二十四節気は9月7日から立秋、9月22日からは秋分です。
白露は、朝夕の冷えにより野草に露がつく季節です。
秋分は、昼夜の時間が同じになる日です。(太陽が真東から出て真西に入ります。)
伊勢神宮の祭典・その他の行事
9月17日
神宮観月会
神宮では外宮まがたま池奉納舞台において、十五夜の月を愛でながら、全国から募集した短歌と俳句の秀作を披講し、管弦と舞楽を奉納します。美しく雅やかな行事です。
9月19日
月夜見宮秋季大祭
外宮の別宮の一つである「月夜見宮」にて月夜見宮奉賛会主催の神恩感謝の大祭が開催され、神賑行事が行われます。
地元の人も参加をするのでとても賑やかに執り行われます。
9月21日~23日
秋の神楽祭
内宮神苑において舞楽が公開されます。
午前11時と午後2時には、内宮神苑の特設舞台で舞楽(振鉾(えんぶ)、迦陵頻(かりょうびん)、納曽利(なそり)、長慶子(ちょうけいし))が公開されます。
迦陵頻は、極楽に住んでいるという鳥、迦陵頻伽の舞い遊ぶ様を現したもので、起源はインドといわれ、日本には奈良時代に伝えられたといわれます。
納曽利は、2匹の龍が楽しげに遊び戯れる様子を表したものといわれ、童舞(わらわまい)として舞われることもあります。
9月30日
大祓
神嘗祭に先立ち、大宮司以下の神職と楽師を祓い清める儀式です。
10月1日
御酒殿祭(みさかどのさい)
神嘗祭の由貴大御饌にお供えする御料酒(白酒・黒酒・醴酒・清酒)がうるわしく醸成できるよう祈願し、あわせて全国の酒造業の繁栄をお祈りします。清酒以外が神宮で作っています。
10月1日
神御衣奉織始祭(かんみそほうしょくはじめさい)
伊勢市の隣の明和町にある神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)と、神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)で行われます。まず奉織始祭を執り行い、清く美しく織り上がるようにお祈りをささげ、地元有志の奉仕によって清浄のうちに織り上がると13日には鎮謝のお祭りを行います。
10月5日
御塩殿祭(みしおどのさい)
神嘗祭や全ての祭典にお供えする堅塩を焼き固める際のお祭りです。5日から9日までの5日間、荒塩を三角錐形の土器につめて焼き固め堅塩にします。
9月14日~29日
来る福招き猫まつり
9月29日は、「来る福(くるふく)」と縁起良く読めることから、平成7年に制定した招き
猫の記念日で、日本記念日協会に正式認定されています。年に一度、私たちのために日々、福を招き続けてくれる招き猫たちに感謝するとともに、招き猫たちとの出会いを繋ぐ記念行事です。
9月15日
安乗人形芝居
安土桃山時代に始まり、400年以上にわたって伝えられている伝統芸能です。安乗神社の祭礼の際に、境内の舞台で安乗の有志により演じられる三人人形芝居です。国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
9月21日
わらじ祭り
村を荒らす巨人ダンダラボウシ(ダンダラボッチ)を村人たちが、畳一枚ほどの大わらじを造って見せ、怖がらせて退散させたという言い伝えによる祭りです。
17日には、地元の子どもたちが稚児となって行う「わらじ曳き」の神事が行われ、その後浜へと運ばれ、海上の安全と大漁を祈願し海へと流します。
三重県無形文化財に指定されています。
10月2日
花の窟神社お綱掛神事
毎年2月2日と10月2日に、百数十mもの長い綱に季節の花を飾り、舞を捧げる神事です。
植物・自然
朝熊竜胆
朝熊山で発見され名がついた10~15cmの花で、紀伊半島以南、四国、九州にの一部にしか分布していません。葉には光沢があり波のような切れ目が見られるなど、他の種類との違いがあります。
鶺鴒(せきれい)
長い尾を上下に動かす様子が尾で石を叩いているようにも見えることから「石叩き」別名を持つ鶺鴒が鳴き始めます。
この辺りでは五十鈴川で見ることができます。
食物
各地で稲刈りが行われ、新米が出回ります。
栗や松茸などが旬を迎えます。
秋は白秋や金秋など素敵な言葉が並びます。また、日に日にその姿を変える月に美しい風情のある名前がつけられる季節でもあります。
2024年9月7日
公益財団法人伊勢文化会議所 五十鈴塾 季節の講話より