今話題のAIツール「Gemini1.5Pro」。動画制作には無縁・・・と思い込んでいませんか。
アイデア出し、シナリオ作成、字幕づくり・・・
使い方をマスターすれば、さまざまなタスクが効率的に行えるようになります。
この記事では、Gemini1.5Proの始め方と基本的な使い方を初心者向けに解説します。
Gemini 1.5Pro の始め方と使い方
Gemini1.5Proとは?
「Gemini1.5Pro」は、Googleが提供するAIモデルの一つで、高度な自然言語処理を用いて、さまざまなタスクをサポートします。
文章の要約やコンテンツの生成、アイデア出しなど、幅広い用途で活躍するAIツールです。
Googleが提供するAIモデルGemini は「Gemini Advanced」とは別物です。
Geminiを使い倒すことで、動画制作の様々な工程を効率化することができます。具体的には、以下の点が挙げられます。
- アイデア出し: 動画のテーマ、ストーリー、脚本などを生成できます。
例えば、「旅行 vlog のアイデアを出して」と指示することで、複数の動画アイデアを提案してくれます。 - 台本・シナリオ・構成の作成: テーマやキーワードから、詳細な脚本を作成できます。
- 動画の内容要約: 長い動画の内容を要約し、重要なポイントを抽出できます。
- 字幕作成: 動画の内容に合わせて、正確な字幕を作成できます。
- 動画の説明文作成: 動画の内容を分かりやすく説明する文章を作成できます。
- 動画のタイトル作成: 視聴者の目を引くような動画タイトルを提案できます。
これらの機能を活用することで、動画制作における以下のようなメリットが期待できます。
- 時間短縮: 人手で行っていた作業を自動化することで、制作時間を大幅に短縮できます。
- アイデア創出: 従来のアイデア出しでは思いつかなかったような斬新なアイデアを生み出すことができます。
- 品質向上: 統一感のある高品質なコンテンツを安定的に制作できます。
つまり、Geminiは、動画制作におけるクリエイティブな部分から、技術的な部分まで、幅広い範囲をサポートしてくれる強力なツールと言えるでしょう。
Gemini1.5Proを使い始める手順
1. Googleアカウントを用意
Gemini1.5Proを使うには、Googleアカウントが必要です。
2. Google AI Studioにアクセス
次に、下記のURLからGoogle AI Studioにログインします。
Tokyo Bread Journeys | Google AI Studio
サインイン後、「Continue」をクリックして基本画面に進みます。
3. モデルを選択
Google AI Studioの基本画面が開きます。画面右のサイドバー上にある[Model]をクリックするとしモデルが選択できます。
ここでは「Gemini1.5Pro」を選びます。これは高性能モデルで、より正確かつ洗練された出力が期待できます。
Gemini1.5Proの基本的な使い方
Gemini1.5Proのインターフェースはシンプルです。初心者がよく使用する基本操作を紹介します。
よく使うのは①タイトル②プロンプト③モデル④セーブ⑤新規作成の5項目です。
- ①タイトルには チャット名(相談案件名)が英語で表示されます。
- ②プロンプト Geminiに指示したいことを書きます。
- ③モデル Geminiのモデルが選べます。1.5Flashは速い、1.5Proは高性能の特徴があります。ここではGemini1.5Proを選びます。
- ④セーブ Geminiはブラウザ上で動作します。そのためセーブせずにブラウザを閉じるとこれまでのやり取りがすべて消えてしまいます。Geminiとの対話が始まったら定期的にセーブすることをおすすめします。
⑤新規作成 いわゆるリセットです。新しいチャットを始める時選択します。
上記以外に、作業中に使うのがToken CountとTemperatureです。
- Token Count 生成に使用した作業量にあたる数値です。
- Temperature 生成の精度を調節するスライドバーです。例えば画像を例にとると創造性を志向する場合は数値を1.0に設定。記事の要約で 正確な要約を生成したい場合は、数値を0.5に設定。正確なコードを生成したい場合は、数値を0に設定します。
より「予測可能」な出力を生成する場合: 数値を下げ、より「創造的」な出力を生成する場合: 数値を上げてみてください。
読み込む素材がある場合は、画面下にある②プロンプト欄の+マークをクリックします。すると添付できるファイルが選択できます。利用できるドライブはGoogleドライブのみ可能です。
資料等を読み込ませる際は、直接ではなく一旦Googleドライブに格納することを推奨します。
利用例
動画の文字起こし文をGemini1.5Proに読み込ませ、動画の解説文を書いてみます。
手順は次の通り
- 文字起こしツールなどを使って動画から文字を起こします。
- 文字起こししたテキストをGoogleドキュメントにコピペします。
- Google AI Studio を起動し、③モデルの中からGemini1.5Proを選択します。
- 一旦③モデルの右上にある「リセット」をクリックします。
- 次に②プロンプトの+ボタンから、[My Drive]をクリックします。
- すると自分のGoogleドライブが開くので、文字起こしのデータが入った[Googleドキュメント]を選択します。
- ②プロンプトの空欄に、自分がやりたいことを普通の言葉で書きます。内容は、「300字程度に要約してください。」としましたが、かなり雑駁な内容でもGeminiは質問の意味を判読してくれます。
- RUNをクリックすると瞬時に回答が得られました。
回答例
「パン旅」は、女優の木南晴夏さんが様々な街を訪れ、個性豊かなパン屋さんを紹介する番組です。
麻布十番・赤羽橋編では、大きな米ぬかパンやスイーツのような差し入れパンが登場。三浦半島編では、カラフルな写真映えパンや地元産小麦を使ったこだわりのパンが登場します。浅草編では、フルーツサンドや厚切りトーストなど、女性に人気の華やかなパンが登場。隅田川編では、魚の切り身を使ったパンや高級食材を使ったパンなど、意外な組み合わせのパンが登場します。
各回ごとにゲストを迎え、街の雰囲気やパンにまつわるエピソードも紹介しながら、奥深いパンの世界を案内します。
今回は、文字起こし文の要約を行いましたが、条件次第で動画のシナリオ作りもできるといいます。
初心者は最初から高度な生成は難しいので、簡単な質問から積み上げていくのが正解だと思います。
役にたつチュートリアル動画
まとめ
Gemini1.5Proは、初心者でも簡単に使い始めることができる強力なAIツールです。まずはシンプルなプロンプトからスタートし、徐々に高度なタスクへと挑戦してみてください。
また、セキュリティ上の観点から、個人情報やプライバシーに関する情報をAIに提供しないことも忘れずに守りましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Gemini を書きます。