13%になってますね。
インタビュー=過激児童ポルノ漫画 禁じて オンラインで入手容易 ビジネス化−国連のブーアブキッキオ特別報告者
2015.10.31 静岡新聞 朝刊
国連のブーアブキッキオ特別報告者(子どもの人身売買やポルノ問題担当)は、児童ポルノがオンラインで手に入れやすくなっていると懸念を示した。また、世界的にも例がない過激な児童ポルノ漫画が日本で流通しているとして禁止を訴えた。
(共同)
−日本の児童買春やポルノに関する現状は。
「被害者の支援施設などを訪れて分かったことは、子どもへの性的搾取はさまざまな種類があるということだ。女子中高生らの13%が援助交際を経験しているとも言われ、(子どもに露出度の高い服を着せ、わいせつな写真や映像を撮る)着エロもある。こうした行為が金を稼げるビジネスとなっており、オンラインで児童ポルノを手にしやすくなっている」−漫画などの創作物についても児童ポルノを禁じるのは表現の自由に反するとの意見も
ある。「両者のバランスを取ることは微妙な作業だ。児童ポルノ漫画の全てを違法とすべきだということではないが、あまりにも過激なものは法律で禁止すべきだ。こうした漫画は日本特有のものだ」
−違法性の基準をどう定めるのか。
「個人的な見解だが、レイプや集団強姦(ごうかん)などを含む過激な児童ポルノ漫画は禁じるべきだと考えている。基準を設けるのは難しいが、(違法の線引きをする)司法的なガイダンスが必要だ」−日本の課題は。
「児童買春・ポルノ禁止法の改正は前向きな動きだが、最初のステップでしかない。警察は子どもに対する性的搾取の実態を把握するため、より積極的に行動すべきだ。性的搾取を社会が容認している側面もあり(関与した人物が)処罰されていないことが根本的な問題だ。被害者の長期的な支援も必要だ」▽マオド・ド・ブーアブキッキオ氏
1944年、オランダ・フーンスブルク生まれ。2002年から12年まで欧州会議事務次長を務め、14年5月から現職。
【写説】マオド・ド・ブーアブキッキオ氏
(共同)