古くて(生徒にとって)新しい モダンテクニックの授業
①スパッタリング ②ドリッピング(吹き流し)で3時間の授業を行いました。
しかしコロナウィルス対策の臨時休校で2月末で終了。(幸い全クラスが一通り終わってさあ学年末テストというところでした。)
さて授業ではモダンテクニックを使って偶然の色と形を楽しむことを大事にする。そこから想起されるイメージを膨らませる。そのような授業にしようと考えました。
①スパッタリングでポイントと考えた点
・面積が広いと画面が散漫になるので、時間内に何色も重ねられる大きさ、
12㎝×12㎝の矩形の中に描く。
・マスキングテープを使う。(汚れていない画面が作品を引き立てる)
※広い画面にして後から好きなところを切り取る方法(トリミング)もあるが、
紙の厚みが気になるので、ここはシャープなエッジを求めてマスキングテープ
を使う。
服を汚す生徒がたくさん出ます。そこで今回はドリッピングではなくストローを
使って絵の具を吹き散らす方法を採用しました。厳密に言えばドリッピングでは
ありません。
モダンテクニックは生徒にとっては楽しく取り組みやすい題材。
道具を扱うおもしろさもあり、多くの生徒が意欲的に取り組める。
絵の具がうまく飛び散らなかったりと必ずしも全員がうまくいく訳ではない。
そこで生徒に求めたい態度は試行錯誤、コツをつかむまで粘り強く試して見る態度。
さらに、型紙を順序よくずらして置く(グラデーション)型紙の表裏を使い分け、
対称的に置く(シンメトリー)同じ形のくり返し(リピテ―ション)を行ったり
色を重ねていく。など造形的な操作を意識して行えるようになることを期待したい。
参照
第1目標(1)対象や事象を捉える造形的な視点について理解するとともに、意図に
応じて表現方法を工夫して表すことができるようにする。
第2 各学年の目標及び内容
A表現(2)「技能」
(ア)材料や用具の生かし方などを身につけ、意図に応じて工夫して表すこと。
(イ)材料や用具の特性などから制作の順次などを考えながら、見通しを持って
表すこと。