
さて、今回同社株を損切りした理由は大きく分けて3つあります。
まず、一つ目は中期経営計画を取り下げたことです。中計は投資家にとって将来期待する姿そのもので、中計で掲げた内容を達成することを見込んで投資をしています。
その重要な中計を取り下げるというものですから、投資する際に描いたシナリオが崩れてしまうわけです。「将来このような業績の企業になるなら、今この株価だと割安だ」というようなシナリオが崩壊してしまったのですね。
また、同社が採用・人材育成、獲得の面で課題を抱えていたことは以前から決算説明書で分かっていました。今回、中計を取り下げたことも採用がうまくいかず人材獲得が進まなかった故だと言及もされています。
同社にとって人材の獲得が問題であることは企業も投資家も認知していたわけです。
そして今回、通期決算説明書を見るに、どうにもこれは企業の体質に難があると肌で感じずにはいられませんでした。
例えば決算説明書の経営上のリスクに関する以下の記載で、主要なリスクとして「当社の経営理念を理解し、賛同できる人材の採用・教育が計画どおり進捗しない場合、安定的な事業成長が阻害される可能性」と挙げられています。
何だろう。そもそも「企業の経営理念を理解し賛同できる人材を採用しよう」と思っている時点で烏滸がましいにも程があると思いました。
私個人としては、企業が人を育てるもので人が企業に賛同し歩み寄るものではないと思うのです。同社の言い方は捉え方によると「ウチのやり方に賛同できる人を集める」とも取れます。
そのような姿勢で人が集まるとは到底思えないのです。
リスクへ対する対策案も薄っぺらく「優秀な人材の(←「を」だと思われるが、重要なIRで誤字)獲得し〜」と記載されていますが、どう考えても優秀な人材はより良い企業へ就職すると思います。
結論、人を大事にしない企業じゃないか?とIRから思えてしまったことが損切りした二つ目の理由になります。
そして最後は配当方針をしれっと変更していることです。
以前同社は決算説明書の中で配当性向30%が前期配当額を上回るまでの期間は毎期1円以上増配すると公表していました。
連続増配にも期待して投資できる企業だったのですが、今期の配当予想は増配は無く据え置きとなっています。まさかこういう形で増配がストップされるとは思わなかったですね。
人材獲得ができない、その結果事業が回らず業績が悪化し、掲げた株主還元も未達。
残念ながらこういう企業に投資を続ける気にはなれず、投資シナリオが崩れたので損切りする結果となりました。
企業の風土が変わらないと立ち直りは難しそうな企業というイメージです。転職サイトでも同社の情報を集めてみると、概ねトップダウンな企業風土のような意見が多かったです。
ということで、損切りは損切りとして受け入れて、これを戦訓に今後の銘柄選定に活かしたいと思います。同社は数年後に期待して購入した銘柄でしたが、もっと回転率を上げるような銘柄選定をしたほうがいいのかもしれない。
こちらもチェック
▼去年の記事。応援しています〜。
▼最近受領した銘柄
▼「いいね!」代わりにクリックお願いします!