午前中早めに出発したせいか、予定されていた市内観光が早めに終わる。
余った時間は「お土産を買える場所に案内しましょうか」ってことで
ミラフローレスの中心的な通りの1つ、ラルコ通りへと向かう。
「日曜なので閉まってる店が多いですが」
という前提で土産物屋の集まる一角でバスが停まる。
土産物屋が2つと、小さなカフェが開いていた。
その1つでは健康食品や化粧品が充実していて、
(アンデスの塩、マカ、カムカムなど)
女性たちが値段を聞いたり値切ったりで大盛り上がり。
まるでマンガに出てくるバーゲン会場のよう。
レジ前の熱気がものすごかった。
もう1つの店はリマの若いデザイナーの手による服や民芸品がメイン。
額代わりの箱の中にフォークロアな絵が飾られているのが気に入ったんだけど、
それなりに値段が張るし、壊れやすそうで
日本に持って帰るのがめんどうそうだったのでやめておく。
結局どちらの店でも何も買わず。写真を撮って過ごす。
もう一軒行きましょうってことで今度は近くのスーパーマーケット。
こちらは僕も買うものがたくさんある。
会社用のお土産を今のうち買っておかなきゃ、と。
かなり大きなスーパーマーケット。ばかでかいスーパーって万国共通なんですね。
お土産用のチョコならば「テカーナ」と「ブリッツ」がよいですよ、
とガイドのUさんが言ってたので探してみるのだが、どちらも見つからず。
(ちなみに、ペルーはお菓子は期待できませんとガイドのUさんがキッパリ断言)
「インカ・チョコ」という非常にベタなチョコレートを買う。
味の良し悪しなんてどうでもよくて、いかにもペルーな見た目の方がいい。
あと、マンサニージャのTパックの箱をいくつかと、ピスコを一瓶。
250mlのミニボトルがオマケにくっついているものを。
大きな瓶は日本に持って帰って、250mlの方は部屋でチビチビ飲もうかと考える。
お酒売り場をウロウロしていたら売り場の女の子から話しかけられ、
スペイン語だったのでよく分からないでいると
片言の英語に変わって、「ワインを試飲してみませんか?」ということだった。
僕がピスコの瓶を持っていると、じゃあピスコの方でってことになる。
小さなプラスチックのコップにほんの少し注がれたのを飲んでみる。
とても強い。胃の奥がキューッとなる。味は強いて言えばウォッカに似ている。
ありがとうと言って、僕はそのピスコを買うことにする。
買い物に当たっての注意事項:
「おつりのドルは破れたのを渡してくるかもしれないので注意してください。
逆に破れたドルで支払おうとするとレジの人は受け取ってくれないです。
また、ニセ札が多く出回っているため、
紙幣を渡したときはじっくり眺められます。
これは日本人を疑っているのではなくて、あくまで普通のことです。
コロンビアからニセ札が流れ込んできています。
100ドル札ではCBで始まってB2で終わる番号のものは受け取ってもらえません」
ピスコ一瓶、チョコレート4個、マンサニージャのお茶6個で計37ドル。
今日の予定終了。ホテルへと戻る。
ラウンジで明日の予定の説明がある。
5時45分モーニングコール、6時半までに荷出し、
7時出発でそれまでに各自チェックアウト。9時15分のフライトでクスコへ。
夕食はホテルのレストランでビュッフェ、19時から22時までの間で好きなときに。
荷出しとはポーターが運べるようにスーツケースを部屋の外に置いておくこと。
それまで一人旅ばかりでツアー初めての僕からすれば耳慣れない言葉。
ツアーってそんなことをしてくれるのか!?と驚く。
これから先、国内線の空港使用料を支払う局面が何度か出てくる。
これを添乗員のKさんがまとめて支払うため、お金を預かることになる。合計46ドル。
部屋に戻って荷物を置いて、またすぐ1階のレストランに下りていく。
ツアーの人たちが固まって、夕食。
ビュッフェの内容は特に書くまでもなく、朝の内容と特に変わらず。
野菜が増えたぐらいか。
テーブルにはロウソクが灯っている。
昨日のチェックインのときに部屋の鍵と一緒にもらった
ウェルカム・ドリンクのチケットを使う。ピスコ・サワーを頼む。
サワーと言ってもアルコールは強くて、小さなグラス一杯で十分。
材料はピスコ、炭酸、卵白、シナモンなど。
テーブルで隣の席に座ったおばさんと話す。
住んでいる場所や職業から始まって、どのように成田まで来たかといったこと。
直行便がペルーまで無いから大変だということ。
これまでにどんなところを旅したか。
ごく一般的な当たり障りのない内容。
最初のうち、ひどくぎこちない。僕の方が。
ツアーで出会った人と打ち解けて話をするってのはとても難しい。
なんなくできる人も世の中には多いんだろうけど、
人見知りな僕にはまだまだハードルが高い。
部屋に戻って20時過ぎ。
NHK をつけると料理番組。日本の放送が入る。
君島十和子が巻き髪で得意料理を披露する。消す。
することもなく、「ラム・パンチ」を読む。
どことなく疲れている。
浴槽にお湯を張って入る。
この日はシャワーでお湯が溢れることはなく、うまくいく。
ほんとなら、誰かを誘って飲みに行きたいところではあるが
夜の外出はやんわりと禁じられてるし、
それ以前に誘えるほど仲のいい人がいるわけでもない。
たまらなく寂しい気持ちになる。
買ってきたピスコをホテルのグラスに注いで1人で飲む。
寝たのは22時半。