日曜日、Star Warsの最新作を見てきた。19日に公開されたばかりなので、混んでいるかと思いきや、午前中だったせいかガラガラだった。(Opening weekendの興行収入はアメリカだけで1億6000万ドル近くに上り、歴代一位だったというから、これだけすいていたのは単にラッキーだったのか?)
子供時代にオリジナルの3部作をリアルタイムで見て夢中になった世代ゆえ、堪能した。(ちなみに劇場には、一人または二人で見に来ていた30-40代男性が多かった。)99年と02年にそれぞれ公開されたEpisode IとIIは、キャスティングやCG・アニメーションの濫用、ストーリーの弱さが気になったが、今回の作品は実に見事だった。前作・前々作で気になったCGのうそ臭さはほとんど気にならず、ストーリーがあまりにもドラマチックで、すばやいテンポで展開するので、引き込まれずにはいられなかった。 主な登場人物は、前作と同じ役者によって演じられたが、前回目を覆いたくなるほど下手だったHayden Christensenは、今回、悪の世界に魂を売ってすべてを失うという悲劇的な役とヘアスタイルに助けられ(笑)、技量不足を感じさせなかった。 見終えて感じたことは、正義の勝利で終わるハッピーエンドの映画よりも、実は人間の堕落を描いた映画の方が、人を虜にするのではないかということである。今回のStar Warsには、addictiveな魅力があると思う。苦悩の末、悪役に転じたAnakin Skywalkerに感情移入し、魅力を感じた人は多いのではないだろうか?人は善を求めながらも、実は同じくらい強く悪を求めているのではないか?堕落と破壊に屈折した喜びを感じるとしたら、やはり人間の愚行は永久になくならないだろう。 Forceの「陰と陽」、煩悩からの解脱、今回の作品でヨーダが説く死生観など、Star Warsって哲学的だなあと思った。(George Lucasは仏教徒なのか?と思ったほど。)
by oktak
| 2005-05-25 01:28
| 映画
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