2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
九十年代のテレビドラマで目立っていたのは、『ピュア』『ひとつ屋根の下』『家なき子』など障碍者が登場するドラマである。そこでは概ね、障碍者=純粋な心をもった者という設定で作られていた。 純愛ドラマで粘り強く愛を貫こうとするのも、障碍者の方であ…
蔑まれる仕事 そろそろ収束しそうな感じもあるが、議論がなんか込み入ったことになっている(というか、いた。煽り満載で)。たくさんのページにリンクを張るのは大変だし、たぶん全部順番に読む人はいないだろうと思うので、議論に言及して複数のリンクを張…
純愛とは、「一身を犠牲にすることをいとわない、ひたむきな愛情」(新明解国語辞典)。 これが思い切りベタに描かれたのが、『高校教師』で一躍名が知れた脚本家、野島伸司の悲劇の純愛ドラマ第二弾『この世の果て』(94年/鈴木保奈美、三上博史、桜井幸子…
「純愛三部作」の後、純愛ドラマはシリアス路線を強めていく。立ちふさがる邪魔者。越えられない壁。追いつめられ苦しむ主人公。 となれば、『101回目のプロポーズ』が既にそのパターンだったが、コミカルなやりとりで笑いをとったりはしない。タッチはあく…
純愛者が奇跡的にも結婚に辿り着いてしまったのが、『東京ラブストーリー』の半年後に放映された『101回目のプロポーズ』(武田鉄矢、浅野温子、江口洋介、田中律子、石田ゆり子)である。101回目のプロポーズ [DVD]出版社/メーカー: フジテレビジョン発売日…
「トレンド(先端)」という言葉が流行語となった八十年代後半は、一方で、価値観の多様化とか相対化などという言葉も、メディアで飛び交った時代である。 あれもあり、これもあり、それもあり。つまり何でもありだが、コレ!と言える「軸」や価値基準は曖昧…