365日生き物と共にある酪農家。「酪農は休みがない」それは肉体的にも精神的にも大きな負担です。冠婚葬祭、病気療養、旅行、家族と過ごす時間……。
そんなときに仕事の代行をするのが「酪農ヘルパー」です。酪農家を助ける酪農ヘルパーは各組織や組合に属し、酪農家の要請に応じて朝夕の2回※、牛の世話をします。
牧場ごとのやり方や機械の操作を覚えるのは大変で責任も重大ですが、現場が変わるたびにすてきな出会いや感謝の気持ちが感じられるシーンがたくさん。
「ありがとう」の連鎖を生む仕事。それが酪農ヘルパーです。
※組合によっては「夕・翌朝の2回」の契約もあります。
搾乳は1日2回、朝・晩実施。手作業か機械を使うかは牧場によって異なります。搾られた生乳は、細菌が増殖しないように、バルククーラーで冷やされ、その後ミルクローリー車で運ばれていきます。
おいしい生乳のためには、牧草だけでなくペレット状の飼料など種類も豊富。回数や配合も牧場により異なります。事前の打ち合わせがあるので、その時に牧場主さんから指示してもらうので心配しないでくださいね。
牛が心地よく過ごせる環境づくりも大事な仕事。搾乳前には、綺麗なワラのベッドを作ります。牧場によってはおがくずを敷いたりするところもあります。
仔牛は母牛とは別の小屋にいます。生後8週程度はミルクを与えます。まだ小さくて病気になりやすいので、体調管理は特に大切です。鼻が乾いていたり、下痢はしていないかしっかり見てあげましょう。
成牛の体調管理、病気や足腰の弱い牛のお世話、トラクターを使った除糞作業などのお仕事もあります。